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    イルカ

    pimankoubo

    DONE世界には自分のそっくりさんが3人はいると言われている。
     その理由は、顔の特徴を決める遺伝子の数が限られているからで。
     だから俺と似ている人間も世界に3人、君に似ている人間も世界に3人いるんだ。
     だけど、もしもその俺や君にそっくりな人間が悪意をもって俺や君の振りをして接触してきたらその悪意に俺達は気付けるんだろうか?
    ましてやそれが人ではなかったら…
     ある休日。ダンデはキバナと自宅で他地方のバトル資料鑑賞会をするべくパタパタと朝から忙しく走り回っていた。
     久しぶりの休日。しかも自宅デートとなれば普段のお出かけデートよりもイチャイチャできる筈とワクワクしながらちらりと時計を見れば約束の時間はもう間も無くで、これは急がねば!とダンデはさらに忙しく準備を再開した。
    そうして暫くたったころ
    ピンポーン
    インターホンがなった。
    パタパタと足音を立てモニターを見ればそこには待っていたキバナがいる。
    「あぁキバナ待っていたぜ!今」
     鍵を開けるからなそうダンデが言葉を発しようとするのを遮り「ダンデ来たよ鍵開けて」碧い瞳がモニターのレンズを覗き込んで、ゆっくりと弧を描いた。笑みを浮かべたキバナの涙袋が下まぶたのしたに影を作り、優しげな雰囲気を作り出す。
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    ゆめの

    DOODLE女王となり、そしてユエとも結婚し、アンジュはすべてがうまくいっているかのように思えた。
    そして妊娠のことも意識し始めた矢先、アンジュのもとにひとつの報告が入ってくる。
    そう、ユエのサクリアが急激に減っているという。

    ☆この話は「光の行く末」共通ルートの続きです。
    また、他に結末の異なるお話もございます
    光の行く末 ED②女王退官ルートED②~女王退官ルート

    「せっかく女王初の婚姻をしたのに、初めて産休を取る女王にはなれなかったな」

    ドレスに身を包みながらアンジュはそうぼやく。
    ユエと話し合い、そしてレイナが頷いた結論。それはアンジュは女王の座を退官し、ユエとともに普通の人間として生きるということであった。
    ユエのサクリアは急激に減ったとはいえ、完全に減るまでには多少の時間はあり、新任の光の守護聖に引き継ぎをしたり、ユエ自身が別れを告げる時間は残されていた。
    そのためアンジュとユエ、それぞれの送別会とこれまでの功績を称えるため、今日は舞会が開かれることになった。

    「いきなり慣習を全部変えるなんて無理とまではいかなくても、大変なことよ。恋愛を成就しておきながら女王になり、さらに結婚しただけでも立派な功績よ」。
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    ゆめの

    PAST女王となり、そしてユエとも結婚し、アンジュはすべてがうまくいっているかのように思えた。
    そして妊娠のことも意識し始めた矢先、アンジュのもとにひとつの報告が入ってくる。
    そう、ユエのサクリアが急激に減っているという。

    ☆この話には3つの結末があります。別のページに掲載していますので、お好きなルートをご選択ください。
    光の行く末(共通ルート)朝の光が眩しい……
    そう思いながらアンジュが目を開くと、そこにあったのは光よりも眩しいのではないかと思うユエの笑顔であった。

    「よ、おはよ」

    そう言いながら自分の額に、そして次はくちびるにキスを落としてくる。

    「うん、おはよう」

    ユエのキスが甘くて再び眠りに引きずり込まれそう。そんなことを思いながらアンジュは挨拶を返す。

    「もしかして、起きるの待ってた?」
    「ああ、寝ているお前もかわいいけど、やっぱりこうして目を開けて口を開いてくれるお前の方がかわいいからな」

    恋人、そして婚約期間を経た上で婚姻して早3ヶ月。
    恋人時代から互いの部屋で朝を迎えることがあったため、こうして朝を迎えるのも数えきれぬほどになったはずだが、朝、彼からこのような言葉が紡がれるのはいまだに変わらない。むしろ結婚したからこその余裕と安心感からなのだろうか。より素直に想いを口にしているような気がする。
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    noa/ノア

    DONE[FengQing]初書き天官賜福&风情。6月に思いついたので、初書き冒頭でいきなりプロポーズしてしまいました。
    この世界の設定がまだよくわかっていないので、いろいろ捏造しているかもしれません。

    ※風信の過去に一瞬触れますがそれほどネタバレはないと思います
    契り「なぁ……慕情」
     重たい瞼を持ち上げ、絞り出すように名前を呼ぶ声も、目の前のその顔を向けさせることはできない。だが、次の言葉は違った。
    「……結婚してくれ」
     思わず顔を上げた慕情は、まるで風信の顔から妖魔が現れたかのように、ぎょっとした顔で見つめた。しばし静止したのち、やっと口を開く。
    「この程度の傷で正気失うなんて無様すぎるぞ」
    「正気を失ってなどいない」
     どこまでも真剣な顔で風信は答えた。
     さっきまでの戦闘が嘘のように、あたりは静まり返っている。
     簡単な任務のはずだった。
     二体の妖魔の討伐。等級からいって、一人一体ずつ片付ければ良いだろうと二手に別れた。風信が相手にした方は多少すばしっこかったが、相手の急所を素早く見抜き、寸分たがわず命中させた矢で妖魔は雲散霧消した。だが、拍子抜けしたような気分で慕情の方を見に行こうかと思ったその途端、突然目の前に、倒したはずの妖魔が再び現れたのだ。
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