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    めざしねこ

    @yakisoba13pan

    十三機兵にハマって、比治沖に転がりました。

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    めざしねこ

    DOODLEハロウィンの時期のグロジェレ。
    グロスタが自分のことを好きだと知っているけど、自分はつれない態度をするし、気持ちを告げられたとしてものらりくらり交わし続ける。
    年上に言葉巧みに振り回される攻めと、振り回してるけど最終的には押し負ける受けが好きですね。
    2024.11.4
    お菓子を配ったそのあとで「戻っていたんですか?」
     自分が一番に天幕に戻って来たと思っていたのに、中に入るとこちらに背を向けてベッドで寝転ぶジェレミーの姿があった。
    「ん? あぁお疲れさん」
     こちらを見ずにひらひらと手を振りながら背中で話す様子は随分とリラックスしており、ついさっき戻って来たと言うわけではなさそうだ。
    「ちゃんとお菓子配ったんですか?」
    「いや~誰も俺様のところには来なかったから、さっさと帰ってきちまったってわけ」
     うぅーとベッドの上で身体を伸ばす様子にちゃんとこちらの話を聞いているのか不安になる。確かにベッド横のテーブルにはお菓子が入ったままのカゴが放置されていた。
     誰が提案者かは知らないが、今日はハロウィンだからと駐留しているこの街の子供達に解放軍みんなでお菓子を配ろうという話になったのだ。お菓子はクロエが監修したというから、味は心配ない。
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    めざしねこ

    MOURNING前も呟いたんですけど、ジェレミー相手にたまにがっついちゃうグロスタが好きなんですよ……好きなんです!!ジェレミー相手にがっついちゃうグロスタ。
    グロスタ→→→←ジェレミー。
    グロスタはジェレミーのこと好きだけど、向こうは自分のこと好きじゃないって思ってる。ジェレミーはお互いただの処理と思ってるけど、何度もしてるうちに気になってきて(これはただの情)って割り切ろうとしている感じ
    2024.10.20
    若さと勢い 部屋にやってくるなりグロスタが覆いかぶさってきたので、俺は慌てて奴の顎を掴んで引き離そうとした。
    「っ! おいグロスタ! がっつくな!!」
    「すいません、今日余裕なくて」
     その言葉通り、ぐぐと力を入れられると、不意打ちされたこともあり、こちらが負けてしまった。俺の手が顎から外れると、そのまま貪られるようなキスを何度も繰り返される。音を立て、舌が絡まり、吸われ、唇を噛まれ……さすがにこちらの息が続かない。
    「ばっ! か!! 息、させろ!!」 
     口が離れた隙を見て言うが、本当にこちらを気にする余裕もないのか、自分本位のキスばかりだ。こいつにしては珍しい、と思う。
     俺たちは身体だけの付き合いだ。そこに愛情はない。
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    めざしねこ

    DOODLE去年風の強い日に書いていた話。
    なかなか進展しない関係にヤキモキする沖野くんのお話。ちょっとだけ五百里ちゃんが出ます。

    なかなか風の強い日がなくて一年越してしまいました。
    きっと新天地の拠点は防音バッチリだと今なら思います。

    2024.2.15(初めに書いたのは2023.3.16)
    風の日 ゴウゴウと鳴る風の音は耳に入っていた。ただ作業に集中していたから気にならなかっただけだ。ふと時計に視線を向けると、深夜1時過ぎ……一般的にはもういい時間だ。けれど僕にしてはこれからが作業時というタイミングで集中力を欠いた上、随分と耳障りなこの音を無視して作業に戻ることは出来なさそうだった。
    「……眠るか」
     たまには早く眠るのもいい。ディスプレイを消すと、柔らかな光を放つ間接照明の光だけがぼんやりと室内を照らしている。その光を頼りにベッドに入り込むと照明を消した。
     暗闇の中、目を瞑る。
     唸る風がぶつかり窓を叩く……その音がやけに耳についた。
     拠点の窓は風などで壊れたりしない。石が飛んできたって銃弾が飛んできたって弾き返すだろう。それでも何故か完全防音になっていない。無視して眠ろうとするが、そう思えば思うほど耳が風の音を捉えてしまう。
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