25chan_awa
DONE磯咲。ちょい甘め?蝶の羽ばたき店の予約時間まであと1時間。少し空き時間ができたので、磯貝と咲子は有名チェーン店のカフェで時間を潰すことにした。
窓際のカウンター席がちょうど並んで空いているのを見つけた2人はそれぞれハンカチを置いて席を取り、カウンターへ飲み物を買いに行く。
磯貝はアイスコーヒー、咲子はアイスカフェラテをそれぞれのレジで注文し、飲み物を受け取って席に戻った。
「あれ?デザートは頼まなかったの?」
席に着いた磯貝が咲子のトレイの上を見て首を傾げると、咲子は大きく頷いた。
「この後のためにお腹空かせておきたいので我慢しました」
「なるほど」
咲子らしい回答に磯貝は笑みを浮かべつつ、ストローを口に含んだ。
真夏の暑さにやられていた体に、コーヒーの冷たさが口元から喉、そして胃へ、そのまま体全体に染み渡るように感じる。
1734窓際のカウンター席がちょうど並んで空いているのを見つけた2人はそれぞれハンカチを置いて席を取り、カウンターへ飲み物を買いに行く。
磯貝はアイスコーヒー、咲子はアイスカフェラテをそれぞれのレジで注文し、飲み物を受け取って席に戻った。
「あれ?デザートは頼まなかったの?」
席に着いた磯貝が咲子のトレイの上を見て首を傾げると、咲子は大きく頷いた。
「この後のためにお腹空かせておきたいので我慢しました」
「なるほど」
咲子らしい回答に磯貝は笑みを浮かべつつ、ストローを口に含んだ。
真夏の暑さにやられていた体に、コーヒーの冷たさが口元から喉、そして胃へ、そのまま体全体に染み渡るように感じる。
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DONE磯咲。🐚さんのみ。大遅刻だけど七夕ネタ。
笹の葉に願い事を「どうぞご参加下さ〜い」
そう言われて思わず受け取ってしまったものは、未記入の短冊だった。
手渡してきた若い女性を振り返ると、もう既に磯貝のことは眼中になく、改札へと向かう人々に次々と話しかけている。
「…そうか、もうこんな季節か」
磯貝は改札前に飾られた大きな笹の葉を見上げて独り言ちた。
社会人になってもう十数年。商品企画室に在籍している磯貝は仕事柄、季節を多少は意識することもあるが、子どもの頃と比べるとこういうイベントとは縁遠くなっていた。
せっかくなので磯貝は参加してみることにした。
笹の葉の側に用意された記入コーナーに短冊を置き、ペンを手に取る。
(確か七夕で書く願い事って元々は芸事の上達を祈るものだったんだよな…)
905そう言われて思わず受け取ってしまったものは、未記入の短冊だった。
手渡してきた若い女性を振り返ると、もう既に磯貝のことは眼中になく、改札へと向かう人々に次々と話しかけている。
「…そうか、もうこんな季節か」
磯貝は改札前に飾られた大きな笹の葉を見上げて独り言ちた。
社会人になってもう十数年。商品企画室に在籍している磯貝は仕事柄、季節を多少は意識することもあるが、子どもの頃と比べるとこういうイベントとは縁遠くなっていた。
せっかくなので磯貝は参加してみることにした。
笹の葉の側に用意された記入コーナーに短冊を置き、ペンを手に取る。
(確か七夕で書く願い事って元々は芸事の上達を祈るものだったんだよな…)
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DONE磯咲。朝チュンほのぼの。或る朝磯貝が目を開けると、虎のぬいぐるみの顔がドアップで目に入った。
「!!?」
驚いて起き上がると、今いる場所が咲子の部屋であることを思い出した。
磯貝はぬいぐるみの持ち主はどこかと部屋を見回すと、遠くからシャワーの水音が聞こえてくる。
どうやら先に起きていたらしい。
磯貝は虎のぬいぐるみの頭を持ち主の代わりに撫でてベッドから降りた。
眼鏡を探すとベッドの側のローテーブルの上に、丁寧に畳まれたTシャツと短パンと共に置いてあった。
記憶ではこれらは床に放りっぱなしにしていたはずなので、おそらく先に起きていた咲子が畳んでくれたのだろう。
下着姿のまま、昨夜のことをまざまざと思い出して、磯貝は一人顔を赤くした。
頭に浮かんだ情景を振り払いつつ、Tシャツと短パンに着て眼鏡をかけ、簡単にベッドメイキングを行う。
1624「!!?」
驚いて起き上がると、今いる場所が咲子の部屋であることを思い出した。
磯貝はぬいぐるみの持ち主はどこかと部屋を見回すと、遠くからシャワーの水音が聞こえてくる。
どうやら先に起きていたらしい。
磯貝は虎のぬいぐるみの頭を持ち主の代わりに撫でてベッドから降りた。
眼鏡を探すとベッドの側のローテーブルの上に、丁寧に畳まれたTシャツと短パンと共に置いてあった。
記憶ではこれらは床に放りっぱなしにしていたはずなので、おそらく先に起きていた咲子が畳んでくれたのだろう。
下着姿のまま、昨夜のことをまざまざと思い出して、磯貝は一人顔を赤くした。
頭に浮かんだ情景を振り払いつつ、Tシャツと短パンに着て眼鏡をかけ、簡単にベッドメイキングを行う。
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DOODLE小ネタ。デート中に仕事しちゃう🐚さん磯咲小ネタアイデアとは急に湧き上がってくるものである。
新しい文房具のアイデアが急に頭に思い浮かんだ磯貝は立ち止まった。
急に固まった恋人に、並んで歩いていた咲子は不思議そうに首を傾げる。
「磯貝さん?」
今日は咲子との久しぶりのデートだった。
仕事を忘れてのんびりと散歩をしようと訪れた公園だったので一度はやり過ごそうと思った。
だが、そういう時に限ってアイデアはどんどんと脳内を駆け回る。
「…本当ごめん。ちょっとだけ待ってもらっても良い?」
「はい、どうぞ?」
咲子が不思議そうな表情を浮かべつつも頷くと、磯貝は近くのベンチへと咲子を促す。
二人並んで座ると、磯貝はカバンの中からタブレットを取り出した。
ロックを解除し、ペイント系のアプリを立ち上げて近くを歩き回っている鳩をスケッチしていく。
1635新しい文房具のアイデアが急に頭に思い浮かんだ磯貝は立ち止まった。
急に固まった恋人に、並んで歩いていた咲子は不思議そうに首を傾げる。
「磯貝さん?」
今日は咲子との久しぶりのデートだった。
仕事を忘れてのんびりと散歩をしようと訪れた公園だったので一度はやり過ごそうと思った。
だが、そういう時に限ってアイデアはどんどんと脳内を駆け回る。
「…本当ごめん。ちょっとだけ待ってもらっても良い?」
「はい、どうぞ?」
咲子が不思議そうな表情を浮かべつつも頷くと、磯貝は近くのベンチへと咲子を促す。
二人並んで座ると、磯貝はカバンの中からタブレットを取り出した。
ロックを解除し、ペイント系のアプリを立ち上げて近くを歩き回っている鳩をスケッチしていく。
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DONE磯→(←)咲。時系列は335〜346話の間あたりをイメージ。
両片想い(咲ちゃんまだ完全に自覚してないけど)の時の妄想。
缶コーヒー「あ、お疲れ様です」
「あ、お疲れ様」
咲子が食後の飲み物を買うために会社のビル内にある自販機に向かうと、そこでバッタリ磯貝と出会った。
「磯貝さんがここにいるの珍しいですね」
「インスタントコーヒー切らしちゃって…」
「なるほど」
そんな会話をしながら磯貝が携帯を自販機にかざしてボタンを押す。
缶の落ちる音が小気味よく響いた。
磯貝が缶を取り出している間に咲子が小銭を用意しようと財布に目線を落としていると、磯貝が短く声を上げた。
その声に目線を上げると磯貝がガクッと項垂れている。
どうしたのか、と咲子が心配して覗き込むと、磯貝の手にはココア缶が握られていた。
「…間違えた」
独り言に近い声色でため息を吐く磯貝。
咲子はそれを見て、用意していた小銭を急いで自販機に投入し即座にボタンを押した。
2046「あ、お疲れ様」
咲子が食後の飲み物を買うために会社のビル内にある自販機に向かうと、そこでバッタリ磯貝と出会った。
「磯貝さんがここにいるの珍しいですね」
「インスタントコーヒー切らしちゃって…」
「なるほど」
そんな会話をしながら磯貝が携帯を自販機にかざしてボタンを押す。
缶の落ちる音が小気味よく響いた。
磯貝が缶を取り出している間に咲子が小銭を用意しようと財布に目線を落としていると、磯貝が短く声を上げた。
その声に目線を上げると磯貝がガクッと項垂れている。
どうしたのか、と咲子が心配して覗き込むと、磯貝の手にはココア缶が握られていた。
「…間違えた」
独り言に近い声色でため息を吐く磯貝。
咲子はそれを見て、用意していた小銭を急いで自販機に投入し即座にボタンを押した。
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DONE磯咲。付き合いたての頃の設定。磯咲民として一度は書きたかったハイヒールネタ。
素敵な靴食事をした後、少し離れ難く感じてカフェに寄ることにした二人。
注文したのはホットコーヒーとウィンナーコーヒーで、初めて2人で食事をした時のことを咲子は思い出す。
それは磯貝も同じだったようで。
「そういえば、あの靴はもう履かないの?」
「あの靴?」
「ほら、前に靴擦れしてた…」
「ああ、あれですか!――その節はありがとうございました」
咲子が丁寧に頭を下げる。
磯貝から初めて食事に誘われた日。
それは咲子が靴擦れを起こして磯貝に助けてもらったことがきっかけだった。
「あれからあの靴を見てなかったから、どうしたのかなって思って」
「まずは慣れなきゃと思って近所周りを歩くようにしまして、ようやく慣れてきました」
「それは良かった。あの靴可愛かったよね」
3811注文したのはホットコーヒーとウィンナーコーヒーで、初めて2人で食事をした時のことを咲子は思い出す。
それは磯貝も同じだったようで。
「そういえば、あの靴はもう履かないの?」
「あの靴?」
「ほら、前に靴擦れしてた…」
「ああ、あれですか!――その節はありがとうございました」
咲子が丁寧に頭を下げる。
磯貝から初めて食事に誘われた日。
それは咲子が靴擦れを起こして磯貝に助けてもらったことがきっかけだった。
「あれからあの靴を見てなかったから、どうしたのかなって思って」
「まずは慣れなきゃと思って近所周りを歩くようにしまして、ようやく慣れてきました」
「それは良かった。あの靴可愛かったよね」
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DONE磯咲。スーツの磯貝さんにドキドキする咲ちゃんの話。どんな格好をしていたとしても仕事終わりの金曜日。会社から少し離れた駅。
咲子は改札を出てすぐ前の開けたスペースの柱の前で立ち止まった。
駅の時計を見上げると、待ち合わせ10分前を指している。
少し早く来すぎてしまったかもしれない、と咲子は周りを見渡した。スマートフォンをチラチラと確認しながら待っている人、何人かで集まって笑い合っている人たち、様々である。皆楽しそうで、咲子は笑みを浮かべた。
路線が複数ある大きめの駅のため、電車を降りてきた人波が何度も改札を通り過ぎていく。
それをソワソワしながら見送っていると、またやってきた人波の中から磯貝を見つけた。
磯貝の方も咲子を見つけたようで、軽く片手を上げた。
咲子はそれに応えるように手を軽く振る。だが、磯貝が改札を出てきた瞬間、手を止めて大きな瞳を更に見開いた。
3377咲子は改札を出てすぐ前の開けたスペースの柱の前で立ち止まった。
駅の時計を見上げると、待ち合わせ10分前を指している。
少し早く来すぎてしまったかもしれない、と咲子は周りを見渡した。スマートフォンをチラチラと確認しながら待っている人、何人かで集まって笑い合っている人たち、様々である。皆楽しそうで、咲子は笑みを浮かべた。
路線が複数ある大きめの駅のため、電車を降りてきた人波が何度も改札を通り過ぎていく。
それをソワソワしながら見送っていると、またやってきた人波の中から磯貝を見つけた。
磯貝の方も咲子を見つけたようで、軽く片手を上げた。
咲子はそれに応えるように手を軽く振る。だが、磯貝が改札を出てきた瞬間、手を止めて大きな瞳を更に見開いた。
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DONE磯咲。雨が降ってきたので喫茶店でまったりする2人。雨音と沈黙デート中に急遽降り出した雨に、咲子と磯貝は慌てて近くの喫茶店に避難した。
店に入った途端に強くなる雨足。
あまり濡れずに済んだ2人はホッとため息をついていると、マスターであろう老紳士風の男性がカウンターから出てきて2人を窓際のテーブル席に案内してくれた。
案内された席に2人が向かい合わせで座ると、マスターは水の入ったグラスとおしぼりタオル、そしてメニュー表をそれぞれ2人の前に置く。
「ご注文がお決まりになりましたら、そちらのベルでお呼びください」
マスターは優雅に頭を下げて去って行った。
その後ろ姿を見守りつつ、店内を見回してみる。
レトロな内装に耳に心地よいジャズが静かにかかっていて、とても落ち着けそうな反面、ちょっと緊張してしまいそうだ。
2426店に入った途端に強くなる雨足。
あまり濡れずに済んだ2人はホッとため息をついていると、マスターであろう老紳士風の男性がカウンターから出てきて2人を窓際のテーブル席に案内してくれた。
案内された席に2人が向かい合わせで座ると、マスターは水の入ったグラスとおしぼりタオル、そしてメニュー表をそれぞれ2人の前に置く。
「ご注文がお決まりになりましたら、そちらのベルでお呼びください」
マスターは優雅に頭を下げて去って行った。
その後ろ姿を見守りつつ、店内を見回してみる。
レトロな内装に耳に心地よいジャズが静かにかかっていて、とても落ち着けそうな反面、ちょっと緊張してしまいそうだ。
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DONE磯咲とシステム物流部三人娘。忙しい時にモチベーションを保つ方法について、の話。
特別ながんばれごはん――とある週末。
磯貝と咲子は仕事終わりに落合い、スーパーに買い物に来ていた。
給料日前なので、今日は家で一緒に食事をすることにしたのだ。
理由は二つ。
一つは、いつも磯貝が多めに出しているとはいえ、外食続きだと咲子の負担が大きくなりやすく、何より咲子が磯貝に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになるから。
そしてもう一つは磯貝は小柄のわりによく食べる方なので、咲子にとってこの上なく料理をする甲斐があるためである。
「あ!今日は豚バラ肉が安いですね!」
咲子が半額シールを貼られた肉のパックに目を輝かせる。
そして少し思案した顔をした。おそらく家の冷蔵庫の中の食材やカゴの中に既に入れていた野菜を使ったメニューがないか照らし合わせてるのだろう。
3299磯貝と咲子は仕事終わりに落合い、スーパーに買い物に来ていた。
給料日前なので、今日は家で一緒に食事をすることにしたのだ。
理由は二つ。
一つは、いつも磯貝が多めに出しているとはいえ、外食続きだと咲子の負担が大きくなりやすく、何より咲子が磯貝に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになるから。
そしてもう一つは磯貝は小柄のわりによく食べる方なので、咲子にとってこの上なく料理をする甲斐があるためである。
「あ!今日は豚バラ肉が安いですね!」
咲子が半額シールを貼られた肉のパックに目を輝かせる。
そして少し思案した顔をした。おそらく家の冷蔵庫の中の食材やカゴの中に既に入れていた野菜を使ったメニューがないか照らし合わせてるのだろう。
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DONE磯咲。甘め。咲ちゃんが少女漫画を参考にしてたらめちゃくちゃ可愛いなって思って
現実はフィクションを上回る「壁ティーの最新刊、本当に本当に最高でしたね!」
「うんうん!今回も凄くドキドキしたよね!」
会社の近くのカフェで咲子と公保は漫画を手に盛り上がっていた。
飲み物が温くなるまで話をしていた2人。
ようやく一息ついて飲み物を喉に通す。
「すみません、今回もめちゃくちゃ語っちゃって」
「ううん。私も楽しかったよ〜」
社会人になると、共通の趣味の人に会えることが少なくなってくる。
2人の好きな漫画の最新刊が出る度にこうして感想を語り合うのが咲子にとっても公保にとっても楽しみの一つになっていた。
「あ、そうだ!…池田さん、ちょっと手を出してもらっても良いですか?」
「手を?はい、どうぞ」
手のひらを上にして差し出す咲子。
「あ、すみません。説明下手で…こう手を重ねる感じで…」
2751「うんうん!今回も凄くドキドキしたよね!」
会社の近くのカフェで咲子と公保は漫画を手に盛り上がっていた。
飲み物が温くなるまで話をしていた2人。
ようやく一息ついて飲み物を喉に通す。
「すみません、今回もめちゃくちゃ語っちゃって」
「ううん。私も楽しかったよ〜」
社会人になると、共通の趣味の人に会えることが少なくなってくる。
2人の好きな漫画の最新刊が出る度にこうして感想を語り合うのが咲子にとっても公保にとっても楽しみの一つになっていた。
「あ、そうだ!…池田さん、ちょっと手を出してもらっても良いですか?」
「手を?はい、どうぞ」
手のひらを上にして差し出す咲子。
「あ、すみません。説明下手で…こう手を重ねる感じで…」
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DONE磯咲といいつつ磯貝さんのみ。美味しいお店見つける度にこう思ってると良いな的な
いつも思い浮かぶのは…咲子と付き合うこととなり、磯貝は生活的にも内面的にも様々な変化が訪れた。
その中で一番変化したというのが――
「あ、これ美味い」
(…これ、池田さん好きそうだな)
これを食べてニコニコと笑う咲子の顔を想像して、磯貝は小さく笑みを浮かべた。
そう、その変化とは美味しいものを食べると、真っ先に咲子の顔が思い浮かぶことになったことだった。
もちろん今までも浮かぶことは多々あったのだが、付き合い始めてから、それが顕著になってきている。
「磯貝さんが名古屋メシ以外を褒めるなんて珍しいですね」
「普通に褒めるわ、失礼な奴だな」
「ははは、すみません」
企画部の後輩と軽口を叩き合いながら、磯貝はもう一口料理を含み、美味しさに口を綻ばせる。
1092その中で一番変化したというのが――
「あ、これ美味い」
(…これ、池田さん好きそうだな)
これを食べてニコニコと笑う咲子の顔を想像して、磯貝は小さく笑みを浮かべた。
そう、その変化とは美味しいものを食べると、真っ先に咲子の顔が思い浮かぶことになったことだった。
もちろん今までも浮かぶことは多々あったのだが、付き合い始めてから、それが顕著になってきている。
「磯貝さんが名古屋メシ以外を褒めるなんて珍しいですね」
「普通に褒めるわ、失礼な奴だな」
「ははは、すみません」
企画部の後輩と軽口を叩き合いながら、磯貝はもう一口料理を含み、美味しさに口を綻ばせる。
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DONE磯咲。R15指定(念のためレベル)
咲ちゃんは好奇心強めな上に、調べたりしてもわからないこととかはちゃんと聞く素直さを持ち合わせてるよね、って妄想してたらこうなった笑 5524
25chan_awa
DONE磯咲で、少しすれ違いしちゃう話。いそがいさんは甘え下手で、さきちゃんは色々と耐えちゃいそうなイメージがあったので。。
口内炎と甘え下手「おはよう」
「「おはようございます」」
磯貝が挨拶しながら企画室に入ると、同じチームの2人は挨拶を返した後、不思議そうに顔を見合わせた。
そして磯貝に向き直って首を傾げた。
「磯貝さん、めちゃくちゃ機嫌悪いですね?」
「何かあったんですか?」
図星だった磯貝は眉間に更に力を入れる。
そして席に着き、パソコンの電源を入れて大きく息を吐いた。
「…朝起きたら口内炎ができてた。しかも下の左右の奥歯の裏側」
「ああ〜!それはめちゃくちゃ痛いやつ!」
「この頃忙しいですもんね。いつもより帰る時間も遅くなってきてますし…」
「うんうん。食生活乱れますよねぇ…寝る時間も遅くなってて」
「まあそれも明後日の納期までだ」
納期と書かれた卓上カレンダーを見ながら、磯貝はマスクを外してコンビニで買ってきたホットコーヒーを口に含む。
7941「「おはようございます」」
磯貝が挨拶しながら企画室に入ると、同じチームの2人は挨拶を返した後、不思議そうに顔を見合わせた。
そして磯貝に向き直って首を傾げた。
「磯貝さん、めちゃくちゃ機嫌悪いですね?」
「何かあったんですか?」
図星だった磯貝は眉間に更に力を入れる。
そして席に着き、パソコンの電源を入れて大きく息を吐いた。
「…朝起きたら口内炎ができてた。しかも下の左右の奥歯の裏側」
「ああ〜!それはめちゃくちゃ痛いやつ!」
「この頃忙しいですもんね。いつもより帰る時間も遅くなってきてますし…」
「うんうん。食生活乱れますよねぇ…寝る時間も遅くなってて」
「まあそれも明後日の納期までだ」
納期と書かれた卓上カレンダーを見ながら、磯貝はマスクを外してコンビニで買ってきたホットコーヒーを口に含む。
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DONE磯咲でスーパーに寄って帰るだけの話帰り道咲子と磯貝は、咲子の家の最寄りのスーパーで一緒に買い物をしていた。
今日は醤油などの調味料の類いも安かったので、なかなかの大荷物だ。それをエコバッグ2つにお互い手分けして手際よくそれぞれ詰めていく。
カゴからバッグへと商品を詰め終わった時、磯貝が咲子に手を差し伸べた。
「ん」
「…?」
咲子は差し出された手と磯貝の顔を交互に見つめた後、首を傾げながら自分の手を置いた。
途端に磯貝が大きく噴き出す。
「いや…そっちのバッグも持とうと思ったんだけど…」
そう言いながらあらぬ方向を向いて肩を震わせて笑う磯貝に、
「あ!そういうことでしたか、すみません…!」
咲子は顔を赤くしながら慌ててエコバッグを彼へ手渡した。
磯貝な受け取ったエコバッグをそれぞれ片手ずつに軽々と持つ。
1191今日は醤油などの調味料の類いも安かったので、なかなかの大荷物だ。それをエコバッグ2つにお互い手分けして手際よくそれぞれ詰めていく。
カゴからバッグへと商品を詰め終わった時、磯貝が咲子に手を差し伸べた。
「ん」
「…?」
咲子は差し出された手と磯貝の顔を交互に見つめた後、首を傾げながら自分の手を置いた。
途端に磯貝が大きく噴き出す。
「いや…そっちのバッグも持とうと思ったんだけど…」
そう言いながらあらぬ方向を向いて肩を震わせて笑う磯貝に、
「あ!そういうことでしたか、すみません…!」
咲子は顔を赤くしながら慌ててエコバッグを彼へ手渡した。
磯貝な受け取ったエコバッグをそれぞれ片手ずつに軽々と持つ。
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DONE磯咲で居酒屋デート優しい人とある金曜日――
磯貝は会社から少し離れたところにある焼き鳥屋のチェーン店のカウンター席で焼酎を飲みながら、タブレットで推理小説を読んでいた。
カウンターの上は、食べ終わった焼き鳥の串が数本だけ竹筒に入っており、あとはキュウリや皮ポン酢といったツマミが数皿食べかけの状態でおいてあるだけ。
そして読み進めていた小説が中盤に入った頃、ようやく磯貝のスマートフォンが震えた。
『お待たせしてすみません!今終わったのですぐに向かいます!』
そのメッセージのすぐ後には謝罪ポーズを取った犬のスタンプが表示されていて、磯貝は笑みを小さく浮かべながら焼酎を飲みながら返信を打つ。
『お疲れ様。こっちはもう始めてるから気にしないで。ゆっくりで大丈夫』
2488磯貝は会社から少し離れたところにある焼き鳥屋のチェーン店のカウンター席で焼酎を飲みながら、タブレットで推理小説を読んでいた。
カウンターの上は、食べ終わった焼き鳥の串が数本だけ竹筒に入っており、あとはキュウリや皮ポン酢といったツマミが数皿食べかけの状態でおいてあるだけ。
そして読み進めていた小説が中盤に入った頃、ようやく磯貝のスマートフォンが震えた。
『お待たせしてすみません!今終わったのですぐに向かいます!』
そのメッセージのすぐ後には謝罪ポーズを取った犬のスタンプが表示されていて、磯貝は笑みを小さく浮かべながら焼酎を飲みながら返信を打つ。
『お疲れ様。こっちはもう始めてるから気にしないで。ゆっくりで大丈夫』
25chan_awa
DONE磯咲小説で甘め。[注意]原作より関係進んでます
おやすみとおはようベッドに並んで横になり、向かい合って取り止めもない話をポツリポツリとする。
そうしてるうちに、瞼が重くなるのはいつも咲子の方だ。
そうなった瞬間、咲子は大きな瞳を更に見開いて力を入れる。まだ眠りたくないという意思表示だ。
その一生懸命な様子が可愛くて、磯貝は小さく噴き出しそうになる。
「眠い?」
「まだ大丈夫、です…」
そう言いつつも咲子の瞳は、またゆっくり閉じていきそうになる。
磯貝が手を伸ばして頬に優しく触ると、咲子は気持ちよさそうに頬を摺り寄せた。
そして、とうとう抗う力を無くして瞳を完全に閉じた。
「おやすみ」
「おやすみなさい…」
もう夢うつつの状況だろうに、律儀に返答する咲子に磯貝は今度こそ噴き出した。
そして、あどけない表情で眠り始める咲子の額に、磯貝は優しく唇を落とす。
801そうしてるうちに、瞼が重くなるのはいつも咲子の方だ。
そうなった瞬間、咲子は大きな瞳を更に見開いて力を入れる。まだ眠りたくないという意思表示だ。
その一生懸命な様子が可愛くて、磯貝は小さく噴き出しそうになる。
「眠い?」
「まだ大丈夫、です…」
そう言いつつも咲子の瞳は、またゆっくり閉じていきそうになる。
磯貝が手を伸ばして頬に優しく触ると、咲子は気持ちよさそうに頬を摺り寄せた。
そして、とうとう抗う力を無くして瞳を完全に閉じた。
「おやすみ」
「おやすみなさい…」
もう夢うつつの状況だろうに、律儀に返答する咲子に磯貝は今度こそ噴き出した。
そして、あどけない表情で眠り始める咲子の額に、磯貝は優しく唇を落とす。
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DONE咲ちゃんのみだけど磯咲小説と言い張ってみる。※モブ社員あり注意
近くて遠い距離「あの、池田さん…!」
咲子が給湯室でマグカップを洗い終わった瞬間、後ろから声をかけられた。
咲子が振り返ると、彼女より少し年上と思われる男性社員が立っている。だが名前は知らず、何度か見たことあるような気がする、くらいの関係性だ。
「はい。どうしましたか?」
お茶の場所がわからないのかな、と咲子が首を傾げて微笑むと、男性社員の頬が少し赤くなる。
「えっと…その…実は前から池田さんのことが気になってて!良かったら一緒に食事でもどうかな!?」
思ってみなかった言葉に、咲子は少し目を見開いた後、困った表情を浮かべた。
「あ、いきなりでびっくりしたよね、ごめん!!もし2人がダメなら他の人を誘ってはどうかな!?」
咲子の表情を見て戸惑いと感じたのか、男性社員は食い下がる。
1076咲子が給湯室でマグカップを洗い終わった瞬間、後ろから声をかけられた。
咲子が振り返ると、彼女より少し年上と思われる男性社員が立っている。だが名前は知らず、何度か見たことあるような気がする、くらいの関係性だ。
「はい。どうしましたか?」
お茶の場所がわからないのかな、と咲子が首を傾げて微笑むと、男性社員の頬が少し赤くなる。
「えっと…その…実は前から池田さんのことが気になってて!良かったら一緒に食事でもどうかな!?」
思ってみなかった言葉に、咲子は少し目を見開いた後、困った表情を浮かべた。
「あ、いきなりでびっくりしたよね、ごめん!!もし2人がダメなら他の人を誘ってはどうかな!?」
咲子の表情を見て戸惑いと感じたのか、男性社員は食い下がる。
25chan_awa
PAST磯咲でバレンタイン話。(注意)家に遊びに行く関係になった頃という設定
ダークチョコレートと恋人たちバレンタインの数日前の土曜日。
磯貝の家に咲子が遊びに来ていた。
「磯貝さん、少し早いですがどうぞ」
咲子がそう言って差し出したのは綺麗にラッピングされたチョコレートの箱。
「ありがとう」
磯貝は軽く頭を下げてそれを受け取った。
そしてふんわりと嬉しそうに笑う。
「開けていい?」
「はい、もちろん!」
咲子も嬉しそうに微笑みながら首を縦に振った。
包みを丁寧に剥がして中の箱を開けるとそこには、濃い色のチョコレートが綺麗に並べられていた。
「甘いものはあまり食べないっておっしゃってたのでダークチョコレートにしてみました。86%カカオのチョコレートなのでちょっと苦いかもしれないんですが…」
磯貝は驚いた様子で箱から咲子へと視線を移す。
2595磯貝の家に咲子が遊びに来ていた。
「磯貝さん、少し早いですがどうぞ」
咲子がそう言って差し出したのは綺麗にラッピングされたチョコレートの箱。
「ありがとう」
磯貝は軽く頭を下げてそれを受け取った。
そしてふんわりと嬉しそうに笑う。
「開けていい?」
「はい、もちろん!」
咲子も嬉しそうに微笑みながら首を縦に振った。
包みを丁寧に剥がして中の箱を開けるとそこには、濃い色のチョコレートが綺麗に並べられていた。
「甘いものはあまり食べないっておっしゃってたのでダークチョコレートにしてみました。86%カカオのチョコレートなのでちょっと苦いかもしれないんですが…」
磯貝は驚いた様子で箱から咲子へと視線を移す。