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    やんわり

    amamushi_0705

    DONE『大名とかの偉い人に夜の相手を命じられて最初はやんわり断るんだけど強行に出だしたら「生憎と××様のお気に召す身体はしておりません」とか言いながら〜』の一連の呟きから出来上がった火影ifです。モブオビを含みます。注意
    火影if 男は昂っていた。それはそうだろう。ようやく誘い出すことに成功したのだ。それを悦ばずして何になる。
     忍五大国と名高い火の国。男はその大名家に連なる者であった。もっとも分家の分家、ほぼほぼお飾りのような立ち位置にある男ではあるが困ったことにそれなりの権力はある。であるのでこれまで男は己の欲望が叶わぬことなどなかった。富、金、女──何一つ不自由などしたことがない。そんな男が目をつけたのは火の国の抱える忍里の里長だ。木ノ葉隠れの里、その長である火影が引退し代替わりしたのだという。
     高名な忍の一族の出であるという。他国にも轟く戦忍の一族うちは。炎の業である火遁、人心を惑わす幻術そのどちらにも優れ里の警務を一手に引き受けるその一族から初めて排出された火影なのだという。加えてうちはと言えば男も女も見目麗しいと専らの噂だ。男の同僚も以前に木ノ葉に依頼した際にうちはの忍を目にしたという。あれはよい。同性になどとんと興味のなかったその同僚もほうと息を吐いたほどだそうだ。あれは傾城だ。手に入れることが出来たらならよもや破滅すら容易に受け入れるだろう。そんなうちはの男を、しかも里の最高権力者である火影をその手で屈服させることが出来たらならばという欲望が男の中に渦巻いていた。
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    伊吹 桜

    MOURNING宿虎のカプ要素はないに等しい宿儺の捏造過去。宿儺の回顧録。
    昔の悠仁のルーツと共にこんな関わりがあったらいいな第二弾、短いけど激しめの妄想。今回は双子パロ。双子故、受肉宿儺なのか生前様なのかぼんやりとして書いてます。
    平安設定はやんわりなのでお手柔らかにお願いいたします。
    殴り書きかつ回顧録のような仕様になっておりますので、敢えて感情は乗せておらず過去を振り返る日記のような文体です。
    回顧録あの日、母親の胎から産み落とされたあの日。
    疫病が蔓延し、人々の恨み辛み、魑魅魍魎、[[rb:蔓延 > はびこ]]る飢餓、満足に腹を満たすことも出来ず、病に倒れ道端で生き絶える人々。呪いが至る所に巣食う平安時代。
    祝福の生を受けて産まれ出た赤子さえ、産まれ出た瞬間生き延びることさえ叶わない事も多い。産み出された子が果たして吉凶と出るかどうかも分からない。子を産み落とした母親の命も絶たれるか存命出来るかどうかの時代。
    産み落とされた俺は目の前にもう一つ魂があるのをその輪郭で知覚した。同時に俺にはそういう感覚が在るのだと認識した。母親は産んだ瞬間お産に耐えきれずに生き絶えた。産み落とされた俺達を見て、お産に立ち会った女達が悲鳴をあげた。
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