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    ミスラ

    きゅう

    できたミスルチWebオンリー 展示①
    「平凡で特別な贈り物を」
    ルチルに対する感情をいまいち自覚していないミスラが、誕生日に贈り物をする話。2部後、魔法舎軸です。
    ※涙の果てで紫花の微笑みを(イベスト)、2024ルチルBDカドスト、ルチルBDボイスのネタバレを含みます。
    平凡で特別な贈り物を 心底面倒な任務を仕方なくこなしてやり、魔法舎の広間へと空間を繋げた。大階段の側から無邪気な笑い声が聞こえてきて、振り返るとルチルがフィガロとミチルと談笑を広げている。
     その表情に、ちょうど目が止まったのだ。
     気の抜けたように笑う姿を見て、ああ、やっぱりしっくりくるな、と思った。
     
     先日、ミスラとルチルを含めた魔法使い8人で、大鴉を鎮めるまじないの儀式を取り行った。
     その際、終始思い悩むように眉を顰める表情がどうにも見慣れなかったのだ。
     ミスラの言動に立て付く勢いもなく、思い悩むように眉を引っ提げ、口を噤む。無事儀式を終えた後だって、ほっとしたような、泣き出してしまいそうな顔で笑うから、またよく分からなくなった。だったら直情的にバスケットで殴られる方がまだましに思えるくらい。それくらい不自然で、見慣れないものだった。
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    すすき

    らくがき【ミスブラ/海賊】
    自分だけ頭なでなでされなくて不満なミスラちゃんと、ミスラだけに渡すものがあるから頭は撫でないブラッドリーの話
    前に書いた話の設定のつもりだけどやっぱりただのいちゃいちゃになった。
    最後の力尽きた感がすごい
    よくやった、と手下の髪を乱してやると、嬉しそうに歓声を上げて張り切って宴の準備に駆けていった。いつもするわけではないが、今日は特別だ。今日の敵船は中々上物の宝をたんまりため込んでいたし、美食家でも連れていたのか食糧庫の中も豪勢だった。ブラッドリー好みの酒も手に入った。ここ最近で一番の収穫と言っていい。船中が浮かれていた。寄港地も近付いているため、今日の宴は大いに盛り上がるだろう。
    すれ違う手下がこんなに仕留めたと自慢してきたので同じように髪を撫でてやる。弾む足取りで去っていく手下を見送り、ちらりと背後に目を遣った。
    「で? てめえはどこが気に入らねえんだ?」
    ミスラと呼びかけると、緑の瞳がゆっくり瞬いた。いつもと同じような顔をして、そのくせ殺気が隠しきれていない。こんなに浮かれていなければ誰も近づいては来なかっただろう。何せ、宝を運び込んでからずっとブラッドリーの傍を離れないのだ。気に入らないと無言で主張しながら。
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    すすき

    らくがき【ミスブラ/魔法舎】
    ブラッドリーが口では言えないことミスラにされたとしたらどんなのかな〜と考えて、多分めちゃくちゃ平和で優しくて可愛らしいことの方が嫌がりそうな気がする🤔となり書いたもの。
    ミスラがブラッドリーにちゅっちゅする話(ネタバレ)
    随分と腑抜けたものだなと思う。ブラッドリーではなく、傍に突っ立ったまま黙り込む男の話だ。木陰で昼寝を決め込んでいることに腹を立てているのかとも考えたが、それにしては魔力の揺らぎもない。自分は厄災の傷で眠れもしないというのに。以前北にいた頃なら問答無用で魔道具を取り出していただろう。
    遠くに南の兄弟の気配を感じる。響いてくる笑い声は中央の子供のものだろうか。やけに平和で生温い。けだもののような男がでくの坊になるくらいには。
    ブラッドリーにちょっかいを掛ける気がないのならどこかに行けばいいものを、男——ミスラは寝そべるブラッドリーの横に立ったまま動こうとはしなかった。何を考えているのかわからない。さすがに無視するのも限界があった。渋々目を開く。明るい日差しを背に、燃えるような赤髪がそよ風に揺れている。こちらを覗き込む顔は嫌になる程のどかだった。
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