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    フィクション

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    DONE和泉守兼定×陸奥守吉行
    【あらすじ】
    和泉守と陸奥守は普段から喧嘩ばかり。解決策として二振りに遠征が命じられる。
    【お断り】
    この本は刀剣乱舞のファンフィクション(二次創作)です。
    実際する団体・個人・歴史など全く関係ありません。
    全て書き手が楽しく妄想した作品です。
    閲覧、購入によって気分を害した又は何らかの被害を受けたとしても責任を持ちません。
    それでは始まります。楽しんでいただけますように。
    【web公開】酷暑の遠征、ふたりきり。 プロローグ

    「おおっ、遠征部隊が! 遠征部隊がもんてきちゅうね!」
     お決まりの台詞を発しながら玄関先に元気よく飛び出したのは、今日の近侍・陸奥守吉行だった。
    帰還したのは、季節の収穫物である鯵を釣りに行っていた和泉守兼定、堀川国広、長曽祢虎徹、浦島虎徹の四名。
    「はあ? 今日の近侍おまえかよ!」
    「わしかておんしなんぞ出迎えしとうないぜよ。ほがなお綺麗な着物で釣りち、よぉ行けるのう」
    「馬鹿にすんじゃねえぞ。オレはなぁ、今日5匹も捕まえたんだ! これで景趣交換も捗るし、主だって大助かりってもんよ! なぁ国広!」
    「そうだね兼さん!」
    「おんしはまぁた堀川くんを手伝わせちゅうがじゃろ?」
    「違エ! オレが釣れなくて困ってたら、こっちで引いてるよって竿を交換してくれただけだ!」
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    斑猫ゆき

    MAIKING精神科の患者タンジロと医者タミオチャンの炭魘②です。なんでも許せる人向け。
    ※精神疾患やその治療などに関する記述がありますが、あくまでフィクションであり現実に精神疾患を患った方を揶揄する意図はありません。
    ジョハリの箱庭・Ⅱ『解放』

     四十五分丁度に四〇一号病室へと足を踏み入れた民尾を、彼は柔らかい笑みで迎えた。昼間は眠っていることが多い彼にしては珍しい。そんな考えをおくびにも出さず、民尾は穏やかな微笑みを作って返した。
     開け放たれた窓からは新緑の匂いが風に乗って、薄いカーテンを揺らしている。目の粗い生地を突き抜けた淡い光が、ベッドの上に落ちては揺れ、かたちを変えていく。そうして砕かれた影が、壁の翡翠色を含んで少年の額にある大きな痣にかかっていた。
    「あ、民尾先生。こんにちは」
    「こんにちは、起きてたんだね」
    「はい、最近はこの時間もあまり眠くならなくなってきて」
     少年の診断名はナルコレプシーだった。
     嗜眠症の一種であるそれは、一般的には日中の強い眠気や睡眠発作、脱力症状が主な症状とされている。少年はそれに加えて入眠及び覚醒時の幻覚が酷く、やっと眠りについたと思えば叫びながら起き出すのが少し前までは日常茶飯事だった。こちらに転院して間もなくは民尾を罵りながら掴みかかってきたことすらある。それを思えば、大分落ち着いたものだろう。民尾は満足げにうなずく。
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    narehate42

    DONEなんとなくGoogle翻訳調
    昔こういうノンフィクションを本当に読んだんです!本当なんです!(多分雌ライオンだったけど…)

    江澄がガチでガチの獣なのでご注意ください
    いや本当にこれを曦澄と言い張る勇気な
    あるレポート

     彼と出会ったのは吉林省東部でのフィールドワークの最中でした。もともと私の調査対象には彼の種族も含まれていましたが、生活の痕跡ではなく生きた個体に遭遇するとは思ってもみませんでした。
     彼は遠東豹。学名をPanthera pardus orientalisといい、IUCNのレッドリストにも規定された絶滅危惧種でした。
     知っての通り豹は群れを形成せず単独で生活します。彼はまだ若く、母親から離れて間もないように見えました。だからおそらく彼がこのあたりを縄張りにしたのは最近のことだったでしょう。
     幸いにしてそのとき彼はちょうど腹が満たされていたようで、私を見てすぐに顔を背けてしまいました。
     横たわる姿は優美で、狩猟の対象にされ絶滅危惧の原因となった毛皮が夕陽を浴びて輝いていました。彼は本当に美しい生き物でした。

     私は彼の縄張りの近くでフィールドワークを続けました。
     ある晩、私のキャンプに彼が忍び入ってきた時、私は死を覚悟しました。
     しかし彼はおとなしく私の目の前に横たわり、優雅に欠伸をしました。
     どうやら彼はこのコンクリートの建物を根城にすることに決めたようで 1954