サメ
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PASTみたまふとれめさめ前提さめまふさめさめまふさめ未満「私に何を期待している」
身勝手な猫の手に呼びとめられた。帰り際に「やだようまだここにいてよう」と泣きつかれるのは、もっぱら獅子神の役目のはずだった。
村雨は、無情にもエレベーターの中に消えていく三人に「おい閉めるな」と呼びかけながらも、冷たいその手を振り払うことはしなかった。掴まれたことが気まぐれなら、握り返したのもまた、気まぐれだった。
村雨と真経津が二人きりでできる遊びなど、まず無い。叶と違ってテレビゲームが得意なわけでもなければ、天堂のように眠りの瞬間まで武勇伝を語り続けられるような体力も持ち合わせていない。獅子神や御手洗をならってママゴトゴッコなんて、もってのほか。エンタメ技術もエピソードも協調性も皆無。目玉焼きの焼き方すら知らない村雨がこの場で提供できるものといえば、その身体くらいなものだ。
2902身勝手な猫の手に呼びとめられた。帰り際に「やだようまだここにいてよう」と泣きつかれるのは、もっぱら獅子神の役目のはずだった。
村雨は、無情にもエレベーターの中に消えていく三人に「おい閉めるな」と呼びかけながらも、冷たいその手を振り払うことはしなかった。掴まれたことが気まぐれなら、握り返したのもまた、気まぐれだった。
村雨と真経津が二人きりでできる遊びなど、まず無い。叶と違ってテレビゲームが得意なわけでもなければ、天堂のように眠りの瞬間まで武勇伝を語り続けられるような体力も持ち合わせていない。獅子神や御手洗をならってママゴトゴッコなんて、もってのほか。エンタメ技術もエピソードも協調性も皆無。目玉焼きの焼き方すら知らない村雨がこの場で提供できるものといえば、その身体くらいなものだ。
雨音@ししさめ
PAST2023.12.17。敬礼無配①。⚠️獅子神にガチ片想いするモブ男子高校生視点⚠️ししさめ(🦁→←☔️両片想い)前提あの日の恋は その日。私は若い鳥が逞しく翼を広げ、巣立つ瞬間を目にしました。そして、“二人の男性”が、同時に恋に落ちる瞬間も。
それは、私の初めての恋が、終わりを告げた瞬間でもありました。
***
18歳になった誕生日の夜、父が私に言いました。
「お前も、そろそろ“観て”良い頃かもしれないな」
18といえば、成人だ。
そう続けた父の目からは、何を“観て”なのかは読み取れませんでした。
もっとも、父の表情から何も読み取ることができないのは、珍しいことではありません。いくつもの企業の頂点に君臨する立場の父は、いつだって、あまり感情を見せない、落ち着いた静かな眼差しで佇んでいました。
ただ、気のせいでしょうか……その時は、ほんの少しだけ、目が冥い喜びに似たものに満ちていたように感じたのです。
10032それは、私の初めての恋が、終わりを告げた瞬間でもありました。
***
18歳になった誕生日の夜、父が私に言いました。
「お前も、そろそろ“観て”良い頃かもしれないな」
18といえば、成人だ。
そう続けた父の目からは、何を“観て”なのかは読み取れませんでした。
もっとも、父の表情から何も読み取ることができないのは、珍しいことではありません。いくつもの企業の頂点に君臨する立場の父は、いつだって、あまり感情を見せない、落ち着いた静かな眼差しで佇んでいました。
ただ、気のせいでしょうか……その時は、ほんの少しだけ、目が冥い喜びに似たものに満ちていたように感じたのです。
ki_fu_ri_
DONEお越しいただきありがとうございます。「本日も良いあお空日和2」の新規展示作品です。○原作軸、絵本風のお話です。
○伊之助の感情について個人的な解釈を入れています。
横向きで作成したため画像が小さめですが、ページ番号を見ながら読んでいただけたらと思います。
★パスワードはお品書きに記載しています。
お楽しみいただけたらうれしいです。 11
shi0_0ma
DOODLE人魚熱盛り上がったので過去のネタ引きずり出してみた。特殊設定と特殊性癖もりもりですよ注意⚠️タコ🌊×サメ🌸です。洋花🌊🌸です。見えないけどやってる。2枚目は一年くらい前?の元ネタ。
1枚目ちょっと変えたので差し替えました〜
18↑? 2
かがり
DOODLEれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(医局にて。昼間)「めぼしい初動捜査の情報はなし……ってところだな」
叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
1193叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(探偵事務所を出て)「この後はどうする?」
真経津探偵事務所を出た後、叶が村雨に問いかけた。
「昨夜の検死を調べに戻る、そろそろ結果が出ているはずだ」
そう言って、先ほど、手みやげに渡すかと思われていた饅頭を昼飯代わりにもぐもぐと食べている。「あなたはどうする?」と饅頭の箱を叶に渡して言った。
「直接、司法解剖に行くわけじゃないからまずは吐かないだろうが、検死結果を見るだけで顔を青くして食欲を失くす者もいる。腹に何か物が入っても大丈夫か?」
叶は悠然と饅頭を一つ受け取って齧りながら言った。
「礼二君、オレを何だと思ってんの? 趣味でユミピコと野生の咎人狩って処刑したり自主的に見回りして悪戯する妖怪切り捨てて回ってる男だよ? それにそんな繊細な心配してくれんの?」
716真経津探偵事務所を出た後、叶が村雨に問いかけた。
「昨夜の検死を調べに戻る、そろそろ結果が出ているはずだ」
そう言って、先ほど、手みやげに渡すかと思われていた饅頭を昼飯代わりにもぐもぐと食べている。「あなたはどうする?」と饅頭の箱を叶に渡して言った。
「直接、司法解剖に行くわけじゃないからまずは吐かないだろうが、検死結果を見るだけで顔を青くして食欲を失くす者もいる。腹に何か物が入っても大丈夫か?」
叶は悠然と饅頭を一つ受け取って齧りながら言った。
「礼二君、オレを何だと思ってんの? 趣味でユミピコと野生の咎人狩って処刑したり自主的に見回りして悪戯する妖怪切り捨てて回ってる男だよ? それにそんな繊細な心配してくれんの?」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。クインテット初登場編。特殊設定れめさめ。クインテット初登場編。(朝、探偵事務所にて)朝の大通りは、人で賑わっている。どの店も開き、カフェは、論戦を交わす客が足を運び、商店街は客引きが商品を手に大声で接客している。村雨と叶はそんな大通りを少し歩くと一本外れ、静かな裏通りを通った。そこにある、二階建ての木造の建物。一階は『かんばやし』と暖簾が出ている甘味処で、朝の今は餡を炊くふわりと優しい香りが漂う。村雨はそこで饅頭を一箱買うとそれを手に外についている二階への階段を登った。二階には『捜し人、失せ物見つかります』の看板。何の建物だろうと叶が思っていると。コンコン。扉をノックして村雨が二階の扉を開けた。
がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
2331がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリパロ。架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。シリアスは続かなかった。れめさめ。出会い(名前を知る)「……所属は」
「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
1190「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。
パロ設定れめさめ。出会い(深夜の神社、妖の往診後)「やぁ、良い夜だな、軍人さん」
見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
1682見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
いちとせ
DOODLEししさめ 足踏みしている獅子神さんを村雨先生が焚きつける話(ししさめの日に旧Twitterに載せたもの)嵐を待っている「なあ、二人ってどこまで行った?」
久しぶりに5人が揃ったピザパーティー後の和やかな談笑タイムに爆弾を落としたのは叶だった。きらきらと、わざとらしいくらいに輝かせた瞳で村雨に問いかける。純粋を装おうとする意志。しかし、よく見るととても楽しそうな、ちょっと意地悪をしてやろうという顔をしている。
「んなこと、おおっぴらに聞くな!」
キッチンからすぐさま獅子神が大声で牽制するが、叶は全く堪えない様子でにやにや笑って村雨を見ている。問いを投げかけられた村雨は切れ長の目で叶をじっと見返した。
「どこまで、とは?」
「そんなの決まってんじゃん、なあ?ユミピコ?」
「そうだな。おまえたち2人が性交してようがなかろうが、神はどちらでもよいのだが」
4063久しぶりに5人が揃ったピザパーティー後の和やかな談笑タイムに爆弾を落としたのは叶だった。きらきらと、わざとらしいくらいに輝かせた瞳で村雨に問いかける。純粋を装おうとする意志。しかし、よく見るととても楽しそうな、ちょっと意地悪をしてやろうという顔をしている。
「んなこと、おおっぴらに聞くな!」
キッチンからすぐさま獅子神が大声で牽制するが、叶は全く堪えない様子でにやにや笑って村雨を見ている。問いを投げかけられた村雨は切れ長の目で叶をじっと見返した。
「どこまで、とは?」
「そんなの決まってんじゃん、なあ?ユミピコ?」
「そうだな。おまえたち2人が性交してようがなかろうが、神はどちらでもよいのだが」
羅夢氷
PROGRESS作品展示ワールド リスポーン部屋と小物ちょっと暗めで扉から差し込む光が印象的、BGM小さめ、扉の前でフェードアウトしてエントランスに移動、できたらjoinログやミラー置きたい、小物はピックアップ可能、カード系は見る角度によってキラキラする、元のペン差し替え、卓上スタンドのデザイン変える、スタンプヘッドはノーマルマップでそれっぽくする(ロゴのアイコン部分のみ) 10
ウラウラウラァー!
DOODLEししさめ「いける雰囲気」がわかっている手練れ🦁であってほしいという妄想と、
メッチャわかりづらい☔️のOKサインについて
R18じゃないけど続き物だったのでぽいぴくに入れました 2
ミッツビー
MEMO鬼ぃちゃん(A4サイズ/①だけ半分)①下に堕姫ちゃん描いてたので小さめ。
狭いからか動きが小さい。遠近感がイマイチ足りない。
②A4を横にして1人だけにした。前に出る足を大きく、両太ももを細く、足の開き方を大きくした。
③右手は内側に少し曲げて、左手は真下から斜めに上げた。力が入って自然な形になったと思う。胸を大きく、肋骨を小さくしたので前屈みの角度が増して遠近感が出た。
左足も小さくした。 3
K子06
MEMOノイマン愛され種自由後、コンパスのコノエ、アーサー、ハインライン、ノイマンで小さめの戦艦に乗って極秘任務に着いて欲しい件 ※ネタのみ※
ノイマン愛され極秘任務種自由後、コンパスのコノエ、アーサー、ハインライン、ノイマンで小さめの戦艦に乗って極秘任務に着いて欲しい件
高性能な探知機を敵の勢力圏に置いてくる任務
あくまで設置が目的なので、基本は潜航
最低人数で秘密裏に
見つからないように本部との通信も遮断するので
現場で判断ができるように大佐だがコノエも乗艦
マリューじゃないのは今回は守り寄りの作戦なので
コノエが艦長
アーサーが何でも屋さん
ハインラインが探知機の設定設置
ノイマンはもちろん操舵手
乗組員の選定もコノエ
ハインラインは探知機の設定設置で必須
ノイマンのことは彼の操舵技術をかっての抜擢
(最終決戦後、乗る船もなく少し心ここに在らずなノイマンを心配したムウマリュがコノエに進言したのもある)
816高性能な探知機を敵の勢力圏に置いてくる任務
あくまで設置が目的なので、基本は潜航
最低人数で秘密裏に
見つからないように本部との通信も遮断するので
現場で判断ができるように大佐だがコノエも乗艦
マリューじゃないのは今回は守り寄りの作戦なので
コノエが艦長
アーサーが何でも屋さん
ハインラインが探知機の設定設置
ノイマンはもちろん操舵手
乗組員の選定もコノエ
ハインラインは探知機の設定設置で必須
ノイマンのことは彼の操舵技術をかっての抜擢
(最終決戦後、乗る船もなく少し心ここに在らずなノイマンを心配したムウマリュがコノエに進言したのもある)
胡白(こはく)
PASTさめしし/ラスベガスでのゲームで負けた話(VSマフツ)(既刊『INVESTMENT IN TRAVEL』に収録)
To lose is to win.「はーーー、負けたーッ」
そう言って獅子神は、バタンと大の字に寝ころんだ。
宇佐美班のラスベガス慰安旅行で突然開催されたエキシビジョンマッチは、真経津とその相方ペアの勝利で幕を閉じた。ゲームの詳細はここでは伏せるが、命を落としたり大怪我をするものではなく、巨大な会場を舞台に体力を使い動き続けるのが一名と、知力を使いペアに指示を出すのが一名の計二名で協力し合うような仕立てだった。体力の方は獅子神と真経津が、知力の方は村雨とゲスト参加の男が担当していた。
日本の一銀行がこんな会場をラスベガスに急遽設営できるとは思えないため、どこの国でも考えることは同じく、ここにも人の命の輝きに賭けるような裏カジノがあるのだろう。
2796そう言って獅子神は、バタンと大の字に寝ころんだ。
宇佐美班のラスベガス慰安旅行で突然開催されたエキシビジョンマッチは、真経津とその相方ペアの勝利で幕を閉じた。ゲームの詳細はここでは伏せるが、命を落としたり大怪我をするものではなく、巨大な会場を舞台に体力を使い動き続けるのが一名と、知力を使いペアに指示を出すのが一名の計二名で協力し合うような仕立てだった。体力の方は獅子神と真経津が、知力の方は村雨とゲスト参加の男が担当していた。
日本の一銀行がこんな会場をラスベガスに急遽設営できるとは思えないため、どこの国でも考えることは同じく、ここにも人の命の輝きに賭けるような裏カジノがあるのだろう。
胡白(こはく)
PASTさめしし/ハワイでサーフィンのレッスンを受ける話(「Longing for Hawaii」を読んだ後にどうぞ)
Let's surf「グッモーニン!ボクの名前はマイケルです。よろしくお願いしマス!」
陽気に挨拶するこの男が、今日のレッスンのコーチだった。夏の日差しが良く似合う眩しい男である。自己紹介を聞くと、彼はアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、ハワイ生まれハワイ育ち。日本語は母親に教えてもらって覚えたというが、数回親戚に会いに来日もしたことがあるという。アクセントは多少英語混じりだが、事前情報の通り会話は十分できるようであった。サーフィンを日々しているからか、真っ黒に焼けた肌に健康的な筋肉がよく映える。好青年に見えるが、年齢は以外にも四十歳を超えているとのことだった。
「OK。まずは……二人の名前を教えてもらってもイイ?」
3200陽気に挨拶するこの男が、今日のレッスンのコーチだった。夏の日差しが良く似合う眩しい男である。自己紹介を聞くと、彼はアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、ハワイ生まれハワイ育ち。日本語は母親に教えてもらって覚えたというが、数回親戚に会いに来日もしたことがあるという。アクセントは多少英語混じりだが、事前情報の通り会話は十分できるようであった。サーフィンを日々しているからか、真っ黒に焼けた肌に健康的な筋肉がよく映える。好青年に見えるが、年齢は以外にも四十歳を超えているとのことだった。
「OK。まずは……二人の名前を教えてもらってもイイ?」