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    一人称

    wamanaua

    DOODLEラウグエラウ
    ※捏造幼少期、一人称僕、鶏の食肉加工
    ちぬま はじめて落としたのは鶏の首。びくびくと跳ね回る体から噴き出る血が足を汚し、真っ白な靴下と真っ白な靴が赤く、黒くなる。生暖かく不快なそれを僕は多分忘れないが、だから黒い靴下を履いているということはいつか思い出せなくなる。あれは子供のちょっとした背伸びだった。
     にいさんと僕は、同時期に僕たちを産んだ母たちが、また同時期に癇癪を起こして死んで、それを思うとむしゃくしゃしてたまらない父にほっぽられたのだ。子供が住むには良いとされる……クソ田舎の……娯楽だか療養だかのコロニーに預けられ、そこでほとぼりが冷めるまで過ごすことになった。
     僕は母が近々死ぬことに変な確信を持っていたのであまりショックではなかったが、兄は年相応に(その通りだ、僕たちはまだ手を繋いで寝ていたぐらいの年だ)悲しんでいたと思う。よく癇癪を起こし、物を投げたり壊したりするのは僕で、にいさんはどちらかといえばそんな僕を宥めすかす役だったが、あの頃は立場が逆転していた。夜になると泣いて起きるにいさんを撫でて共に寝、朝は起きるのが怖いというにいさんをくすぐって起こした。昼は人工太陽を見るのも嫌だというにいさんを引っ張って、いつもそこらの原っぱを転げ回っていた。
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    みーな

    DONEいいにっこり(1125)の日で兄なわけではないのですが、学生時代の兄とちび弟SSS。
    妄想が進みきったのでざっと出力しました。
    学生時代の兄の一人称は、話し言葉は“私”、地の文は“俺”にしてみましたがやっぱり違和感。でも学生時代“私”が基本の男性見なかったなあ。
    とりあえず冷静な自分が突っ込むんです。こんな事があって主人公が忘れるわけないでしょって。題名未定。閃いたら埋めます。
    藍色インシデント(仮)「お兄ちゃん、誰……?」
    「父………いえ、斯波先生に言われて、お迎えに来ました。」

    父が“教育する”という目的で孤児院から引き取ったという男の子に会ったのは、それが初めてだった。
    就学年齢を越えていたので、とりあえず学校に行かせたものの、即日連絡があり、手が離せないという父の代わりに講義を切り上げ迎えに行ったら、担任の代わりに校長がいて、話を受け流しながら一時間ほど神妙な顔をしつつ丁寧に頭を下げ通す羽目になった。

    「学校はやめとくよう、先生にお伝えしますね。」
    「学校って何?」
    お父さん、必要のない教育が[[rb:杜撰 > ずさん]]すぎるでしょう。
    俺の時以上にひどい。
    「今、いたところです。」
    「ああ。馬鹿とカモが群れになって偽善者気取ってたあそこね。」
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    ru____mir

    DONEアズ監

    元カレシリーズ
    第4話

    元カレの誕生日にあれよあれよと言いくるめられてもう一度関係を持ってしまうシリーズ🤦

    ⚠性別不詳監督生(一人称:僕)
    ⚠お相手は元カレ
    ⚠珊瑚の海がイタリア文化圏だと思ってる人が書いた、THEイタリア男な🐙ちゃんがいる
    言わない男『あいつら、別れたんじゃなかったっけ?』
    『でもほら、見ろよ。手なんか握りあっちゃってさ。ヨリ戻したんじゃねえの』
     獣人属の生徒たちのようによく聞こえるわけではないけれど、右から左から、喧騒の中で自分たちに向けられるヒソヒソ話はしっかりと耳に届く。聞こえる噂話と手首に巻き付く熱、両方のことで頭がいっぱいで、心臓が散り散りになってしまいそうだ。
     なのに、まるで僕の心臓がはじけ飛びそうなのが見えているかのようなタイミングで、今度は耳元に直接ヒソヒソ話が届く。
    「もしもし? 僕の声、聞こえてます?」
     握られたたままの僕の手首がゆっくりと、でも力強く引かれて、吐息が耳をかすめた。突然のことに驚いて振り向いてしまえば、思っていたよりもずっとそばにスカイブルーの色を見つけて飛びのきそうになる。でもやっぱり、手首の拘束がそれを許してはくれなくて、空色の瞳は目と鼻の先で僕を見つめ続けている。
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