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    百合菜

    遙かやアンジェで字書きをしています。
    ときどきスタマイ。
    キャラクター紹介ひとりめのキャラにはまりがち。

    こちらでは、完成した話のほか、書きかけの話、連載途中の話、供養の話、進捗なども掲載しております。
    少しでもお楽しみいただけると幸いです。

    ※カップリング・話ごとにタグをつけていますので、よろしければご利用ください

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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    ついに黒龍を解放することに。
    それは大切な仲間との別れも意味する。
    一方で七緒たちには新たに得たものもあり……

    いろいろ漏れがありそうですが、これにて完結です。(エピローグが残っていますが←後日書きます)
    読んでいただき、ありがとうございました!
    「永遠と刹那の狭間で」19.異世界との別れ(終)19.異世界との別れ(終)

    何度もくぐり抜けた龍穴。
    だけど、その旅もそろそろ終わりが近づいている。
    そのことを実感しながら七緒たちは竹生島にたどり着いた。
    たまたまというべきか必然というべきか、大和とも竹生島で会い、行動をともにすることとなった。

    前は感じることしかできなかった黒龍の気配だが、今は頭に何か呻き声のようなものとして感じることができる。
    それは救いを求めるようであり、そして共鳴しているようにすら感じる。
    もう既に白龍ではないから気配を感じるのが不思議ではあるが、龍神の神子というのが影響しているのかもしれない。

    「黒龍、そこにいるのね!?」

    返事はないけど間違いない。
    きっとここにいる。
    地の底に。
    一美の本体ともいうべき存在。そして、自分は自覚がないだけでかつて対でもあった存在。
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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    自分の真実の姿を知った七緒。
    この先、どうやって生きるべきか迷っている彼女に五月が意外な提案をしてきて

    ※原作の雰囲気はまったく無視した楽観的な展開ですので、そういう意味でご注意ください
    「永遠と刹那の狭間で」17.永遠か刹那か17.永遠か刹那か

    「先ほど、カピタンが変なことを話していたけど、幸村さん、もしかするとあなたも心当たりがあるのではないですか?」

    七緒の直球な質問に幸村は息を呑む。
    それは肯定を意味するということを彼もわかっているのだろうが、誤魔化せるほどの器用さも余裕もないのだろう。
    幸村は首を縦に振る。

    「カピタンが話したように、あなたは龍神の神子ではなく、龍神そのものなのです」
    「そんな……」

    それしか言えなかった。
    確かに自分には不思議な力があった。
    しかし、それは龍神の神子だから備えているものであり、まさか龍神そのものだとは思いもしなかった。
    そう言われてもにわかに信じがたいのも事実。

    「幸村さんが嘘を吐くようには思いません。証拠はあるのですか?」
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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    大学の先輩・一美と帰宅途中の七緒。
    すると、怨霊が襲ってきて!?
    さらに一美も予想外の行動をしてくるが……
    「永遠と刹那の狭間で」11.運命の転換期11.運命の転換期

    6月になると梅雨入りはしていなくても東京中にムシムシした空気が漂う。
    薙刀部の練習が終わったあと、七緒と部活の先輩・一美はとりとめない話をしながら帰路に着く。

    「先月の大会、惜しかったね」

    ふたりの話題に出るのは先月行われた都大会のこと。
    下級生の自分たちの出番はなかったものの、応援していた先輩がたが団体戦で強豪校相手にあと一歩のところまで迫ったのが印象的だった。

    「でも、私、去年の大会は応援すら行けなかったから、応援に行けただけでも嬉しかったな」

    七緒の隣を歩く一美がポツリと話す。
    えっ?
    そう思って一美に視線を向けると、彼女は夜空を見つめながら言葉を続ける。

    「ゴールデンウィーク直前に大きな事故に遭っちゃって。奇跡的に命は取り留めたし、後遺症もなかったけど、検査だなんだで1ヶ月くらい入院していたんだ」
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    百合菜

    DONE「幸村の現代EDがあれば」を妄想した話。
    だけど、現代でもふたりは運命に翻弄されそうになるふたり。
    幸せをつかみとることができるのか!?

    幸村とともに買い物へ行くことになった七緒。
    気になっていたことを幸村に確認する一方、いくつか気がかりなこともあり……
    永遠と刹那の狭間で:6.あなたからの呼び名は縁が深まるまで変わらずに6.あなたからの呼び名は縁が深まるまで変わらずに

    「そういえば、あいつらが飲んだり食べたりしたものはちゃんと減っているんだよな」

    落ち着きを取り戻した七緒が1階へ行くと、食品庫をあさりながらぼやく五月がいた。横にいるのは幸村。
    つい、先ほどのことが頭をよぎってしまい恥ずかしい気持ちが込み上げてくるが、幸村の方はいつも通りの様子だった。
    五月は空になった段ボールを見ながら溜め息をついているが、七緒にしてみれば八葉のみんながこの家に来たとき、ポテチのどの味が好きか、落ち着いたら買い足さなきゃとか話していたのが懐かしい。
    また、一部の仲間に好評だったふわラテは、餞別がわりに渡した。

    「代金を請求することはできないし、もちろんそんなことをするつもりはないけれど、せめてあいつらが活躍することで返してもらいたいよな」
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