ドロワ
りーな
MOURNING金木犀 帰り道とどち版ワンドロワンライ 第0回
高校生、交際してるとどち
金木犀 帰り道 部活が終わりの帰り道、藤堂くんと二人並んで歩いていると、甘い香りが漂ってきた。思わず足を止めて発生源はどこかと探すと、案の定近くの家の庭の木に小さなオレンジの花。すっかり秋だなと思っていると隣から同じく立ち止まっていた藤堂くんの、金木犀だなと声がする。
「藤堂くんでも花の名前なんて知ってるんですね」
「でもは余計だ……昔母親に教えてもらったんだよ」
ああ、こういうところが俺は良くない。早くに亡くした母親との思い出にケチつけるような物言いをした。すぐに謝ればいいものを、えっと、なんて言葉に詰まるから藤堂くんは気にすんなって言う。実際気にしていないのだろう。そういうところにまた申し訳なくなるというのに。
1962「藤堂くんでも花の名前なんて知ってるんですね」
「でもは余計だ……昔母親に教えてもらったんだよ」
ああ、こういうところが俺は良くない。早くに亡くした母親との思い出にケチつけるような物言いをした。すぐに謝ればいいものを、えっと、なんて言葉に詰まるから藤堂くんは気にすんなって言う。実際気にしていないのだろう。そういうところにまた申し訳なくなるというのに。
hamuro_dsmy
DONE遅刻すみません……!4関ヶ原西陰組です。お題:食欲の秋
#ばさら版ワンドロワンライ
#第十回戦国BSR版ワンドロワンライ2024
武士は食わねど、と何かで聞いた言葉ではあるけれど。 澄み渡った秋の空。
夏と冬の間と呼ぶに丁度いい晴天の下、佐和山の城にて三成は気付いた。
火の香りがする、と。
「何をしている」
「あっ、三成様ー! 呼びに行こうと思ってたトコだったからよかった!」
「焼き芋よ、丁度火の扱いに長けた男が客に来ている以上その腕前も見せてもらうついでよついで」
三成の私室から出てすぐの庭。
落ち葉を集めた一角には優しい炎が立っていた。
そこにいる男三人のうち二人は三成の左右、島左近に大谷吉継は中に入っているであろう芋の様子を眺めていた体勢そのままで三成を見る。
そして、火の調整をしている男はにこりと笑んでから口を開いた。
「もうじき焼き上がりますぞ、三成殿も是非」
「貴様も貴様だ、真田。決戦の前に力を使うなど……」
1380夏と冬の間と呼ぶに丁度いい晴天の下、佐和山の城にて三成は気付いた。
火の香りがする、と。
「何をしている」
「あっ、三成様ー! 呼びに行こうと思ってたトコだったからよかった!」
「焼き芋よ、丁度火の扱いに長けた男が客に来ている以上その腕前も見せてもらうついでよついで」
三成の私室から出てすぐの庭。
落ち葉を集めた一角には優しい炎が立っていた。
そこにいる男三人のうち二人は三成の左右、島左近に大谷吉継は中に入っているであろう芋の様子を眺めていた体勢そのままで三成を見る。
そして、火の調整をしている男はにこりと笑んでから口を開いた。
「もうじき焼き上がりますぞ、三成殿も是非」
「貴様も貴様だ、真田。決戦の前に力を使うなど……」
iboooorn
DOODLE10/27 伊剣ワンドロワンライ「いたずら」#伊剣ワンドロワンライ
@iken_01hour 開催ありがとうございます!
カルデア軸でR-15。ハロウィン特異点、エネミーのいたずらで〇〇〇になる伊織。善じゃないセイバー。
パス→開催日4桁 8
yukimuu_bmd
MOURNING10/27 COMIC CITY SPARKの無料配布した本です(LOG+短編の本を落としたので、その中の一部をコピー本にしたもの)
「ハグ」「まつげ」「おそろい」は
ルクアロ版ワンドロワンライ様からお題をお借りしています!🙇 14
inehine1103
DONE遅刻で申し訳ありません。第23回たんiむいワンドロワンライ参加させていただきます。
内容はタイトルな感じです!
絵は健全ですが、発言がところどころセンシティブなのでワンクッションでお願いします。 2
きいてないんだけど?!?!
DONE #lugeワンドロワンライ お題 ハロウィン現パロっぽい世界で同棲してるラウグエ。エッチじゃないけどそういう雰囲気なのでポイピクに…今更ですがワンドロワンライ開催ありがとうございます! 1298
カリフラワー
DONEマ右ワンドロワンライのお題「電子機器」をお借りして書きました。一緒に暮らそうよ系ルスマヴェです。
この画面を越えて 技術の進歩というのは凄いもので、日々人類の生活を変え続けている。……まあ、俺がその進歩に感謝しているのはそんな壮大な理由ではないけれど、どこかの誰かの発明が、俺に幸せをもたらしていることは言っておきたい。
ラップトップの電源を入れて、通話画面を開く。発信音が鳴れば、たちまち大陸の端にいる恋人と顔を合わせられる。これこそ、ロボット掃除機やスマートスピーカーよりも俺が望む技術の進歩だ。
「Hi マーヴ」
画面の向こうの恋人に手を振ると、彼は同じようにこちらに手を振り返した。そして俺の背後の景色をぐるりと眺めて、変わりはないか、俺に直接尋ねる前に予想を立てる。
「やあブラッドリー、変わりはないか?」
そうして俺に尋ねる。変わりはないよ。そう答えると安心したように返事をする。そうか、僕も変わりはないよ。
4298ラップトップの電源を入れて、通話画面を開く。発信音が鳴れば、たちまち大陸の端にいる恋人と顔を合わせられる。これこそ、ロボット掃除機やスマートスピーカーよりも俺が望む技術の進歩だ。
「Hi マーヴ」
画面の向こうの恋人に手を振ると、彼は同じようにこちらに手を振り返した。そして俺の背後の景色をぐるりと眺めて、変わりはないか、俺に直接尋ねる前に予想を立てる。
「やあブラッドリー、変わりはないか?」
そうして俺に尋ねる。変わりはないよ。そう答えると安心したように返事をする。そうか、僕も変わりはないよ。
久保はるか
MOURNINGホー常ワンドロワンライ 『仏の顔も三度まで』『物理』お借りいたしました。元はこの漫画を描いていたのですが納得が出来ず地団駄してしまいました。いつも以上に薄目で見てくださると幸いです。 2久保はるか
MOURNINGホー常ワンドロワンライ 『仏の顔も三度まで』『物理』お借りいたしました。もうこれで良いかわからず迷走しまくった結果なのでいつも以上に薄目で見てくださればと思います。 1736zukedon_mh
DOODLE出勝でかくワンドロワンライ「変身」で描かせていただきました!
付き合ってる出勝 高3くらいのゆるめな設定です
⚠露出高めの服
⚠女装
上記要素あるためワンクッション失礼します。 2
おりや🎤🔞
DONE #独帝深夜のワンドロワンライお題「匂わせ」+2h
当事者周りにしかわからない匂わせの話
ハッピーハロウィン? 今日で十月も終わる、金曜日の朝。俺はラブホテルの洗面台に向かって、身なりを整えていた。目の下の隈はどうしようもないけれど、代わりに髪と髭だけは、このまま出社しても問題ない状態にまで持っていく。
今日は七と五連勤目。鏡の中の自分は相変わらず死んだ顔をしているが、どこぞのギャンブラーのように七を強調して物事を考えられる程度には、回復している。
明日にはようやく休めるし、何よりもそのギャンブラーと共に一晩過ごして同じベッドで深く眠り込んだおかげで、なんとかラストの一日を乗り越えられそうだ。
「なあ、このシャツって今日はもう着ねぇの?」
件のギャンブラーが、ベッドルームの方から声をあげてきた。「んー?」と生返事をしながら剃り残しのチェックを終えて、そちらに戻る。
5459今日は七と五連勤目。鏡の中の自分は相変わらず死んだ顔をしているが、どこぞのギャンブラーのように七を強調して物事を考えられる程度には、回復している。
明日にはようやく休めるし、何よりもそのギャンブラーと共に一晩過ごして同じベッドで深く眠り込んだおかげで、なんとかラストの一日を乗り越えられそうだ。
「なあ、このシャツって今日はもう着ねぇの?」
件のギャンブラーが、ベッドルームの方から声をあげてきた。「んー?」と生返事をしながら剃り残しのチェックを終えて、そちらに戻る。
梨 末
DONE剣伊。現代パロ。お題「風邪」「手を繋ぐ」「果物」
1h+3h
風邪で弱ったセイバーの我儘に応える伊織の話
#剣伊ワンドロワンライ
全部風邪のせいだ「うう〜〜頭がくらくらする」
馴染みのない痛みが頭に響いてガンガンする。収まらない体の熱さで考えが纏まらず、視界がぼやける。不快だとセイバーが思わず眉を寄せていると冷静な声が上から降ってきた。
「薬は飲んだ、なら後は直に良くなる筈だ」
「……ううっ、どうしてこんな目に」
こんな状態は嫌だと嘆くと、粥を食べ終えて空になった食器を片付けながら「自業自得だな」と伊織の目が語っていた。
「川で遊んだ後はすぐに体を乾かすようにと云っただろう」
「あれだけ暑かったのだ、放っておけばすぐに乾くと思うだろうが!」
「そうやって面倒臭がってさぼった結果がこれだ。少しは反省しろ」
「むー、そこまで云うのならきみが乾かしてくれれば良かったではないか」
3122馴染みのない痛みが頭に響いてガンガンする。収まらない体の熱さで考えが纏まらず、視界がぼやける。不快だとセイバーが思わず眉を寄せていると冷静な声が上から降ってきた。
「薬は飲んだ、なら後は直に良くなる筈だ」
「……ううっ、どうしてこんな目に」
こんな状態は嫌だと嘆くと、粥を食べ終えて空になった食器を片付けながら「自業自得だな」と伊織の目が語っていた。
「川で遊んだ後はすぐに体を乾かすようにと云っただろう」
「あれだけ暑かったのだ、放っておけばすぐに乾くと思うだろうが!」
「そうやって面倒臭がってさぼった結果がこれだ。少しは反省しろ」
「むー、そこまで云うのならきみが乾かしてくれれば良かったではないか」
oki765
DONE第13回ksbr版ワンドロワンライ参加作。【好きなシチュエーションのksbr】
次の日の朝
ゆめうつつ体が揺れたような気がして目が覚めた。
(あれ……)
まだ半分眠りの世界に意識を残したままキースは瞼を開く。どこかぼやりとしたままの視界で真っ先に目に入ったのは夜空――ではなく。
(ああ、ブラッドの頭か……)
夜を共にし隣で眠っていたブラッドが、今はキースに背中を向けた姿勢になっている。そのせいでキースの視界を占める大半は藍鉄色の後頭部越しの、まだ薄暗い部屋。先程の揺れはおそらくブラッドが寝返りを打ったせいで、そのせいで目が覚めて――思う間にとろりと眠気が忍び入ってくる。その前に。
室内にライムグリーンの光が揺れる。ほぼ無意識の、ブラッドに意識があったなら確実に叱られる横着さでブラッドの体を反転させて腕に閉じ込める。
1045(あれ……)
まだ半分眠りの世界に意識を残したままキースは瞼を開く。どこかぼやりとしたままの視界で真っ先に目に入ったのは夜空――ではなく。
(ああ、ブラッドの頭か……)
夜を共にし隣で眠っていたブラッドが、今はキースに背中を向けた姿勢になっている。そのせいでキースの視界を占める大半は藍鉄色の後頭部越しの、まだ薄暗い部屋。先程の揺れはおそらくブラッドが寝返りを打ったせいで、そのせいで目が覚めて――思う間にとろりと眠気が忍び入ってくる。その前に。
室内にライムグリーンの光が揺れる。ほぼ無意識の、ブラッドに意識があったなら確実に叱られる横着さでブラッドの体を反転させて腕に閉じ込める。
jwave073
DOODLEルクジェミワンドロワンライ参加します!お題:キャンプ
ルクジェミワンドロワンライ「キャンプ」 金属を金属で叩く小気味良い音が響く。都会の喧騒と無縁の山奥では、キンと透き通るようなそれはことさらよく響いた。
「ふぅ……」
ルークは額に浮かんだ汗を拭い、できあがったテントの完成度に大きく頷いた。
「よし! 完璧!」
「手際いいじゃねーか。意外と」
満足げなルークを茶化す声は彼のライバルであり恋人のジェイミー・ショウのものだ。近場の切り株に腰掛ける彼はジャガイモの皮を器用にナイフで剥きながらルークの作業を見ていたらしい。
そんな彼の本日のスタイルは、普段高い位置で結い上げた黒髪を緩めに纏め、キャップの後ろから黒馬の見事な尾のように流していた。服装もいつもと違い、ラフだが素肌を見せない長袖とハーフパンツの下にタイトレギンスを身に付けたアウトドアスタイルだ。
1724「ふぅ……」
ルークは額に浮かんだ汗を拭い、できあがったテントの完成度に大きく頷いた。
「よし! 完璧!」
「手際いいじゃねーか。意外と」
満足げなルークを茶化す声は彼のライバルであり恋人のジェイミー・ショウのものだ。近場の切り株に腰掛ける彼はジャガイモの皮を器用にナイフで剥きながらルークの作業を見ていたらしい。
そんな彼の本日のスタイルは、普段高い位置で結い上げた黒髪を緩めに纏め、キャップの後ろから黒馬の見事な尾のように流していた。服装もいつもと違い、ラフだが素肌を見せない長袖とハーフパンツの下にタイトレギンスを身に付けたアウトドアスタイルだ。
palco_WT
DOODLE #いこみずワンドロワンライ第102回 お題【待ち合わせ】
一番先に彼らを見つけたのは影浦だった。
「あれ、嵐山さんと迅さんと弓場さんじゃね?」
祝日のショッピングモールのフードコートとなれば人は多く、だがそれでも長身だからと言う理由だけからではなく、コーヒースタンドに並ぶ彼らの存在は一際目を引くものだった。
「強いな、存在感が」
「ちゅーか、強いんは顔圧やろ」
そんなやりとりをしている穂刈は野菜とチキンがぎゅうぎゅうにはさまった胚芽玄米のサンドウィッチを、影浦は石焼ビビンバと冷麺のセットを、水上は天かすが乗ったうどん(「言わないのか、たぬきうどんとは」「言わんし」)をと、統一感もなく好きなものをつつきながらだった。
「三門の文字通りツラがいるかんな」
「けどいないじゃないか、一番圧が強そうな人が」
5217「あれ、嵐山さんと迅さんと弓場さんじゃね?」
祝日のショッピングモールのフードコートとなれば人は多く、だがそれでも長身だからと言う理由だけからではなく、コーヒースタンドに並ぶ彼らの存在は一際目を引くものだった。
「強いな、存在感が」
「ちゅーか、強いんは顔圧やろ」
そんなやりとりをしている穂刈は野菜とチキンがぎゅうぎゅうにはさまった胚芽玄米のサンドウィッチを、影浦は石焼ビビンバと冷麺のセットを、水上は天かすが乗ったうどん(「言わないのか、たぬきうどんとは」「言わんし」)をと、統一感もなく好きなものをつつきながらだった。
「三門の文字通りツラがいるかんな」
「けどいないじゃないか、一番圧が強そうな人が」
tasuk777
PAST【🍁🦌】過去に「kzhi版ワンドロワンライ」に参加させて頂いた時に書いたものです。
お題:「かき氷」「海」+1.5h
とても楽しく書かせて頂きました。
素敵なお題をありがとうございました。
⚠以下が全て大丈夫な方のみどうぞ。
・現パロ / 学パロ / 転生要素 含
・記憶あり🍁 × 記憶なし🦌 3611
yua_1318_nr
DONEお題 「残暑」「特別」セフレngroが事後にベランダでシガーキスをする話です。
⚠️ガッツリ喫煙シーンがあります
⚠️事後表現があります
主催者様、素敵なお題をありがとうございます👏
#️⃣ngro版ワンドロワンライ
ちなみにこのふたりは両片思いで、初手でえっちしちゃったもんだから拗れに拗れてセフレだと思ってるみたいな状況です。後に、玲王視点を書くつもりです。 2498
inehine1103
DONE炭「かわいい寝顔をずっと見てたいけどまずは、時透くんが風邪をひかないように。」
第22回お題 たんむいワンドロワンライ
「まいったな。」で投稿させて頂きました!
稽古後すっかり話し込んでしまい、その後寝落ちちゃって…って感じです
Jeff
DOODLEお題:「ひとりじめ」たまにはスポイルされた子どものように
#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2024/09/15
Rosegarden 勘違いしていた。自分に、執着心などないと。
と、ヒュンケルは思う。
「この前話しただろ、やっと咲いたんだ。自信作だから――」
興奮気味に言うと、ラーハルトはあくび混じりに、
「また今度な」
今日も忙しい、と言い捨てて、いつものように出勤していった。
ラーハルトの主君であるバランの息子、希望の勇者ダイが帰ってきてから。
彼はずっとこんな調子だ。
――仕方ないだろう、生きていくための仕事は要る。
などど言い訳しているが、勿論「ダイ様」のためだ。
分かっている。ラーハルトの邪魔はしたくない。
けれど。
「今は俺の方が稼いでるぞ、結構」
ぶつくさ呟きながら、秘密の薔薇園へと向かう。
たわむれに魔界から持ち帰ったその枝は、伝説的希少種だった。
1083と、ヒュンケルは思う。
「この前話しただろ、やっと咲いたんだ。自信作だから――」
興奮気味に言うと、ラーハルトはあくび混じりに、
「また今度な」
今日も忙しい、と言い捨てて、いつものように出勤していった。
ラーハルトの主君であるバランの息子、希望の勇者ダイが帰ってきてから。
彼はずっとこんな調子だ。
――仕方ないだろう、生きていくための仕事は要る。
などど言い訳しているが、勿論「ダイ様」のためだ。
分かっている。ラーハルトの邪魔はしたくない。
けれど。
「今は俺の方が稼いでるぞ、結構」
ぶつくさ呟きながら、秘密の薔薇園へと向かう。
たわむれに魔界から持ち帰ったその枝は、伝説的希少種だった。