sauco_trigo
REHABILIシノ親愛スト4話「ファウストが星を読んで、シノが生まれた日を見つける」話。https://poipiku.com/2949133/9742589.htmlの続き
「シノ」
授業終わり、教室から出ていこうとしていた時の事だ。終わった終わったと頭上に上げていた両腕をそのままに、シノは教壇を振り返る。
最後尾だったシノ以外にはファウストの声が聞こえなかったのか、ネロとヒースクリフはそのまま出ていってしまう。失敗したと踵をじりと出口へと向けながら、シノは最上級にも近い警戒心で先生を睨み付けた。
「なんだよ、今日のテストはそこまで悪い点数じゃなかっただろ」
「威張れるほどではないがな」
「補習とかいうなよ?逃げるからな」
「堂々と宣言するんじゃない」
全くと呆れた様子のファウストは、しかしどこか可笑しそうでもあった。補習の気配はなさそうだとちょっとだけ警戒をとけば、ファウストは口許を妙な具合に歪ませる。誤魔化すように眼鏡を押し上げ、いつもどおりの口調で言った。
6264授業終わり、教室から出ていこうとしていた時の事だ。終わった終わったと頭上に上げていた両腕をそのままに、シノは教壇を振り返る。
最後尾だったシノ以外にはファウストの声が聞こえなかったのか、ネロとヒースクリフはそのまま出ていってしまう。失敗したと踵をじりと出口へと向けながら、シノは最上級にも近い警戒心で先生を睨み付けた。
「なんだよ、今日のテストはそこまで悪い点数じゃなかっただろ」
「威張れるほどではないがな」
「補習とかいうなよ?逃げるからな」
「堂々と宣言するんじゃない」
全くと呆れた様子のファウストは、しかしどこか可笑しそうでもあった。補習の気配はなさそうだとちょっとだけ警戒をとけば、ファウストは口許を妙な具合に歪ませる。誤魔化すように眼鏡を押し上げ、いつもどおりの口調で言った。
piyo_041
REHABILI狩人期 悠+脹 製造元は悠脹好きなのでご注意下さい。ぬくもり「赤血操術が使えなくなった」
ひとしきり湧いて出てきた呪霊狩りもひと段落ついたというところだった。
ぱらぱらと雨が降り出したので少し落ち着ける所へ移動しようと声をかけようとした時に脹相が言った。
「それってこの天気だからとかじゃなくって?」
「ああ。最後倒した呪霊にかけられた術式のせいだろう。思うように体が動かない」
「それ大丈夫なのかよ」
脹相の元に駆け寄り、全身を観察する。先程まで戦っていた呪霊は低級が多く、戦闘において苦戦することは無かった。しかし、脹相が言っていたように最後に倒した呪霊。ソレは辿々しく言葉を使おうとした様子があり、その呪霊の言葉を聞く前に脹相が超新星で祓った。が、完全に消え去る前にその呪霊は術式を発動させたらしい。
3004ひとしきり湧いて出てきた呪霊狩りもひと段落ついたというところだった。
ぱらぱらと雨が降り出したので少し落ち着ける所へ移動しようと声をかけようとした時に脹相が言った。
「それってこの天気だからとかじゃなくって?」
「ああ。最後倒した呪霊にかけられた術式のせいだろう。思うように体が動かない」
「それ大丈夫なのかよ」
脹相の元に駆け寄り、全身を観察する。先程まで戦っていた呪霊は低級が多く、戦闘において苦戦することは無かった。しかし、脹相が言っていたように最後に倒した呪霊。ソレは辿々しく言葉を使おうとした様子があり、その呪霊の言葉を聞く前に脹相が超新星で祓った。が、完全に消え去る前にその呪霊は術式を発動させたらしい。
坂の下あかるい(中村屋)
REHABILI初描き実休さんリハビリ用、何時間かけて描いただろうろ…orz
安心して下さい後で服を着せます
異世界バクが起こった本丸の実休さん設定
#実休光忠 #後で服を着せます #リハビリ
menhir_k
REHABILIデキてないアシュクロアシュ(認めた)破局後の未練たら㌧くゆる心 昼時を少し過ぎた頃、アシュトンはラクールに着いた。ソーサリーグローブの脅威も消え、エクスペル最大の都市は活気に満ちている。その上、近々武具大会の開催を控えるラクールの城下は、いつも以上に人々で溢れていた。賑わう城下町の空気とは裏腹に、くもり空は厚く、今にも雨が降り出しそうだ。
曇天を背にそびえ立つ堅牢な城を見上げている内に、人波に流されて随分と押し戻されてしまう。背負った双龍などお構いなしだ。都会の人間はこわい。アシュトンは思った。それから、こんなときは逸れないように手を引いてくれた友人のことを思い出した。彼が今、隣にいないことがどうしようもなく寂しい。人混みでアシュトンだけが、どうしようもなく一人ぼっちだ。
4402曇天を背にそびえ立つ堅牢な城を見上げている内に、人波に流されて随分と押し戻されてしまう。背負った双龍などお構いなしだ。都会の人間はこわい。アシュトンは思った。それから、こんなときは逸れないように手を引いてくれた友人のことを思い出した。彼が今、隣にいないことがどうしようもなく寂しい。人混みでアシュトンだけが、どうしようもなく一人ぼっちだ。
sayutanuco
REHABILIステの最終日。階段で鉄パイプ使って二人で遊んでるココイヌが可愛かったので妄想してみました。一番下にステの感想も書いてます。ちょっかい---------------
「……なぁ、イヌピー」
「ココ…?」
「それいいじゃん、どこに落ちてたんだよ」
柴大寿が東京卍會の連中とやり合っている中。ゆったりと階段に腰を下ろして身を預けていた九井は、ふっと口許を緩ませて乾が手にしている鉄パイプに視線を流してきた。
「ココも使ってみるか?」
「んー……そうだなぁ、棒術も有りかもしんねーけど……」
九井に渡した錆のない銀色が教会の仄かな明かりを吸いとる。微かに反射した暖色に端整な横顔を染めた幼馴染は、撫ぜるように長い指先を滑らせていった。
さっきまで乾がしっかりと握っていた場所に九井の手のひらが重ねられる。たったそれだけのことで揺れそうになる感情を拒むように、乾は九井から目を背けた。
1845「……なぁ、イヌピー」
「ココ…?」
「それいいじゃん、どこに落ちてたんだよ」
柴大寿が東京卍會の連中とやり合っている中。ゆったりと階段に腰を下ろして身を預けていた九井は、ふっと口許を緩ませて乾が手にしている鉄パイプに視線を流してきた。
「ココも使ってみるか?」
「んー……そうだなぁ、棒術も有りかもしんねーけど……」
九井に渡した錆のない銀色が教会の仄かな明かりを吸いとる。微かに反射した暖色に端整な横顔を染めた幼馴染は、撫ぜるように長い指先を滑らせていった。
さっきまで乾がしっかりと握っていた場所に九井の手のひらが重ねられる。たったそれだけのことで揺れそうになる感情を拒むように、乾は九井から目を背けた。