しふ
しいげ
REHABILI幼児期ザグレウス捏造話です。ゲーム中のタナトスとの絆が結ばれたあとくらいで、気持ちタナザグ+メガイラ。
吸血鬼の話とか時代どこよと思いつつ、関羽やルシファーもあるし多少はね?
酒場の卓を挟み、二つの影は酒を交し合っていた。
死の神タナトスと復讐の女神メガイラ。
互いに認める仕事上の良きパートナー、そして、それ以上に通じるところを持つ二柱だ。
こうして共に飲み、仕事以外の会話に興じるのは誰の命令でもない。
とはいえそれを目にする機会は滅多にないが。
「それにしても、おまえがな」
メガイラの滅多に綻ばない表情が、いくらか揶揄いめいてタナトスを見据える。
何のことかは心当たりがあった。
メガイラの次の言葉を待てず、つい口を挟む。
「ザグレウスのことか」
「それ以外にあるの?あの奔放な『若君』と、よくそんな気になったものだ」
「……」
不快ではなく、肯定の沈黙だ。
かつては同じくザグレウスと良い仲であったメガイラに言われると、さしものタナトスも何と返したものか迷う。
2657死の神タナトスと復讐の女神メガイラ。
互いに認める仕事上の良きパートナー、そして、それ以上に通じるところを持つ二柱だ。
こうして共に飲み、仕事以外の会話に興じるのは誰の命令でもない。
とはいえそれを目にする機会は滅多にないが。
「それにしても、おまえがな」
メガイラの滅多に綻ばない表情が、いくらか揶揄いめいてタナトスを見据える。
何のことかは心当たりがあった。
メガイラの次の言葉を待てず、つい口を挟む。
「ザグレウスのことか」
「それ以外にあるの?あの奔放な『若君』と、よくそんな気になったものだ」
「……」
不快ではなく、肯定の沈黙だ。
かつては同じくザグレウスと良い仲であったメガイラに言われると、さしものタナトスも何と返したものか迷う。
あらぶるきよまさ
DOODLE・原稿がピンチ!どうにかなればレイシフト帰りぐだ×お留守番してた2臨スケベブックが出ます。無理はしない派なので適当にご期待ください。既刊でここがスケベだったなあポイントがあったらオブラートに包んでお知らせください。(マシュマロは弾くので…)
・受けを性に奔放セクシーお兄さんにしてしまう癖(?)があるのですが道満の場合感じるのはセクシーさより命の危機的なほうだよね。などと。
・おいも🍠
phchien
MEMO実は、最初書いていた龍狐AU。力の源である尻尾を幾つも封印された魏嬰が座学に行って藍忘機と出会い、亀(…)を倒すために封印の一つを解く、と言う話でした。虞美人の言う封印は、母が子供を守るための、一度だけ蘇る力でした。それを温情のシフトし、もっとふわっとしたの書こうぜ、と書いたのがアレ…全然ふわっとしてないですね。
もう一つの龍狐AU 古来より、賢君の世に顕れる九つの尾を持つ狐は邪気を退け、瑞獣と崇められていた。その一方で太平を乱すケダモノとして忌み嫌われた。神獣が犇めくこの修真界においてさえ、九尾狐は滅多に見ない。もともとの数が少ないうえに彼らは奔放に過ごすので群れることがない為だ。
最も若い九尾狐は蔵敷散人と言った。抱山散人の弟子であると言う噂だが何故、かの仙人はあの厄禍を世に放ったのかとのちに多くの者が嘆いた。若く見目麗しい蔵色散人は五大世家を悉く袖に振って雲夢の家僕に嫁ぎ、姿を消した。
そして子供をひとり残して、夫とともに果てたと言う。
浮浪児となっていた子をようやく見つけ、蓮花塢に連れ帰った江楓眠は途方に暮れていた。数年間も独りで生き抜いてきた子は随分薄汚れて弱っていたけれど、健康状態には問題がない。ちゃんとした環境に置けば、遅れた分をすぐに取り戻して健やかに育つと思われた。
784最も若い九尾狐は蔵敷散人と言った。抱山散人の弟子であると言う噂だが何故、かの仙人はあの厄禍を世に放ったのかとのちに多くの者が嘆いた。若く見目麗しい蔵色散人は五大世家を悉く袖に振って雲夢の家僕に嫁ぎ、姿を消した。
そして子供をひとり残して、夫とともに果てたと言う。
浮浪児となっていた子をようやく見つけ、蓮花塢に連れ帰った江楓眠は途方に暮れていた。数年間も独りで生き抜いてきた子は随分薄汚れて弱っていたけれど、健康状態には問題がない。ちゃんとした環境に置けば、遅れた分をすぐに取り戻して健やかに育つと思われた。
やさか
DONEフェルジタの教師と生徒パロです。現パロです。3日で本作れるかチャレンジしましたが無理でした。・メリバな根暗エンドです。鬱気味です。
・ルシフェルの行動が倫理的によくないです。ジータちゃんのSAN値ガリガリ削ります。
・性描写を仄めかす表現が出てきます(具体的な描写はありません)
・小説とは言いにくい稚拙な文章でネタ帳に近いです
趣味満載のため何でもOKの方のみどうぞ。
ねむり姫は王子のキスで目覚めない 彼女はふと目を覚ました。いつもの朝かと思った。しかし。
(体が……重い)
瞼は開いた。天井の光景がぼんやりと見えた。しかし、体が重く動かすことができずにいた。何かおかしい、そう思ったときだ。
「ジータ!?」
突然男性の声が聞こえた。首を動かすのも辛く、ほんの少しだけ首を動かし、目だけそちらにやる。とても整った容姿の男性がいた。……見覚えはない。
(だ……れ?)
その男性はベッド横にあった椅子に座っていたようだった。慌てて立ち上がり枕元にぶらさがっていたスイッチを押す。
(あれ、病院にあるやつみたい)
ドラマや映画で見たことがある、病院のベッドの枕元にぶら下がっているスイッチのように見えた。いわゆるナースコールというものか。
41142(体が……重い)
瞼は開いた。天井の光景がぼんやりと見えた。しかし、体が重く動かすことができずにいた。何かおかしい、そう思ったときだ。
「ジータ!?」
突然男性の声が聞こえた。首を動かすのも辛く、ほんの少しだけ首を動かし、目だけそちらにやる。とても整った容姿の男性がいた。……見覚えはない。
(だ……れ?)
その男性はベッド横にあった椅子に座っていたようだった。慌てて立ち上がり枕元にぶらさがっていたスイッチを押す。
(あれ、病院にあるやつみたい)
ドラマや映画で見たことがある、病院のベッドの枕元にぶら下がっているスイッチのように見えた。いわゆるナースコールというものか。
mejiro3333
MEMO⚠️オリアド⚠️めじソンまとめました😅
名前めじソンだけど代理と言うよりはオリキャラです
リユースショップで働いてる自由人系クズです!
共演して下さった緑色のオリアドさんはきなこもちさん(@ kinakomoti421)のもちソンさんです!
めじソンは貸し出しフリーなのでお気軽にらくがきしてもらえると嬉しいです…😄 17
Nejikokuto_dai
MOURNING2月3日節分の日あつ森画像集(イラストじゃないけど。)
豆まきを存分に享受するフミさんと、部屋に籠って1人で豆まきをするネジ。
しかしフミさんの写真投稿を見たネジは奮い立ち、フミの所へ。服を借り、豆まきをしに街へ。カメラマンはフミさんがやってくれることに。ありとあらゆる場所で無事ネジも豆まきを堪能したのであった。(ユニヴェールにまいた豆は後日先生たちに注意され掃除をさせられたそうだ。) 14
九尾のキタキツネ
DONE今年の猫の日(2日)はうちの猫キャラ(ごつい系)集合!!
手前:右がシャパリュ・マヌル
左がサタクロ・ルシファー
奥:右が火車ソウスケ(幻獣形態)
左がハナコ・オヴィンニク
スペシャル🐱の日には
ゆるキャラ系集合イラストにします🌟 2
mol81977638
DOODLE(顔あり)ぁっ🌳にて我が推しk坑夫に見立てたキャラに着せてるお洋服を描いてみた。さすが推しフィルター、何着せてもかわいいね
ちなみに私はこの中ではカンフーなふくが一番気に入っています。かわいい!
たると
DOODLE2月までにやらなきゃいけない事が山積みなのにする気が起きなくて自分に活を入れたいらくがき。だったのに、推しに助けを求めたら「やる気ないなら止め止め~撤収~」「酒飲むぞー」みたいな感じで(今の私にとって)全然役に立たなかった。
でも門倉さんは部長として部下のシフト組んでたし刺青も守り通してたから、私と違ってダラけながらでも仕事こなせる人なんですよねきっと。クソ! タヌキめ!(好き) 2
リブ郎す
DOODLE少し成長したバルト君によるバル→アル(ただしフラれる)なら妄想したことがあるよ、っていうラクガキ。いつものワンドロのノリで軽い気持ちで描いたけど何となく表に出すのが憚られたのでこっちにポイポイ…。
あと描き慣れてなくて普通に恥ずいね!
nagits2014
PROGRESS発行予定日が全く未定(イベント詳細がまだ降りてこないだけなんですが)の本の表紙。落書き本と書いておきながら時々描く朝練等のまとめではなく全編描き下ろしフルカラーという構成。
でも落書き。そんな本が概ね3月に出る予定です。
❄️とうふ❄️
MEMOふしファイの捏造しかないやつ!!かつてのロンヨウ(合ってる?)の森で暮らしていた頃の話。人間があまりに弱かったから、色々手を貸してやったり友好的に付き合っていた頃のフーシー妄想注意。人間達から惚れた腫れたとか沢山聞き齧って耳年増になる姫(攻)可愛いじゃないですか…。全部捏造なんですよね…。ふし→ファイです。
『可愛い子』
https://poipiku.com/752081/6017598.html
いくら夏とはいえ、その日は格段に暑かった。森で暮らす動物たちも、木陰や岩陰にじっと身を潜めて動かず、日没を待つばかりだ。風息達とて例外ではない。さっきから口を開けば暑い暑いとぼやいてばかりだった洛竹は、知らぬ間に限界を迎えたらしく、突然虚淮に抱きついてきたかと思えば、だらしなく冷たい氷の体に枝垂れかかったまま離れなくなった。
「あ〜夏はやっぱり虚淮で涼むに限るな〜」
「そうか」
ぺたぺた、生温い温度が首筋や胸元に伸びてくる。人懐っこい洛竹の、スキンシップの過剰さなど今更だ。あんまりに暑苦しかったらこの手を氷漬けにしてやろうと思いながらも、虚淮は先程から蛇の如く腰に巻きついて離れないこの奇妙ないきものを受け入れた。そんな二人の様子をみて、天虎が混じりたそうにソワソワとしていたが、自分のふっさふっさな体毛と、虚淮よりも何倍も大きな体に気がつくと、悲しそうな顔をして、ポテポテと近くの岩場に大きな体を収めた。優しくて健気な弟分に、そっと冷気を送ってやる。
1912https://poipiku.com/752081/6017598.html
いくら夏とはいえ、その日は格段に暑かった。森で暮らす動物たちも、木陰や岩陰にじっと身を潜めて動かず、日没を待つばかりだ。風息達とて例外ではない。さっきから口を開けば暑い暑いとぼやいてばかりだった洛竹は、知らぬ間に限界を迎えたらしく、突然虚淮に抱きついてきたかと思えば、だらしなく冷たい氷の体に枝垂れかかったまま離れなくなった。
「あ〜夏はやっぱり虚淮で涼むに限るな〜」
「そうか」
ぺたぺた、生温い温度が首筋や胸元に伸びてくる。人懐っこい洛竹の、スキンシップの過剰さなど今更だ。あんまりに暑苦しかったらこの手を氷漬けにしてやろうと思いながらも、虚淮は先程から蛇の如く腰に巻きついて離れないこの奇妙ないきものを受け入れた。そんな二人の様子をみて、天虎が混じりたそうにソワソワとしていたが、自分のふっさふっさな体毛と、虚淮よりも何倍も大きな体に気がつくと、悲しそうな顔をして、ポテポテと近くの岩場に大きな体を収めた。優しくて健気な弟分に、そっと冷気を送ってやる。
❄️とうふ❄️
MOURNINGふしファイかつての森、捏造(いつもの)ふしファイなのかふし+ファイなのかわからないけど書きました。
私は触手が好き!でもぬるい!!
「蔓」
「風息、今日からはもう一人で寝ろ」
頭の上にはピンと尖った耳。尻からは真っ黒な尻尾がゆらゆらと揺れる。未だ未熟な変幻しか出来ない幼い弟分にそう告げると、風息は丸くて大きな瞳をより一層大きく開いて、小首を傾げた。
「どうして?」
「私とお前では霊属性が異なる。私は氷属性、お前は木属性。自分の属性に合った場所で眠った方が気が高まる。お前は随分大きくなった。良い機会だろう」
説明している間、風息の尻尾はずっと何か言いたげにパタパタと動いていた。虚淮の話は難しい。けれど、余計なお喋りをしない代わりに、本当の事しか言わない虚淮が言う事だ。きっと正しいのだろう。胸の中で渦巻く沢山の「どうして」の気持ちにグッと蓋をして、風息は頷いた。自分に言い聞かせる様に繰り返す。
2760「風息、今日からはもう一人で寝ろ」
頭の上にはピンと尖った耳。尻からは真っ黒な尻尾がゆらゆらと揺れる。未だ未熟な変幻しか出来ない幼い弟分にそう告げると、風息は丸くて大きな瞳をより一層大きく開いて、小首を傾げた。
「どうして?」
「私とお前では霊属性が異なる。私は氷属性、お前は木属性。自分の属性に合った場所で眠った方が気が高まる。お前は随分大きくなった。良い機会だろう」
説明している間、風息の尻尾はずっと何か言いたげにパタパタと動いていた。虚淮の話は難しい。けれど、余計なお喋りをしない代わりに、本当の事しか言わない虚淮が言う事だ。きっと正しいのだろう。胸の中で渦巻く沢山の「どうして」の気持ちにグッと蓋をして、風息は頷いた。自分に言い聞かせる様に繰り返す。
神無月
DONE瑞海だったりそうじゃなかったりするポイピクにはまとめてなかったログたち(⚠️うっせぇわ瑞はトレスです)。シフォンケーキ関連のものはフォロワーさんから手作りを頂いたときに描いたものです✨ 26
Hyoki
MOURNINGソロぐだを書きたかったやつ事故レイシフトしちゃった立香ちゃんがソロモンに歌を歌います
※ショタモンが出てきます
※SEKAI NO OWARIの『すべてが壊れた夜に』『深い森』『不死鳥』『花鳥風月』がイメージになってます
花鳥風月小さい頃、よく聞いていた歌が脳内で何度も再生される。だいたいこの歌が再生されるのは自分が辛い、不安だと思った時だ。事故で何時かも分からない世界に飛ばされ、乾燥した大地の街に一人。知り合いなんている訳もなく、ただ何もわからないままとぼとぼ歩くしかない。人混みで埃立つ大路を抜け、小さな泉のある方へと歩みを進めた。ここなら人も少ないし状況整理が出来る。何たって寝床に着いて目を閉じたら急にこの世界に飛ばされていたのだ。まずは情報を集めなければいけない。
立香は脳内に流れる歌を口遊ながら靴を脱いで泉に足を浸す。この国は暑い。カラリとした暑さから地中海周辺、特にその東の方だろうかなんて目安を付ける。今の立香にできることは情報収集しかない。しかし、騒然としているこの都市ではそれも難しかった。戦争中なのかはたまた国内で争いが起きているのか皆慌ただしく歩き回っていた。これでは情報収集どころではないと察知した立香は咄嗟に判断し、街外れの泉へとやってきたのだ。ふと街の方を振り返れば大きな宮殿のようなものが目につく。あれは、なんだろうか。
7361立香は脳内に流れる歌を口遊ながら靴を脱いで泉に足を浸す。この国は暑い。カラリとした暑さから地中海周辺、特にその東の方だろうかなんて目安を付ける。今の立香にできることは情報収集しかない。しかし、騒然としているこの都市ではそれも難しかった。戦争中なのかはたまた国内で争いが起きているのか皆慌ただしく歩き回っていた。これでは情報収集どころではないと察知した立香は咄嗟に判断し、街外れの泉へとやってきたのだ。ふと街の方を振り返れば大きな宮殿のようなものが目につく。あれは、なんだろうか。
リラ猫
DONEBL作品。サタン×ルシファー。フォロワさんから3つのお題セリフをもらって書いたSS。
透明化の禁書「どうしておまえはいつもいつも……」
「貴様が俺に指図する筋合いはない!」
そんな叫び声がサタンの部屋から溢れ出る。いつもの光景。普段と同じ日々。
どうしてこの馬鹿は進歩しないのかと頭を抱えるが、それでもこうして俺に対する反抗心を向けてくれるとどこか安心する部分がある。シャーシャーと猫のように威嚇するおまえを見ていると、きっと明日も同じ日を繰り返すことになるのだろうと安堵する。
「おい! 聞いているのか!」
「聞いてるぞ。で、なんだ?」
俺の返事にサタンの表情が更に険しくなる。サタンの手が俺の方に伸びてきた。
「やはり聞いてないだろう!!」
そう言って俺の胸ぐらを掴んだサタンはそのまま…… バランスを崩して俺の方に倒れてきた。俺もまた同じように倒れてしまい……
1982「貴様が俺に指図する筋合いはない!」
そんな叫び声がサタンの部屋から溢れ出る。いつもの光景。普段と同じ日々。
どうしてこの馬鹿は進歩しないのかと頭を抱えるが、それでもこうして俺に対する反抗心を向けてくれるとどこか安心する部分がある。シャーシャーと猫のように威嚇するおまえを見ていると、きっと明日も同じ日を繰り返すことになるのだろうと安堵する。
「おい! 聞いているのか!」
「聞いてるぞ。で、なんだ?」
俺の返事にサタンの表情が更に険しくなる。サタンの手が俺の方に伸びてきた。
「やはり聞いてないだろう!!」
そう言って俺の胸ぐらを掴んだサタンはそのまま…… バランスを崩して俺の方に倒れてきた。俺もまた同じように倒れてしまい……
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MOURNINGすこしふしぎな話ホラーテイスト
ねつ造多々
とおりゃんせ 暇だからと誰かが始めた怖い話大会からたまにはいいだろうと変な方向に行って、いつのまにか次の日には近くにある小さな山で肝試しすることになっていた。夕日が沈んで付き始めたぽつぽつと立っている街灯が、何もない所の暗さを引き立たせている。
本当は、あんまり行きたくなかった。偶然だけど、この合宿所は僕が小さい頃に住んでいた場所に近くて。……おぼろげだけど楽しかった「家族」としての思い出は、変わりすぎてしまった今と対比すると少し苦しくなる。でもそんなのは僕の勝手な感傷で、盛り上がっている皆に水を差すのは嫌だからと結局飲み込んだ。
山と言うより丘に近い、こじんまりとしたシルエット。申し訳程度に生えてる木々と、緩やかで長い石段と、さびれた神社があるだけの何もない場所。この山は小さい頃、よく虫取りや近所の友達と一緒に遊んだ場所だ。迷子になりようもない狭くて小さな山、だけどなぜかここでいなくなる子供が昔はいたらしい。
6894本当は、あんまり行きたくなかった。偶然だけど、この合宿所は僕が小さい頃に住んでいた場所に近くて。……おぼろげだけど楽しかった「家族」としての思い出は、変わりすぎてしまった今と対比すると少し苦しくなる。でもそんなのは僕の勝手な感傷で、盛り上がっている皆に水を差すのは嫌だからと結局飲み込んだ。
山と言うより丘に近い、こじんまりとしたシルエット。申し訳程度に生えてる木々と、緩やかで長い石段と、さびれた神社があるだけの何もない場所。この山は小さい頃、よく虫取りや近所の友達と一緒に遊んだ場所だ。迷子になりようもない狭くて小さな山、だけどなぜかここでいなくなる子供が昔はいたらしい。