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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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    zeana818

    PROGRESSこれは叩き台になるので、かなり方針変えるヨ!書いたから読んで欲しかっただけです。
    DK鯉がとある研修に行く話。
    どうしても鯉にふ〜ぞくで働いて欲しいんだけど、そんな感じじゃないじゃないですか。そんな悩みをtみさんにこぼしてたらoしゃさんが「世界を変えるのです」(救世主の構えでピカーと輝きながら)と仰るので…そういえばmっこさんと施行させた法令があった!わしの周りには天才ばかりですね!w
    大人になるために必要な幾つかのこと 昭和八十一年、とある法令が施行された。
     政府の懸念事案であった少子高齢化は、ある時深刻な転換期を迎える。女子の出生率が全体の三分の一を切ったのだ。一時的なものではという楽観論は、すぐに覆される。年々低下の一途を辿り、さすがに何か手立てを打つべきと論議が重ねられるが、生憎男女の産み分けは神の領域である。ヒトの手で左右できるものではなかった。
     同時に婚姻率も徐々に下がっていったのは自明の理であるが、意外な弊害が出ることになる。性犯罪が増えたのだ。また、他の犯罪に至る動機も突き詰めれば、性欲を解消できない不満にあった。
     女児は産まれた時点で嫁入り先の打診がされる。当然のことながら富裕層に限られるので、一般的な家庭の男性は、よっぽどの縁がなければ生涯独身か、同性相手をパートナーにする他ない。
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    おはつ箱

    DONE土佐組現パロ。
    年齢操作。名前や呼び方余り変えてないです。距離感バグってる土佐組ですが、腐向けではないです。土佐弁はニュアンスで。
    自身が働いていたガソリンスタンドでの記憶を使っている為情報が古いですが、寛大な心でお読み下さいませ…。
    (作中に出てくる恒例行事は実際に行っていた楽しい思い出だったので、3人に体験してもらいました!)(本当に豚汁の屋台があったんですよ!)
    変わらない日々を12月31日
    今年最後の営業日、店は混雑していた。
    毎度の事ながら、どうして皆ギリギリになってまで車を洗うのか?と、肥前は朝からひっきりなしの洗車依頼にウンザリしていた。
    手洗い洗車の他に機械で洗うドライブスルー洗車もあるが、そちらも大行列だ。
    冬休みと言う事もあり、社員・バイトもほぼ総動員で給油、洗車、整備等を捌いている状況だし、陸奥守は朝からピットに入りっぱなしで殆ど顔を見ていない気がする。店長の南海はレジに入ったり備品や洗車機械の洗剤補充、地下タンクの残量を気にしたりと色々な雑務を抱えて忙しそうだった。
    (あ〜…腹減った…寒いし手は荒れるし…
    早く帰りてぇ…)
    ハッキリ言って肥前は疲れていた。いや、肥前だけではない、何故だかガソリンスタンドは12月が忙しく、25日を過ぎると更に忙しい為皆疲れ切っていた。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その6 きゅりきゅりきゅり。紅玉海の水面は静かに揺れ、リールをゆっくりと巻く音だけが軽快に鳴り響く。
    「あっ、引いているわよ」
    「ほいほい」
     黒い鱗のある手が竿を引き、海水の飛沫をまきながら獲物が釣り上げられる。
    「サンゴノオトシゴ。食べれないからリリースだね」
     釣りあげたアウラ、フィーネは静かにサンゴノオトシゴを海へと返す。
    「そもそも、このあたりの魚は食べられるのかしら?」
     傍らの石の塀に座って眺めていたフェオ=ウルが訊ね、フィーネは再度竿を投げながら答える。
    「トラフグとか、美味しいらしいよ」
    「あら、楽しみね!」
    「毒の処理失敗すると死ぬけどね」
    「あら……あなた先に食べてくれる?」
    「毒はもう嫌です」
     ウルダハの祝賀会で、ナナモ毒殺の容疑者にされた経験のあるフィーネとしては毒の可能性があるものを口にする気は全く起きない。
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