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    らいか⛩

    @raikasandesuyo

    25↑腐のもの大好き
    今はK暁の二次創作ばかりの書いてますが新人(?)……。
    2022年に書き始めたばかりなので至らない所が沢山ありますがご了承下さい…。

    リアクションや応援絵文字ありがとうございます。いつも励みにさせて頂いております

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    らいか⛩

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    お狐パロK暁です
    先に暁人目線にしちゃうと訳が分からなくなると思うのでKK目線を先に出します。
    本当は思いついたネタの二次創作を書こうとしてたけどいつの間にかお狐パロの続きを書いていたと供述しており…

    #K暁

    麻里が絵梨佳に御神水を持って帰ってきて欲しいとお願いしてるのを見ながらKKは暁人を抱えるとあまりにも軽く驚きそれを見た麻里は「よくある事だから人間でも抱えれるようにって兄が配慮してるんです」と声を掛けてきたのに納得して一歩足を踏み出そうとした瞬間尻ポケットから何かが落ちた。

    「何か落ちましたよ?」
    「あぁ、悪い、大事なものなんだ。拾って持ってきてくれ」

    そう言うと麻里はその落ちたものを拾おうとしゃがみ込み手を伸ばす。だがその物が何かを認識した途端ピタリと動きを止めた。

    「これは…」
    「ん?…大切な家族さ」

    落としたものとは家族が写った写真を入れたパスケースだ。落ちた拍子に開き写真が入った方が上を向いてしまったが、それを見た麻里は「家族…」と呟きそれをジッと見た後そっと拾う。

    「さぁ、行きましょう。拝殿まで行けば神主さんが待ってると思う」

    そう言うと麻里はさっさと歩き去ってしまった。それを慌ててKKは追いかけ先程の麻里の態度が気になってたが今はそれどころじゃないと思い直し拝殿に向かう。
    拝殿に着くと既に麻里は神主に話をつけていたらしく「ここからは部外者立ち入り禁止ですので暁人様は私が預かります。今日はもう遅いので泊まっていってください。巫女がご案内致します。」と暁人を奪い本殿の方へ向かっていった。
    その後絵梨佳も合流し麻里に御神水が入った水筒を渡してから巫女に案内される。
    着いた場所は客人をもてなす為の場所なのか空き部屋が数部屋あった。絵梨佳と同室になるわけにもいかないため絵梨佳に挨拶を告げKKは別室に入る。
    そして奥に進むと大きな窓がありそのまた奥は小さなバルコニーがあった。こりゃぁ良いと思い外に出ると煙草を出し吸い始める。ぼーっと景色を見ていたらまた声が聞こえてきた。

    ー僕…神様に捧げられるんだって…もう、遊べなくなっちゃうね…ー

    それを聞いた瞬間何か思い出そうとしたが白い靄がかかったかのように思い出せず舌打ちを零す。

    「クソッ…なんなんだ…」

    苛立たし気に煙草を携帯灰皿に捨てた。
    気分を変えようと部屋に戻り靴を履き外に出て拝殿に向かうと何やら話し声が聞こえ木の陰に身を隠した。
    そしてジッと聞き耳を立てるとどうやらその声の主は狐兄妹のようでなにか分かるかもしれないとそのまま息を潜める。

    「お兄ちゃん…本当にもう大丈夫…?」
    「あぁ、心配かけてごめん…僕が気を失った後の事教えてくれる?」

    狐兄妹は見つめ合うと両手を絡め目を閉じて顔を近づけさせる。KKは驚くも口付けをするとかではなく2人は額同士を触れ合わせると静寂が生まれる。
    数分経った頃2人は顔を離し目を開いた。

    「そう…KKに…」
    「うん…どうするの…?」
    「それは……」

    まさか自分の事を話してるのだとは思ってなかったのか心臓が大きく跳ねた。暁人の返事を聞く前にスマホが震えKKは慌ててその場から離れた。
    スマホを見ると絵梨佳からで「夕飯が部屋に届くみたいだから帰ってね」とだけ書いてありなんだこんな事かよ息を吐き再び2人の方を見たがもう2人はその場に居なかった。
    その後は謎の声を聞くことも無く朝を迎え、KKと絵梨佳は鳥居の外にいた。

    「今回は本当にありがとうございました。」
    「ううん、これが私達の仕事だもん、何かあったらまた連絡してください」

    神主がKKと絵梨佳を見た後深々と頭を下げ礼を言うのを絵梨佳は手を軽く振り名刺を渡していた。

    「あの2人は?」
    「暁人様はとてもお疲れの様でして麻里様が付き添っております。これ以上のことは関係者以外お話しできません。」

    狐兄妹の姿が見えなかった為KKが声を掛けるも神主の一線引くような物言いにKKは言い返しそうになる。絵梨佳が「凛子に報告しなきゃ」と言われてしまえばそれに従うしか無く渋々神主に背を向け絵梨佳は「一回穢れて私達が祓った神社は見回り対象なのでまた来ますね」と笑顔で伝えKKとアジトへ帰っていった。
    その2人の後ろ姿を暁人と麻里は御神木の太い枝の上から見つめていたとは知らずに…。
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    らいか⛩

    DONE25日はK暁デーのお題「犬or猫」です

    素敵なお題ありがとうございました!
    とても楽しかったです
    「お、いたいた、俺の話聞いてくれるか?」

    煙草を吸いながら隣に来た中年男は自分に目もくれず話し始めた。
    聞いてくれるか?と言っているが実際返事を聞く前に語り始めているのを見ると聞かないという選択肢はないようで男をジッと見つめる。

    「俺の恋人兼相棒がそこにいるんだが、あいつはやたらと犬や猫に好かれやがる。あの日も…おっと、あの日って言ってもわからんだろうが、簡単に言えば命懸けの共同作業をしたんだよ。で、あの日もあいつは犬を見たらドッグフードを与え猫を見たら撫でたり声をかけたりと俺が引くぐらいさ。つまり恋人さまは根が優しくてなぁ…そこにマレビトも妖怪も寄っちまう程で俺ぁ心配でたまんねぇ。今もマレビトに怯えて逃げてた犬やら猫がマレビトを祓ったお陰なのか戻って来て恋人さまを奪いやがる。正直面白くねぇな。あいつの良さと言えば聞こえはいいが、俺だって…あ、いや、なんでもねぇ。……話を戻すが、俺は犬や猫に好かれねぇ質でな、こっちには来やがらねぇ。俺にとっちゃ良いことだがな。おい、今苦手なんだろとか思っただろ?苦手じゃねぇよ、あいつらが俺を苦手なんだ。そんなに好きなら自分家で飼えばいいだろって言ってみたがたまに触るから良いんだとよ。本当に人並みの好きなのか?まぁ、そこはいい。別に議論するつもりもねぇしな。っと、俺は餌なんて持ってねぇよあっちいけ」
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    DONE #毎月25日はK暁デー
    素敵タグにギリギリ間に合いました💦
    お題は「おはよう」
    Kは成仏したのではなく、暁の中で眠りに付いたという説を添えて。
    毛色の違う話が書きたいなぁと思い至ったまでは良いものの、毎度のことながらお題に添えているかは迷走してます🤣
    目醒めの言の葉 東京の街を覆っていた濃く暗い霧は晴れ、東の空からは眩い光を放つ日輪が顔を覗かせている。

     幾重にも連立する朱鳥居を潜り、石燈籠の淡く揺らめく灯りに照らされた石階段を登る暁人の胸中には全てを終わらせた事による達成感と、追い求めた者を失ってしまった喪失感。そして、自身の中に宿る男への寂寥感が入り混じっていた。男の悲願は達成され、その魂が刻一刻と眠りに就こうとしているのを肌身に感じる。

     本当に独りぼっちになってしまう。

     そうは思うものの、妹に、両親に誓った。泣いても、みっともなくても生きていくのだと。次に会うのは、最後の最後まで生き抜いた、その後なのだと。

     一歩一歩、階段を登る最中にKKから彼の妻子に向けての言伝を預かった。『最後まで、あきらめずに生き抜いた』と、そう語られた言葉は、彼の想いが沢山、たくさん詰まった大切なモノだ。何があっても絶対に伝えなくてはと、しかと心に刻み込んだ。
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    na2me84

    DOODLE #毎月25日はK暁デー
    参加させていただきました。お題は『匂い』
    厭世的で嫌煙家の暁人くんのお話。
    sensory adaptation 雨の夜が明け家族とも一夜の相棒とも別れて、僕は日常に戻ってきた。妹を取り戻すことは出来なかったから、今までと全く同じという訳にはいかないだろうけれど、とにかく僕は一人生き残ったわけだ。それに意味があるかはまだ分からない。それでも、とりあえず僕がやらなければいけない事がまだ残っている。向こうで両親と共に旅立つのを見送った妹の現世での抜け殻に病院で対面し、身体も両親の元へと送り出した。その日は青空にふわりと薄い雲が浮かぶ、良く晴れた日だった。この世のしがらみを全て捨てて軽くなった妹は、きっと両親と共に穏やかに笑っているだろう。そうであって欲しい。

     追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
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