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    コメディ

    ○⚪︎○(ワッカ)

    MEMO自分の初🔥i🧹。
    元支部作品。(少し修正しました)

    煉獄兄弟の鬼ごっこ

    何故これが続きを書く度にコメディ(?)になっていってしまったのか自分でもよくわかりません。続きも徐々にポイにアップしていく予定です。途中で新しい話も作って挟めたらいいなぁと思います。
    鬼事俺が兄上の抱く感情に気付いたのは俺がまだ十一の時で兄上は十ハ、九だったと思います。兄上が鬼殺隊で次々と位を上げ、柱になる一つ手前の甲になった頃のことでした。
    俺はまだ六つの頃、鬼殺隊になる為に早朝から鍛錬に励む兄上を憧憬の気持ちを抱きながら見ていました。その頃の俺はまだ幼い内面も持ち合わせていて、まだ鬼というものがよく分かっておらず、兄上が鍛錬を終わらせた後、俺は兄上との戯れに鬼ごっこと称した遊びをせがんで、庭をゆっくり走って逃げる兄を追いかけては捕まえたりしました。兄上が「次は俺が鬼の役だ。」と今度は俺が兄上から逃げ回り、本来なら俺がどれだけ必死になって走っても兄上には簡単に追いつかれてしまう筈なのだけど、兄上はわざと俺に追いつかない様に加減して俺を追いかけて、また俺も兄上から逃げ回れていると無邪気にも本気で信じていました。地面に脚を投げ出して後ろに両手を付き「千はすばしっこくて中々捕まえられないな。」と言う兄上に、俺は少し鼻が高くなったような気がして、ふふ、と笑うと兄上と手を繋いで仲良く家の中に戻りました。
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    いずみのかな

    DONE有栖川作家編 健全コメディ。これを書いたころは、まだ有栖も火村も大学時代に懐かしいあのクイズ番組に出られた年代生まれでした。あったんですよ、アメリカ横断ウルトラクイズっていう番組が
    NYははるか遠く 大学というのは非常に特殊なコミュニティだ。その気になれば、四年間誰とも口を利かなくとも不自由はない。二十年ほど生きてきて、自分は人と関わらないほうが生きやすい、という後ろ向きな――しかし魅惑的な結論に達していた火村にとって、誰も自分を知らない土地での学生生活はようやく掴んだ理想の環境であり、四年間、あるいはさらに数年ほど延びるかもしれないが、ともかくその期間は他人を受け付けることなく、日々の暮らしはただ静かにひっそりと営まれるはずだった。
     そんなささやかなプランがあっけなくひっくり返されたのは去年の五月のことで、ふと気が付けば、いつのまに周りには友人と呼べる人間がちらほらと存在するようになっていた。初めのころこそ、理想と現実のあまりのギャップに軽いめまいを覚えたような心地だったが、そうしてしばらく過ごしてみると、人との付き合いはかつて感じたほど苦痛でもなく、ティーンエイジャーだった自分がいかに独善的で視野が狭く、排他的だったことか。つまり一言で表せば平凡に若かったかということを、しみじみと実感してしまったりもした。
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    Medianox_moon

    MOURNING田中と宇津土とスキスギ君 っていうタイトルの、全くBLでもなんでもないコメディを書こうとしたものです。
    0 サラリーマンゾンビと神ベースとうっすい名刺 終わった。終わっちまった、何もかも。
     全てを失った……と言っても過言じゃない。俺はそう……一言で言って絶望に打ちひしがれ、孤独なサラリーマンゾンビのようにフラフラと歩いていたわけさ。
     街はすっかり日が暮れて、暗闇を街灯や店の照明が華やかに彩っている。道行く人は足早に駅へと向かう者と、逆にこれから夜を楽む者とでごった返していた。止まらない車の列は台風の日の河みたいに吸い込まれそう。そんな表通りは、サラリーマンゾンビと化した身には酷だ。
     そんなわけで、俺はその波から逃れるように、路地を曲がった。
     道が一本違うだけで随分静かになるもんだ。とはいっても、まだまだ繁華街の端。それなりに人は歩いていたし、暗い顔をして佇んでいる人影や、都会を生き抜く野良猫の姿も有る。通り一本挟んだ大通りの、人混みや車列がたてる音ははっきりと聞こえた。騒音だ。今の俺には、まごうことなき騒音。やけに大きく聞こえるから耳を塞ぎたくなったその時、俺の耳にボォン、と音が聞こえた。
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