だお
えんどう
DONE▽2部突入前の話▽ぐだおが王様の動画を見る話
逢いたい▽2部突入前、王様を再召喚していない頃の話
▽王様はいません
▽ぐだキャスギル
端末のホーム画面に、似たようなアイコンが並んでいて、間違えて開いただけだった。そうしたら、サムネイルにあの人が写っていた。それで何となく開いた。それだけのことだった。
モニターに接続して大きめの画面に映しだされるのは何気ない横顔に、こちらに気づいて不愉快そうにする顔、ベッドに寝転がって真剣な表情で書類や端末を見ている表情、何もすることがなくゴロゴロしているだけの姿、眠っている顔、寝起きのぼんやりした顔、などなど、などなど……。当たり前にあった日常の数々を収めた写真達だった。中には溶岩水泳部に半ば無理やり撮られた五人の写真、食堂のテーブルに並んだいつもより豪華な食事をみんなでわいのわいのしている様子を撮ったものもあった。ゲオルギウスがカメラで撮ったたくさんの写真達はあの時の騒ぎでおそらく失われてしまっただろうが、持ち出したこの端末には比較的個人的ではあるが写真が残っていた。カメラに気づいて手を伸ばしてくる写真、イシュタルと戯れている写真、無理を言って二人で撮った写真、ほとんどがあの人の写真だった。玉体に見惚れたか、と自慢する割に写真に残されるのは何故か嫌がった王の写真は隠し撮りに近くて、ほとんどがカメラを向いていない。懐かしさと同時に幾許かの寂しさを覚えてカメラロールを閉じる。
1673▽王様はいません
▽ぐだキャスギル
端末のホーム画面に、似たようなアイコンが並んでいて、間違えて開いただけだった。そうしたら、サムネイルにあの人が写っていた。それで何となく開いた。それだけのことだった。
モニターに接続して大きめの画面に映しだされるのは何気ない横顔に、こちらに気づいて不愉快そうにする顔、ベッドに寝転がって真剣な表情で書類や端末を見ている表情、何もすることがなくゴロゴロしているだけの姿、眠っている顔、寝起きのぼんやりした顔、などなど、などなど……。当たり前にあった日常の数々を収めた写真達だった。中には溶岩水泳部に半ば無理やり撮られた五人の写真、食堂のテーブルに並んだいつもより豪華な食事をみんなでわいのわいのしている様子を撮ったものもあった。ゲオルギウスがカメラで撮ったたくさんの写真達はあの時の騒ぎでおそらく失われてしまっただろうが、持ち出したこの端末には比較的個人的ではあるが写真が残っていた。カメラに気づいて手を伸ばしてくる写真、イシュタルと戯れている写真、無理を言って二人で撮った写真、ほとんどがあの人の写真だった。玉体に見惚れたか、と自慢する割に写真に残されるのは何故か嫌がった王の写真は隠し撮りに近くて、ほとんどがカメラを向いていない。懐かしさと同時に幾許かの寂しさを覚えてカメラロールを閉じる。
めりゃいあ
CAN’T MAKEKAIKOとAKAITOがただお昼を一緒に食べる話。アカカイ(コ)?
普段文章書かない人が書いたので、色々と拙い出来です。それでも大丈夫な人のみどうぞ。
一緒にお昼を食べる話昼下がりのランチ時。
お馴染みのファミレス、日当たりの良い窓側の席で、私たちは食事を取ろうとしていた。
「カイコは何にする?」
目の前に座る赤髪の男性は、そう言って私に微笑んだ。
「うーん……どうしよう?お兄ちゃんが先に決めて」
見ていたメニュー表を手渡す。
そっかと呟いて、私の兄、アカイトはメニュー表に目を落とした。
嘘だった。本当は何を頼むか、ずっと前から決めていた。ただ、私の決意が固まっていないだけ。まだ……ほんの少し、迷っている。
メニュー表を前に、真剣に悩む兄の顔を盗み見る。
パッと顔をあげたアカイトと、目が合った。
少し驚いたように、パチクリと瞬きする。
太陽みたいな、暖かな赤色の瞳。
――ずっと見つめていたいって思った。
1234お馴染みのファミレス、日当たりの良い窓側の席で、私たちは食事を取ろうとしていた。
「カイコは何にする?」
目の前に座る赤髪の男性は、そう言って私に微笑んだ。
「うーん……どうしよう?お兄ちゃんが先に決めて」
見ていたメニュー表を手渡す。
そっかと呟いて、私の兄、アカイトはメニュー表に目を落とした。
嘘だった。本当は何を頼むか、ずっと前から決めていた。ただ、私の決意が固まっていないだけ。まだ……ほんの少し、迷っている。
メニュー表を前に、真剣に悩む兄の顔を盗み見る。
パッと顔をあげたアカイトと、目が合った。
少し驚いたように、パチクリと瞬きする。
太陽みたいな、暖かな赤色の瞳。
――ずっと見つめていたいって思った。
とうふ
DONEブリブリ祭り(ブリュー祭)の義兄弟のやりとりで死んだオタクが書いたSS夢小説を加筆修正したものです。おかえりを言わせて ブリーズブリュー祭。
バドルドー祭や風花祭と同じく、モンドを代表する伝統的な祭りである。
そして今回もというべきか、魔龍からモンドを救った我らが大英雄、栄誉騎士。もとい旅人が、また何かの問題を解決しようと走り回っているのを小耳に挟んだ。
ファルカさん……騎士団の大団長が、レザーの親御さんから荷物を預かっているらしく、その中には熟成された酒が入っていたそうで、自分たちもそれと同じものを作ると言っている。
それをリサから聞き、酒造に必要な材料、というか道具である酒樽をアカツキワイナリーから譲って貰おうと、ワイナリーの従業員である俺に話がきた。
確かに俺から直接ディルックに言えば、旅人の名前を出せば簡単に承諾するだろう。けれど今はブリーズブリュー祭。せっかくの祭りなのに身内が家に帰らないのは寂しいもので、少し含ませながらリサにそう伝えれば交渉人として騎兵隊長の名前がすぐにあがった。察しの良いヤツは好きだぜ。と、二人で悪巧みをするようにくすくすと笑った。
1413バドルドー祭や風花祭と同じく、モンドを代表する伝統的な祭りである。
そして今回もというべきか、魔龍からモンドを救った我らが大英雄、栄誉騎士。もとい旅人が、また何かの問題を解決しようと走り回っているのを小耳に挟んだ。
ファルカさん……騎士団の大団長が、レザーの親御さんから荷物を預かっているらしく、その中には熟成された酒が入っていたそうで、自分たちもそれと同じものを作ると言っている。
それをリサから聞き、酒造に必要な材料、というか道具である酒樽をアカツキワイナリーから譲って貰おうと、ワイナリーの従業員である俺に話がきた。
確かに俺から直接ディルックに言えば、旅人の名前を出せば簡単に承諾するだろう。けれど今はブリーズブリュー祭。せっかくの祭りなのに身内が家に帰らないのは寂しいもので、少し含ませながらリサにそう伝えれば交渉人として騎兵隊長の名前がすぐにあがった。察しの良いヤツは好きだぜ。と、二人で悪巧みをするようにくすくすと笑った。
Usi
DOODLE🍋🥕🍌たまたま帰宅時間被ったからただお風呂入ってただけ🥕🍌、その後帰宅した🍋
🍋 くッ……じッ…おま…お……ぐぅ……泣
🍌ど、どうした?!
🥕(またどっちに嫉妬すればいいかわからなくて混乱してるよ……)
mdrm222utut
DONE最終決戦後、大団円を迎えた未来で唯一、六本木のカリスマである灰谷兄弟だけが暗い社会に身を落としていた。”全員が”救われていない未来に「まだオレの【リベンジ】は終わっていない」と灰谷兄弟を救うべくタケミっちくんがもう一度タイムリープしたことで、本来は存在しなかったはずの思いそれぞれに生まれるif軸。やさしいヒヤシンス【お読み頂く際の注意事項】
※原作の内容とのズレや捏造箇所が多くありますので、そちらをご了承の上お読み頂きますようお願い致します。
※原作では登場しない灰谷兄弟が飼っている猫や設定自体もif軸になりますのでなんでも許せる方向けです。
※後半の方にぬるい流血表現がありますが、死ネタではございません。
上記内容をご確認の上、お読み頂きますようお願い致します。
ーーーーーーーーーー
ヒヤシンスという花の名は、二人の神々から愛された一人の少年の逸話からつけられたとされている。
その少年の名はヒュアキントスと言い、二人の神のうち一人を太陽神アポロン、もう一人を西風の神ゼピュロスと言った。
ヒュアキントスは、移り気なゼピュロスよりも誠実で自分に対して真っ直ぐな愛情を向けてくれるアポロンに心惹かれ、やがて二人は恋仲となる。
13716※原作の内容とのズレや捏造箇所が多くありますので、そちらをご了承の上お読み頂きますようお願い致します。
※原作では登場しない灰谷兄弟が飼っている猫や設定自体もif軸になりますのでなんでも許せる方向けです。
※後半の方にぬるい流血表現がありますが、死ネタではございません。
上記内容をご確認の上、お読み頂きますようお願い致します。
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ヒヤシンスという花の名は、二人の神々から愛された一人の少年の逸話からつけられたとされている。
その少年の名はヒュアキントスと言い、二人の神のうち一人を太陽神アポロン、もう一人を西風の神ゼピュロスと言った。
ヒュアキントスは、移り気なゼピュロスよりも誠実で自分に対して真っ直ぐな愛情を向けてくれるアポロンに心惹かれ、やがて二人は恋仲となる。
獅子米
DONE先日期間限定ブルーベリー味が流れてきてたのでふと思い立ちポッキーネタ『もしも、まだお付き合いが始まるか始まらないか瀬戸際の二人が、新年会の宵の席でポッキーゲームをすることになってしまったら』です。
nozo_necoT
PROGRESS2023.1.2 青が青があああぁぁ写真目視で色作ったら 青が青くならない赤味が抜けないどういうことだおいこりゃ 初心に戻って突貫で塗ったバナーから拾ってみたが まだなんか違う気がする 液タブの見え方なのかなむむ〜 とりあえずPCに投げてみるとそんないうほど赤くなく ちとほっとする 液タブは赤いってのはほんとだなと実感 少し色温度を青味に振ってるんだがそうなるかあ 試行錯誤は続く
tt_crisis
DONEタケルお誕生日おめでとう🎊🎉🐯💐👏また年越しギリギリかい今年は6th〜7thライブ、8thアニバイベ、新ユニット曲•ソロ曲リリース、前職に絡んだお仕事コラボなどなど寅年に相応しい活躍っぷりだったね。これからの一年もタケルにとって輝かしいものとなりますように!
yutuki_yuki1018
DONE先日、うちの二人で見てみたい晴道ありますかとツイッターで伺ったところ、うちの晴明さんで「完全キツネのコヤコヤとか、人語が喋れなくなった系晴道が見てみたい」とWaveboxで頂いたので、書いてみました(*´ω`*)コヤコヤしか話せない晴明さん+αで晴道です!
2日間で書ききった軽めの短編で、ぐだお視点です。
晴道短編/コヤコヤとしか話せない晴明さんのお話「晴明さんがしゃべらない…?」
藤丸立香が管制室に行って最初に聞かされたのは、安倍晴明が何故か突然話さなくなったというよくわからない事だった。
今同席しているのはダ・ヴィンチとマシュ・キリエライトと蘆屋道満だけなので、特に緊急性がないものなのだろう。
実際、今はティータイムの時間にしているのか、簡易テーブルの上には淹れたばかりらしい紅茶が湯気を立てていて、用意されたシフォンケーキ生クリーム添えは順調に消費されているし、ダ・ヴィンチに至っては他に気になることがあるのか、タブレットでなにやら他の作業をしている。
そして机上の菓子に珍しくも一切手を付けていないのは道満ばかりで、なんとなくこの話を持ってきたのが誰かが察せられた。
12147藤丸立香が管制室に行って最初に聞かされたのは、安倍晴明が何故か突然話さなくなったというよくわからない事だった。
今同席しているのはダ・ヴィンチとマシュ・キリエライトと蘆屋道満だけなので、特に緊急性がないものなのだろう。
実際、今はティータイムの時間にしているのか、簡易テーブルの上には淹れたばかりらしい紅茶が湯気を立てていて、用意されたシフォンケーキ生クリーム添えは順調に消費されているし、ダ・ヴィンチに至っては他に気になることがあるのか、タブレットでなにやら他の作業をしている。
そして机上の菓子に珍しくも一切手を付けていないのは道満ばかりで、なんとなくこの話を持ってきたのが誰かが察せられた。
にんじん
DOODLEぐだオベで相手の◯◯を見た時の顔テンプレお借りしました。
https://twitter.com/endofservice_/status/1605740726263992321 2
SoukaiSky
MEMO更新の滞っている小説【Colorful】page:13までと基礎情報、本筋には関係無いパーソナル情報諸々を含む簡易キャラクター紹介。正直【Monochrome】と比べて全然進んでなかったしキャラも少ないから書こうか迷ったけど自分の備忘録としても文字にしておきたいことが幾分かあったので書きました。
まだお出し出来ないところは「××」の伏字。
pass:主人公の名前(漢字3文字) 5137
@t_utumiiiii
DOODLEビジュアルファンブック2を読んだオタクの脳から出てきた5年後ぐらいのタビコとヴェントルーの二次です タビヴェン/ヴェンタビあなたのお墓(五年後ぐらいのタビコとヴェントルー)「いいかヴェントルー、私の棺桶には、お前の靴下を入れるんだぞ」
そう言って高らかに笑うタビコに、ヴェントルーは、吸血鬼の青ざめた肌によってただの顰め面よりもいっそう厳めしい感じの増す、そうはいっても普段通りの渋面を晒しながら、黙り込むに留めた。
これに向かって、「我が輩はそうなる前にこの手に靴下を取り戻すのだ」等と意思表明をしようものなら、高等吸血鬼の鼻っ面をへし折ることに無上の快感を感じているらしいこの女は途端に興奮し、目の前でヴェントルーのものであったシルクの靴下を取り出してしゃぶり出しかねない。それが、「悪い意味で心に来る光景」という感想に収まるのであればまだしも、「何とは言わないが倒錯した光景」という感想が浮かぶことが、ヴェントルーにとっては遺憾なことだった。
1112そう言って高らかに笑うタビコに、ヴェントルーは、吸血鬼の青ざめた肌によってただの顰め面よりもいっそう厳めしい感じの増す、そうはいっても普段通りの渋面を晒しながら、黙り込むに留めた。
これに向かって、「我が輩はそうなる前にこの手に靴下を取り戻すのだ」等と意思表明をしようものなら、高等吸血鬼の鼻っ面をへし折ることに無上の快感を感じているらしいこの女は途端に興奮し、目の前でヴェントルーのものであったシルクの靴下を取り出してしゃぶり出しかねない。それが、「悪い意味で心に来る光景」という感想に収まるのであればまだしも、「何とは言わないが倒錯した光景」という感想が浮かぶことが、ヴェントルーにとっては遺憾なことだった。
バーチャル焼き魚
DOODLE先週のライブ見た!?🇫🇷の歌を聴いて自分もエスコートして欲しいって言ってる🍋に🍼が「ハァ?🍋ちゃんは🍼を推すんだお!?」って怒ってて良かったな…でも🍋は本編で「拙者の🍼殿」って言ってたから🍋の最推しが🍼なのは明白なんだよな…!🍼、🍋が他の女を褒める度にその子と🍼どっちが大事なんだお?って拗ねて欲しい。否、ハァ?こんな可愛い🍼の前で他の女の事褒めてんじゃねーお!?ってキレYYY
DOODLE書き込みボードリクエスト「スケベな如くパロ」注意
以下を読んで大丈夫な方のみ見てください
・8く3パロ
助平と言いつつもただおっぱい揉んでるだけですごめんなさい…
元ネタはこちら(https://www.pixiv.net/artworks/98682812)
他8ぱろ(https://poipiku.com/4445061/7004622.html) 2
pe_ta_ri
DONE新作妄想話SS支援者記事のイラストを見てたらふっと浮かんだお話
妄想と捏造を詰め込んでいるので全方位注意
パスワードは同じ記事に出てくる動物を英語、半角小文字で。
*当作品は非公式二次創作です 869
こげ山
DOODLE12/4 ぐだリンいろいろはぴはぴぐだリンが好きだけど地獄なぐだリンも""萌え""だという話
あしやのことが苦手なぐだおと、嫌がらせの為なら処女を捨てて童貞を奪ってやる最悪なあしやの殺伐ぐだリン、泣きながらシコる…
あくまでIFのぐだリンとしてこっちの二人も描きたい
コロナが治ったら創作意欲がすごくて時間と手が足りない……
g_hlgo
DOODLEぐだオベサブ垢には来てるのだけど、サブの方はストーリーを進めてないがゆえにぐだ男は事情を知らず連れ回しとる
「僕ただ『なんかずっとイライラしている人』という印象なのでは?」と不安になるので、早いところストーリー進めてほしいと思う今日この頃
イベントや高難易度は助かるラスカル
本垢にも来てくれ…
えんどう
DONE▽王様の生身に触りたかったぐだおの話王様の生身に触りたかったぐだおの話▽七章の時に触っておけばよかったな〜という話
▽ぐだキャスギル
出逢ったのは、四千年以上前のメソポタミア文明の頃、ウルクという国だった。初めて見た彼の王は玉座で一秒の隙もなく責務をこなし、強引な魔術師の手引きがなければ話すらできなかっただろう。しかし事情を説明する間も惜しんで手合わせをさせられ、〝まだ早い〟と断ぜられた。その上で以降はやはり協力は一蹴され、不要と拒絶されると同時に役に立ちたければ相応の功績を上げよと言われ、祭祀長に一任させる形で謁見は終了した。途中愉快な女神の乱入で王と共に戦うというその時点ではあり得ない出来事もあったが、その後祭祀長の手を借りて地道に〝功績〟を上げ続け報告をし続け、あれ程頑なだった王の気を引くようになり、王は道ゆきに同行するまでになり、王自らがうっかり死亡した際には助けに来ることを予見されるほどの信用を得、共に戦う事はないと最初に断ぜられたにも関わらず共に戦い、立香を庇う形で致命傷を負い、自らを囮として命を落とした。更には幽体で最終決戦の手助けもされ、その後、生死の概念があやふやである神代に於いてでももう生き返らぬ事を言外に教えられ、戦いの終結を告げて王は逝ってしまった。逝ってしまったのだ。完全に。身体を失い、もう二度と、手の届かぬところへ逝ってしまった。生死があやふやな世界であったからこそ、立香は当たり前のようにまたあの賢王に逢えるのだと思っていたのかもしれない。だが、ギルガメッシュが自らを使い、ティアマトを罠に嵌めたあの時と同じように自分の手は届かなかった、届かぬところへ逝ってしまったと理解したのは、少し遅れてからだったように思う。ウルクでの暮らしは確かに楽しいものであった。あの激戦を経ても尚、あの国は良い国だった。同時に、出逢ったすべての者に対しても、なんの悔いもないと思えるくらい、楽しかったのだ。それを告げた時、王は非常に満足気であり、誇らしげだった。最大の財宝であろう聖杯を立香たちに与えるほどに。そして今生の別れをし、皆とも別れ、立香たちはカルデアへと帰還した。もうあの王には二度と逢えないのだ、という、事実だけが立香の中に残った。もう、二度と逢えないのだ。もう、二度と。英霊として、サーヴァントとしてまた逢える可能性、というか既に全盛期と合わせて二人共いるのだが、その賢王に今回の記憶があるようには思えなかった。特
2390▽ぐだキャスギル
出逢ったのは、四千年以上前のメソポタミア文明の頃、ウルクという国だった。初めて見た彼の王は玉座で一秒の隙もなく責務をこなし、強引な魔術師の手引きがなければ話すらできなかっただろう。しかし事情を説明する間も惜しんで手合わせをさせられ、〝まだ早い〟と断ぜられた。その上で以降はやはり協力は一蹴され、不要と拒絶されると同時に役に立ちたければ相応の功績を上げよと言われ、祭祀長に一任させる形で謁見は終了した。途中愉快な女神の乱入で王と共に戦うというその時点ではあり得ない出来事もあったが、その後祭祀長の手を借りて地道に〝功績〟を上げ続け報告をし続け、あれ程頑なだった王の気を引くようになり、王は道ゆきに同行するまでになり、王自らがうっかり死亡した際には助けに来ることを予見されるほどの信用を得、共に戦う事はないと最初に断ぜられたにも関わらず共に戦い、立香を庇う形で致命傷を負い、自らを囮として命を落とした。更には幽体で最終決戦の手助けもされ、その後、生死の概念があやふやである神代に於いてでももう生き返らぬ事を言外に教えられ、戦いの終結を告げて王は逝ってしまった。逝ってしまったのだ。完全に。身体を失い、もう二度と、手の届かぬところへ逝ってしまった。生死があやふやな世界であったからこそ、立香は当たり前のようにまたあの賢王に逢えるのだと思っていたのかもしれない。だが、ギルガメッシュが自らを使い、ティアマトを罠に嵌めたあの時と同じように自分の手は届かなかった、届かぬところへ逝ってしまったと理解したのは、少し遅れてからだったように思う。ウルクでの暮らしは確かに楽しいものであった。あの激戦を経ても尚、あの国は良い国だった。同時に、出逢ったすべての者に対しても、なんの悔いもないと思えるくらい、楽しかったのだ。それを告げた時、王は非常に満足気であり、誇らしげだった。最大の財宝であろう聖杯を立香たちに与えるほどに。そして今生の別れをし、皆とも別れ、立香たちはカルデアへと帰還した。もうあの王には二度と逢えないのだ、という、事実だけが立香の中に残った。もう、二度と逢えないのだ。もう、二度と。英霊として、サーヴァントとしてまた逢える可能性、というか既に全盛期と合わせて二人共いるのだが、その賢王に今回の記憶があるようには思えなかった。特
mitsu_d
DOODLE@zosch_4kumi 🐶🐏🐭での鬼面で遊んだときのお祭り落書き!ただお祭りを楽しんでるだけの落書きなのでネタバレはない!
ずっと進まないのでドドドラフだけどもったいない精神で…
さくみ
MOURNING※支部投稿しないのでこちらへ高校2年生になってもう我慢ギリギリの致したい彷徨くんとまだおっつかない未夢っちの話。
欲しい×タイミング※高校2年
両親の仕事の都合上でも、よっぽどじゃない限り泊まることはしなかった。オジサンは遠慮しないで来なさい、なんて言うけれど…。
でもあの時の彷徨は様子がおかしかった。なんて言うか…
ぼっ。
急に思い出して熱くなってしまった。あの日だけはかなり強烈な記憶だ。
˚✩∗*゚⋆。˚✩☪︎⋆。˚✩˚✩∗*゚⋆。˚✩⋆。˚✩☪︎⋆
side M
丁度台風が来た日だった。真っ暗な自宅で1人になるよりなら、とオジサンが泊まりなさいと呼んでくれた日だった。
「…で?結局帰れなくなった、と。はいはい、分かったよ」
電話口で話す彷徨とオジサンの声。仲の良い檀家さんと旅行の帰り、乗り換えの電車が停まってしまったので、そのまま別でホテルを取って泊まる事になったそうだ。だから今日は本当に彷徨と2人だけ。台風対策、なんて言ってもちょっと窓を固定しただけで大丈夫かな、なんて思う。
4192両親の仕事の都合上でも、よっぽどじゃない限り泊まることはしなかった。オジサンは遠慮しないで来なさい、なんて言うけれど…。
でもあの時の彷徨は様子がおかしかった。なんて言うか…
ぼっ。
急に思い出して熱くなってしまった。あの日だけはかなり強烈な記憶だ。
˚✩∗*゚⋆。˚✩☪︎⋆。˚✩˚✩∗*゚⋆。˚✩⋆。˚✩☪︎⋆
side M
丁度台風が来た日だった。真っ暗な自宅で1人になるよりなら、とオジサンが泊まりなさいと呼んでくれた日だった。
「…で?結局帰れなくなった、と。はいはい、分かったよ」
電話口で話す彷徨とオジサンの声。仲の良い檀家さんと旅行の帰り、乗り換えの電車が停まってしまったので、そのまま別でホテルを取って泊まる事になったそうだ。だから今日は本当に彷徨と2人だけ。台風対策、なんて言ってもちょっと窓を固定しただけで大丈夫かな、なんて思う。