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    @mi4ra1_under

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    PROGRESSナイト・イン・カジノ続編(サンプル)
    未来if双子ハリ
    ハリー(22)
    フレッド&ジョージ(24)
    次の事件の内容と、ハリー周辺の関係もやんわり確認。前回使う機会のなかった、双子の制作するサポートグッズを盛り込みます。
    ※すべて捏造二次創作設定です

    このシリーズだいぶ気に入っております。
    モブ役人に名前がつきました👏
    Fanfare!ハリーの暮らしている家は、イギリスの田舎の片隅にひっそりと佇んでいた。マグルの街から車で少し走った先、道を一本外れたところに建っている。周囲は自然が豊かで、木々が茂り、春には色とりどりの花が咲き乱れる穏やかな場所だった。
    家の周りには魔法の防護を施しており、万が一にも非魔法族の人間が道を逸れて入って来たとしても、気が付くと元の場所に立っている。そんな、基本的なマグル除けの魔法がかけられている。
    家自体は、古びた石造りの一軒家で、屋根には少し苔が生え、どこか温かみのある雰囲気を漂わせている。魔法界の厄介な事件から少し離れ、のんびりとした日常を送るためには、この場所が最適だった。家の裏手には小さな庭が広がり、ひときわ大きなオークの木が立っている。その木の下では、落ち葉が風に舞う様子を見ながら、ハリーがのんびりと時間を過ごすこともあった。
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    DONE炎のゴブレット/第一の試練を終え、ロンと友人としてやり直すことができたハリー。ロンとの和解は喜ばしいことではあったが、安堵を覚えるのと同時にこれまで抑えていた辛さや苦しみが溢れ出してきて……なハリーを心配する双子。
    孤独を越えた先に 第一の課題を終えた夜、ハリーは一人、ホグワーツの湖畔に座っていた。湖面には月光が淡く反射し、凍えるような夜風が吹いている。ロンと仲直りできたことは本当に嬉しかった。課題を無事に乗り越えられた安堵もあった。それなのに、ハリーの胸には奇妙な空虚感が広がっていた。

    ロンの「悪かったよ」という短い一言。肩に置かれた手。あの瞬間、張り詰めていた何かが解けた気がした。でも、それは同時に、これまで押し込めてきた感情があふれ出す兆しでもあった。
    第一の課題に挑む前、誰にも信じてもらえなかった日々。その孤独の重さが、安堵に包まれたはずの心をじわじわと蝕んでくる。

    一人だった……ずっと。

    思い出すだけで喉が詰まるようだった。疑われる日々、友人たちの視線の冷たさ、誰にも頼れない恐怖。それでも立ち向かうしかなかった。自分の中の勇気を無理やり引きずり出し、笑顔を作り、振り返らず前に進むしかなかった。今さらそれが報われたところで、どうしても消えない感情の波が押し寄せてくる。
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    DONEバレンタインデーをきっかけに恋が芽生える王道もセドハリなら通れます。
    好意が恋へと育っていく瞬間を目撃した双子が今後二人の恋をサポートしてくれるかもしれないし、適度に邪魔してくるかもしれない!どっちも読みたい!
    バレンタイン/愛の日 2月14日。バレンタインデー。
    愛の日とも呼ばれている今日は何だか城の中が浮ついた空気に溢れている気がして、そんな日に廊下でばったり出会ったせいか彼の顔を見た時(何かあげたいな)って思ったんだ。ポケットを探ったらたまたまそこにハニーデュークスの高級チョコレートが入っていたから、話の途中に何の気なしに「ハッピーバレンタイン」ってチョコレートを差し出していた。すると甘い笑顔が良く似合う彼の体が石みたいに硬直してしまったのを見て、渡すタイミングを間違えたかもしれないことに僕は遅れて気がついた。

    「ありがとう、ハリー!」
    「ひぇ……」

    石化から戻ってきたセドリックがチョコレートのお礼にと広げた腕に囲われてつい、情けない声を漏らしてしまった。ぎゅう、と柔らかく抱きしめる腕と壁のような硬い体のあたたかさに埋もれて思わず顔が赤くなる。他意なく渡したたった一枚のチョコレートで男女問わず人気のある校内屈指のハンサムからハグが返ってくるなんて、思ってもみなかった。そこにさらに、自分に対してだけの特別なものなんだと錯覚させるとびきりの甘い笑顔まで付いている。正直言ってキャパオーバーだ。沸騰しそうなくらい熱くなった顔を見られる恥ずかしさに狼狽えていると、するりと腕を解かれてあたたかい体が離れていく。ほっとしたような寂しいような気持ちで彼を見ると、セドリックは大事そうに手にしたチョコレートを眺めてからへにゃりと眉尻を下げた。困ったようなその顔にハリーが首を傾げると、
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    DOODLE昔はモブ×受好きだったんです。
    モブハリから双子ハリへ続く妄想を頭の中で捏ね捏ね中。現パロにした方が自由に書けそう
    あなた一体誰なんですか? 君のことが好きだ、愛してる。
    元の顔色が分からないくらい真っ赤になって告げられた言葉に、何を言われるのかと身構えていたハリーは少なからず衝撃を受けていた。あまりにも驚きすぎて、閉じるのを忘れた目が乾いて、なんなら息の仕方も忘れてしまう。身動きひとつできないまま自分の腕を掴んでいる相手のことを呆然と見上げるハリーのことを、相手もまた熱心に見つめ返していた。背が高くて、ハンサム。短く切り揃えたブラウンの髪と健康的に焼けた肌の色。瞳は髪と同じブラウンで、緊張のせいか白目が少し赤くなっている。視覚から得られる情報というのはそれくらいだった。どこの誰かも知らない、見ず知らずの男。記憶をしまっている箱の中をどれだけ引っくり返して探してみても何処にも見当たらない初対面の相手に次の瞬間、ハリーは口を塞がれるという体験をすることになる。それも、男の唇で。初めてのキスを何の許可もなく奪われて、普通だったら相手を突き飛ばして絶叫しながら逃げ出すような状況だろう。それなのに、この時の僕は何故かそれを受け入れてしまっていた。それくらい、好きと愛してるを組み合わせた告白の威力は、僕には効果覿面だった。
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    DONEそのうちローブの下に潜っていくのが定着してくる。ハート先生からハリを守る双子
    お願い、僕を匿って! 中庭に面した廊下を歩いている途中、面白いものを発見した。
    揺れる低木から突き出ている人の下半身を前にして、フレッドとジョージは互いの視線を交わす。

    「こりゃ一体、どういうことだと思う?」
    「さあ? 事情はまったく想像できないが」

    言いながらジョージはにやっと笑った。

    「なんだか見覚えのある尻だと思わないか?」

    細い枝が密集した低木の下にしゃがみ込み、今もなお葉と枝の中へ突き進もうとしているその人物へ、フレッドとジョージは声をかけた。

    「やあ。間違いなけりゃ、ハリーだよな?」
    「何処かへ向かう途中かい? そこに道なんてあったっけ?」
    「あ!フレッド?ジョージ?」

    二人の呼びかけに、枝葉の中から返事があった。聞き覚えのあるその声に、ジョージの推測は正しかったということが分かる。枝をみしみし軋ませながら下がってくるその姿にフレッドとジョージはもう一度視線を交わした。笑うのを堪えた顔で見合って、こくりと頷く。ようやく体の上半分まで現したハリーの真面目な表情が見えたとき、二人は笑わないでおいて良かったと心底思った。全身小枝と葉っぱに塗れ、くしゃくしゃした黒い髪にまで枝葉を絡ませたハリーはそれらを取り払うよりも先に伸ばした手で、フレッドのローブの端を掴んだ。
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    PROGRESSご都合二次創作の冒頭。

    殺意が足りず死に至る威力の出せなかったネズミちゃんが居てもいいよね?だって根の深いところは優しい子だもの!(ご都合妄想)
    書けない期がもうすぐ一年を迎えそうですが夢のサークル参加を目標に頑張ってます。書けなさすぎて心折れそうです。
    セドハリ生存ルートifセドリックと医務室で再会した時、彼は校医のマダム・ポンフリーを猛烈に怒らせていた。
     扉を開けて中へ入った途端、医務室の奥の方で騒いでいた数人の人影が一斉にハリーを振り返る。そこには、ウィーズリーおばさん、ビル、ロン、ハーマイオニー……そして、マダム・ポンフリーに叱られながら手に何かを押し付けられているセドリックと、彼の両親がいた。みんなの顔がハリー見るなり、はっとした表情になる。その中で、誰よりも先にウィーズリーおばさんが「ハリー!」と叫んだと思ったら、その隣で白いシーツが宙へと放り出されるのが見えた。
     校医の止める声を振り払い、ベッドから飛び降りたセドリックがまっすぐハリーの方へ向かってくる。競技場で別れた時、セドリックは墓場で受けた呪いのせいで気を失っていた。あれから随分時間が過ぎたように思うのだけれど、意識を取り戻したらしいセドリックはまだ競技用のユニフォーム姿のままだった。泥だらけのユニフォームは所々が裂けたり黒ずんでいたり、見るからに酷い恰好で、治療も碌に受けていないのか腕を伸ばした時に見えた彼の手の甲には迷路の中で負った生々しい傷がそのまま残っていた。
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