Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    らいか⛩

    @raikasandesuyo

    25↑腐のもの大好き
    今はK暁の二次創作ばかりの書いてますが新人(?)……。
    2022年に書き始めたばかりなので至らない所が沢山ありますがご了承下さい…。

    リアクションや応援絵文字ありがとうございます。いつも励みにさせて頂いております

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🙏 ❄ ⛩ 🌸
    POIPOI 24

    らいか⛩

    ☆quiet follow

    お狐パロK暁です
    今回はKK目線です(暁人の方書いた後別の書きたくなって書いたらKK目線忘れてたなんてそんな…)

    #K暁

    後から追いつくと言った狐2人を置いて神主に着いていくと何処からか声が聞こえ立ち止まった

    ーねぇ……また遊んでくれる…?……今度は…と一緒に…ー

    なぜかその声は落ち着くような懐かしいような声でKKは謎の焦りを感じる。

    「(何の声だ…?穢れにしてはおかしい声だ…)」

    再び歩き出すも謎の声に気を取られていたからなのかいつの間にか穢れのせいで黒く澱む御神水の場に着いていた。

    「こちらが御神水でございます」
    「あぁ、ありがとさん。さて、さっさと祓っちまうか」

    そう言うとKKは印を結び穢れを祓う。呆気ないほど早く穢れが祓えたことに本当にあいつはここの守り神か?と疑うもあの消えた尻尾を目の当たりにしていれば流石に信じざるを得ない。
    そうこうしている内に暁人と麻里が追い付き、それに気付いたKKは2人に声をかける。

    「穢れは祓ったが体調はどうだ?」

    そう問うと暁人は少し身動ぎしKKに向き直る

    「確かに穢れは祓われたようです。ただ、気になる事が…」

    それを聞いてKKと絵梨佳は首を傾げた。
    確かに御神水を冒す穢れは簡単に祓えたが霊視をしても穢れがあるようには見えないからだ。
    すると暁人は徐に右目を隠す狐の面を取り麻里にその面を渡してるのを見てKKは驚いた。
    それもその筈暁人の目は真っ赤に染まり、そう、血を思わせるような赤だったからだ。

    「その目は…っ」
    「静かに…今から気になる事を調べます。」

    その目に関して説明を求めようとしたKKを遮り暁人は何かを見ていたがその瞬間走り出した。

    「お兄ちゃん?!」

    妹の麻里の声さえ気に掛けず暁人は慌てて走り去るのを尋常ではないと思いKK達も後を追う。その際神主はKKに「本殿を整えて参ります」と慌てて去っていった。つまりこう言うことはよくあることなのかも知れないが、やっとのこと暁人に追い付き息を整える。
    暁人は何故か狐や仏像が沢山建てられた場所の真ん中に立っていた。
    念のためとKKは霊視をするも何も見えず暁人は一体何を見ているのか不思議に思っていたら暁人はKKの方へ振り向き真剣な顔をして近づいてきた。

    「KK、僕に力を貸して欲しい」

    KKはまず名乗った記憶はないと思ったが暁人は間違えずKKと名を呼び力を貸して欲しいと言った。つまり暁人にしかできない事があるという事だ。
    それに暁人の目は有無を言わさぬほど真剣な表情だった。

    「乗りかかった船だ、最後まで付き合ってやるよ。で、何すりゃぁいいんだ?」
    「エーテルを分けて欲しい。」

    まさかエーテルを分けて欲しいと言い出すとは思わなかったのかKKは動揺した。
    ここの穢れを祓えと言われるのかと思っていたからすぐに反応できずだが霊視をしてもどんな惨状なのか知る由もないKKは一呼吸置いて頷いた。

    「……分かった。」
    「右手を出して」

    了承の返事を返すと共に暁人から指示がありその通りに右手を差し出すと暁人はその右手を両手で包むように握り額を充てる。
    両手を包まれたKKは、あぁ、守り神でもこんなに暖かい手をしてるんだなとどこか懐かしさを感じ暁人から「そのままエーテルを送って」と言われ我に返り慌ててエーテルを送るイメージを頭に浮かべる。すると何かが吸われる感覚がしてそれがエーテルが暁人によって奪われてるのだと理解したが何故か恐怖は感じなかった。
    目の前で暁人の尻尾は光の粒子に包まれ6本に増えこの僅かな時間でもここまで回復するのは異常だと思ったが見守ることにし、暁人は顔を上げると「ありがとう」と微笑み麻里に後の事を託した姿を見て胸騒ぎがした。
    止めようとしたが既に暁人は同じ場所に向かいその場で蹲ると両手を重ねる。その瞬間、暁人が見た景色が現実世界と繋がる。その様を見てKKは何故御神水の穢れが簡単に祓えたのか理解した。
    仏像達が穢れを暁人の代わりに防いでいたからだ。だが防ぎきれなかったものが御神水を穢しそしてまた暁人を穢したのだ。助けを求めて。

    「気付いてあげれなくてごめんなさい…僕達を守ってくれて、ありがとう」
    ー僕達を守ってくれて、ありがとう…どうか、幸せになってね…ー

    暁人の呟きが聞こえた途端暁人の傍に彼をそのまま小さくして耳も尻尾もない人間の姿が見えた。だが、それも一瞬の事でKKは瞼を閉じることになる。それは暁人の体から眩い光が発せられたからだ。
    光が収まるとKKは瞼を開き目の前に広がる光景に目を見開いた。
    目の前では暁人が仰向けに倒れ麻里は倒れる暁人の上半身を起こさせ抱き締めていた。そして地蔵達は元通りになり穢れも祓われたのがわかる。
    地蔵達の浄化に伴い元通りにするために使った力は尋常ではなく暁人の尻尾は一本になっていた。
    守り神ましてや九尾の狐の力だけでこの浄化は出来ない。つまり暁人は九尾の中でも位の高い天狐なのだとKKは察する事ができた。

    「この力…九尾の狐ができるもんじゃねぇ…天狐だろ」

    KKは確信を持ちながら妹に伝えるも麻里は一瞬俯きながらも直ぐKKを見て「今はそんな話より兄を本殿に運びます!手伝ってください」と伝えた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖✍☺☝⛩👏👏😺💕💯☺💕💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    らいか⛩

    DONE25日はK暁デーのお題「犬or猫」です

    素敵なお題ありがとうございました!
    とても楽しかったです
    「お、いたいた、俺の話聞いてくれるか?」

    煙草を吸いながら隣に来た中年男は自分に目もくれず話し始めた。
    聞いてくれるか?と言っているが実際返事を聞く前に語り始めているのを見ると聞かないという選択肢はないようで男をジッと見つめる。

    「俺の恋人兼相棒がそこにいるんだが、あいつはやたらと犬や猫に好かれやがる。あの日も…おっと、あの日って言ってもわからんだろうが、簡単に言えば命懸けの共同作業をしたんだよ。で、あの日もあいつは犬を見たらドッグフードを与え猫を見たら撫でたり声をかけたりと俺が引くぐらいさ。つまり恋人さまは根が優しくてなぁ…そこにマレビトも妖怪も寄っちまう程で俺ぁ心配でたまんねぇ。今もマレビトに怯えて逃げてた犬やら猫がマレビトを祓ったお陰なのか戻って来て恋人さまを奪いやがる。正直面白くねぇな。あいつの良さと言えば聞こえはいいが、俺だって…あ、いや、なんでもねぇ。……話を戻すが、俺は犬や猫に好かれねぇ質でな、こっちには来やがらねぇ。俺にとっちゃ良いことだがな。おい、今苦手なんだろとか思っただろ?苦手じゃねぇよ、あいつらが俺を苦手なんだ。そんなに好きなら自分家で飼えばいいだろって言ってみたがたまに触るから良いんだとよ。本当に人並みの好きなのか?まぁ、そこはいい。別に議論するつもりもねぇしな。っと、俺は餌なんて持ってねぇよあっちいけ」
    1239

    related works

    recommended works

    takeke_919

    DONE #毎月25日はK暁デー
    素敵タグにギリギリ間に合いました💦
    お題は「おはよう」
    Kは成仏したのではなく、暁の中で眠りに付いたという説を添えて。
    毛色の違う話が書きたいなぁと思い至ったまでは良いものの、毎度のことながらお題に添えているかは迷走してます🤣
    目醒めの言の葉 東京の街を覆っていた濃く暗い霧は晴れ、東の空からは眩い光を放つ日輪が顔を覗かせている。

     幾重にも連立する朱鳥居を潜り、石燈籠の淡く揺らめく灯りに照らされた石階段を登る暁人の胸中には全てを終わらせた事による達成感と、追い求めた者を失ってしまった喪失感。そして、自身の中に宿る男への寂寥感が入り混じっていた。男の悲願は達成され、その魂が刻一刻と眠りに就こうとしているのを肌身に感じる。

     本当に独りぼっちになってしまう。

     そうは思うものの、妹に、両親に誓った。泣いても、みっともなくても生きていくのだと。次に会うのは、最後の最後まで生き抜いた、その後なのだと。

     一歩一歩、階段を登る最中にKKから彼の妻子に向けての言伝を預かった。『最後まで、あきらめずに生き抜いた』と、そう語られた言葉は、彼の想いが沢山、たくさん詰まった大切なモノだ。何があっても絶対に伝えなくてはと、しかと心に刻み込んだ。
    5216