クラス
Haruto9000
DONE「ランサーのクー・フーリンが女性だったら」妄想、第3話。※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。
【あらすじ】
スカサハは、女性のクー・フーリンの実力を測るべく、手合わせを行うことにした。
自ら手合わせを行い、さらに、次の相手にバーサーカークラスのクー・フーリンを指名するが…。
ミラーリング #3(カルデア編) 強くなりたい、と彼女は泣いた。
誰よりも強く。男たちにも負けないように強く。
声を震わせて泣く彼女を膝に抱き、その髪をなでながら、私は誓った。
──おまえに私のすべてを授けよう。おまえをアイルランド最強の戦士にしてやる、と。
✳︎✳︎✳︎
「おまえが相手をしろ、バーサーカーのセタンタよ」
スカサハの言葉に、オルタは面倒くさそうに振り向いた。
「……なんで俺が」
「年齢的に、おまえが一番槍のセタンタと近い。加えて、おまえのクラスはバーサーカー。他のクラスを圧倒する力を持つおまえに、槍のセタンタがどれほど挑めるか見てみたい」
ランサーは、あごを引いてオルタを睨みつけた。師匠に「他を圧倒する力を持つ」と言わしめたこの男が気に入らなかった。
5164誰よりも強く。男たちにも負けないように強く。
声を震わせて泣く彼女を膝に抱き、その髪をなでながら、私は誓った。
──おまえに私のすべてを授けよう。おまえをアイルランド最強の戦士にしてやる、と。
✳︎✳︎✳︎
「おまえが相手をしろ、バーサーカーのセタンタよ」
スカサハの言葉に、オルタは面倒くさそうに振り向いた。
「……なんで俺が」
「年齢的に、おまえが一番槍のセタンタと近い。加えて、おまえのクラスはバーサーカー。他のクラスを圧倒する力を持つおまえに、槍のセタンタがどれほど挑めるか見てみたい」
ランサーは、あごを引いてオルタを睨みつけた。師匠に「他を圧倒する力を持つ」と言わしめたこの男が気に入らなかった。
Haruto9000
DONE「ランサーのクー・フーリンが女性だったら」妄想、第2話。※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。
【あらすじ】
女性のクー・フーリンに戸惑うマスターたち。
カルデアにいる他の英霊たちは誰も"彼女"のことは知らず、ランサークラスのクー・フーリンは意気消沈してしまう。
そんな中、クー・フーリンの師匠であるスカサハが、ひとつの提案をする。
ミラーリング #2(カルデア編) 扉を開ければ、パチパチと炉ばたで燃える温かい火。
焼いたパンと、山羊の乳の匂い。
刺繍の手を止めて、彼女が顔を上げる。
一歩を踏み出せない自分を見つけて、その美しい目が細められる。
椅子から立ち上がり、白くて細い手を差し出しながら彼女は微笑む。
──おかえりなさい、猛犬さん。
***
「どおいうことぉぉぉっっっ!?!?!?」
マスターがすっとんきょうな声を上げた。隣ではマシュが「先輩、落ち着いてください!」と必死になだめている。
マスターたちの前では、召喚されたばかりのランサークラスのクー・フーリンが、戸惑ったように立ち尽くしていた。
かの英雄の象徴ともいうべき赤い槍を両手でぎゅっと握りしめ、不安そうな顔であたりを見回している。
8253焼いたパンと、山羊の乳の匂い。
刺繍の手を止めて、彼女が顔を上げる。
一歩を踏み出せない自分を見つけて、その美しい目が細められる。
椅子から立ち上がり、白くて細い手を差し出しながら彼女は微笑む。
──おかえりなさい、猛犬さん。
***
「どおいうことぉぉぉっっっ!?!?!?」
マスターがすっとんきょうな声を上げた。隣ではマシュが「先輩、落ち着いてください!」と必死になだめている。
マスターたちの前では、召喚されたばかりのランサークラスのクー・フーリンが、戸惑ったように立ち尽くしていた。
かの英雄の象徴ともいうべき赤い槍を両手でぎゅっと握りしめ、不安そうな顔であたりを見回している。
Haruto9000
DONE2017年から書いていた「クー・フーリンが女性だったら」妄想をこっちにも載せます。いずれオル槍に至る予定。※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。
【あらすじ】
マスター(ぐだ子)は、ランサークラスの英霊召喚を試みる。
現れたのは、ケルトの英雄クー・フーリン。
ところが、カルデアにいるクー・フーリンたちと違い、新たにやってきた英雄は"女性"で…!?
ミラーリング #1(カルデア編) じゃら、とマスターの手に抱えられた聖晶石が音を立てる。
「じゃあ、いくよ、マシュ」
「はい、先輩!」
そばでは、祈るように両手を組んだマシュが固唾を飲んで見守っている。
「今度こそ……今度こそ麻婆豆腐以外のものを召喚するからね」
「はい、先輩!」
「毎日毎日フリクエを回って……長かった……ようやくここまで……」
「はい、先輩! 今度こそ、きっと大丈夫です! 英霊のどなたかが、先輩の呼びかけに応えてくれますよ!」
「やっと集めたこの血と汗と涙の結晶……頼むよ! おりゃ!」
マスターは、虹色にきらめく石を召喚サークルに投げ入れた。
くあ、とオルタナティブのクー・フーリンはあくびをした。
血走った目で「石を集める」と言ったマスターに付き添い、数時間前までレイシフト先でひたすら獲物を狩っていたのだ。帰ってきてからはずっと寝ていたのだが、まだ眠い。
1808「じゃあ、いくよ、マシュ」
「はい、先輩!」
そばでは、祈るように両手を組んだマシュが固唾を飲んで見守っている。
「今度こそ……今度こそ麻婆豆腐以外のものを召喚するからね」
「はい、先輩!」
「毎日毎日フリクエを回って……長かった……ようやくここまで……」
「はい、先輩! 今度こそ、きっと大丈夫です! 英霊のどなたかが、先輩の呼びかけに応えてくれますよ!」
「やっと集めたこの血と汗と涙の結晶……頼むよ! おりゃ!」
マスターは、虹色にきらめく石を召喚サークルに投げ入れた。
くあ、とオルタナティブのクー・フーリンはあくびをした。
血走った目で「石を集める」と言ったマスターに付き添い、数時間前までレイシフト先でひたすら獲物を狩っていたのだ。帰ってきてからはずっと寝ていたのだが、まだ眠い。
kiro_tasuku
DONEこの2人は仲悪そうだなぁと思いながらオベロンPUに向けて描いていた絵です。オベロンのクラススキルを見るとマーリンのガチアンチで笑っちゃいましたw
無事に引けてレベマスキルマ完了!これから仲良くしような!!!
たると
DOODLEもう1回くらい門倉さんに脱いで欲しいんですけど無理だったらチラリズムだけでもお願いしたい。(尻叩かれたりカドクラスイッチで腹チラもらったけどもうちょっと大きな画が欲しい)
金なら出す。
tanb0hn
MOURNING宿泊合宿断絶後〜終業式の日の妄想(モブクラスメイト出てきます)そのうち消すかも
エアコンが効いてひんやりとした教室の中、ぼんやりと窓の外を眺めれば、キラキラした陽炎が揺らめいていた。加えて、青々と澄み渡る空と、空高く立ち登る真っ白な入道雲。
夏のはじまりを感じる景色が窓の外に広がっている。
「…それじゃあ、事故に気をつけて夏休み楽しむんだぞ〜。課題も忘れずにな」
担任のナギサがそう言い終わった瞬間、教室内にチャイムが鳴り響く。
帰りのホームルームが終わり、挨拶をすればいよいよ夏休みが始まる。男子生徒をはじめ、生徒達が「やったーっ!」といつもより大きく歓喜の声をあげている。
賑やかな教室、廊下をバタバタと駆け回る足音。
待ちに待った長い夏休みのはじまりに、校内はいつもよりどこか賑やかだった。
1568夏のはじまりを感じる景色が窓の外に広がっている。
「…それじゃあ、事故に気をつけて夏休み楽しむんだぞ〜。課題も忘れずにな」
担任のナギサがそう言い終わった瞬間、教室内にチャイムが鳴り響く。
帰りのホームルームが終わり、挨拶をすればいよいよ夏休みが始まる。男子生徒をはじめ、生徒達が「やったーっ!」といつもより大きく歓喜の声をあげている。
賑やかな教室、廊下をバタバタと駆け回る足音。
待ちに待った長い夏休みのはじまりに、校内はいつもよりどこか賑やかだった。
たると
DOODLE286話まで読んだ。キュートとセクシーを融合させたドジっ子くたびれ強運勝利おじさんマジ可愛い。
下唇可愛い。
土方さんの裾を掴んでガン飛ばしてるの可愛い。
「うん わかった」って返事が可愛い。
くたびれてうたた寝してるところにお布団かけたい。
ずっと側にいてカドクラスイッチを見守りたい。
もはやキラウシになりたい。
天然ドジっ子昼行燈おじさんという新たな扉を開いてくれた作者に圧倒的感謝。
にしーん
MOURNINGここまで1時間くらいで考えて気が狂ってるな…と思った推照とみちると律はオタク フリ子は転校生 ユキは推照のクラスメイトのギャルで倉間先輩はユキの彼氏(本命はフリ子) オタク3人組が入っている何らかの部活(イラ研など)に入部してきたフリ子 最後は何らかの秘密を明かして消滅(正体は推照の描いたイラストとかそんなんだと思う) 2
なごち@移住
DOODLE侍ジャパンが買って嬉しい小島くんよっしゃ!!
野球は全然詳しくないのですが
TLに野球クラスタが誰々が~とか
プレイの良し悪しを語ってるのを見るのは楽しいですね
小島くんの推し球団はどこだろう?
greynoneko
DOODLEハーバリウムが描きたかった。キャラカクテルバー行った時もお願いしたんだけど、自分の中では瞳の色っぽいブルーグレーに赤がチラチラしてるのが兵長のイメージ。静かな中に情熱や血潮を感じる。マントの緑でもいいけど。関係ないですがさっきヒロアカの最新話読んだんだけど、爆速ターボクラスターですか?キラキラしてるのがなんかキュッとくる。可愛い要素が入ってくるのがなんか肉にフルーツソースかかってるみたいな。
ツバキ
DONE【聖剣伝説3:リース(ヴァナディース・ifデザイン版スターランサー)】SFC版デザインも全クラスデザインされないかなあ…と、七夕のお星様に願いを込めて描いたWリース(2021年)
※スターランサーは結城先生がツイッタであげていたデザイン(https://twitter.com/nobuteruyuuki/status/1289568716141690881?s=20)が元です
riuku_n
DONE莉嘉誕生日おめでとうー!カリスマギャルのお姉ちゃんに憧れてるけど
年相応に子供でシールとカブトムシ好きだったり
恋愛よりクラスでわいわい遊ぶのが好きそう。
楽曲は「Twinくるっテール」が好きです。
城ヶ崎莉嘉生誕祭2021
さぅ。
DONE7月のTM16に差し入れ用に作ったクラス4ホークリちゃんの小話カードです。少し余ったので、秋のイベントで配布出来たら、と思っています。
アヴェミーちゃんの話はむぎむぎさんとのリプで書きたいと思ったです。 4
ちぐ田
DONE第8話(本編最終回)ロマサガ2ノーマッド♂推しが自分勝手解釈設定で最終戦からエンディングまで描きました。
戦闘物なので血は流れます。皇帝がラスダン攻略中の別サイドのクラスキャラ達の話
何かしら裏でドンパチやってるかなって 102
みなせ由良
PAST巌ぐだクラスタとしてはどうしてもネタにするしかなかった、おはようからおやすみまでマスターの暮らしを見つめるグラカニの変態ストーカーなあ…コレは公式で巌ぐだが認められていると言う見解で宜しいか…???(嬉)(変質者だけどいいの???)(全然いい)(歪)
mkeb_kn
DOODLEお題消化で聖・少・女になった頃のメイデンちゃん。神クラスの持ち霊を持てるようになるまで、幼い体でどれだけの痛みを受け止めてきたのかを思うとつらい。可愛いやつを描こうと思ったものの、幼少期を何不自由なく幸せに過ごしてきた子がいなさすぎた。 https://odaibako.net/detail/request/1143df25-7ada-4705-b6c9-b9d0d7823048?cardosm_bp
DONE※mirm夢絵気持ちの変化による"可愛い"の違い
クラスメイトとして見てる時は単に可愛いと思ってるだけだったのに好きだと気付いた途端ちょっとした仕草とか表情がめちゃくちゃ可愛く見えて戸惑うやつ
1枚目はサムネ用です 3
いりこ
DOODLEヤングかニューか忘れたけどとにかくなんとかポープ見てる ワーストクラスにつまらん。なんだこれ。トガッてるつもりのとこが全部ダダすべりなんだ…美しさも全盛期を思い返せば悲しくなるばかりだしそれでもとりあえず最後まで見るかあとなるのがネームバリューというものか
ただ生え際のフンバリには感心したので参考にしてみた
なるほど分け目があるとかきやすい
maru
DONE二次創作界に神々がいるように株クラスタにも神がいるんだけど主に資産がデカいとか銘柄名出して明らかに上手いとか逆に何億の資産が借金なったとかのやらかし芸人みたいなのも有名な人いたりして株関係なく面白かったり。その中にどっかの社長っていうどっかの社長が暇潰しに株やってるまんまなんだけどツイートもちょっと堅気離れしててどっかで写真晒されてたの見たけど50代のイケおじで密かにときめいてるもちこ〜そよ風を添えて〜
TRAINING高専教師してる夏と生徒の五がすれ違いながらくっつく話です!(続きます)※夏がnot離反ルートで特級呪術師として高専教師してます!28歳。
※五は夏が受け持つ特級クラスの生徒。夏油先生のことが好きな17歳の乙女です。
色々許せる方向け!
教師傑(28)と生徒悟(17)がくっつくまでの秘密のお話「なあ〜すぐるぅ、俺のこと……お、か、す?」
「はぁ〜〜〜」
風呂上がりに濡れ髪のままバスタオル一枚の俺、対するはソファーで読書用眼鏡をかけて本を読む傑。
「悟、そんな品のないこと言うもんじゃないよ」
「品とか関係ねぇし。なあ犯す〜?」
「犯しません。ほら、髪乾かしてあげるからおいで」
「ちぇ」
毎日手を替え品を替え、こんなに可愛く誘っているのに返ってくるのはため息ばかり。なんで? 俺たち恋人同士じゃないわけ?
俺がぷくりと頬を膨らませると傑は困った顔で手招きした。
「ほら、そのままだと風邪をひくよ」
「引かねぇし」
「拗ねないの。ほら、ここ座って」
傑は、俺が通っている呪術高専で担任を務めている教師、そして俺は生徒。けれど、訳あって今はいわゆる同居中だ。
3892「はぁ〜〜〜」
風呂上がりに濡れ髪のままバスタオル一枚の俺、対するはソファーで読書用眼鏡をかけて本を読む傑。
「悟、そんな品のないこと言うもんじゃないよ」
「品とか関係ねぇし。なあ犯す〜?」
「犯しません。ほら、髪乾かしてあげるからおいで」
「ちぇ」
毎日手を替え品を替え、こんなに可愛く誘っているのに返ってくるのはため息ばかり。なんで? 俺たち恋人同士じゃないわけ?
俺がぷくりと頬を膨らませると傑は困った顔で手招きした。
「ほら、そのままだと風邪をひくよ」
「引かねぇし」
「拗ねないの。ほら、ここ座って」
傑は、俺が通っている呪術高専で担任を務めている教師、そして俺は生徒。けれど、訳あって今はいわゆる同居中だ。
watersky_q
MOURNINGクラステ。ライゼズ後、NYからHLになった直後のお話。連れ合い「僕は君に、ただついて来たわけじゃない」
スティーブン・A・スターフェイズにそう告げられた日のことを、クラウス・V・ラインヘルツは忘れないだろう。
まだ、この街にヘルサレムズ・ロットだなんて名前はついていない時だった。崩壊したニューヨーク。マンハッタンだった場所。絶望の街。崩落都市。人々はテレビ画面を見ながら、口々にこの街をそう呼んだ。失った繁栄への落胆を込めて。
霧の向こうの合衆国にこの街の状況はまだ届いていないだろう。崩落の大災害が起こったと思ったら、霧の中で一夜にして新しい街が形成されただなんて、誰も信じないに決まっている。
スティーブンはクラウスと並んで歩きながら、ひとつの廃墟を選んだ。ボロボロで壁の一辺がない状態だったが、幸いそこから中に入れる。
3771スティーブン・A・スターフェイズにそう告げられた日のことを、クラウス・V・ラインヘルツは忘れないだろう。
まだ、この街にヘルサレムズ・ロットだなんて名前はついていない時だった。崩壊したニューヨーク。マンハッタンだった場所。絶望の街。崩落都市。人々はテレビ画面を見ながら、口々にこの街をそう呼んだ。失った繁栄への落胆を込めて。
霧の向こうの合衆国にこの街の状況はまだ届いていないだろう。崩落の大災害が起こったと思ったら、霧の中で一夜にして新しい街が形成されただなんて、誰も信じないに決まっている。
スティーブンはクラウスと並んで歩きながら、ひとつの廃墟を選んだ。ボロボロで壁の一辺がない状態だったが、幸いそこから中に入れる。
watersky_q
MOURNINGクラステ。スティーブン誕生日話。なんでもない日おめでとう「あー・・・、やっと休み」
スティーブンはどさりとソファに倒れ込んで、そのまま動く気力を手放した。苦節一ヶ月、やっと片付けた案件の事故処理まで済ませて、帰宅すらも久しぶりだ。
日付変わってる。今日何曜日だっけ。あぁ、日曜はやっと休める、みたいな話をしたっけ。三日ぐらい前に。
流石に労働基準法違反だろ。いや、わかってるとも。秘密結社に労働基準法なんかないってことぐらい。そもそも俺は経営者側だし。でも疲れるもんは疲れるよ、流石に。
泥のように眠りたい。シャワー・・・、もういいや。めんどくさいし。
快適な寝心地と差し込む朝日で目が覚めた。いやいや、そんなはずはない。ソファで寝落ちたんだから、こんなにふかふかなはずないだろ。起きたくない。
3059スティーブンはどさりとソファに倒れ込んで、そのまま動く気力を手放した。苦節一ヶ月、やっと片付けた案件の事故処理まで済ませて、帰宅すらも久しぶりだ。
日付変わってる。今日何曜日だっけ。あぁ、日曜はやっと休める、みたいな話をしたっけ。三日ぐらい前に。
流石に労働基準法違反だろ。いや、わかってるとも。秘密結社に労働基準法なんかないってことぐらい。そもそも俺は経営者側だし。でも疲れるもんは疲れるよ、流石に。
泥のように眠りたい。シャワー・・・、もういいや。めんどくさいし。
快適な寝心地と差し込む朝日で目が覚めた。いやいや、そんなはずはない。ソファで寝落ちたんだから、こんなにふかふかなはずないだろ。起きたくない。
watersky_q
MOURNINGクラステ。ザップ加入後のお話。再録短編集「Stand by Me!」収録。
ガラクタ街の小部屋に『お前ここで死ぬつもりか?』
ザップ・レンフロという男がHLに入ったのは、崩落から間もなくだった。
彼はほぼ、崩落を見ていたと言っても過言ではない。彼は師と共に、崩落真っ最中に紐育に到着した。
崩落中はマンハッタン島へ入れなかった為、対岸から霧に覆われていく街を見ていたのだと言う。そして、HLが誕生した瞬間、混乱に乗じて海を渡った。はっきり言って馬鹿だ。こいつも、こいつの師匠も。
「なぁ、ライブラってここ?」
スティーブンが先日やっとオープンしたばかりのコンビニから帰ってくると、仮事務所の前にザップが立っていた。
顔は知っている。あと、噂も。その程度の関係だ。本部から、HLにいるらしいとの話を聞いたのが三週間ほど前だっただろうか。すぐにこちらと合流するよう指示が出たはずだが、今まで一体何をしていたのやら。
15674ザップ・レンフロという男がHLに入ったのは、崩落から間もなくだった。
彼はほぼ、崩落を見ていたと言っても過言ではない。彼は師と共に、崩落真っ最中に紐育に到着した。
崩落中はマンハッタン島へ入れなかった為、対岸から霧に覆われていく街を見ていたのだと言う。そして、HLが誕生した瞬間、混乱に乗じて海を渡った。はっきり言って馬鹿だ。こいつも、こいつの師匠も。
「なぁ、ライブラってここ?」
スティーブンが先日やっとオープンしたばかりのコンビニから帰ってくると、仮事務所の前にザップが立っていた。
顔は知っている。あと、噂も。その程度の関係だ。本部から、HLにいるらしいとの話を聞いたのが三週間ほど前だっただろうか。すぐにこちらと合流するよう指示が出たはずだが、今まで一体何をしていたのやら。
watersky_q
MOURNINGクラステ。引退後のお熱スティーブン。性癖。再録短編集「Stand by Me!」収録。
Good night, honeyクラウス・V・ラインヘルツは愛妻家である。
これはもう、街中における共通認識であり、確定事項だ。
「旦那、嫁さんはどうした?」
市場に店を構える馴染みの八百屋の主人は、珍しくひとりのクラウスに目を丸くした。
仲睦まじいにもほどがあるこの夫婦は、いつもふたりでぴったりと寄り添って買い物に来る。お互いの買い物の為にちょっと離れる事はあっても、たいてい目の届くところにいる。
というのも、クラウスの愛する妻は足が悪いからだ。何かあってはいけないと、過保護に過保護を塗り重ねたような夫は必ず買い物に付き添い、荷物を持ち、よろけようものなら担いで帰る勢いだ。
ところが、この日は八百屋の主人がきょろきょろと辺りを見渡してもその姿はなかった。
7537これはもう、街中における共通認識であり、確定事項だ。
「旦那、嫁さんはどうした?」
市場に店を構える馴染みの八百屋の主人は、珍しくひとりのクラウスに目を丸くした。
仲睦まじいにもほどがあるこの夫婦は、いつもふたりでぴったりと寄り添って買い物に来る。お互いの買い物の為にちょっと離れる事はあっても、たいてい目の届くところにいる。
というのも、クラウスの愛する妻は足が悪いからだ。何かあってはいけないと、過保護に過保護を塗り重ねたような夫は必ず買い物に付き添い、荷物を持ち、よろけようものなら担いで帰る勢いだ。
ところが、この日は八百屋の主人がきょろきょろと辺りを見渡してもその姿はなかった。
watersky_q
MOURNINGクラステ。お熱スティーブン。途中で終わる。完成版は再録短編集「Stand by Me!」収録。
dropその日はありきたりな1日だった。いつも通りに出勤して書類と格闘し、いつも通りに出動要請。
銀行強盗が爆破した金庫から飛び交う札束に市民が群がり、そこに運悪く自由の女神サイズのブルドックが居合わせ道路が陥没。要件は市民の救出とブルドックの捕獲。罪のない大型犬を殺しては動物愛護法に反する。
いつも通りつつがなく作戦を終え、事後処理を警察に任せ、後は陥没した道路が塞がっていく様子をニュースで見るだけ、という状況にしてライブらは解散した。
事務所に集合、のはずだった。クラウスはギルベルトの車に乗り、スティーブンにも乗るようにと勧めたが、彼はロウ警部と少し話があると言って単独行動に出てしまった。
そして、今に至る。
7346銀行強盗が爆破した金庫から飛び交う札束に市民が群がり、そこに運悪く自由の女神サイズのブルドックが居合わせ道路が陥没。要件は市民の救出とブルドックの捕獲。罪のない大型犬を殺しては動物愛護法に反する。
いつも通りつつがなく作戦を終え、事後処理を警察に任せ、後は陥没した道路が塞がっていく様子をニュースで見るだけ、という状況にしてライブらは解散した。
事務所に集合、のはずだった。クラウスはギルベルトの車に乗り、スティーブンにも乗るようにと勧めたが、彼はロウ警部と少し話があると言って単独行動に出てしまった。
そして、今に至る。
watersky_q
MOURNINGクラステ。だらだらするお話。再録短編集「Stand by Me!」収録。
カウチポテトパリパリと軽い音が室内に響く。音の主はソファに転がり、ガサガサと袋を漁ってはまたパリパリと音を立てる。
そんな光景を見たことがなかったクラウスは驚いた。少なくとも、彼がするものではないと思っていた。ザップならともかく。
しかし、悪くはない。たまの休みだ。自由に過ごせばいいし、レンタルの映画を見るのもいい過ごし方だ。そのお供や姿勢など、それこそ当人の自由ではないか。
「いらっしゃい、クラウス」
クラウスが声をかけるより早く、部屋の主がクラウスを歓迎した。ただし、カウチに寝転がったまま、視線は画面を向き、ビール瓶と菓子の袋を手放さず、だ。
「何を食べているのだね?」
「ん?ポテチだよ」
「ぽてち」
「え?知らない?ポテトチップス」
1782そんな光景を見たことがなかったクラウスは驚いた。少なくとも、彼がするものではないと思っていた。ザップならともかく。
しかし、悪くはない。たまの休みだ。自由に過ごせばいいし、レンタルの映画を見るのもいい過ごし方だ。そのお供や姿勢など、それこそ当人の自由ではないか。
「いらっしゃい、クラウス」
クラウスが声をかけるより早く、部屋の主がクラウスを歓迎した。ただし、カウチに寝転がったまま、視線は画面を向き、ビール瓶と菓子の袋を手放さず、だ。
「何を食べているのだね?」
「ん?ポテチだよ」
「ぽてち」
「え?知らない?ポテトチップス」