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    まる。

    じゅに

    DONE怪異退治パロ、イチサマ。
    怪異が蔓延る戦後、霊能家「中王家」が政権を握ったことにより、霊力のある男達は「言霊」を使い怪異退治が義務付けられた。
    街は区域に分けられ、怪異の討伐成績によって結界の効力が決まる。討伐成績1位のチームは区域ごとのリーダーとして街を任される。
    かつては最強のチームだったイケブクロ代表山田一郎と、ヨコハマ代表碧棺左馬刻の話。

    ※ホラーではないけど妖とか出る
    夜は黒色 ヨコハマ中華街の路地を幾つか曲がると、ふと現れる中国茶専門店がある。茶色い看板には『横濱茶荘』と金文字で書かれ、大きな硝子窓からは小綺麗な店内が一望できる。
     碧棺左馬刻は痛む左腕を庇いつつ重い硝子戸を押した。店内には音楽が流れている。近くの公園で老人が奏でているような、ゆったりとした大陸の曲だった。
     右手の壁は作り付けの棚になっていて、天井まで銀色の大きな茶缶が並ぶ。カウンターに置かれた秤には茶葉が乗せられている。左手に目を向ければ丸いテーブル席が二つ。陶器の器がまだ湯気を立てていた。
     今さっきまで、そこに人がいたかのような。だがこの店はいつだって無人だ。
     左馬刻はのろのろと進み、暖簾を退けた。短い廊下の突き当たりに鉄の扉がある。ちょうど目線の高さに逆三角形の銀のプレートが嵌められていた。
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    エース

    DOODLEムンナ マク♀ステ 仮面舞踏会パロ
    あめさんとのお喋りで盛り上がったやつ。何かちょっと書きたかったのと違うんだけど、一旦これで。
    この後無事二人は再会し、お喋りに興じるがジェがマクの仮面を借りてステに会いに行きジェステも始まる。三人が顔見知りに(顔は知らない)になった頃漸く名乗り合うマクステと、出会って速攻名乗るジェイク。
    マスカレード! 仮面舞踏会。それは一時身分やしがらみを忘れ、享楽に耽ける場。表向きは日々の憂さ晴らしや拙い秘密の遊戯と言った所だがその実、密通や淫行が蔓延る会もそれなりにあった。
     俺はそもそも舞踏会というものに興味が無く、それは仮面を被っていても同じ事だった。寧ろ相手が誰か分からない分厄介な事も多い。そしてそんな俺がこの仮面舞踏会に参加している理由は、単に兄弟のお目付け役だった。いや、半分がお目付け役、半分が兄弟に無理矢理引き摺られて来たせいだ。
     俺の双子の兄弟であるジェイクはこういった華やかな場が好きで、好んで顔を出す。そして俺なんかより遥かに上手に様々な思惑に満ちた、この見掛けばかり豪華な生け簀を泳ぐ。今日も俺を連れ出すだけ連れ出して、自分はサッサと舞台の中央に躍り出てしまっている。
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    ogedoujinnoyatu

    PROGRESS煉炭現パロ。高校時代に付き合っていたが、卒業の日に後輩の炭治郎に振られてしまった煉獄。何故振られてしまったのかも聞けないまま、炭治郎とは音信不通となっていた。社会人として数年経ったある日、突然炭治郎が家に押しかけてくる。「一週間だけ、一緒にいてくれませんか?」そしてそこから、奇妙な共同生活が始まる。
    高校の時に別れた煉炭が、なんやかんや七日間でよりを戻す話①とある週末、煉獄はビールを飲んでソファーでだらけていた。大学を卒業してごくごく普通のサラリーマンとして生活しているが、人生になんの面白味も感じなくなってきていた。週末に飲むビールだけが最近の楽しみである。適当につけたテレビではお笑い芸人が何やらアホな事をやって笑いを取っているようだが、今の煉獄には面白さが全く伝わってこない。チャンネルを変えて別の番組を見始めたものの、特に何も面白いとも感じられず結局テレビを消してしまった。
    だいたいこういう落ち込んだ気分の日は、高校時代のアルバムを取り出してパラパラとめくるのがいつもの癖になっていた。そこには、数年前の煉獄が一番楽しかった時の思い出が詰まっている。楽しかった、というより愛する人と一緒に過ごすことができた、唯一の時間だった。
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