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    torua_e

    DOODLE最初から最後までモブ男の独白です。
    よくある「お前の好きなやつ寝とったから!ざまあみろ!え?!どうしてもっていい人捕まえてんだよ!くっそー!」系の展開をアルカヴェで出来ないかと思って書いた文です

    ・設定
    教令院時代設定。アルハイゼンがモブ女に気があると思ったモブ男が、アルハイゼンからモブ女を奪おうとして、アルカヴェを見せつけられる。
    馬鹿にして笑えよ僕は教令院に通う男子学生のモブ太郎。顔と身長は中の上、成績は中の中、家柄は由緒正しき学術家庭だ。普通と思ったか?天才の集う教令院で成績の中間を収めることは、それだけで非常に大変なことなんだぞ!
    そんなことよりも大変なことが起こった。
    僕と同じクラスにいる学年のマドンナ的存在のモブ美に、最近お気に入りの男が出来たんだ。
    そいつの名前はアルハイゼン。僕と比べて、少し身長が高く、少し成績がよく、顔は……まぁ人それぞれ好みがあるだろう。しかし性格は僕の何倍も悪いやつだから、総合的には僕の方が優れている。
    アルハイゼンは基本的に昼休憩になると、ふらっと姿をくらませる奴なのだが、最近は何故か休憩時間になってもどこにも行かずに、ただ黙々と本を読んでいるんだ。そしてそんなアルハイゼンに優しく慈愛の心で声をかけたのがマドンナのモブ美だ。
    1997

    いかふらい

    MAIKING🦈は自分がいてもいなくても変わらないけど急にいなくなったら多少なりとも傷つくだろうし、帰れたらあっちで永住しようと思ってるから自分のことを忘れた方が🦈は幸せだろうな、と一人で勝手に結論づけた🦐と、まともに抵抗もできずに後生大事に抱えてやろうと思っていたものを奪われる🦈のはなし。(23/02/12)
    七日後には忘れてるから立つ鳥跡を濁さず
     黒と赤、それと白で統一された部屋に、ハキハキとした壮年の男の声ともう一つ、若い男――ユウの声が響いている。落ち着いた雰囲気のこの部屋で男が二人、世間話を交わしていた。部屋へと案内してくれたスタッフが、この大柄な壮年の男が店主だと教えてくれた。
     天気の話から近況といった、恐らく店主の興味を唆らない話題ばかりであるが、ゆるりと弧を描く口元から察するに気分を害してはいないらしい。うーん。ユウが巧みな話術を身に着けていたのならより楽しませられただろうが、生憎と持ち合わせているものは隣に住むおばさんと同程度のもの。これ以上を求められてもどうにもできないのだ。なんでも久しぶりの客だそうで、人と会話するだけで満ち足りるのだと店主は言った。楽しんでくれているのなら良かったと思う。
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