ファウスト
ngw
DOODLE現パロオンリー用の展示です。捏造しかないです。大学生ネロ×吸血鬼ファウスト。
全年齢の軽いギャグコメディです。お好きな方はよろしくお願いします!
注意:ファウが嘔吐します。お気をつけください。そして、フィガロに対してめっちゃ弟子です。
読んだよ!とか、一言もらえるととても喜びます😂
https://odaibako.net/u/nigawam
狭いけどゆっくりしてってよ 生まれてこの方見舞われたことのないほどの空腹を感じながら、僕は夕暮れの街を飛んでいた。
何の変哲もない住宅街はオレンジ色に染まって輝いている。コウモリの飛翔はもともと安定しているとは言い難いが、力が入らなくていつも以上に上下左右にぶれてしまう。エネルギー切れで目がかすみ、真下の道路を走る選挙カーのウグイス嬢の大音量の囀りが頭痛を誘っていて、いよいよ絶体絶命であることを悟る。そろそろ何かを食べなければ。だがこの街には食べるものがない。回らぬ頭で、なんとか垂直落下は避け、手近なところにあったマンションのベランダに飛び込む。誰かが住んでいる部屋のベランダだといいが、空室だったら、本当にもう終わりかもしれない。誰かがやってくることを祈りながら、僕は物音を立ててベランダの冷たいコンクリートの上に落下した。
16052何の変哲もない住宅街はオレンジ色に染まって輝いている。コウモリの飛翔はもともと安定しているとは言い難いが、力が入らなくていつも以上に上下左右にぶれてしまう。エネルギー切れで目がかすみ、真下の道路を走る選挙カーのウグイス嬢の大音量の囀りが頭痛を誘っていて、いよいよ絶体絶命であることを悟る。そろそろ何かを食べなければ。だがこの街には食べるものがない。回らぬ頭で、なんとか垂直落下は避け、手近なところにあったマンションのベランダに飛び込む。誰かが住んでいる部屋のベランダだといいが、空室だったら、本当にもう終わりかもしれない。誰かがやってくることを祈りながら、僕は物音を立ててベランダの冷たいコンクリートの上に落下した。
pipapen
DOODLEアラバ以外の舞台でのやたさんスケッチとか落書きとか①,②陰陽師/大天狗
③ハムレット/ハムレット
④,⑤魔法使いの約束/ファウスト
⑥,⑦NARUTO/薬師カブト やたバウアー 7
zero_crash1
SPOILER[404]作者:ぷっち 様
PC:ザベリクス・ファウスト PL:無月
KPC:朝火陽菜多 KP:zero
シナリオ元
https://talto.cc/projects/wBOaxC2bpZ91JQRz1HNTo 16085
星野緋瞳
MOURNINGCoC「ファウストとショコラ」これまでに作った盤面。待機画面ゆえネタバレはないです。お店のロゴタイプはテンプレートを使って毎回適当に作っています、ロゴ作るの苦手なので許して 13
mazetamagohan
TRAININGファウ晶♀未満くらいの距離感。でもお互いになんとなく好意は抱いている。そんな感じです。
体調を崩しちゃった晶さんとまほの話無限に書きたい😋
(ファウスト先生の『~しなさい』口調めちゃくちゃ好きです) 2468
maroumahoyaku
DONEネロが昔話をしてファウストとの関係を深める?話。現パロネロファウシリーズ(https://www.pixiv.net/novel/series/8985083)の二人です。付き合って3ヶ月後。
シリーズの話を読んでいないとなんとなく話が分からないかなと思います。
話すことで仲を深めるカップルの形が好きです。特に事件は起きないし全年齢ですが……。 3405
はるさら
DONE9/24mhyk女体化webオンリー『witch’s tea party!2』展示漫画女体化・現パロ・年齢操作が前提 女子高生のファウストがある日突然幼馴染のアレクに頼まれて魔法少女になるアレファウ♀の漫画です 9
тонегава
MOURNINGpixivからの再掲です。※注意:先天性女体化百合、現パロ(高校生)、一部ファウフィガファウっぽさあり
ファウストがネロにキスマーク付けてほしいって頼む話です。フィガロも出てくる。若干のファウフィガファウっぽさがあります。
一応現代の女子校での先天性女体化百合のつもりで書きましたが、あまりよくわかりません。全て雰囲気ですので、雰囲気で読んでくだされば幸いです。 2277
yutaxxmic
DONE10.15-16に開催される晶くんオンリー4にて出品予定のオメガバースのお話の前日譚というか、晶くん視点での導入部分です。オンリーに出品するものはファウスト中心の予定です。【ファ…α、あきら…Ω】が前提です。ご都合主義の細かい部分については出品予定の話に盛り込むつもりです。ファ晶♂推し以外の人には優しくない設定。
以前Twitterに載せていましたが、こちらにはまだだったようなので再掲です。
ファウ晶♂でオメガバ「この薬を複製できますか?」
晶は静かに生きていくために不可欠な薬の、少なくなってしまった残りのひとつをフィガロに見せる。
フィガロは手渡された錠剤を興味深そうに様々な角度から眺め、緩く首を振る。
「賢者様も見たことがあるだろう?俺たちの世界ではミチルが作るようなものが薬なんだ」
フィガロは失わないように、手の中の小さいものを晶の両手に握らせながら、それにと続けた。
「形までは真似なくても成分さえ同じであればいいのだろうけれど、生憎とこれは複雑すぎて分析するには相当な労力がかかる」
言葉を紡ぎながら、自分でも考えを纏めるような慎重な口調だった。
「ムルに頼めば複製する機械を作って貰えるかもしれないけど、複製するためには相応の材料が必要だ。無から有を作れないってことは賢者様も分かるだろう?」
2145晶は静かに生きていくために不可欠な薬の、少なくなってしまった残りのひとつをフィガロに見せる。
フィガロは手渡された錠剤を興味深そうに様々な角度から眺め、緩く首を振る。
「賢者様も見たことがあるだろう?俺たちの世界ではミチルが作るようなものが薬なんだ」
フィガロは失わないように、手の中の小さいものを晶の両手に握らせながら、それにと続けた。
「形までは真似なくても成分さえ同じであればいいのだろうけれど、生憎とこれは複雑すぎて分析するには相当な労力がかかる」
言葉を紡ぎながら、自分でも考えを纏めるような慎重な口調だった。
「ムルに頼めば複製する機械を作って貰えるかもしれないけど、複製するためには相応の材料が必要だ。無から有を作れないってことは賢者様も分かるだろう?」
tyoko54_OPhzbn
DONE🔮夢(2話目) グランドライン。ファウストは全て捏造。🌸→オリジナル悪魔の実
それから彼女は神だった。
10歳の誕生日に神様になるための実を食べた。
その日から彼女は、🌸ではなくて神になった。
彼女は両親の顔は知らないし、村の人は彼女を神様としか呼ばなかった。
週に一度、村人達が1人づつ神に祈る。
彼女はそれを「聞き届ける」そうすると願いが叶うのだ。
神様だから、特別だから、小さな部屋で一人で過ごしていた。
誰かに悪用されないように、誰かに利用されないように。
食事を運ぶ村長はそう言った。貧しい村に恵みを与え続ける。それが神の仕事だと。
「目が覚めたか」
声に思考が浮上する。見たことのない天井に🌸は慌てて起き上がり、周りを見渡す。少し暗い部屋だった。横には椅子に腰掛け、カードを並べていたホーキンスがいた。
281510歳の誕生日に神様になるための実を食べた。
その日から彼女は、🌸ではなくて神になった。
彼女は両親の顔は知らないし、村の人は彼女を神様としか呼ばなかった。
週に一度、村人達が1人づつ神に祈る。
彼女はそれを「聞き届ける」そうすると願いが叶うのだ。
神様だから、特別だから、小さな部屋で一人で過ごしていた。
誰かに悪用されないように、誰かに利用されないように。
食事を運ぶ村長はそう言った。貧しい村に恵みを与え続ける。それが神の仕事だと。
「目が覚めたか」
声に思考が浮上する。見たことのない天井に🌸は慌てて起き上がり、周りを見渡す。少し暗い部屋だった。横には椅子に腰掛け、カードを並べていたホーキンスがいた。
翠茄(suica)
DOODLEアプリ入れてみてチュートリアルのまま数回育成やってみたんだけど、畑のアイコンにトラウマレベルで苦手なものがいることに気付いたのでプレイできなくなりました…かなしい……今のところキャラで気になったのはしっぽ髪の人tono_bd
DOODLE明け方まで起きていたためミチルに起こされて寝不足の朝、中庭で昼寝をするフィガロ先生の話。※体の関係を分かりやすく匂わせています。ファウストも角が取れているので雰囲気甘め。
ワードパレット『36kinds of time』から「10時」で書かせて頂きました。
昼寝するフィガロ先生の話『10時』
死ぬなら、こんな天気の良い日がいいと思った。
昼まで眠るつもりでいたのだが、予定より些か早い起床はいつも通りミチルの所業だ。授業は午後からだと前日に伝えているのにどうして起こしたのか訊いたところ、「一緒に朝ご飯を食べましょう。今朝はフィガロ先生の好きな焼き鮭なんですよ」と返答された。それはフィガロをその気にさせるには十分な誘い文句で、可愛い教え子の願いを叶えてやるのもやぶさかでは無い気持ちにさせられる。
そうしてルチルやレノックスらと顔を合わせて朝食を摂ったは良いけれど、明け方まで起きていたのがたたっていた。だが、再びベッドに戻るのも違うような気がして、ふらふらと中庭に出て来たら予想外に誰の存在も無かった。いつもだったらシノやカインが自主的に鍛錬に励んでいたり、ミチルやリケがお菓子を摘まみながら語らっていたりするというのに。
2521死ぬなら、こんな天気の良い日がいいと思った。
昼まで眠るつもりでいたのだが、予定より些か早い起床はいつも通りミチルの所業だ。授業は午後からだと前日に伝えているのにどうして起こしたのか訊いたところ、「一緒に朝ご飯を食べましょう。今朝はフィガロ先生の好きな焼き鮭なんですよ」と返答された。それはフィガロをその気にさせるには十分な誘い文句で、可愛い教え子の願いを叶えてやるのもやぶさかでは無い気持ちにさせられる。
そうしてルチルやレノックスらと顔を合わせて朝食を摂ったは良いけれど、明け方まで起きていたのがたたっていた。だが、再びベッドに戻るのも違うような気がして、ふらふらと中庭に出て来たら予想外に誰の存在も無かった。いつもだったらシノやカインが自主的に鍛錬に励んでいたり、ミチルやリケがお菓子を摘まみながら語らっていたりするというのに。
あいぐさ
TRAININGフィガロとファウストの戦闘訓練訓練 冷たく刺すような氷は、ファウストの覆い隠すような布の上に広がっていく。
「《サティルクナート・ムルクリード》」
バリン、と服の上で砕けた氷は瞬時に礫となり、ファウストに目がけて襲いかかってくる。魔法で防御をするものの、守りきれなかった一つが彼の眼鏡に傷をつけた。
「頭と首はちゃんと守らないと」
オーブを手の上に掲げ、にこやかに微笑むフィガロは汗一つかいた様子はない。温厚な声色をしていながらも、眼光は鋭く、その姿は生まれ故郷である北の面影を強く映し出していた。
「……っ、絶対に一本取ってやる」
「そうそう、その意気だよ」
壊れたメガネを投げ捨て、ファウストは一歩も動かない目の前の彼を見つめる。何事も見通したかのような表情はいまだ崩れる様子がない。
724「《サティルクナート・ムルクリード》」
バリン、と服の上で砕けた氷は瞬時に礫となり、ファウストに目がけて襲いかかってくる。魔法で防御をするものの、守りきれなかった一つが彼の眼鏡に傷をつけた。
「頭と首はちゃんと守らないと」
オーブを手の上に掲げ、にこやかに微笑むフィガロは汗一つかいた様子はない。温厚な声色をしていながらも、眼光は鋭く、その姿は生まれ故郷である北の面影を強く映し出していた。
「……っ、絶対に一本取ってやる」
「そうそう、その意気だよ」
壊れたメガネを投げ捨て、ファウストは一歩も動かない目の前の彼を見つめる。何事も見通したかのような表情はいまだ崩れる様子がない。
あいぐさ
TRAINING差し入れするヒースクリフとファウストの話師に差し入れを、幼馴染に軽口を 満点、ぎりぎり追試回避、追試。赤のペンをくるりと回しながら、ファウストはため息をはく。
暗記系の問題を出すと、大体結果はこうなる。自分よりも歳を重ねた彼は、どうも暗記が苦手らしい。
任務、先生会議、そして任務。忙しい今週の日程にテスト作りのタスクが一つ増えた。どうせなら、追試は彼のためだけのテストを作ってやりたい。生真面目なファウストはこめかみをぎゅっと摘む。
「……先生?」
耳に届いたのは控えめに自分を愛称で呼ぶ声だ。視線を上げると、そこには二つのコップを持ったヒースクリフがいた。
「よかったらどうですか?」
恥ずかしそうに微笑み、彼は両手のコーヒーを少しだけ持ち上げる。
「ありがとう、いただくよ。きみも座りなさい」
846暗記系の問題を出すと、大体結果はこうなる。自分よりも歳を重ねた彼は、どうも暗記が苦手らしい。
任務、先生会議、そして任務。忙しい今週の日程にテスト作りのタスクが一つ増えた。どうせなら、追試は彼のためだけのテストを作ってやりたい。生真面目なファウストはこめかみをぎゅっと摘む。
「……先生?」
耳に届いたのは控えめに自分を愛称で呼ぶ声だ。視線を上げると、そこには二つのコップを持ったヒースクリフがいた。
「よかったらどうですか?」
恥ずかしそうに微笑み、彼は両手のコーヒーを少しだけ持ち上げる。
「ありがとう、いただくよ。きみも座りなさい」
あいぐさ
TRAININGフィガファウ、師弟時代、ファウストは寝てるだけ安息の地 窓に流れ込む雪はガラスの端から塵のように積もっていく。いくらか重なり合ったそれは、ぱらりと壁を伝い地面に落ちた。
「……ファウスト?」
雪風が轟々と荒む雪の音も聞こえない、あたたかな部屋。そこには、ベルベットの膝掛けに倒れ込む弟子の姿があった。膝の上で開かれた本は、フィガロが昨日渡したばかりの古書である。ページの進み具合から、彼が夜ふかしをして読み進めていたことは明確だった。
「全く……」
気の張った真面目な表情に比べ、今の彼は年相応のあどけなさを残す。髪を梳くように指を通すが、彼は少しだけ身じろぐだけだった。
「ちゃんと、寝てるなぁ……」
くぅ、くぅ。
耳をすませば、小さくて静かな寝息が聞こえてくる。フィガロは、くるりと指先を回し、柔らかな膝掛けを用意した。
626「……ファウスト?」
雪風が轟々と荒む雪の音も聞こえない、あたたかな部屋。そこには、ベルベットの膝掛けに倒れ込む弟子の姿があった。膝の上で開かれた本は、フィガロが昨日渡したばかりの古書である。ページの進み具合から、彼が夜ふかしをして読み進めていたことは明確だった。
「全く……」
気の張った真面目な表情に比べ、今の彼は年相応のあどけなさを残す。髪を梳くように指を通すが、彼は少しだけ身じろぐだけだった。
「ちゃんと、寝てるなぁ……」
くぅ、くぅ。
耳をすませば、小さくて静かな寝息が聞こえてくる。フィガロは、くるりと指先を回し、柔らかな膝掛けを用意した。
tono_bd
DOODLE※400年前のフィガロは髪が長かったという前提で、ベッドの中でファウストから「いつ髪を切ったのか」と訊ねられる話。
※南の国の開拓初期の捏造があります。若干のモブ有り。
え、ここで終わるの? 濡れ場は? って思う方。
私もそう思います。
pixivに上げる時に追記するかもしれないし、しないかもしれない。
タイトルはその時考えます。
フィガファウの官能小説大好き。
セックス後の浅い眠りから覚めたフィガロが、髪にまつわる昔語りをする話。 まどろみが続いていた。
寄せては返す波のようなそれは、思いのほか心地が良い。悪い夢は見なかった。むしろそれとは逆のずっと見ていたいような幸福な夢を見ていた気がする。だが、それ以上の幸せを知ってしまったから、重たい瞼を持ち上げるのもやぶさかではない。結局現実以上の幸せは夢の中には無いのだと教えてくれた存在が、今も自分に触れてくれているのだ。
頭皮には触れず、短い髪の表面を撫ぜるような遠慮がちな触り方に思わず口元を笑みの形に変える。すると鼻を摘ままれた。
「狸寝入りか」
「違うよ、夢から覚めたばかり。まだ夜明け前でしょう、寝られないの?」
「うん。眠気が来なくて、終わってすぐに眠ってしまったあなたを見てた」
5779寄せては返す波のようなそれは、思いのほか心地が良い。悪い夢は見なかった。むしろそれとは逆のずっと見ていたいような幸福な夢を見ていた気がする。だが、それ以上の幸せを知ってしまったから、重たい瞼を持ち上げるのもやぶさかではない。結局現実以上の幸せは夢の中には無いのだと教えてくれた存在が、今も自分に触れてくれているのだ。
頭皮には触れず、短い髪の表面を撫ぜるような遠慮がちな触り方に思わず口元を笑みの形に変える。すると鼻を摘ままれた。
「狸寝入りか」
「違うよ、夢から覚めたばかり。まだ夜明け前でしょう、寝られないの?」
「うん。眠気が来なくて、終わってすぐに眠ってしまったあなたを見てた」
bloombut_
MAIKINGネロファウファウストがネロのお口をいじる話
もちふた3にて展示していたものです
読んでくださった方、リアクションくださった方、ありがとうございました
無題「せんせえさ、なんか俺にしてほしいことないの?」
ここが夜更けの中庭やキッチンであったのなら、ネロのその唐突な問いに対して、ファウストは「ならもう一杯付き合って」と言ったかもしれないし、「明日はきみの作ったガレットが食べたい」と言うかもしれなかった。ただそうはならず、ファウストは意図を掴みかねるとでもいうような純粋な困惑を瞳で語っている。何故なら、ネロとファウストはふたりきり、ベッドの上にいたし、視線は厄災が仄かに照らす部屋の中で湿っぽく絡み合っていたので。
-
二人が肉体関係を持つに至った経緯はともかく、ネロがファウストに挿入することになったのは、単に互いが互いの性経験の量だか質だかの違いを推し量ったからだった。元よりたわいない会話の多い二人であるのに、肝心なところは成り行きでどうにかなってゆくのは今に始まったことではない。
3421ここが夜更けの中庭やキッチンであったのなら、ネロのその唐突な問いに対して、ファウストは「ならもう一杯付き合って」と言ったかもしれないし、「明日はきみの作ったガレットが食べたい」と言うかもしれなかった。ただそうはならず、ファウストは意図を掴みかねるとでもいうような純粋な困惑を瞳で語っている。何故なら、ネロとファウストはふたりきり、ベッドの上にいたし、視線は厄災が仄かに照らす部屋の中で湿っぽく絡み合っていたので。
-
二人が肉体関係を持つに至った経緯はともかく、ネロがファウストに挿入することになったのは、単に互いが互いの性経験の量だか質だかの違いを推し量ったからだった。元よりたわいない会話の多い二人であるのに、肝心なところは成り行きでどうにかなってゆくのは今に始まったことではない。
sigu_mhyk
DONE1日1ネファネチャレンジ 59魔法舎 ネロ+ファウスト(ネファネ未満)
愚者と叛逆「そっか。そんなことが」
夜の帳に包まれた魔法舎の一角。グラスを煽りながらほつほつとファウストが語った出来事を、ネロは静かに聞いていた。
談話室でうたた寝をしていた賢者を見掛け、身体を冷やさないようにとブランケットを掛けてやろうとした時のこと。
『おかあさん』
元の世界の夢を見ているのか、はたまた心に抱えた寂しさが寝言となって零れ落ちたのか。無意識の眠りの淵で賢者が落とした言葉がまるで心臓に杭を打つように刺さり、ファウストはブランケットをやや無造作に掛けると逃げるようにその場を後にした。
たった五文字のその呟きが、ファウストの耳にこびりついて今も離れない。
「あんな子供に、しかも異世界の住民にこの世界の命運を託すなど……僕達も愚かしいことだ」
2288夜の帳に包まれた魔法舎の一角。グラスを煽りながらほつほつとファウストが語った出来事を、ネロは静かに聞いていた。
談話室でうたた寝をしていた賢者を見掛け、身体を冷やさないようにとブランケットを掛けてやろうとした時のこと。
『おかあさん』
元の世界の夢を見ているのか、はたまた心に抱えた寂しさが寝言となって零れ落ちたのか。無意識の眠りの淵で賢者が落とした言葉がまるで心臓に杭を打つように刺さり、ファウストはブランケットをやや無造作に掛けると逃げるようにその場を後にした。
たった五文字のその呟きが、ファウストの耳にこびりついて今も離れない。
「あんな子供に、しかも異世界の住民にこの世界の命運を託すなど……僕達も愚かしいことだ」