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    amberheart_kak

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    # 毎月25日はK暁デー 6月のお題『おはよう』SS
    KK視点
    暁人くん視点も書きたかったけど力尽きました

    #K暁

    とある早朝夢だコレは夢だ

    アイツが俺に言い放つ言葉、言われた事がある物から無い物まで。
    言いたい事を言って満足したのか去って行く後ろ姿を動けずに見守る、夢なのに融通は効かない…いや、夢だからこそ融通が効かないのだろう。

    夢らしく急に場面が変わり、気付くと自分の胸を般若の腕が貫いている…痛みは無い。
    般若は何か言っているようだが聞き取れず意識が遠のく…誰かが俺を呼んでいる……

    「…ぇ……けぇ…………KK…!!!!」

    「っかは…っ!」

    「起きた!良かったぁ…」

    「はっ…は…あき、と?」

    まるで溺れていたかの様な息苦しさに襲われながら、俺を夢から掬い上げた張本人を見る。

    「おはよう、KK」

    「あぁ…おはよう…って今何時だ?」

    少し不機嫌そうな暁人に何かしたか?と思いつつ枕元の携帯を探す。


    「朝の4時過ぎだよ、急にイビキが止まったかと思ったら青い顔し出すから、慌てて起こしたんだよ」

    そう言う暁人は汗をかいているようで、寝間着代わりのTシャツで首元を拭っている。

    「お前、寝てなかったのか?」

    「………ちょっと嫌な夢見て目が覚めただけ…」

    空調を効かせた部屋で寝ていたのに汗をかいていて不機嫌そうな理由はそれか。

    「なんだお前も夢見が悪かったのか」

    「え?KKも?」

    てっきり無呼吸症候群かと…と抜かす暁人の頬を軽く引っ張る。

    「い、いひゃいよけぇけ」

    「生意気言う口はコレだろ?え?そこまで老いぼれた記憶はねぇぞ」

    老化が一因でなる症状でも無いが今コイツは絶対、俺を年寄り扱いした、クソガキめ。
    両頬をむにむにと引っ張る俺の手を剥がそうとしているのか、暁人は手の甲をカリカリと引っ掻いてくる。

    「おーおー可愛い抵抗だな」

    「うるはい、はなひへ」

    ベットの上で男二人がじゃれ合う様に笑うのは傍から見たら些か滑稽ではあるだろうが、夢見の悪かった俺達はそのじゃれ合いが心地好く、嫌な汗をかきベタついた身体は気持ち悪いが、心は満たされていく。

    しかし、そんな空間をぶち壊したのは暁人の腹の虫で、掌で包んでいる頬の温度が上がるのが文字通り手に取るように分かった。

    「ったく、早朝から元気なこって」

    「うぅ…」

    「まぁ良い、せっかく早く目が覚めたんだ、どっかモーニングでも食べに行くか」

    頬から手を離し、寝癖の付いた髪をくしゃりと撫で、準備するぞと言いベットから降りようとすると服の裾を引かれる。

    「あ?外食は嫌か?」

    「そ、そうじゃなくて、……ん」

    「あぁ、おはよう暁人」

    顔を赤くしながら此方を見上げ目を瞑る暁人に、忘れてたと思い、朝の挨拶と共に軽い口付けを落とす。

    「ん、おはようKK」

    カーテンの隙間から朝日が溢れ暁人を仄かに照らす。
    あまりの綺麗さに先程見た悪夢も忘れ暁人を抱き上げ、準備の為に先ずは洗面所に向かう。
    驚いた暁人が何か言っているが軽く聞き流す。

    どうか今日一日が良い日でありますように。

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    okusaredango

    MEMOフォロワーの雨映さんとお話してて話題にあがったK暁の猫パロのネタが湧いてきたのでとりあえずざっくりメモ。
    なんか、こんな感じの絵描きたい......
    本編後全員生存エンドで紆余曲折あってお付き合い後同棲を始めたK暁の世界線。K暁と猫2匹のほのぼの平和物語。
    以下思いついた設定↓

    KK→仕事(怪異退治)の帰りに怪我をした猫を発見。何となく既視感を覚えてお持ち帰り。そのまま飼うことに。我が子のように可愛がる。デレデレ。最近何処の馬の骨か分からない男(猫)連れてきてうちの娘(オス)はやりません状態。

    暁人君→同棲人がどこからか拾ってきた猫に戸惑いながらも懸命に看病するうちに愛着が湧いてそのまま飼うことに。デレデレ。自分と同じ名前なのでたまに自分が呼ばれたのかと思って反応してしまうのがちょっと恥ずかしい。

    猫1(あきと)→元野良猫。車と事故にあって右側(特に顔と腕)を負傷。倒れてるところをKKに保護されてそのまま飼われることに。怪我は治っているが後遺症で右目が少し見えずらくなっている。名前は模様が何となく嘗ての暁人君に似ているということでKKが勝手に暁人と読んでたら定着してしまった。通称あき君。飼い主大好き。最近野良猫と仲良くなって家に連れてきた。
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    32honeymoon

    TRAINING・先日アップした画像版に修正を加えて、今までとおなじ横書きにしました。前回読みにくかった皆様はよければこちらで。
    ・修正したのは暁人くんの心情描写が主です。まだKのことを好きになりかけてきたところで、信じる心と無くしてしまう不安の板挟みになっている雰囲気がちょっと出てないかなと感じたので、台詞回しを少し変えてみました。まあ内容は同じなので、再読頂かなくとも問題ないと思います…単なる自己満足。
    【明時の約束】「ねえ、KK。たとえば今、僕がこの右手を切り落としたとして、ーあんたの宿っているこの魂は、何処に宿るのかな」

    ー突然。自らの右手に在る、そのあたたかな光と靄のかかる手のひらに向かって、突拍子もないことを言い出したその体の持ち主に、KKは呆れたように何いってんだ、と返した。

    『ーオレの魂が宿る場所は、ココ、だろ。手を失ったとて、消えるわけがねえ。ああ、ただー大切なものが欠けちまったって言う事実に対して、クソみてえな後悔だけは、一生残るだろうな』

    気を抜いたままで容易に操れるその右手。ぶわりと深くなった靄を握り込むようにぐっと力を込めると、とんとん、と胸を軽くたたく。

    「後悔、?」
    『ああ、後悔だ』
    「どうして?これは、僕の体だ。例え使えなくなったとしても、あんたには何の影響も無い筈だよね。それとも、使い心地が悪くなったとでも文句を言う気?ーああごめん、言い過ぎたかも。…でも、そうだろ」
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    リキュール

    DONE #毎月25日はK暁デー
    7月お題【宿題】を書かせていただきました。またも大大大遅刻。
    可愛いこと言い出すあきとくんとそんな可愛いやつを甘やかしちゃうけけの話。
    美味しいもの食べるあきとくん。
    生姜の辛味は何にでも合う気がする。
    甘やかしには辛味を足して七月、それはある者にとっては書き入れ時、またある者にとってはただの平日、そして僕らの様な学生にとっては長い夏休みの始まりである。

    休みに何しようかと楽しそうに予定を立てる友人たちを横目に僕は頭を抱えていた。
    夏は夜に肝試しをする若者が増える季節ということもあってか、禁足地や事故物件が騒がしくなり毎夜KKと共にパトロールに精を出していたのだが、そんなこんなで忙しくしていたので、すっかり忘れていたのだ。
    前期の試験やレポートは問題ないが、引き続き後期でも受講する選択科目の講義には宿題が存在することを…!
    普通ならば夏休み中にやればいいんだから焦らなくても、なんて思うだろうがこれは資料集めが厄介で、どれも大学の図書館にしか無いようなものばかり。休みに入る前に資料の検討をつけてコピーしなくてはならないのである。ただでさえ難しい科目で前期レポートもギリギリだったのだ、生半可なレポートは出せまい。夏休み中も図書館に来ることはできるが休みには遠出の依頼があるため資料を求めて毎回行くわけにはいかず、できるだけ必要な資料は今のうちにまとめておきたい。それにあわよくばKKとの時間ももっと確保できれば…大丈夫僕ならやれる。
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