メンバー
あおなぎ
TRAININGこれは韓国アイドルを元にした小説です。狼⟵これはこのアイドルグルが出してるぬいぐるみがメンバーそれぞれを動物にモチーフしたぬいぐるみのことを指します。
ちゃに🐺です。
これは1番目と4番目のお話。 3569
天黒灯
DOODLEスターオーシャン3の21周年おめでとうございます!今年は身内との合作でキャラ絵→灯/背景&加工→身内です
アドレーさんとミラージュさんがいないのはDCの発売日ではなくスタオ3の発売日なので今回はこの二人を抜いたメンバーで描きました 2
rinonder745
SPOILER昨日の🗻の格好について、ぐっちゃぐちゃのメモ程度落書きです。あと書いてることがちょっと表に出す感じじゃないのでぽいしました。一応ネタバレなので見た居た方だけわかるだろうパス→「13thのクイズ(ゲームコーナー)で進行をしていたメンバーは?」※まだアーカイブ確認してないので違うことあったらすみません💦
新幹線で文字書いたらヨレヨレになっちゃった!
yuhi_010
PROGRESS小さくなったつばさちゃんとBプロメンバーの漫画です。※和つば要素有
※最後らへんにラッキースケベ要素あるので苦手な方はご注意下さい
※時間切れのため中途半端だったり、白かったり、ラフだったり色々見辛いですがとりあえず公開します!! 10
minamikantwst07
PROGRESSアズ監♀︎ 🐙🌸(顔あり監)
監督生が赤ちゃん化なっちゃった
な緩まんが(エア新刊②)
ゆるい四コマ漫画調でやっていきたい系
※支部で見たい方はこちら⬇
https://www.pixiv.net/artworks/116229229
アズ監メインの、ジェとフロ、助っ人枠でトレイ先輩もやってきます😘他メンバーも来るかも⁉️
セミカラー版で本にする、かもしれないです 6
Muayu
DOODLE🕳️❄️短編殴り書き。stgrのanyk妄想。いつもと違う呼ばれ方をしたらどうかなって…直接言うのもいいけれど、カプ厨メンバーに聞かせたかっただけw
名前を呼ぶ『ねぇ雪ちゃん、ちょっといいかな』
ある日久々に会った無馬さん呼び止められた
『無馬さんおはようございますなのだ』
『おはよー』
微笑む無馬だが相変わらず表情は読めない
『それでね、話なんだけど』
そう言いつつ、ちょいちょいと手招きをしてさらに距離を詰めるよう誘導される
『安城呼ぶ時さ、きっちゃんじゃなくて下の名前で呼んでみてよ。』
『え?きっちゃんを…?』
『そう、呼び捨てでも違くてもいいからさ』
『恥ずかしいのだ…』
今まで苗字やフルネームはあっても下の名前で呼んだことなどない
改めてそう呼ぶとなるとなんか気恥ずかしい
『安城さ、最近雪ちゃんが忙しそうにしてたりなかなか起きてこなかったりで寂しがってたよ。呼んであげたら喜ぶと思うな』
1747ある日久々に会った無馬さん呼び止められた
『無馬さんおはようございますなのだ』
『おはよー』
微笑む無馬だが相変わらず表情は読めない
『それでね、話なんだけど』
そう言いつつ、ちょいちょいと手招きをしてさらに距離を詰めるよう誘導される
『安城呼ぶ時さ、きっちゃんじゃなくて下の名前で呼んでみてよ。』
『え?きっちゃんを…?』
『そう、呼び捨てでも違くてもいいからさ』
『恥ずかしいのだ…』
今まで苗字やフルネームはあっても下の名前で呼んだことなどない
改めてそう呼ぶとなるとなんか気恥ずかしい
『安城さ、最近雪ちゃんが忙しそうにしてたりなかなか起きてこなかったりで寂しがってたよ。呼んであげたら喜ぶと思うな』
mizuiro_
DONE大遅刻バレンタインです。めっちゃ新規なので解釈違いや口調が違ったりすることがあるかもしれません。それでも大丈夫な方は優しい目で見てください!(ILUNAメンバーが少し出てます。) 4035
ヨコカワ
PAST好きと気になるの境界線で揺れてる、大人になりかけの2人以下ご注意ください
・ご都合捏造設定
・17歳メンバーが20歳の未来軸
・みんな海外プロチームにいる
・飲酒描写あり
ブルー アンビエンス5月下旬。
日本はすっかり春の陽気に包み込まれ、温かな日差しが降り注ぐようになっていた。
桜もすっかり散り、ゴールデンウィークも過ぎ去ってしまった世間は、新年度に馴染み始め、ざわつきが落ち着いているようだった。
普段ドイツのプロチームでプレイする潔世一が母国へと帰国したのは、およそ1年振りであった。
海外での生活も体に馴染み始めた頃、ヨーロッパはオフシーズンに入り、久々に足を運ぶことが出来た。こちらには10日間程度の滞在となるが、その中でも今日は特に楽しみにしていた予定がある。
数年前、世界を熱狂の渦に巻き込んだ青い監獄プロジェクト。
時には仲間として、時にはライバルとして共に切磋琢磨したメンバーたちと、久しぶりに腰を据えて会えるのが今日だった。
6489日本はすっかり春の陽気に包み込まれ、温かな日差しが降り注ぐようになっていた。
桜もすっかり散り、ゴールデンウィークも過ぎ去ってしまった世間は、新年度に馴染み始め、ざわつきが落ち着いているようだった。
普段ドイツのプロチームでプレイする潔世一が母国へと帰国したのは、およそ1年振りであった。
海外での生活も体に馴染み始めた頃、ヨーロッパはオフシーズンに入り、久々に足を運ぶことが出来た。こちらには10日間程度の滞在となるが、その中でも今日は特に楽しみにしていた予定がある。
数年前、世界を熱狂の渦に巻き込んだ青い監獄プロジェクト。
時には仲間として、時にはライバルとして共に切磋琢磨したメンバーたちと、久しぶりに腰を据えて会えるのが今日だった。
kuroto
DOODLE踊るトレインボットメンバーが可愛かったのでアニメ化してほしい
BGM「Party!!」緑黄色社会
https://youtu.be/jio_17jg980?si=6pFCFRMmgNEBJAb8
ヨカタマ
INFO4月にピクトスクエアで開催されるコロイカパーティに
イラスト展示とねっぷりで参加します
イエローグリーンチームのメンバーメインです
テーマが学パロなのでサクカは
学校にちなんだ小物を持たせてみました
イベント初参加
サクカは画像サイズと縮小の関係で画質が・・・
縮小すると画質が悪くなると学びました
ネップリもどこかで練習したほうがよさそうです
isana_trpg
SPOILER【町葬屋げんみ❌】町葬屋怪異譚のネタバレを含んだものや自陣のメンバーやNPCやアレやそれやDiscordにあげてたのをまとめました。時系列皆無です。本当に雑だし色んなものが入り混じってますので気を付けてください。 34kwngrのメモ帳
SPOILERこないだ行ったコンサートの備忘メモです(メモです)色々言われてるオフィスですがそこで頑張ってる人たちは(見えない一般スタッフさん含)私たちを楽しませようと本気で頑張ってるんだよなー黒Tのスタッフ陣がその場で資材出してゴンゴン足場組んで一曲踊ったメンバーが汗だくでそこから降りて走ってしてて改めて凄いなーと感動。
物心ついてからずっと大好きなジャンル?なので多分一生変わらないかも(いや変わるかも?) 2
ハニワ
TRAINING今回の本で大人のリトバスメンバーを描くのに輪郭をシュッって描きたいなーって思って練習…してみてたんですけど…慣れないから難しい!と四苦八苦中…。大人感出したかったけどいつも通りの絵柄になる予感がしてきました(´-ω-`;)ゞ
しかし色塗りはこっちの絵柄の方が髪の毛塗るの楽しい!ってなってます(*^^*)
花式 カイロ
DONEモノ君十三話!です!!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ニーファ
十三話 真紅の花 三人分の足音がバラバラなリズムで鳴っている。ヴァイスは自分の隣を行く、怯えたような早歩きの主に声をかけた。
「僕はヴァイス、あっちはノワールです。……多分、気遣ってくれたのに、こんなことになっちゃってごめんなさい」
恐らく同世代である初対面のニーファにどう接して良いか分からず、ヴァイスは辿々しげに言葉を選んだ。ニーファは少し遅れてそれに反応し、瞬きを一つする。
「い、いえっ! 実はちょっぴり怖かったので、助かりました」
屈託なく笑うニーファの表情は、どこかの誰かさんが浮かべるテンプレ微笑とはまるで違う。久しぶりに目にする純粋な笑みを眩しげな思いで見ながら、いえ、と答えた。
「それより、その……私のせいでギクシャク? させてしまって、ごめんなさい」
6085「僕はヴァイス、あっちはノワールです。……多分、気遣ってくれたのに、こんなことになっちゃってごめんなさい」
恐らく同世代である初対面のニーファにどう接して良いか分からず、ヴァイスは辿々しげに言葉を選んだ。ニーファは少し遅れてそれに反応し、瞬きを一つする。
「い、いえっ! 実はちょっぴり怖かったので、助かりました」
屈託なく笑うニーファの表情は、どこかの誰かさんが浮かべるテンプレ微笑とはまるで違う。久しぶりに目にする純粋な笑みを眩しげな思いで見ながら、いえ、と答えた。
「それより、その……私のせいでギクシャク? させてしまって、ごめんなさい」
花式 カイロ
DONEモノ君十二話です!お久しぶりのネームドキャラ登場!出演メンバー
・NoDiWS一行
・ニーファ
十二話 胡桃色の少女 深緑の木々がざわめく中をヴァイス達四人は駆け抜けていた。異形の魔力を追跡可能なノワールが先頭を行き、ノワールと同じく魔力感知を得意とするスティルが補助役として斜め後ろを進む。そして二人の後ろでヴァイスとディアンが並走する。特に何かを話し合ったわけではなく、自然とこの陣形となっていた。
「さっきのが嘘みたいだね、あれ」
「本当にな。苦労した甲斐があったのかなかったのか、分かんねえわ」
先導する二人を追いつつ、ヴァイスがそう切り出す。横で走っていたディアンは、呆れ笑いを浮かべながらもそう返した。ヴァイスは彼の返答を飲み込んで、確かに、と独り言みたく小さく溢す。
スティルがマッチポンプだと叫んだシーンのその後は、それはもう大変なものだった。奇人ぶりを言動に滲み出させるノワールと、それに苛立ち堪忍袋の緒が切れる寸前だったスティル。それを必死で宥め説き伏せたのがヴァイスとディアンだった。全く悪びれない——というより己の言動が悪いとも思っていなさそうな——ノワールをディアンが黙らせ、ヴァイスの拙い弁論でなんとか仲裁したのだ。
4477「さっきのが嘘みたいだね、あれ」
「本当にな。苦労した甲斐があったのかなかったのか、分かんねえわ」
先導する二人を追いつつ、ヴァイスがそう切り出す。横で走っていたディアンは、呆れ笑いを浮かべながらもそう返した。ヴァイスは彼の返答を飲み込んで、確かに、と独り言みたく小さく溢す。
スティルがマッチポンプだと叫んだシーンのその後は、それはもう大変なものだった。奇人ぶりを言動に滲み出させるノワールと、それに苛立ち堪忍袋の緒が切れる寸前だったスティル。それを必死で宥め説き伏せたのがヴァイスとディアンだった。全く悪びれない——というより己の言動が悪いとも思っていなさそうな——ノワールをディアンが黙らせ、ヴァイスの拙い弁論でなんとか仲裁したのだ。
花式 カイロ
DONEはい、モノ君の十一話です出演メンバー
・NoDiWS一行
十一話 マッチポンプ! ノワールがマントに覆い隠されていない方の腕を振り上げる。彼の手の周囲には小さい稲妻が発生し、パチパチと控えめながらも鋭い音を放っている。
「待って」
そんな攻撃準備は万全だというようなノワールに、ヴァイスは待ったをかける。ノワールはその通りに腕をそっと下ろし、ヴァイスの意図を読み取ろうとするかのように顔を覗き見た。ヴァイスはその行動に応えぬまま、ザッザッと砂を踏みつけながら前に出て、持っていた片手剣を地面に突き刺した。
その動作でヴァイスが何をしようとしているのかを察したらしいノワールは、ヴァイスの邪魔には決してなるまいと言うように距離を取り、そして傍観した。
ヴァイスは先程まで剣を握っていた右手を前に掲げる。目を閉じ深く集中して、人知れず咲く懸氷のような静けさをその身に纏う。
4810「待って」
そんな攻撃準備は万全だというようなノワールに、ヴァイスは待ったをかける。ノワールはその通りに腕をそっと下ろし、ヴァイスの意図を読み取ろうとするかのように顔を覗き見た。ヴァイスはその行動に応えぬまま、ザッザッと砂を踏みつけながら前に出て、持っていた片手剣を地面に突き刺した。
その動作でヴァイスが何をしようとしているのかを察したらしいノワールは、ヴァイスの邪魔には決してなるまいと言うように距離を取り、そして傍観した。
ヴァイスは先程まで剣を握っていた右手を前に掲げる。目を閉じ深く集中して、人知れず咲く懸氷のような静けさをその身に纏う。
花式 カイロ
DOODLEモノ君十話で〜〜す。前半にクソ長い説明があります、ゆるして出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
・青鈴
十話 依頼任務 休みは明けて、そうしてまた仕事仕事の日々がやってきた。
とは言ったものの、ここ数日の任務はどれも軽いもので、カティアに対して盛大な宣誓をしてしまったが故に肩透かしを喰らったような気分だった。けれど、至って平穏な日々を享受するのもそれはそれで構わないし、きっとそちらの方が良いことではあるのだろう。そうしてヴァイスは、急がば回れと善は急げのラインを反復横跳びしていた。
ある日、ヴァイス含むNoDiWS一行はいつぞやの執務室へと呼び出されていた。あらかじめ任務の話ではあると聞いていたので、四人は既に戦闘服に身を纏っている。
入室してみれば、青鈴が何やら一人で忙しそうにしていた。カティアは別の用事があって今日はいないらしい。
6114とは言ったものの、ここ数日の任務はどれも軽いもので、カティアに対して盛大な宣誓をしてしまったが故に肩透かしを喰らったような気分だった。けれど、至って平穏な日々を享受するのもそれはそれで構わないし、きっとそちらの方が良いことではあるのだろう。そうしてヴァイスは、急がば回れと善は急げのラインを反復横跳びしていた。
ある日、ヴァイス含むNoDiWS一行はいつぞやの執務室へと呼び出されていた。あらかじめ任務の話ではあると聞いていたので、四人は既に戦闘服に身を纏っている。
入室してみれば、青鈴が何やら一人で忙しそうにしていた。カティアは別の用事があって今日はいないらしい。
ikura_hanken
DONEちょっと前に書き上げて、pixivに載せてたやつ。フォ学時空。
付き合ってないし、すれ違い気味のネファ。
ファウストに関する色んなことで一喜一憂してしまう、まだちょっと幼げなネロの話。
モブのストリートチームメンバーが元気に喋ってます。
個人的にフォ学ネファのネロ視点っぽいなーと、思ってる曲を聴きながら書きました。
そのうちファウスト視点も書きたい。
雨が止んでも持っていて窓がノックされる音に気がついて、ガラス越しに空を見ようとするも水滴で視界が歪んでいた。雨だ。
今日は曇り止まりで雨の予報はなかったのに。
もう少しでうちにくる今日の俺の先生、もとい面倒見のいい先輩ファウストに想いを馳せた。
今日は俺の家で勉強会だ。
ファウストが俺の家に来るのは秋ぶりだったけど、まだ家の場所は忘れていないようで、駅まで迎えに行くと言ったら寒いから家で待っていなさいと返された。
準備のいいあの人のことだ、きっと折り畳み傘を持って…………………いないかも。
そうだ、確か一昨日あたりに壊れたとぼやいて、持ち手が取れたそれを見せてくれた。
なんでも、突風に煽られて反射的に強く引っ張ったらばきりといったらしい。触れれば壊れそうな見かけによらず、パワフルなところは相変わらずだ。
12801今日は曇り止まりで雨の予報はなかったのに。
もう少しでうちにくる今日の俺の先生、もとい面倒見のいい先輩ファウストに想いを馳せた。
今日は俺の家で勉強会だ。
ファウストが俺の家に来るのは秋ぶりだったけど、まだ家の場所は忘れていないようで、駅まで迎えに行くと言ったら寒いから家で待っていなさいと返された。
準備のいいあの人のことだ、きっと折り畳み傘を持って…………………いないかも。
そうだ、確か一昨日あたりに壊れたとぼやいて、持ち手が取れたそれを見せてくれた。
なんでも、突風に煽られて反射的に強く引っ張ったらばきりといったらしい。触れれば壊れそうな見かけによらず、パワフルなところは相変わらずだ。
花式 カイロ
DONEモノ君九話!区切りが雑です(すまん)出演メンバー
・ヴァイス
・ディアン
・ノワール
・スティル
九話 成し遂げるよ ツルツルとした広い廊下。そんな廊下を二人で歩けばコツコツと硬く心地の良い音が耳に入ってくる。ふいに、ヴァイスの後ろで鳴る足音が止まった。くるりと振り返る。
「随分デカい啖呵切ったな」
そういう割に、ディアンは楽しそうな表情を浮かべていて。へへと笑いながら肘で小突いてやった。
「かっこ良かったろ〜? さっきの僕」
誇らしげに笑ってみせれば、はいはいと適当に返される。全くつれないやつだ。ふんっ、と鼻を鳴らした。
ヴァイスはふと天井を見上げ、そしてのろのろと廊下の壁際に後退する。後手を組んで、片方ずつ足をぷらぷらとさせる。ザラザラとした壁の感触を手に与えた。それと同じタイミングで壁際にやってきたディアンは、不思議そうな顔をして首を傾げている。ヴァイスの不意の行動に疑念でも抱いたのだろう。目を合わせてから、にっと笑ってやった。
7329「随分デカい啖呵切ったな」
そういう割に、ディアンは楽しそうな表情を浮かべていて。へへと笑いながら肘で小突いてやった。
「かっこ良かったろ〜? さっきの僕」
誇らしげに笑ってみせれば、はいはいと適当に返される。全くつれないやつだ。ふんっ、と鼻を鳴らした。
ヴァイスはふと天井を見上げ、そしてのろのろと廊下の壁際に後退する。後手を組んで、片方ずつ足をぷらぷらとさせる。ザラザラとした壁の感触を手に与えた。それと同じタイミングで壁際にやってきたディアンは、不思議そうな顔をして首を傾げている。ヴァイスの不意の行動に疑念でも抱いたのだろう。目を合わせてから、にっと笑ってやった。
花式 カイロ
DONEモノ君八話「啖呵」です。出演メンバー
・ヴァイス
・ディアン
・カティア
八話 啖呵 黒鉄を纏ったような重厚感のある扉。ヴァイスは見た目ほど重くはないそれを、隣に立つディアンと一緒に押し開いて中へと入った。中央に鎮座する、紙が高く積まれたスクエアテーブルと、乱雑に文房具が転がっている壁際の長机。年季の入ってるらしい赤褐色のそれらを見ながら、ヴァイス達は部屋の中を歩いた。
「先生、いないね」
「だな。まぁ、いつも事務室にいるとは限らねえしな……」
そうだね。柔く同意して部屋を出て行こうとするが、ヴァイスは部屋の壁に気を取られその足は止まったまま。視線の先にあるのは、様々な文字が書き連ねられた大量のメモだ。真新しい質感のものもあれば、色褪せて黄ばんだものもあったり。幼いながらにも、ヴァイスはそれらに“歴史”を感じることができた。
5700「先生、いないね」
「だな。まぁ、いつも事務室にいるとは限らねえしな……」
そうだね。柔く同意して部屋を出て行こうとするが、ヴァイスは部屋の壁に気を取られその足は止まったまま。視線の先にあるのは、様々な文字が書き連ねられた大量のメモだ。真新しい質感のものもあれば、色褪せて黄ばんだものもあったり。幼いながらにも、ヴァイスはそれらに“歴史”を感じることができた。
花式 カイロ
DONEモノ君七話「NoDiWS」です。元々彼らのチーム名は決まってたのですが、ようやく本編でも名付けることができましたね、おめでとう。今日はNoDiWS記念日です。因みに読みは「ノーディウズ」です。
出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
七話 NoDiWS 翌日、チームを組んで初めての見回り以外の討伐任務を請け負っていたヴァイスたちは、家族由来の抜群のチームワークを発揮し、特に大きな負傷もなく無事に仕事を終え帰路についていた。ぽかぽかとした柔らかい陽気に当てられながらも、彼らの足取りは一人を除きやけに重い。ヴァイスは胸に抱えるもどかしさを吐き出すように、剣身が剥き出しの片手剣をブンブンと振っていた。諭すような口調でスティルに「危ないですよ」と言われてからは、ぐっと眉間に皺を寄せながらも代わりとして硬い質感の白黒制帽を振った。
チーム名無し——ヴァイスが仮名として勝手に呼んでいる——は、本日の任務で現地に赴く最中にもチーム名候補をいくつか考えようとしていた。
4623チーム名無し——ヴァイスが仮名として勝手に呼んでいる——は、本日の任務で現地に赴く最中にもチーム名候補をいくつか考えようとしていた。
花式 カイロ
DONEモノ君六話〜!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
六話 苦戦 歩を進めるたびに、暖かな空気が頬を撫でていく。朝との寒暖差にうんざりとしながら、けれどヴァイスにとってはその暖かさが何よりも気持ちの良いもので。ぽかぽかとした空気に自ら当たりに行くようにして足を動かした。
「お昼寝にはちょうどいい気温だね」
「今日はそんなことしてる暇、なさそうだけどな」
柔らかにつぶやかれたその言葉は、ディアンの硬質な声色によって否定された。瞬時にと言った風に、ヴァイスはぶすくれてみせる。
「冗談だもん」
「そーだな」
拗ねたようにそう言えば、笑い混じりに返された。
昨日と変わらぬ場所での見回り。効率重視で二手に分かれよう、ということになり、何故かディアンがヴァイスをご指名したことにより二人は行動を共にしていた。
5995「お昼寝にはちょうどいい気温だね」
「今日はそんなことしてる暇、なさそうだけどな」
柔らかにつぶやかれたその言葉は、ディアンの硬質な声色によって否定された。瞬時にと言った風に、ヴァイスはぶすくれてみせる。
「冗談だもん」
「そーだな」
拗ねたようにそう言えば、笑い混じりに返された。
昨日と変わらぬ場所での見回り。効率重視で二手に分かれよう、ということになり、何故かディアンがヴァイスをご指名したことにより二人は行動を共にしていた。
花式 カイロ
DONEモノ君五話です!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
・青鈴
・カティア
五話 チーム結成 簡素な装飾の部屋。標準的な大きさのスクエアテーブルを前にして、ヴァイスたち四人は横一列に並んでいた。直立不動でいるノワールや、同じ姿勢で待つディアンとスティル。彼らと違ってヴァイスはそわそわと落ち着かない気持ちでいた。自分たちを呼び出した“先生”はいつ来るのか、と。
「少しは落ち着いたらどうだ? お子様みたいだぞ」
「なっ、……いいよお子様で。まだ十歳だし」
顔の向きはそのままに、揶揄うようなセリフを吐いてきたディアンにそう返す。愉快そうに笑う控えめな声が、ディアン以外にも二人分聞こえてくる。全く、あとどれだけ揶揄われれば良いんだ。原因は自分にあるにも関わらず、ヴァイスはその思考をため息にして吐き出した。
6316「少しは落ち着いたらどうだ? お子様みたいだぞ」
「なっ、……いいよお子様で。まだ十歳だし」
顔の向きはそのままに、揶揄うようなセリフを吐いてきたディアンにそう返す。愉快そうに笑う控えめな声が、ディアン以外にも二人分聞こえてくる。全く、あとどれだけ揶揄われれば良いんだ。原因は自分にあるにも関わらず、ヴァイスはその思考をため息にして吐き出した。
花式 カイロ
DONEモノ君四話!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
・スティル
四話 呼び出し 室内を包むひんやりとした空気。ヴァイスは肌寒さを感じて、自らの二の腕あたりを厚手のパジャマごとギュッと掴んだ。
「さむい……ねむい……」
一夜明けて、現在朝の六時半。元々寝起きの良くないヴァイスは呂律の回らない舌でボソボソと呟きながら、ベッドから這うようにして出た。
ゴトン、と硬い音を響かせる。体を床に打ちつけた衝撃と痛みなど意に介さず、のろりのろりとなんとか立ち上がった。うぅ、と小さく呻き声をあげて、後ろ髪のそこかしこについた寝癖を軽く梳かす。眠気を残す幼児のように、ごしごしと目を擦った。
そしてヴァイスは、パチンと一つ指を鳴らそうとする。だが寝起きの状態では力も入らず、一度目は無様に滑って終わってしまう。何度か慣らすようにして繰り返し、腕ごと勢いよく振ってそれはようやく成功した。
6279「さむい……ねむい……」
一夜明けて、現在朝の六時半。元々寝起きの良くないヴァイスは呂律の回らない舌でボソボソと呟きながら、ベッドから這うようにして出た。
ゴトン、と硬い音を響かせる。体を床に打ちつけた衝撃と痛みなど意に介さず、のろりのろりとなんとか立ち上がった。うぅ、と小さく呻き声をあげて、後ろ髪のそこかしこについた寝癖を軽く梳かす。眠気を残す幼児のように、ごしごしと目を擦った。
そしてヴァイスは、パチンと一つ指を鳴らそうとする。だが寝起きの状態では力も入らず、一度目は無様に滑って終わってしまう。何度か慣らすようにして繰り返し、腕ごと勢いよく振ってそれはようやく成功した。
花式 カイロ
DONEモノ君三話〜出演メンバー
・ヴァイス
・ディアン
・スティル
三話 ほおずき ゴーン、ゴーン。不意に、フィルターを介したかのように鈍く不明瞭な鐘の音が聞こえてきた。ヴァイスは一瞬だけ思考を巡らせて、その音が六時の到来を告げるものだと気付いた。
それを合図としたように、するりとディアンの小指が離れていく。その刺激に伴って、ヴァイスは先のやり取りを忘れたかのような無の色を映したディアンの顔を見た。
「六時か、飯時だな。お前も一緒に行くか?」
一緒に行く、とは寮に付属している食堂に、である。ヴァイスたちが住む寮は、つまり人工亜人たちが住む寮ということになるが、その正式名称は国立対異形人工亜人専用寮という、とんでもなく長ったらしい名称だ。
そんな寮は異界のためとは言え、国が人工亜人専用に建てた施設。もちろん、生活するために必要な機能は一通り揃っている。食堂もその一つだ。ヴァイスたちは基本的に、その食堂で日々の活動エネルギー源である食事を摂っていた。
6986それを合図としたように、するりとディアンの小指が離れていく。その刺激に伴って、ヴァイスは先のやり取りを忘れたかのような無の色を映したディアンの顔を見た。
「六時か、飯時だな。お前も一緒に行くか?」
一緒に行く、とは寮に付属している食堂に、である。ヴァイスたちが住む寮は、つまり人工亜人たちが住む寮ということになるが、その正式名称は国立対異形人工亜人専用寮という、とんでもなく長ったらしい名称だ。
そんな寮は異界のためとは言え、国が人工亜人専用に建てた施設。もちろん、生活するために必要な機能は一通り揃っている。食堂もその一つだ。ヴァイスたちは基本的に、その食堂で日々の活動エネルギー源である食事を摂っていた。
花式 カイロ
DONEモノ君二話!!出演メンバー
・ヴァイス
・ノワール
・ディアン
二話 約束「ノワール、二人で一気に仕留めるよ。援護して」
「仰せのままに」
ヴァイスは隣にいるノワールに声をかけた。仰々しく礼をしたその彼を横目に、ヴァイスは前方へと駆ける。そのまま片手剣で斬りつければ、異形はダークレッドの爪で迎撃した。両者の力は然程差がなく拮抗する。お互い弾くようにして飛び退いた。
「グオオォォォォォ‼︎」
ヴァイスが着地した瞬間、異形が吠えた。ハッとして顔を上げれば、空中に数多浮かぶ岩石が見えた。異形が魔法を行使したのだと気付いたヴァイスは、自身も魔法で迎え撃つべく左手を前に突き出す。
だがヴァイスの魔法が放たれることはなかった。ヴァイスの方へと向かう岩石たち、その全てが轟音と共に消し炭にされたからだ。それがノワールの魔法によるものだと一瞬で理解したヴァイスは、敵が怯んでいる隙に距離を縮めた。
7389「仰せのままに」
ヴァイスは隣にいるノワールに声をかけた。仰々しく礼をしたその彼を横目に、ヴァイスは前方へと駆ける。そのまま片手剣で斬りつければ、異形はダークレッドの爪で迎撃した。両者の力は然程差がなく拮抗する。お互い弾くようにして飛び退いた。
「グオオォォォォォ‼︎」
ヴァイスが着地した瞬間、異形が吠えた。ハッとして顔を上げれば、空中に数多浮かぶ岩石が見えた。異形が魔法を行使したのだと気付いたヴァイスは、自身も魔法で迎え撃つべく左手を前に突き出す。
だがヴァイスの魔法が放たれることはなかった。ヴァイスの方へと向かう岩石たち、その全てが轟音と共に消し炭にされたからだ。それがノワールの魔法によるものだと一瞬で理解したヴァイスは、敵が怯んでいる隙に距離を縮めた。