仄
ku_row3
DONE※金光瑤の独白※捏造死後の話
※ほんのり曦瑤気味
※仄暗い雰囲気
大丈夫な方のみお読み下さい。
独り路タン、タン、タン
男は真っ直ぐな一本道を、真っ直ぐ進んでいき、その足音が反響した。彼が歩いた道の後の脇には真っ白な花が咲いていたが、それら全てが真紅に染まっていく。
男にはここが何処か解っていた。
同時に、自分が何故ここにいるのかも理解していた。
(何もない、ただ真っ暗な道。...地獄という所は、存外つまらない所だな。)
生前自分がしてきた事は悪と罵られてきたが、そこには何の後悔もしていない。為すべきことをしたのだ。思えば、己が運命はどこまでも負の感情に満ちていた。救いようのない父親、どれほど誠実を尽くしても出生の身分差で自分という存在を絶対に認めなかった大勢の人間達。初めて得られた信頼はやがて疑念へと変わり、いつしか嫌悪へと変わり果てた義兄弟。病の元になるモノは放っておくわけにはいかない。それはいずれ全身を巡り、死に至る。己の体を蝕む病に対して自分がすべき事は『元となりえる可能性を全て取り除く』ことだ。
1163男は真っ直ぐな一本道を、真っ直ぐ進んでいき、その足音が反響した。彼が歩いた道の後の脇には真っ白な花が咲いていたが、それら全てが真紅に染まっていく。
男にはここが何処か解っていた。
同時に、自分が何故ここにいるのかも理解していた。
(何もない、ただ真っ暗な道。...地獄という所は、存外つまらない所だな。)
生前自分がしてきた事は悪と罵られてきたが、そこには何の後悔もしていない。為すべきことをしたのだ。思えば、己が運命はどこまでも負の感情に満ちていた。救いようのない父親、どれほど誠実を尽くしても出生の身分差で自分という存在を絶対に認めなかった大勢の人間達。初めて得られた信頼はやがて疑念へと変わり、いつしか嫌悪へと変わり果てた義兄弟。病の元になるモノは放っておくわけにはいかない。それはいずれ全身を巡り、死に至る。己の体を蝕む病に対して自分がすべき事は『元となりえる可能性を全て取り除く』ことだ。
mikku_mikua
SPOILER第12話 口調/濃淡チアキ×相談員の不定期連載です。
⚠️チアキくんED3のネタバレあり
⚠️捏造と自己解釈もりもり
⚠️仄暗め
いろいろフィクションです。嫌な予感がしたら逃げてください… 3
348
SPUR ME境目がわからなくなることがある、について考えた結果常に自分よりもだい兄が陽の当たる立ち位置になるように、だい兄と自分をすげ替えた記憶の改竄みたいなものを無意識にしてしまってたらエモ…という雑顔漫画
例に漏れず仄暗いよ〜
なちりは大根の面取りと隠し包丁入れててちがねはじゃがいもの芽を取りつつ戦について雑談してる という導入のページは清書する気が起きなかったのでいきなりはじまり尻切れる 4
taniryumaXXX
DOODLEたまたま家にあった配色アイディア本を使ってああでもないこうでもないとイメージに近い配色で表紙のようななにかを生産する遊びをしていました。偶像破壊はタイトル使っただけなので本当は描いてもらいたいな~~~~。仄暗い保バスだよ。ぽんぺはわたしの本日のおきもち…重いのヤダ… 5nekoruru_haya
DOODLEフォロワーさんからのリクエスト。くわまつと彼岸花。
仄暗さがあるようなないような。昏くはないかな、うん。
「大地を赤く染めようか」
そう叫んで己自身を振るい、戦場を駆ける松井の姿はとても綺麗だ。普段は蒼白い肌が薄桃色に高揚して、返り血は花を散らしたように松井を飾る。形の良い唇の両端を引き上げて敵を屠る松井の勇姿を視界に入れて、僕は足元に崩れ落ちている骸から刀を引き抜いた。
実際のところ、大地は赤く染まったりはしない。滴った血は地面にしみ込み、黒々とぬかるむだけ。その染みすら直に消えていって後には何も残らない。
そんな面白味のない現実を思い浮かべつつ、先走り気味の松井の制止というか援護というか、まあそんな事に向かった。
「松井、走り過ぎ」
背中を預けて立つとそう声を掛ける。
「血を流すのは僕だけでいい」
「君も流す必要はないよ」
1905そう叫んで己自身を振るい、戦場を駆ける松井の姿はとても綺麗だ。普段は蒼白い肌が薄桃色に高揚して、返り血は花を散らしたように松井を飾る。形の良い唇の両端を引き上げて敵を屠る松井の勇姿を視界に入れて、僕は足元に崩れ落ちている骸から刀を引き抜いた。
実際のところ、大地は赤く染まったりはしない。滴った血は地面にしみ込み、黒々とぬかるむだけ。その染みすら直に消えていって後には何も残らない。
そんな面白味のない現実を思い浮かべつつ、先走り気味の松井の制止というか援護というか、まあそんな事に向かった。
「松井、走り過ぎ」
背中を預けて立つとそう声を掛ける。
「血を流すのは僕だけでいい」
「君も流す必要はないよ」
fresh_chin
MOURNING⚠︎女体化⚠︎ヤリチン屑⚠︎メンヘラビッチ⚠︎竜蘭マイ春の仄めかし⚠︎軽い殺人描写竜春♀セフレもの!方向性迷子になったけどもったいないのでポイします〜。
竜春♀お互い様な2人「もうこういうのやめたい」
で!
でっ、デで出た〜〜いつものやつ!約十日にいっぺんはくるやつ!
なんでそんなハイペース周期なわけ。女の子の日より頻度ヤバいじゃんこいつ。ホルモン分泌どうなってんだよいい加減病院行けって。竜胆の脳内、そして喉まで出掛けた言葉をぐぐぐっと飲み込んでニヘラと笑い三途の身体を抱き寄せた。
「こういうのって何?」
アジトから一番近いラブホテルの一番上、まぐわいを終えて備え付けの冷蔵庫からペットボトルを取って来るなりベッドで腰掛ける三途から発言があった。竜胆も隣に座り、腕の中に三途を納めたまま顔中にキスをして機嫌を伺う。
大きな瞳をウルウルさせている。いや泣きてーのコッチな、楽なセフレ1人失うかの瀬戸際だぞ。おい。
1456で!
でっ、デで出た〜〜いつものやつ!約十日にいっぺんはくるやつ!
なんでそんなハイペース周期なわけ。女の子の日より頻度ヤバいじゃんこいつ。ホルモン分泌どうなってんだよいい加減病院行けって。竜胆の脳内、そして喉まで出掛けた言葉をぐぐぐっと飲み込んでニヘラと笑い三途の身体を抱き寄せた。
「こういうのって何?」
アジトから一番近いラブホテルの一番上、まぐわいを終えて備え付けの冷蔵庫からペットボトルを取って来るなりベッドで腰掛ける三途から発言があった。竜胆も隣に座り、腕の中に三途を納めたまま顔中にキスをして機嫌を伺う。
大きな瞳をウルウルさせている。いや泣きてーのコッチな、楽なセフレ1人失うかの瀬戸際だぞ。おい。
tea
PROGRESSどう切り取ったらいいかなー?広高に沼ったのが令和だったので、魔性の子の舞台は昭和であり薄暗い仄暗い不穏なものだと思うんですけど、それらを抱えつつ儚いキラキラというのがサビなので、私の魔性の子はキラキラ令和の広高を描けたらいいなって思うのと、広瀬は若く、21そこらっていうのを強調して描いてるところがあります😂
oki_tennpa
DONEティカクロ2021年7月17日開催の西師弟Webオンリー「二人の旅の思い出に」にて展示させていただいたものです。
モブがたくさん喋ったり、ラスティカの過去や花嫁さんを少し捏造しています。
近親相姦を仄めかす描写があります。
ご注意ください。
星降らす君ソーサーにティーカップを置く透き通った音。
それはびいどろの窓から差し込む一欠片の陽の光。
向かいの席の白昼夢はいつかの貴方の微笑み。
暗い森の石ころが落ちた小道をぬけた先は真っ青な海だった。
それから、仕事に励む水夫たちのくるくる動き回る様がよく見えた。
「おや……見てごらんクロエ、やっと辿り着いたようだ。知らない間に街の場所が変わってしまうなんて、驚いたな」
「あんたが迷っただけだよ!?」
「そうだったかな?」
「もう!珍しく行きたい街があるって言うからどこかと思ったら…………でも、素敵なところだね。海って少し怖かったんだけど、遠くから見るだけならきらきらしてて綺麗かも。それに、貝殻みたいな香りがする!」
タッセルの着いたローファーに泥が跳ねていることも忘れて駆け出してしまいそうなくらい、クロエはわくわくしていた。
22181それはびいどろの窓から差し込む一欠片の陽の光。
向かいの席の白昼夢はいつかの貴方の微笑み。
暗い森の石ころが落ちた小道をぬけた先は真っ青な海だった。
それから、仕事に励む水夫たちのくるくる動き回る様がよく見えた。
「おや……見てごらんクロエ、やっと辿り着いたようだ。知らない間に街の場所が変わってしまうなんて、驚いたな」
「あんたが迷っただけだよ!?」
「そうだったかな?」
「もう!珍しく行きたい街があるって言うからどこかと思ったら…………でも、素敵なところだね。海って少し怖かったんだけど、遠くから見るだけならきらきらしてて綺麗かも。それに、貝殻みたいな香りがする!」
タッセルの着いたローファーに泥が跳ねていることも忘れて駆け出してしまいそうなくらい、クロエはわくわくしていた。
nbymk02
DONEオリファの過去話。修行後〜ミララと出会う前の時間軸。ある記者との出会いの話。
本編ネタバレ?仄めかしてます。
ファとラの話 慣れ親しんだ景色が次第に遠ざかり、鉄の塊は黒煙を吐きながら異郷の地を往く。
できるだけ遠く、誰も知らない場所へ。逃げるように俺はここまでやってきた。そうせざるを得なかった。夢も、約束も、それをつかむための努力も、すべて中途半端のままにして。宙に掲げたままの希望はそのまま高く遠く、伸ばす手から離れていくばかり。
辺りの人のざわめきがどこか靄がかって遠くに聞こえる。あれほどまでに輝いていた景色は色褪せて今はすべてが灰色にみえた。
俺は、すべてを失ってしまったのだ。
終点駅にたどり着いた汽車が止まる。次々と降りていく乗客を眺めて、俺はしばらく動けずにいた。行くあてはない。母のもとに帰ることはまだできない。もっと遠くへ。次の汽車に乗りついで、誰も知らない、見知らぬ土地へ行かなくては。
5484できるだけ遠く、誰も知らない場所へ。逃げるように俺はここまでやってきた。そうせざるを得なかった。夢も、約束も、それをつかむための努力も、すべて中途半端のままにして。宙に掲げたままの希望はそのまま高く遠く、伸ばす手から離れていくばかり。
辺りの人のざわめきがどこか靄がかって遠くに聞こえる。あれほどまでに輝いていた景色は色褪せて今はすべてが灰色にみえた。
俺は、すべてを失ってしまったのだ。
終点駅にたどり着いた汽車が止まる。次々と降りていく乗客を眺めて、俺はしばらく動けずにいた。行くあてはない。母のもとに帰ることはまだできない。もっと遠くへ。次の汽車に乗りついで、誰も知らない、見知らぬ土地へ行かなくては。
糸宮 キョロ
DONEワルワリ。正確に言うと私の性癖を詰め込んだワルワリもどきの短編。こういう何が言いたいのか分かんないような仄暗い小説が好き(書けるとは言ってない)pixivに投げたワルワリと同じ世界線で書いてるけど本編とは全くの無関係なのでこっちにポイ。本編続きは待ってて(待ってる人いる?忘れられてるんじゃね?)
あ、そうそう。新郎新婦の立ち位置は新郎が右で新婦が左なんですってね。これ書く時に初めて知った。
分かたれた蝶はまた出会う。テーブルに置かれた、様々な種類の紫が詰まった小瓶。
明度や彩度はそれぞれ違い、ラメ入りのものもあれば、パステルカラーのマットなものもある。
こんなにたくさんの種類があると、マニキュアに興味はなくとも壮観だ。魔女の妙薬を想像させる。
「気にいったか?」
突然視界の先に細く節くれだった長い指が現れ、小瓶を一つつまんだ。
親指と人差し指の間で不安定にゆらゆら揺れる小瓶には、一番スタンダードな、紫といえばこれといった色をした液体が詰まっている。
いやらしい感じにテカテカ光って、ワルイージの趣味の少し暗めの暖色照明の光をゆるく跳ね返している。
まぁでも、答えとしては………
「どうでもいいな。」
「お前らしいよ。」
言うと思った、と言いながらことりと小瓶を机に戻す。
3463明度や彩度はそれぞれ違い、ラメ入りのものもあれば、パステルカラーのマットなものもある。
こんなにたくさんの種類があると、マニキュアに興味はなくとも壮観だ。魔女の妙薬を想像させる。
「気にいったか?」
突然視界の先に細く節くれだった長い指が現れ、小瓶を一つつまんだ。
親指と人差し指の間で不安定にゆらゆら揺れる小瓶には、一番スタンダードな、紫といえばこれといった色をした液体が詰まっている。
いやらしい感じにテカテカ光って、ワルイージの趣味の少し暗めの暖色照明の光をゆるく跳ね返している。
まぁでも、答えとしては………
「どうでもいいな。」
「お前らしいよ。」
言うと思った、と言いながらことりと小瓶を机に戻す。
Keitodama__0920
DOODLE久しぶりの創作。弟が大好きなお兄ちゃんの話です。
※暴力、自殺を仄めかす描写あるので苦手な方は注意してください
とあるブラコンのお話し ────父さんじゃなくてあんたが死んでしまえばよかったのに!
そう言った俺の弟は、言った直後にどうしてか自分自身が傷ついたような顔をした。
そして続けて何か言おうと口を開くのを俺は静止して、「わかった。」と一言だけ言えば弟は面白いくらいに目を丸くした。
そんな顔もやっぱり可愛いなぁと思いながら、俺は自分の鎌の刃を首に当てる。
父さんは俺達が小さい頃に死んでしまったから代わりにはなれないけれど、今すぐここで命を絶つことは出来る。俺が死ねばきっと弟は久しぶりに笑ってくれるだろう。
久しぶりに見れる弟の笑顔を想像して思わず笑みがこぼれる。そしてそのまま、鎌を握っている手に力を入れる。
流石俺の鎌と言うべきか、すこし力を入れただけで首筋から何か伝う感触を味わった。
1040そう言った俺の弟は、言った直後にどうしてか自分自身が傷ついたような顔をした。
そして続けて何か言おうと口を開くのを俺は静止して、「わかった。」と一言だけ言えば弟は面白いくらいに目を丸くした。
そんな顔もやっぱり可愛いなぁと思いながら、俺は自分の鎌の刃を首に当てる。
父さんは俺達が小さい頃に死んでしまったから代わりにはなれないけれど、今すぐここで命を絶つことは出来る。俺が死ねばきっと弟は久しぶりに笑ってくれるだろう。
久しぶりに見れる弟の笑顔を想像して思わず笑みがこぼれる。そしてそのまま、鎌を握っている手に力を入れる。
流石俺の鎌と言うべきか、すこし力を入れただけで首筋から何か伝う感触を味わった。
Laurelomote
PASTカー●ィギャグパロアンソロ『ポヨポヨコミック』付録冊子にて掲載させていただきました、仄暗いサスペンスです。mtkb気味です。さらばマヌカン
作:ロゥレル
本文の内容はフィクションです。
登場する用語は全て架空のものであり、実在の人物・団体・出来事等の名称とは一切関係ありません。
カシャ、カシャ…
軽快な音と共に繰り返される光の点滅、角度を変えて何度も切られるシャッター、その向こう側…スクリーン上のビーチの前に、彼は立っていた。
「…はい!オッケーでーす、お疲れ様でしたー!」
カメラマンの響く声を合図に、被写体であるカービィは自身を飾るハイビスカスの花はそのままに、作り物の青空・青い海から飛び出し簡素なパイプ椅子に沈み込んだ。
「お疲れさま!今日も頑張ったね〜」
「…」
「…元気ないね」
マネージャーのワドルディが駆け寄り顔を覗いても、つい先程までカメラに晴れやかな笑顔を見せていたはずのトップモデル・星のカービィの表情は曇ったまま。
今の彼は、身につけたアイテムは銀河中の女性がこぞって買い漁り売り切れ続出、最近はテレビ出演など活動の幅も広がっている話題のスーパーモデル・星のカービィ。SNSでは『何してもカワイイ!』ともっぱらの好評を受け続け、その勢いは誰にも止められないとまで評されているのだが、
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hariyama_jigoku
DONE鍾タル小説。ボツなんだけどキスの日のSSということにしました。「仄かな夜」.「先生、好きだよ」
そう初めて聞いたのは、食事の席でのことだった。
新月軒で食事を取っている最中のこと、その日は公子が酒を呷るペースが妙に早かったことを覚えている。折を見て水を飲ませていたものの、肴を置き去りに杯だけを重ねるものだからすっかりと公子は潰れてしまっていた。個室で他人の目がない場所だったからだったのか、本人が突っ伏してしまっている以上真偽は定かではない。
「公子殿」
軽く肩を揺さぶっても、意味を成さない声が返ってくる。腕を枕に頭を横たえていて、時折目を瞬かせるもののその動きは酷く緩慢だ。顔も耳も朱に染まっていて、どうやって店から連れ出すべきかと思案する。
ふと思い出して、己の財布を探った。が、見当たらない。当ては寝に伏している。流石にそんな相手の懐を探ることは憚られて、ツケを頼もうと椅子を引いた。すると立ち上がるかくらいのところで、公子の頭がゆらりと持ち上がる。起きてくれるならそれに越したことはない。会計をしたい旨を口に出そうとすると、赤い相貌がふわりと崩れる。眉を下げて、水を孕む瞳は深い青を蕩かした色をしていた。そして公子は口角を上げて、とっておきの秘密を 1844