最近悟天は同年代の子供達と共にサッカーで遊ぶようになった。習い事というほどではないが、学校教員だったという男性による指導もあり悟天は楽しそうにボールを蹴っている。
「『そんなんよりもオラと修行してくんねぇかな』…ってカオしてるだよ、悟空さ」
「そんなわかりやすかったか?」
「んだ。悟天ちゃんのおっとうなのに、悟天ちゃんに遊んでほしいのは悟空さの方みたいだべな」
自身で空を飛び、気弾なども打てる子だが、ちょっと力加減を誤れば破裂させてしまうだろうボールを蹴るのに夢中になっている。我が子が楽しそうにしている様子を見るのは好きだが、力いっぱい出せないのはストレスではないかと悟空としては唇が尖る。
「チームワークを育てるのも大切だべ。あとはいろいろな力加減は覚えねぇとって、これは悟飯からのアドバイスだな」
「そっかぁ…」
「悟空さも悟天ちゃんとサッカーやってみればいいだよ。意外とおもしれぇだよ、おらもこの間ちょっとやってみたけんど」
「じゃあ、今オラと悟天とチチとでやってみようぜ」
「おらもけ」
「その方がきっと悟天も楽しいだろ。オラもその方がいい」
チチの手を取り悟空が笑う。
その後、家族でサッカーボールを蹴り遊ぶ家族の姿があったが、力加減を誤りボールを破裂させてしまいチチに怒られる様子を帰宅した悟飯が見て苦笑した。