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    一郎

    桧(ひのき)

    DONE五十路真一郎×四十路武道……と言いつつあまり年齢操作感の無い真武

    花垣武道誕生日記念本 web公開 真武分。
    佐野真一郎(初代総長)23~24時の出来事。

    ※本の中では4839字だったんですが、ポイピクでは5千字超えてしまっています。
    愛の特権 散々な一日だった。
     近年稀に見る程に、疲れた日であったとも言えよう。

     その地域のレンタルビデオ店のエリアマネージャーであるとは雖も、その日は久方振りの二日間連続での休暇であった。だが悲しい哉、脆くも崩れ去る。
     その店の社員は三人。本来、この日に出勤予定であった社員の家族が緊急入院したのである。良く言えば少数精鋭、悪く言えば人員が不足気味な職場である。故に急遽、花垣が休暇の予定を返上して勤務に入ることになったのだ。

     記念すべき四十歳になる日。世では『不惑』と定められる年齢になったが、物事に惑わされない精神を保つ事は難しく。感情に振り回されてしまうことも屡々。己の精神年齢は成長していないように思えて。ただ無意味に年齢だけを重ねているのではないかと、毎日思う。同棲して既に二十年を越した恋人からの十分大人になったよ、という言葉を胸に、今日も〝大人〟を演じるのだ。
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    maybe_MARRON

    MOURNING左馬一
    左馬刻+二郎三郎、犬猿を経て良き理解者になると思っています
    一郎+合歓は恋バナ友達
    ここにアップするのをすっかり忘れていましたが、インテのサマイチプチに気持ちだけでも参加したくて書いたものでした
    はいはい、どうぞお幸せに   元TDD 碧棺左馬刻 山田一郎 結婚

     新聞の一面からネットニュース、テレビにSNSまで。その日は一日中、同じタイトルが世間を賑わせた。彼らが恋仲であることは、誰もこの日まで知らなかったからである。
     H歴崩壊から二年。共闘の末、犬猿の仲だった彼らが和解したことは、民間人含めおおよその人間が知っていた。しかし、それ以降彼らが表舞台に立つ機会は減り、特に左馬刻は本来の裏仕事に徹することが多く、メディア露出がほとんどなくなっていた。ステージの上で共演することも一切なかった二人である。交際中であったことを知るどころか、一緒にいる姿を見かけることすらなかった。
     そんな二人の、突然の結婚。報道関係者向けに送られたメッセージは至ってシンプルなものだった。当然記者会見なんてものもなく、ニュースは専ら二年以上前の彼らの映像と、イケブクロやヨコハマの住人、それから元チームメイトへのインタビューなどで構成されていた。そうして全員、口を揃えて言うのだ。「知りませんでした」「驚きました」と。今日までどれだけの交際期間があったのかも知らない、そんな電撃結婚。
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