noa_noah_noa アルセノの文章を時々。コメントは下へ。https://wavebox.me/wave/aeo9srhksdgyht4t/ ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 19
noa_noah_noaCAN’T MAKE夏の初め、フォロワーさん達とマルチ中に「⚖️にキスしてほしくて溺れたフリをする🌱」の話で盛り上がり、私なりに書いてみた結果、惨敗しました。もし覚えていたらこっそり読んでください。もう夏が終わってしまいますが。※フォロワーさんとのやり取りで出てきた台詞を引用・加筆して使用しております。※水場でふざけるのは大変危険です。よいこは絶対にやらないでください。通り雨通り雨 キスがほしい。 恋人からのキスが欲しい。 突如脳内を駆け巡った欲望は多忙の恋人と規則的な己の休暇を無断で申請させた。恋人に事後報告をすると、当然こっぴどく叱られた。けれども、その休暇を利用して稲妻旅行をしようと誘えば満更でもなさそうに首を縦に振ったので胸を撫で下ろした。まず、第一段階完了。 稲妻までの道中、セノはいつものように気に入りのカードを見比べては新たなデッキを構築したかと思えば、『召喚王』を鞄から取り出してすっかり癖がついてしまっているページを開き、この場面の主人公の台詞がかっこいいと俺に教えてくれた。もう何百回も見ている光景だというのに瞳を爛々と輝かせる恋人はいつ見てもかわいい。手元の書物に視線を落としながら相槌を打っていると離島に着くのはあっという間だった。第二段階完了。 2223 noa_noah_noaREHABILI理科室の恋人。(https://poipiku.com/7286563/8958806.html)と同じ世界線のお話です。モブがひたすらおしゃべりしているだけ。それでも平気な人だけどうぞ。とある司書の話とある司書の話 きれいな男の子がいたの。 戦前からの歴史ある学校だから、当時の貴重な資料もたくさんあって。だから学校だけじゃ管理が不安だって、外から職員も雇っていたの。だから私もあそこで働いていたのよ。 でも生徒さんたちはそういう古いものなんて興味がないでしょう?あのくらいの年頃の娘さんたちは図書館なんてほとんど寄り付かなくてね。授業の一環だったり、係の仕事だったり。それ以外なら自習室代わりに使う子は少しいたくらい。利用者のほとんどは一般開放日の地域住民よ。それもうんと年上のね。 だから今でも覚えているのかもしれないわ。 毎週火曜日と木曜日に来ていたの。一般利用ができるのがその2日だったから。毎回きっかり16時半に来てたの。チェックのネクタイに紺色のブレザーを着た男の子。あそこから自転車で20分くらいの学校の制服だったわ。え?今は駅が出来たの?あんな住宅街の中に?そこからだったら1駅の場所にある学校ね。ええ、その学校よ。中高一貫の名門校。 2603 noa_noah_noaMOURNING🌱が先生してる話をモブ視点で書きたくて数ヶ月寝かせていたら、迷走してしまったので供養。理科室の恋人。理科室の恋人。 アルハイゼンが教師をやってる話。 モブ女の子の視点で話が進んでいきます。 安定のなんでも許せる人向けです。 中庭の主役が桜から藤へと交代するこの時期、私は決まってあの日を思い出す。 旧校舎、藤棚、理科室、そして、アルハイゼン先生。 アルハイゼン先生は私が高校2年の時の生物の先生だった。 先生は学校の中で一番私たちに年の近い先生で、身長も顔立ちもテレビに出ている芸能人に匹敵するくらい整っていた。(いま思えば、芸能人より世界史の教科書に出てくるような芸術作品みたいだった)だから入学式でアルハイゼン先生の紹介を聞いただけで一目惚れしちゃう子達が何人もいた。同性だらけの学校で、親世代(下手すると祖父母)の先生たちばかりだったから、余計ガチ恋勢に拍車をかけていたんだと思う。 3635 noa_noah_noaMEMOメモ帳に出だしだけ書いてあって放置されてたので供養。現パロで、DKな⚖️くんと謎の男🌱。力尽きたので続かない。美しきケモノ美しきケモノ 愛玩動物を飼っている。 ヒト科、オス。推定年齢20代前半。 銀灰色の髪色に白磁の肌。身長は180cmは超えている大柄な男。 男を飼い始めたのは1ヶ月ほど前。 予備校の帰りだった。 繁華街の外れにある予備校を出て、家まで近道をしてみようと普段は寄り付かない裏路地の道を駆けていた。裏路地というだけあって人はいない。少しすえた匂いと、ごみ箱の影に寄り添うように佇む猫の目が合うくらいだ。どこかジトっと湿っぽい空気を吸い込んでしまえば、ここはやはり通うべき場所ではないと改めて感じる。今後は絶対通らないようにしようと、心に決めて帰り道を急げば、猫よりも大きな影が視界に映った。 人間だった。 路上生活者かと思ったが、この人間の周りに大きな荷物はない。飲んだくれの行き倒れかとも思い、近づいたところでアルコールの香りはしなかった。 2454 noa_noah_noaDONEやっと書けたので、推敲ほとんどしてないですけど、あげます。一応シリーズになる予定ですが、続きがいつになるかは未定。揺れて、銀糸(LOVELESSパロ)揺れて、銀糸 ※高河ゆん『LOVELESS』パロ。 基本的な世界観や設定はこちら(https://poipiku.com/7286563/8573899.html)をご覧ください。 草神救出計画はなく、創神計画を旅人が無くした世界のような不思議な世界。 人は3つの名前を持つ。両親が生まれた時につけてくれた名前、友達が親愛の情を込めて呼ぶ名前、そして、自分の生涯が終わるまでに獲得する名前である。 ユダヤの格言 アルハイゼンが家族についての記憶がほとんどないのは、彼が機械生命体だからでもなければ、情がないからでもない。彼の両親は彼の物心がつく頃には亡くなっていたし、唯一残った肉親である祖母が「FACELESS」の「戦闘機」だったからだ。 7560 noa_noah_noaREHABILI赤い目の🌱が書きたくて、プロット作って放置してたら違うものになってしまった。リハビリ少しドメスティックでバイオレンス。文章は書き続けないと鈍る。green eyedだよねえ、本当は。あかい目のかいぶつサマあかい目のかいぶつサマ ※赤い目のアルハイゼンを一度でいいから書いてみたかったけれど、何だかいつも通り変なものになってしまった。何でもありな人向け。 あ、 振りかざされた拳に気付いたのと同時に左頬がカッと熱くなる。途端、視界も急変。 薄暗い室内でぼんやりと浮かぶ白い天井と、ぎろりと光る赤い、瞳。 またか、 自身の下腹部に響く殴打音を聞きながら、己の仕事が荒事を解決することでよかったと思う。そうでなければ無意識に受け身をとることだってできなかっただろうし、急所を気付かれないように避けるなんて芸当できなかったと思うから。 「考え事とはいいご身分だな、セノ」 眼前の男にはバレていたらしい。赤い目がぎりりと細くなったかと思えば、両手が首元にかかる。感情に任せて絞めあげられてしまえば、ぱくぱくと口を開けることしかできなくなる。止めさせなければならないのはわかっている。自分の右手を上げかけて、止めた。 1325 noa_noah_noaMOURNING🌱がピアスを開ける話。色々調べながら書いたんですけど、間違ってると思うのでごめんなさい。Down, down, downDown, down, down アルハイゼンの執務室へ書類を届けに行くと、明日の予定を聞かれたので砂漠での仕事が終われば何も予定はないことを伝えれば、家に来て欲しいと言われた。 何も珍しいことではない。彼と付き合い始めてからはティナリやカーヴェ達との食事会とは別にアルハイゼンの家へ行く機会が増えた。 機会が増えたからといって何か特別なことをするわけではない。作りすぎたタフチーンを持って行ったり姉弟子から送ってもらった古書を届けたりすることはあるが、家に入ればアルハイゼンは気に入りのソファに腰掛けて読みかけの本を開き始めるし、俺も俺で彼の隣に座って新しいデッキの構築に没頭するだけ。互いに空腹を覚えれば、それを満たし、ごく稀に恋人らしい戯れを少々。 2596 noa_noah_noaMOURNINGなんちゃって学パロ🌱⚖️。と言いつつも、学校にまだ行ってない。筆が乗れば続くかもしれない。導入っぽい感じなので尻切れとんぼで終わってます。Alea jacta est!Alea jacta est! ※学パロというよりギムナジウムとパブリックスクールを混ぜた感じの世界 「ここでいい」 「ですが、旦那様には……」 「学校には事前に伝えてあるのなら俺一人で十分だよ。送ってくれてありがとう、気をつけて」 困惑と侮蔑の表情で器用に見つめる運転手を横目に車から降りた。俺が歩き始めると諦めたのか、隣をゆっくりと通過していった。あのまま車に乗っていたら校門どころか車を降りて玄関先まで丁重に送られていたに違いない。余計な注目を浴びたくないのに。 あの人の心配性はいつになれば治るのだろうか。家を出る前に言われた言葉を思い出す。 「いいかい、セノ。この世界はとても広いんだ。だから君はたくさんの事を見て、聞いて、学んでくるんだよ。それが君に与えられるべき権利であり、義務でもある。だから向こうでの生活を楽しみなさい」 2910 noa_noah_noaMOURNINGどんな🌱でも許容できて、若干のグロ描写にも耐えられる人向け。 2041 noa_noah_noaMOURNING久々に書いた🌱⚖️。リハビリ。用量・用法はお守りください用量・用法はお守りください セノを閉じ込めておくことにした。 セノのために別宅を買うことも検討したが、それよりも資金を自室の整備等に充てた方が良いとわかったのですぐに止めた。代わりにセノ用の寝具や寝巻きを買った。他にも備品を少々。 自室の準備が出来たので次は呼び寄せることにした。彼の仕事の予定は自分の職業柄掌握済であったので決行日を決めるのは容易い。大捕物が終わって後処理も一段落するであろう日に彼を食事に招くことにした。 計画のことは伏せて、久しぶりに君と一夜を過ごしたいと囁けば、被り物でも隠せない赤い耳がふるりと縦に揺れた。律儀な彼のことだから1週間前に約束さえすれば翌日を休暇にすることは分かりきっていたので、俺は当日と翌日に休暇をとることにした。計画は完璧だが、準備も同等に完璧でなくてはならないのだ。 2542 noa_noah_noaMEMOらぶれすぱろを書きたくて、先に世界観のまとめだけ完成したので、尻叩きも込みで投下らぶれすのせかい※後日加筆するかも LOVELESSの世界観について ※高河ゆん作『LOVELESS』という漫画の世界観をアルセノ用に多少改変しています。 ○世界観 この世界の人たち(先祖に動物や妖怪などのルーツを持つものは除く)は生まれつきネコミミとシッポが生えていて、大人(成人という意味ではない)になると取れる。 ミミなし=大人という証明。あくまで大人かどうかのマークのようなものなので、人の耳もある。作中では片仮名表記と漢字表記で区別。 成人済でミミつきは馬鹿にされるし、子供なのにミミなしだと白い目で見られるため、付けミミとシッポも売られていて、偽装して生活している人もいる。 ○本当の名前 生まれる前から持っている名前とされており、この名前はその人の本質を表しているとされている。この名前を持つもの達は10歳前後に体のどこかに本当の名前が浮かび上がる。同じ名前を持つ人間はこの世に二人だけ(本当の名前は二人とも同じ位置にある)で、どれだけ離れていても運命が引き寄せるかの如く必ず出会い、結ばれる。尚、本当の名前を持つ人間は限られており、「特別」である。一般的に本当の名前は「-less」になる。 1793 noa_noah_noaCAN’T MAKEよくわからないけれど⚖️くんが情緒不安定。描写はないけど事後なので注意。無題。とろとろと溢れていく意識を集めて目を開けると、うっすらと白んだ空がサイドテーブルを照らしていた。 視界に入った水差しが喉の渇きを思い出させてくれる。 酷使してしまった喉を潤すべく身体を起こそうとしたが、隣の温もりがそれを阻止している。両腕でがっちりと俺を包み込んでいる男はすっかり夢の世界にいるらしい。 すう、すうと幼子のような寝息を立てている姿は普段の仏頂面との落差もあって愛らしく感じる。 作りものめいた彼の髪をくしゃりと撫でれば、見た目よりも柔らかい触感が心地よかった。無意識なのだろう、撫でる手に吸い付くように顔を動かしている。 かわいい。 でも、格好いい。 そんな男が俺のものだなんてそんな贅沢、許されていいのだろうか。 1435 noa_noah_noaDONE前にツイートした🌱の台詞の前後に台詞だけ肉付けしただけのもの。ディベート:愛の告白について(仮)ディベート:愛の告白について(仮) 「アルハイゼン」 「セノか」 「急に来てすまない。お前に話したいことがあるんだ」 「ほう?大マハマトラ殿の逆鱗に触れるような行動をした覚えはないのだが」 「俺は仕事でお前のところに来たんじゃない。そういうところが嫌味ったらしいと言われる一因だと思うぞ」 「ああ、すまない。君の珍しい格好に驚いて思ってもいないことが口から出てしまったようだ。気に障ったのであれば謝ろう」 「いや、それはいらない」 「そうか。それで用件はなんだ」 「これから言うことはお前を不快にさせると思うから聞き流して欲しい」 「君の発言は矛盾しているな」 「ああ。自分でも理解している。ただ、この件について議論をするのは俺の主張を全て言い終えてからにしてほしい」 1232 noa_noah_noaMOURNINGアルセノもどき謎パロ。なんでもありな人用。※18世紀後半くらいの西欧のどこかの国っぽいイメージかもしれない最初と最後、そしてタイトルが言いたかっただけ。唯一の男。唯一の男。 セノはいつだって淋しがりやに囲まれている。 セノという少年について語るには、まず彼の母親について話さなければならない。 セノの母親はこの国で3番目に大きな都市でとある娼館の5番目くらいに人気のある娼婦だった。 異国から流れてきたという彼女は、闇に溶け込んでしまう程の漆黒の髪に太陽に焦がされた褐色の肌をしていた。この国では滅多に見かけない色と妖艶な肉体は男達の関心を誘った。一方で彼女は母国とはやや発音も文法も異なるこの国の言葉は殆ど話せず、子供程度の語彙しか持っていなかったため、異国の血を引く豊満な身体の女に似合わぬ愛らしさがあった。それもまた男達の欲を駆り立てたのだった。 彼女は自分のことを愛してくれる男達のことが大好きだった。故郷で家族を全て失い、この国に来た彼女にとって男達は自分を求め、一晩中その大きな腕の中で包み込んでくれる貴重な存在だった。男達との夜は彼女を祖国での過去を忘れさせ、冷え切った心を温めてくれた。 6133 noa_noah_noaMOURNINGアルセノ?もどき。夢想の楽園。※夏目漱石の『夢十夜』オマージュ 夢想の楽園。 こんな夢を見た。 気まぐれに古代遺跡を探索しようと砂漠を訪れた途端、大きな砂嵐に襲われた。 平時でさえ足元が不快で仕方ないのに視界まで奪われるとは思わなかった。 避難も兼ねて目的地へ急ぐと、目の前に血まみれの恋人が倒れていた。 思わず駆け寄り名前を呼んでみたが、嵐のせいで声が聞こえていないのか反応はない。がたがたと震える身体をそっと抱えて遺跡へと向かった。 目的地に着いてすぐに外套を脱いで床へ広げ、その上に恋人を寝かせた。彼の権威の象徴でもある被り物を外してやる。 先ほどから身体の震えは止むことはなく、朝焼けのような瞳は半分ほどしか見えなくなっていた。一緒に運んだ彼の鞄からいつも持ち歩いている筈の包帯と止血剤を取り出そうとしたが、入っておらず、どうしたものかと自分の鞄の中身を漁ってみたところで役に立ちそうなものはなかった。 2285 noa_noah_noaMOURNINGアルセノ4つめ?拙作(https://poipiku.com/7286563/8263683.html)の続きのような話。本当は🌱の誕生日祝いに書き切るつもりだったけれど、間に合わなかった。※🌱伝説任務ちょいバレ?注意🌱の家に楽器が飾ってあったので、そこから前作を思いついて、今回に至るところまでの流れが書きたかっただけ。ラストダンスは貴方と。最早ルーティンとなりつつある、恋人への家へと向かうセノはドアの前で立ち止まった。平穏と静寂を好む恋人の家の中から僅かに音が聞こえる。音と言っても料理や掃除といった生活音ではない。 聞き覚えのあるような、初めて耳にするような音色。 彼の同居人が演奏しているのだろうかとセノが扉を開けてみれば、アルハイゼンが椅子に腰掛けて二弦楽器を弾いていた。 「お前が楽器を弾くなんて知らなかった」 「……君か」 セノに気づいたアルハイゼンはその手を止めた。セノはそのまま彼の隣に座る。 「芸術には疎いと思っていた」 「確かに俺は芸術を愛するタイプではないが、楽器をただの調度品として飾るような愚行はしないさ」 アルハイゼンは後方の棚の上に立てかけているもう一つの楽器に目をやりながら反論した。 1343 noa_noah_noaMEMOアルセノ3つめという名の走り書き。ふ……り⚖️妄想一応、そういう描写を連想させるので未成年閲覧禁止無題※ふたなりセノ妄言 未成年閲覧禁止 捏造なんでもござれ 書きたいところだけ書き殴った 「アルハイゼン」 セノが下履きに手をかける。親指と人差し指に挟まれた布がゆっくりと下がっていく様子をアルハイゼンは一瞬たりとも見逃さまいと見つめていた。 セノはそんな彼の、食い入るような視線に眉ひとつ動かさずに己の「秘密」を晒した。 「……っ」 隠しきれなかった息がこぼれる。それは歓喜か驚きか。 アルハイゼンの視界を支配していたのは、セノの太腿に伝う赤だった。 「流石のお前も驚いたか」 セノはするりと下履きを足から抜き、太腿の赤を拭う。 「それは」 「予想はついているだろう。月のものだ」 「なぜ」 「契約だから」 セノは下履きを履き替えながら答える。 670 noa_noah_noaMOURNINGアルセノ2つ目。多少のキャラストバレと多大なる捏造設定あり。単純に後半のシーンが書きたかっただけ。引用元https://www.poetryfoundation.org/poems/43812/a-red-red-rosehttp://marieantoinette.himegimi.jp/gardenredrose.html恋人は、恋人は、 「なぜ知論派だったんだ」 セノが不意に尋ねる。問われたアルハイゼンは読みかけの本から視線をセノに移した。 「いきなりどうした」 「前から気になっていたんだが、機会が無くて」 「いくら機会がないからといって、君は人の進路の選択という大事なことをデッキの構築に行き詰まった気分転換として聞くのか」 アルハイゼンがセノの手元を咎めるように見て言えば、セノは少しだけバツが悪そうな顔をした。そして、そういうつもりではなかったんだが、と前置きをして続けた。 「俺はお前が賢い人間だと思っているし、実際多岐にわたる知識も持っている。だからこそ、なぜ知論派を専攻したのか気になっただけだ。お前なら他の学派でもやっていけただろう」 2084 noa_noah_noaMOURNINGアルセノに狂ってしまい、タイトルとほんの少しのシーンが書きたくて書いてしまった。物語調の語り口になっているのはアルハイゼンの視点になると頭のおかしさが激化してしまうので、抑えるため。先人達に刺されないかだけが心配。なんでも許せる人しか読んではいけない私だけが満足している。気ぐるいの書記官(アルセノ)気ぐるいの書記官 スメールにアルハイゼンというとても優秀な書記官がいました。 アルハイゼンは知恵の国スメールの書記官にふさわしい頭脳と学者特有の未知への好奇心から培われた豊富な知識を持っていましたが、自分のポリシーに反することはたとえ仕事に関することでもしない、他人からの評価を気にせず、物事の本質をストレートに言ってしまい、周囲の反感を買いやすく人間味の薄いことから「気狂い」と呼ばれていました。 そんなアルハイゼンにも例外がありました。 それは彼の恋人です。 アルハイゼンの恋人はセノという、正義感と人情に溢れる大マハマトラでした。セノは教令を破った学者を裁くマハマトラのトップで、学者たちには恐れられていましたが、「大マハマトラ」の兜を脱いだセノを知る人たちからすれば思いやりの塊のような青年でした。そんなセノの一面を知る人はほんの一握りでしたが。 3332 1