Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    kg4awt108

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 16

    kg4awt108

    ☆quiet follow

    とにかくいちゃらぶしてるK暁のお話です。

    #K暁

    今度の土曜日に「あ、KKだ」

    ベランダから洗濯物を取り込んでいた暁人は、ちょうど帰ってきたKKを見つけた。
    普段家の中のダラりとした感じとは違い、少し張り詰めた空気を纏うKKも暁人は好きだ。
    後数分で玄関が開くことを予想した暁人は、洗濯物をソファの上へ放り、先回りして玄関の戸を開けてKKを待った。

    「お、出迎えとは嬉しいねぇ。ただいま」
    「おかえり、ベランダから帰ってくるの見えたんだ」
    「なるほどな。」

    KKが無事玄関内に入ったのを確認して鍵を閉めると、後ろから抱きしめられた。そのまま横を向くとKKの顔があり、どちらともなくキスをする。

    「はぁ〜、やっと一息つけるぜ」
    「お疲れ様。今日の相手は厄介だったの?」
    「いや、雑魚ばかりだったがなんせ数がな。」
    「数多いと変に体力持っていかれるよね」

    よしよし、と宥めるように頭を撫でてみると、もっと撫でろと言わんばかりに擦り寄ってきた。猫かな?なんて1度思ってしまうと、ふふっと笑いが出た。
    笑い声に気づいたKKは何笑ってるんだと言いたげな顔をしていたけれど、暁人は無視をして腕の中から離れた。

    「さ、着替えてきて、ご飯にしよ」
    「おう。今日の飯は?」
    「鯖の味噌煮だよ。スーパーで安かったんだ。」
    「いいな。ビールに合う」
    「いっつもそればっかり」

    そうやって軽口を叩き合いながら、リビングに入る。放置してしまった洗濯物はご飯を食べたあとで畳んでしまおう。
    じゃあ、準備するから。と暁人が台所へ行こうとすると、

    「そういや、土曜日は空けとけよ」
    「分かった。でもどうして?」
    「指輪作り行くぞ」

    KKはなんてことないように言うと、そのままソファから洗濯物したばかりのスウェットを見つけ出したらしい。
    ちなみに暁人はびっくりして身体が金縛りにあったように動かなくなった。顔全体も熱い。

    「(指輪…!?KK絶対そういうの好きじゃないと思ってたのに!?)」

    急になんでと聞きたくても今はKKの顔を、素面で見る余裕が無い。とりあえず赤くなった顔を覆い隠しながら、こちらに背を向けてジャケットを脱ぎ始めたKKの方を見ると彼の耳も赤く染まっていた。
    その瞬間、ぶわりと愛おしさが込み上げてくる。
    彼も柄じゃないことを分かっていながらも、それ相応の覚悟を決めて、指輪を作ろうと言ってくれたのだと気づいてしまった。
    その瞬間、暁人はKKをぎゅっと抱き締めた。

    「うおっ!暁人?!」
    「好き、好きだよKK」
    「…俺も好きだ。」
    「縛り付けることになっても後悔させないから…」
    「そりゃこっちのセリフだ。二度と離しはしねぇよ。」
    「ふふっありがと。」
    「おう。ほら、飯にすんだろ?」
    「うん、味付けは完璧だから楽しみにしててね。」

    暁人の腕の中で半回転させ、正面を向くとちゅっとひとつキスを落とす。が、2人ともなんだかそれだけだと物足りなくて、舌を絡めたキスをする。

    「ん…ふぁっ…けぇけぇ…」
    「はっ…暁人」

    これ以上は危ないと察し、KKは暁人から離れると、先に風呂と言って消えていった。
    今日は抱かれるのだろうなと察した暁人は、とりあえず、カラスの行水の如く上がってくる彼の為にご飯の支度を急いだ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤👍❤💯💯💯🙏🙏🙏🙏🙏🙏💖💒💒💒💒💒💒👍👍👍👍👍😭😭💘💗❤💖💒😍😍❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤🙏😍❤❤❤💖💖🙏❤😊💖💖💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works