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    てば

    tx9y_nasubi

    DOODLE寝かせていた光の翼第三部の書きかけ。以前くるっぷでフォロ限公開していたのから、縦エディタが約5,000字増えていたので読んだら増えた分は肉付け前の上にプロットを無視していた。どういうことだってばよ…。なおプロットはさっき確認してみましたが情報量が多く、いまの私には目が滑り理解できませんでした。
    境界を象った棺 だれがために
     空を翔けるのか

     十七歳のイーグルは孤独だった。彼個人としては間違いなく孤独だったのだがそれは主観の話で、第三者視点では多くの人に慕われ、憧憬を集め、いまも追いかけてくる女性士官候補生たちから逃れるため、校舎の屋上に走りこんできたところだった。人気は女性だけにとどまらず、同性からもファイターメカ操縦を手習いから学びたいなどと囲まれているのが常だった。イーグルは優秀で、何でもできた。座学は居眠りと戦うのが難であったが、実戦は特別に強く、ファイターメカの試合を国が公に始めた昔から継ぐ歴代勝者の中でも、とくに抜きんでた戦闘力を有していた。彼は国民総意の英雄とも言えた。誰もが彼を認め、反感を持つものでさえも実力は一目置かなくてはならず、もし彼を害そうとする者がいたとしても、自身を守る力を十分に備えていた。加えて全体的な見目がよく、その点でも人と違った存在感を放つのがイーグル・ビジョンだった。彼の容姿はやや中性的でありながら体作りはしっかりしており、甘い顔との対比に熱狂的な偶像視をするものもいて、イーグルはあまり人が得意ではなかった。
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    yuki

    DONEオリジナルの話です。胸糞悪いDV野郎が幼馴染をNTRされてバッドエンドで救いのない短編なので注意。
    季節は巡り、彼はただ凪ぐ本文
     さて、桜咲く四月のことです。東京ではもう桜は散り始めている季節ですが、東京よりも少し北のこの地方都市ではようやく桜が見頃を迎えていました。
     その桜舞う地方都市のとある高校ではその日新一年生の入学式が行われています。入学式は滞り無く終わり、まだあどけない顔をした初々しい一年生達は嫌がらせかと思う程の山ほどの教科書や学習教材を渡されて帰宅するところです。
     帰宅する学生たちで賑わう生徒玄関。その隅、下駄箱の隅で隠れるように一人の新一年生の女子が壁に持たれながらもぐもぐとお菓子を頬張っています。彼女は浮船 公海(うきふね くみ)と言います。背が低くふっくらとした、というよりはふくよかな体型と言った方が正しいかもしれません。そんな彼女が棒状の駄菓子を頬張る姿はいかにも「食いしん坊の女子」と言う姿で微笑ましいものでした。しかしその目は何処か虚ろで視線は床の一点をじっと見つめています。食を楽しんでいるというよりはひたすらエネルギーを蓄えているようなそんな険しい雰囲気でした。
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