ファウスト
おかずっこ
MOURNINGない回ボツネタ蓬莱島から八仙人がやってきた!ゲートボール勝負でソロモンの笛を取り上げるっていうんだ。いまになってどうして……とにかく勝たないといけない。学者、ファウスト博士、メフィストの力を借りて八仙人と勝負だ!
次回!悪魔くん「蓬莱島再び!ゲートボール殺仙事件」 夢よ、届けきみの心に……(慈愛ボイス)
tobauma
PROGRESS5/3スパコミでひっそり頒布していたファウネロ小説準備号ご購入頂いた方ありがとうございました。本編
「食べることは生きることだ」
準備号の冒頭のみサンプルup
向日葵のエチュード後の話
呪いについて捏造と妄想
ビアンカ→レノックス表現あり
前半全くファウスト出てきません。すみません。 6
mgn_nao04
DOODLE2023年5月5日開催「ちびまほ!3」の展示作品です。心身ともに幼くなった晶くんの面倒を見ているファウストのお話です。
リアル幼児とのふれあい経験がない者が書いています。 1245
zero_crash1
SPOILER※公式シナリオ「しろがねコーヒー」の核心に触れるネタバレがあります※新CoC ドッペルゲンガー殺戮メドレー
作者KP:無月
KPC:ザベリクス・ファウスト
PC:メレディス・フィスター PL:zero 20964
zero_crash1
SPOILER新CoC改変[濃霧の駅を発ち]作者:ハッカ海岸様
PC:ジョン・フォースタス、ルシフェル・リュミエール
PL:無月
KPC:ジョヴァンニ・ファウスト、ぺルラ・モネット
KP:zero 54310
zero_crash1
SPOILER新CoC改変[濃霧の駅を発ち]作者:ハッカ海岸様
PC:ジョン・フォースタス、ルシフェル・リュミエール
PL:無月
KPC:ジョヴァンニ・ファウスト、ぺルラ・モネット
KP:zero 37537
GamE9joY
DOODLE前にツイートしたTSネタでとりあえず書いたところまで。ファウストが居ないけど彼女はバス戻ってきた時にはしれっと元に戻っていそう。文字媒体だとやっぱ難しいね。
ダンジョン最後の部屋で幻想体を倒したらとんでもないことになったんだがバスの中は憂鬱で満たされていた。いや、つい先程まではこれ以上ないくらいに喧しかったのだが、ヴェルギリウスが睨みを利かせたので皆大人しくなり、中でもこの状況を嘆く者に空気が支配されているのだ。
〈どうして、こんなことに……。〉
「避けようがなかったんだ、旦那。」
と答える声は、気怠げな女性のものだった。
「倒したら性別を変えるガスが出るなんてモン、知らなきゃ無理だったんだよ。」
〈……グレゴール。〉
彼に視線を向けるが、そこに居るのは小柄の眼鏡をかけた中年女性だ。右肩あたりにまとめた髪をいじる姿は、どこか彼の『母親』の面影がある。最初の任務での邂逅を思い出し、針が不規則に音を出した。
「でも、これはこれで楽しいですよね〜。」
2508〈どうして、こんなことに……。〉
「避けようがなかったんだ、旦那。」
と答える声は、気怠げな女性のものだった。
「倒したら性別を変えるガスが出るなんてモン、知らなきゃ無理だったんだよ。」
〈……グレゴール。〉
彼に視線を向けるが、そこに居るのは小柄の眼鏡をかけた中年女性だ。右肩あたりにまとめた髪をいじる姿は、どこか彼の『母親』の面影がある。最初の任務での邂逅を思い出し、針が不規則に音を出した。
「でも、これはこれで楽しいですよね〜。」
t0mic0x0shi
DONE修行時代にフィガロが魔法を使うのをみて、すごーい!と思うファウスト。な感じですその輝きを その頭髪と同じ色の薄群青のまつ毛が縁取る眼が薄く細められた。ただそれだけだった。
それまで、ファウストを嘲笑う、まではいかずともまだまだ従えるには力不足、我らの力を借りたくばそれだけのものを見せてみろ、と煽るかのように縦横無尽、自由自在、まるで北の大地に荒れ狂う吹雪のように飛び回っていた精霊の気配が変わる。
風のない静かな夜の闇の中、白銀の大地にしんしんと降る雪のような静けさと、冷え切った空気のような張り詰めた気配。それは、自分達を支配することを認めた者の一挙手一投足を見逃さないためか、あるいは、一歩間違えたなら牙を剥いてやらんとする臨戦体制なのか、もしくは、その両方なのかもしれなかった。
箒の上に軽く腰かけた師が、右手を揺らして魔道具であるオーブを出現させる。手のひらからはあふれるけれど、小ぶりなそれをファウストが目にするのは、彼の元で修行を始めてから今日で二度目だった。
4297それまで、ファウストを嘲笑う、まではいかずともまだまだ従えるには力不足、我らの力を借りたくばそれだけのものを見せてみろ、と煽るかのように縦横無尽、自由自在、まるで北の大地に荒れ狂う吹雪のように飛び回っていた精霊の気配が変わる。
風のない静かな夜の闇の中、白銀の大地にしんしんと降る雪のような静けさと、冷え切った空気のような張り詰めた気配。それは、自分達を支配することを認めた者の一挙手一投足を見逃さないためか、あるいは、一歩間違えたなら牙を剥いてやらんとする臨戦体制なのか、もしくは、その両方なのかもしれなかった。
箒の上に軽く腰かけた師が、右手を揺らして魔道具であるオーブを出現させる。手のひらからはあふれるけれど、小ぶりなそれをファウストが目にするのは、彼の元で修行を始めてから今日で二度目だった。
rotten_Mame
DOODLE学パロネファ。フォ学じゃない。前に書いた学パロと同じ設定で、ファウストが高校を卒業する前の話。
今回は健全。
違う家の子どもだった男 そう言えば、と独り言ちて、彼は突然立ち上がった。そして部屋に備え付けのクローゼットの中から何かを探る。しばらくその様子を座ったまま見ていると、ようやく目当てのものを発見したのか、彼はこちらを振り向いた。
「使っていないネクタイがあったけど要る?」
クローゼットから取り出されたのは、買ってから一度も使っていないことが明らかな、ビニル袋に入った状態のネクタイだった。学校で指定されている、何とも言えないカーキ色のものだ。
「どしたの、それ」
「入学した時に予備として一本多く買ってもらったけど、結局使わなかったんだ。この間部屋の掃除をしていたら出てきた」
「あんた、物持ち良さそうだもんな」
あと一ヶ月で、ファウストは引っ越しをする。大学進学を機に、彼が18年間過ごしてきた名残で満ちたこの実家から出ていくのだ。今二人で寛いでいる彼の部屋には、既に段ボールがいくつか積まれている。引っ越しの準備を少しずつ進めているのだろう。その荷物をまとめている最中に、未使用のネクタイをクローゼットから見つけたのだと想像を働かせた。
3608「使っていないネクタイがあったけど要る?」
クローゼットから取り出されたのは、買ってから一度も使っていないことが明らかな、ビニル袋に入った状態のネクタイだった。学校で指定されている、何とも言えないカーキ色のものだ。
「どしたの、それ」
「入学した時に予備として一本多く買ってもらったけど、結局使わなかったんだ。この間部屋の掃除をしていたら出てきた」
「あんた、物持ち良さそうだもんな」
あと一ヶ月で、ファウストは引っ越しをする。大学進学を機に、彼が18年間過ごしてきた名残で満ちたこの実家から出ていくのだ。今二人で寛いでいる彼の部屋には、既に段ボールがいくつか積まれている。引っ越しの準備を少しずつ進めているのだろう。その荷物をまとめている最中に、未使用のネクタイをクローゼットから見つけたのだと想像を働かせた。
miho
PROGRESSタイトル未定のヒスファウ。成人して間もないヒースがファウスト先生に告ろうとする話。
絶賛、着地点見失い中です。
ヒスファウ進捗 ヒースクリフの様子を盗み見るのが何回目か、ファウスト自信もわからなかった。小さな丸いテーブルの向かい側で、視線をおとして口を噤んでいる。気遣って言葉を投げ掛ければ暫くはぎこちなくも会話が続くが、いつしかまた同じ停滞が戻ってきた。
ヒースクリフが成人を迎えたのは先月の終わり頃だった。魔法舎での誕生祝いや家での行事を終え、さらには宴会好きな魔法使い達からの誘いをいくつか経た頃、中央の国には夏の気配が少しずつ近づいてきていた。
そして、ファウストが晩酌に誘われたのだ。"晩酌"等という酷く手慣れた言葉をやや言い辛そうに使ったヒースクリフが印象に残っている。『夜、二人で静かに酒を飲む』という行為を端的に表す言葉として、彼にとって聞き慣れていたのだろう。
2187ヒースクリフが成人を迎えたのは先月の終わり頃だった。魔法舎での誕生祝いや家での行事を終え、さらには宴会好きな魔法使い達からの誘いをいくつか経た頃、中央の国には夏の気配が少しずつ近づいてきていた。
そして、ファウストが晩酌に誘われたのだ。"晩酌"等という酷く手慣れた言葉をやや言い辛そうに使ったヒースクリフが印象に残っている。『夜、二人で静かに酒を飲む』という行為を端的に表す言葉として、彼にとって聞き慣れていたのだろう。
しすい
MOURNINGレイヴィニア・ファウスト、あるいはレイヴィニア・ゴーントに対するオミニスのお話を書こうとした何か悪魔、あるいはゴーント その転入生は奇妙な娘であった。
スリザリンでありながら勇猛果敢、知的好奇心に溢れており、困った人間を助けて回る。組分け帽子はグリフィンドールかスリザリンかでウンウン唸ったというのが噂だが、あながち間違いではないのかもしれないな、とオミニスは思う。彼女はいつもどこかしらから血の匂いがしていたし、ある時はウィゲンウェルド薬の匂いをこれでもかとばかりにさせていたので、あまり危険な事に首を突っ込むなよと口を出してしまった事もある。──まあ、聞き入れられた事はないが。
レイヴィニアの名前を、オミニスは彼女が転入するずっと前から知っていた。何しろ彼女は己の従姉妹に当たる存在だからだ。ゴーント家にあってマグルと交わったが為に異端とされた魔女、その忘れ形見だと言うのは記憶に新しい。当然の如く家系図からは消され、ほんの半年前にようやっと夫婦諸共殺されたが、娘のレイヴィニアが魔女としての才を開花させた事で面倒な事になっていることもオミニスは知っている──レイヴィニアは知らないことだが。
3135スリザリンでありながら勇猛果敢、知的好奇心に溢れており、困った人間を助けて回る。組分け帽子はグリフィンドールかスリザリンかでウンウン唸ったというのが噂だが、あながち間違いではないのかもしれないな、とオミニスは思う。彼女はいつもどこかしらから血の匂いがしていたし、ある時はウィゲンウェルド薬の匂いをこれでもかとばかりにさせていたので、あまり危険な事に首を突っ込むなよと口を出してしまった事もある。──まあ、聞き入れられた事はないが。
レイヴィニアの名前を、オミニスは彼女が転入するずっと前から知っていた。何しろ彼女は己の従姉妹に当たる存在だからだ。ゴーント家にあってマグルと交わったが為に異端とされた魔女、その忘れ形見だと言うのは記憶に新しい。当然の如く家系図からは消され、ほんの半年前にようやっと夫婦諸共殺されたが、娘のレイヴィニアが魔女としての才を開花させた事で面倒な事になっていることもオミニスは知っている──レイヴィニアは知らないことだが。
🌕 🌊
PASTネロファウ晩酌アンソロ「MAKE A TOAST」に寄稿したもののWeb再録です。ネロとファウストが北の方に飛んで酒を飲む話。
テイスティングはお好みで テイスティングはお好みで
「ここが目的地だ、お疲れさん」
ネロに連れてこられた先にあったのは、紫色の大きな氷柱だった。
任務後、魔法舎に戻ったファウストを待っていたのは、今まさにどこかへ行こうと箒を取り出したネロの姿だった。
ネロにしては珍しく、労いの言葉もそこそこに切り出されたのは「疲れてるところ悪いんだけどさ、ちょっと付き合ってくんない?」という謎の誘いだった。
正直なところ、まあまあ疲労していたので、すぐにでも自室に引きこもってしまいたい気持ちが強い。
しかし、ネロの様子から察するに、おそらくギリギリまでファウストの帰りを待っていたのだろう。なかなか戻らないので外にいたことは、未だ春の気配が遠いこの寒空で赤くなった鼻が何より饒舌だ。
5404「ここが目的地だ、お疲れさん」
ネロに連れてこられた先にあったのは、紫色の大きな氷柱だった。
任務後、魔法舎に戻ったファウストを待っていたのは、今まさにどこかへ行こうと箒を取り出したネロの姿だった。
ネロにしては珍しく、労いの言葉もそこそこに切り出されたのは「疲れてるところ悪いんだけどさ、ちょっと付き合ってくんない?」という謎の誘いだった。
正直なところ、まあまあ疲労していたので、すぐにでも自室に引きこもってしまいたい気持ちが強い。
しかし、ネロの様子から察するに、おそらくギリギリまでファウストの帰りを待っていたのだろう。なかなか戻らないので外にいたことは、未だ春の気配が遠いこの寒空で赤くなった鼻が何より饒舌だ。
zero_crash1
SPOILER[8月、君を愛した日]KPC:ザベリクス・ファウスト KP:無月
PC:メレディス・フィスター PL:zero
シナリオ元
https://booth.pm/ja/items/3802288 30702
yunyunyuan
DONEレノファウ漫画3.5話 女体化してからの日々のドタバタを抜き出して番外編として描いています。たまに話を追加します。感想もらえるとパリパリ続きを描けます💕
https://www.mottohomete.net/yunyunyuan 25
yunyunyuan
DONEレノファウ漫画3話。ますます逆カプっぽいですがレノファウです。感想もらえると本当に嬉しいです!!
https://www.mottohomete.net/yunyunyuan 33
zero_crash1
SPOILERKPレス[508-高架下トンネル]作者:きりお様
PC/PL:ジョヴァンニ・ファウスト/zero
シナリオ元
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19216669 9200
ikura_hanken
DONE現代転生パロ、記憶のある養護教諭フィガロ(32)が湿っぽいアンジ○ッシュをしてる話です。ファウストの妹に関して捏造があります。
ファウストはほぼ不在。
※2部完結前に書き始めているので、解釈違いがあるかもしれません。今のフィガロならこうはならないかも。
やっと書き終わったので踊ります。🕺
63㎡に降るその子を初めて見た時、俺は諦念を抱いたような失望したようなそんな心地がした。
後ろでひとつに束ねられた髪の亜麻色も、何にも遮られず晒された瞳の紫も、凛とした佇まいも、壇上に立ちマイク越しでなくとも聞こえそうなほど朗々とした、しかし決して耳障りではない声で新入生に語りかけている様も。
似ているな、と思った。
だが、それだけだった。
もうあと2ヶ月で32歳になるただの保健室の先生。それが今の俺。
この32年は、ずっと前にあった2000年余りとは比べ物にならないくらい穏やかだった。
学生時代少しやんちゃした位の脇道はあったけれど、そんなの誰でも通るかもしれない程度のもので概ね真っ当だ。
しかし全くもって普通にとはいかず、2000年の残余は今世に引き継がれていた。
8238後ろでひとつに束ねられた髪の亜麻色も、何にも遮られず晒された瞳の紫も、凛とした佇まいも、壇上に立ちマイク越しでなくとも聞こえそうなほど朗々とした、しかし決して耳障りではない声で新入生に語りかけている様も。
似ているな、と思った。
だが、それだけだった。
もうあと2ヶ月で32歳になるただの保健室の先生。それが今の俺。
この32年は、ずっと前にあった2000年余りとは比べ物にならないくらい穏やかだった。
学生時代少しやんちゃした位の脇道はあったけれど、そんなの誰でも通るかもしれない程度のもので概ね真っ当だ。
しかし全くもって普通にとはいかず、2000年の残余は今世に引き継がれていた。
mitaka
DONE開門フェス2開催おめでとうございますー!!!弟子大好きなフィガロとまだ素直になれないファウストが歩み寄るきっかけのお話です。
フィガロがめんどくさかったり、弱気になったりしますが、悲しい話ではありません。
※嵐の谷の様子や師弟時代などなど、捏造満載です。
後日、年齢制限部分の続きとファウスト視点の短編を加えて、支部に掲載したいと思っています。
ブルーモーメントに染まる朝いつからこうしていたのか。
それすらわからなくなるほど、緋色の焔に冒されて、次第に現の感覚を失っていく。
確かなのは、そこにきみがいて、そこに俺がいるということ。
ただそれだけ。
それだけのことが、なぜこんなにも苦しくて、なぜこんなにも幸福なのだろう。
◇◇◇
ひと目見て、ああ今日は一等気分が良いのだ、ということがわかった。薄檸檬の柔らかい空気の色と、可愛いらしい幸福の小花。それを全身に纏っていることが可視化できそうなくらいだ。口元は軽く緩んでいて、心なしか笑みを浮かべているようにも見える。本人は周囲には漏れていないと思っているのかもしれないが、その実、自身の内に正直で、存外顔に出やすいタイプなのだ。何よりも、拒否されず対面で食堂の席に座っていられることが大きな証拠だった。悲しいけれど、普段ならこんなにあっさりと近くに寄ることはできないから。
19536それすらわからなくなるほど、緋色の焔に冒されて、次第に現の感覚を失っていく。
確かなのは、そこにきみがいて、そこに俺がいるということ。
ただそれだけ。
それだけのことが、なぜこんなにも苦しくて、なぜこんなにも幸福なのだろう。
◇◇◇
ひと目見て、ああ今日は一等気分が良いのだ、ということがわかった。薄檸檬の柔らかい空気の色と、可愛いらしい幸福の小花。それを全身に纏っていることが可視化できそうなくらいだ。口元は軽く緩んでいて、心なしか笑みを浮かべているようにも見える。本人は周囲には漏れていないと思っているのかもしれないが、その実、自身の内に正直で、存外顔に出やすいタイプなのだ。何よりも、拒否されず対面で食堂の席に座っていられることが大きな証拠だった。悲しいけれど、普段ならこんなにあっさりと近くに寄ることはできないから。
あいぐさ
DOODLE【開門2展示】『巻き毛ちゃん』でアイドルデビューしたファウストが、フィガロのダンスを見ながら自主練する話
お手本 スクロールバーを細やかに動かし、0.5倍速にして、もう一度。滴る汗をタオルで拭き、ボトルの隣にそっと置く。画面に映るのは、動き故少しだけブレた男だ。
その日、いくつかの歌番組を終え、『巻き毛ちゃん』としての練習は一通りの区切りを迎えていた。スノウとフィガロはドラマ、ヒースクリフはモデル。皆、個人活動も忙しい。ファウストも、今日はいつもの番組収録を終えたばかりだった。
「……もう少し、ピンと」
片面が全て鏡で覆われたダンスレッスンのための小部屋。ファウストの小さな声がやけに響く。彼が見ていたのは、曲の途中、全員で腕をまっすぐに伸ばす振りのところだ。
先ほどから、何度も練習をしている。しかし、その場所に行くまでの導線をどうも美しくない。
2129その日、いくつかの歌番組を終え、『巻き毛ちゃん』としての練習は一通りの区切りを迎えていた。スノウとフィガロはドラマ、ヒースクリフはモデル。皆、個人活動も忙しい。ファウストも、今日はいつもの番組収録を終えたばかりだった。
「……もう少し、ピンと」
片面が全て鏡で覆われたダンスレッスンのための小部屋。ファウストの小さな声がやけに響く。彼が見ていたのは、曲の途中、全員で腕をまっすぐに伸ばす振りのところだ。
先ほどから、何度も練習をしている。しかし、その場所に行くまでの導線をどうも美しくない。