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    ファウスト

    ngw

    DOODLE現パロオンリー用の展示です。捏造しかないです。
    大学生ネロ×吸血鬼ファウスト。
    全年齢の軽いギャグコメディです。お好きな方はよろしくお願いします!
    注意:ファウが嘔吐します。お気をつけください。そして、フィガロに対してめっちゃ弟子です。

    読んだよ!とか、一言もらえるととても喜びます😂
    https://odaibako.net/u/nigawam
    狭いけどゆっくりしてってよ 生まれてこの方見舞われたことのないほどの空腹を感じながら、僕は夕暮れの街を飛んでいた。
     何の変哲もない住宅街はオレンジ色に染まって輝いている。コウモリの飛翔はもともと安定しているとは言い難いが、力が入らなくていつも以上に上下左右にぶれてしまう。エネルギー切れで目がかすみ、真下の道路を走る選挙カーのウグイス嬢の大音量の囀りが頭痛を誘っていて、いよいよ絶体絶命であることを悟る。そろそろ何かを食べなければ。だがこの街には食べるものがない。回らぬ頭で、なんとか垂直落下は避け、手近なところにあったマンションのベランダに飛び込む。誰かが住んでいる部屋のベランダだといいが、空室だったら、本当にもう終わりかもしれない。誰かがやってくることを祈りながら、僕は物音を立ててベランダの冷たいコンクリートの上に落下した。
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    yutaxxmic

    DONE10.15-16に開催される晶くんオンリー4にて出品予定のオメガバースのお話の前日譚というか、晶くん視点での導入部分です。オンリーに出品するものはファウスト中心の予定です。
    【ファ…α、あきら…Ω】が前提です。ご都合主義の細かい部分については出品予定の話に盛り込むつもりです。ファ晶♂推し以外の人には優しくない設定。
    以前Twitterに載せていましたが、こちらにはまだだったようなので再掲です。
    ファウ晶♂でオメガバ「この薬を複製できますか?」
    晶は静かに生きていくために不可欠な薬の、少なくなってしまった残りのひとつをフィガロに見せる。
    フィガロは手渡された錠剤を興味深そうに様々な角度から眺め、緩く首を振る。
    「賢者様も見たことがあるだろう?俺たちの世界ではミチルが作るようなものが薬なんだ」
    フィガロは失わないように、手の中の小さいものを晶の両手に握らせながら、それにと続けた。
    「形までは真似なくても成分さえ同じであればいいのだろうけれど、生憎とこれは複雑すぎて分析するには相当な労力がかかる」
    言葉を紡ぎながら、自分でも考えを纏めるような慎重な口調だった。
    「ムルに頼めば複製する機械を作って貰えるかもしれないけど、複製するためには相応の材料が必要だ。無から有を作れないってことは賢者様も分かるだろう?」
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    tono_bd

    DOODLE明け方まで起きていたためミチルに起こされて寝不足の朝、中庭で昼寝をするフィガロ先生の話。
    ※体の関係を分かりやすく匂わせています。ファウストも角が取れているので雰囲気甘め。
    ワードパレット『36kinds of time』から「10時」で書かせて頂きました。
    昼寝するフィガロ先生の話『10時』

     死ぬなら、こんな天気の良い日がいいと思った。

     昼まで眠るつもりでいたのだが、予定より些か早い起床はいつも通りミチルの所業だ。授業は午後からだと前日に伝えているのにどうして起こしたのか訊いたところ、「一緒に朝ご飯を食べましょう。今朝はフィガロ先生の好きな焼き鮭なんですよ」と返答された。それはフィガロをその気にさせるには十分な誘い文句で、可愛い教え子の願いを叶えてやるのもやぶさかでは無い気持ちにさせられる。
     そうしてルチルやレノックスらと顔を合わせて朝食を摂ったは良いけれど、明け方まで起きていたのがたたっていた。だが、再びベッドに戻るのも違うような気がして、ふらふらと中庭に出て来たら予想外に誰の存在も無かった。いつもだったらシノやカインが自主的に鍛錬に励んでいたり、ミチルやリケがお菓子を摘まみながら語らっていたりするというのに。
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    tono_bd

    DOODLE※400年前のフィガロは髪が長かったという前提で、
    ベッドの中でファウストから「いつ髪を切ったのか」と訊ねられる話。
    ※南の国の開拓初期の捏造があります。若干のモブ有り。


    え、ここで終わるの? 濡れ場は? って思う方。
    私もそう思います。
    pixivに上げる時に追記するかもしれないし、しないかもしれない。
    タイトルはその時考えます。
    フィガファウの官能小説大好き。
    セックス後の浅い眠りから覚めたフィガロが、髪にまつわる昔語りをする話。 まどろみが続いていた。
     寄せては返す波のようなそれは、思いのほか心地が良い。悪い夢は見なかった。むしろそれとは逆のずっと見ていたいような幸福な夢を見ていた気がする。だが、それ以上の幸せを知ってしまったから、重たい瞼を持ち上げるのもやぶさかではない。結局現実以上の幸せは夢の中には無いのだと教えてくれた存在が、今も自分に触れてくれているのだ。
     頭皮には触れず、短い髪の表面を撫ぜるような遠慮がちな触り方に思わず口元を笑みの形に変える。すると鼻を摘ままれた。
    「狸寝入りか」
    「違うよ、夢から覚めたばかり。まだ夜明け前でしょう、寝られないの?」
    「うん。眠気が来なくて、終わってすぐに眠ってしまったあなたを見てた」
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