「私は、今まで随分と危ない橋を渡ってきました。一歩間違えればということも、何度もありましたね。何度も、何度も何度も何度も。…悲しい事に随分と嫌われてるので、今まで一人行動多かったんです。ええ。」
暇潰しに、私の話でも聞いてください。勿論、貴方に拒否権なんかありませんよ。ふふ。
「暴くような事をしていると、悲しい事に恨まれるのは必然でしょう。そんな事を繰り返されてれば、自然と一人でだいたい対処出来るようになるんです。祈るだけしか出来ないか弱い神官だと、私の事を思ってましたか?」
こう見えて私、結構強いんですよ?貴殿方が頼んでもいないのに頻回に刺客を差し向けてくれたお陰で、私こんなに強くなったんです。そう、他の誰でもない貴殿方のお陰です!
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