Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ミスラ

    海岸線

    PROGRESS5000文字くらい。作業中。もう少しコネる予定。

    「雪原に立つ」
    一時的に魔法舎を離れることになった晶くんと、その晶くんを世話すると言い出すミスラさんの話。
    ※ミス晶♂(両片想いくらい)
    雪原に立つ「雪原に立つ」
    一時的に魔法舎を離れることになった晶くんと、その晶くんを世話すると言い出すミスラさんの話。
    ※ミス晶♂(両片想いくらい)


    「許せない……」
     めずらしく語気を強めたアーサーに向かって、晶はなんと言うべきか悩んだ。
    「お、落ち着いてください。俺は大丈夫ですから」
    「落ち着いてはいます。……ただ、申し訳ありません、賢者様。私がいながら、このようなことに」
     昨日のことだった。晶は中央のグランウェル城に呼ばれ、中央のお役人相手に魔法使いたちとの任務についての詳細を説明していた。そのあとに簡略化されたパーティーがあり、賢者の魔法使いとしてアーサーと共に出席し、どうやらそのとき一時的に視力を奪う毒を盛られたらしいのだ。それに気づいたのはパーティーが終わり、アーサーと共に魔法舎に帰る途中だった。晶の目が急にかすんできて、視界が白くなった。それをアーサーに告げると、彼は狼狽えながらも迅速にフィガロのもとに晶を連れて行った。深夜に叩き起こされたフィガロは、尋常ではない様子の二人を見て驚いた。
    5262