患
烈ポイピク垢
REHABILIなんか私生活…、疲れたり、辛いこと多いけど、
不安、心配とかもあったり
精神的な疾患でできないことも
多いけど…、
のりこえられるようにしよう。
間あいてしまい申しないです。
皆様も体調等、母親ふくめて
気をつけてくださいです。
20220407。
ktunegumern7
DONE【夢病の患者と終焉の旅人】数年前から世界に現れ始めた夢病
特別驚異となる病気ではなかった…はずだった。
イレギュラーが現れ始めるまでは…。
イレギュラーを怖がった政府たちの政策により作られたエデン【EDEN】
これはそこに収監された罹患者達の話
ラフィーネ→ラフィ
リリー・ベリー→リリー
第1話まだ少し肌寒い4月
今日も子供達のリリー・ベリーを呼ぶ元気な声がエデンに木霊する。
『すずらん先生!!』
リリー「はいはい。今行くよ。」
花吐き病の罹患者リリー・ベリー
彼の通称はすずらん先生
最初彼にどうしてその名前で呼ばれてるのか聞いた時、《すずらんが好きだからだよ。》となんだか腑に落ちない答えを返されたことを思い出す。
ラフィ「今日も子供たちは元気だな…。」
中庭ですずらん先生と遊ぶ子供たちを眺めながら俺は、罹患者達の資料をまとめていた。
ラフィ「よしっこんなところかな…。」
しばらくして罹患者達の資料をまとめ終わり廊下に出る。
今日は何も無くて油断した。
「わっ!!」
ラフィ「わぁ!!?」
いきなり後ろから驚かされて思わず資料を落としそうになった
1615今日も子供達のリリー・ベリーを呼ぶ元気な声がエデンに木霊する。
『すずらん先生!!』
リリー「はいはい。今行くよ。」
花吐き病の罹患者リリー・ベリー
彼の通称はすずらん先生
最初彼にどうしてその名前で呼ばれてるのか聞いた時、《すずらんが好きだからだよ。》となんだか腑に落ちない答えを返されたことを思い出す。
ラフィ「今日も子供たちは元気だな…。」
中庭ですずらん先生と遊ぶ子供たちを眺めながら俺は、罹患者達の資料をまとめていた。
ラフィ「よしっこんなところかな…。」
しばらくして罹患者達の資料をまとめ終わり廊下に出る。
今日は何も無くて油断した。
「わっ!!」
ラフィ「わぁ!!?」
いきなり後ろから驚かされて思わず資料を落としそうになった
烈ポイピク垢
REHABILI体調、精神的な疾患もふくめてなかなか安定させるのは難しい…、
私生活はストレスも多いから…、
きついけど、なんとかなるかな…、
でもなんとか乗り越えよう…、
辛いことも多いけど…。
やっぱりアニソンは元気くれる。
そういうときも。
皆様も母親もふくめて、
体調等気をつけてくださいです、
体大切です。
2022,1,19。
なんか間あいてしまい申し訳ないです。
いつも。
すばる
DONE現パロ歳の差斎土のヒッジが眼を患ったようです。目をやってしまうと行動範囲縮まって困るんですよね。そこに乗じてくる彼氏がいたら、ちょっと腹立てちゃいますよね。結膜炎と出来心 金曜日の夜。部屋着で僕を迎え入れてくれた土方さんに、ちょっとした違和感があった。
目が赤い。虹彩が赤いのはいつも通りなのだけれど、白目まで血走っている。
僕の視線に気づいたのか、土方さんはお手本のように綺麗なウインクを飛ばしてきた。
「この目か」
僕はうなずく。
「目がかゆくてかすんで、眼科に行った。ドライアイと目の傷が引き金になった結膜炎だそうだ」
土方さんの仕事は企画系だ。各種販促の現場を奔走することもあるけれど、段取りが八割という言葉もあるように、資料作りなどのためのデスクワークも多い。
そうなるとパソコン画面とにらめっこする時間が増える。普段から裸眼で過ごす土方さんでも、消耗したのだろう。
2118目が赤い。虹彩が赤いのはいつも通りなのだけれど、白目まで血走っている。
僕の視線に気づいたのか、土方さんはお手本のように綺麗なウインクを飛ばしてきた。
「この目か」
僕はうなずく。
「目がかゆくてかすんで、眼科に行った。ドライアイと目の傷が引き金になった結膜炎だそうだ」
土方さんの仕事は企画系だ。各種販促の現場を奔走することもあるけれど、段取りが八割という言葉もあるように、資料作りなどのためのデスクワークも多い。
そうなるとパソコン画面とにらめっこする時間が増える。普段から裸眼で過ごす土方さんでも、消耗したのだろう。
斑猫ゆき
DONE精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。夢から醒めたふたりの後日談。誰かの夢は誰かの現実。これで本当に最後の最後です。今まで読んで頂いて本当に有り難うございました。夢限王国の復権 終礼がかかるなり、教室には賑やかしい空気がそこかしこから湧き出し満ちていった。窓から見える校庭の桜はもう大分花びらを落としている。瑞々しい色の葉が生えかけた隙間に、まだ落ちきっていない萼が淡い紅色を添えて、季節のさかいめを彩っていた。去年には、見られなかった色。それが遠目に見えた途端、俺は目が離せなくなる。まるで抜け落ちた経験を吸い上げているかのように。
「炭治郎、お昼行こ」
席に座ったまま窓の外をぼうっと眺めていると、隣から声がかかった。夢の中から聞こえてくるような、柔らかい響き。
声の方を見やれば、民尾が机に両手を突いてこちらを見下ろしている。勿忘草色の瞳が細められて、艶やかな光を渡らせているのが眩しい。
13980「炭治郎、お昼行こ」
席に座ったまま窓の外をぼうっと眺めていると、隣から声がかかった。夢の中から聞こえてくるような、柔らかい響き。
声の方を見やれば、民尾が机に両手を突いてこちらを見下ろしている。勿忘草色の瞳が細められて、艶やかな光を渡らせているのが眩しい。
斑猫ゆき
DONE精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。失われてしまったたみおさんを見つけるべくタンジロがもう一度手を伸ばす話③。夢路の果ての大団円、ですがもうちょっとだけ続きます。星屑の証明・Ⅲ 強い日射しが、街路樹の葉に夏を焼き付けていた。黒焦げになった葉のかたちが歩道に落ち、影を作っている。その下に入って陽を避けながら、炭治郎は図書館への道を急いでいた。時折熱で揺らめいて見える遠くの景色は、近づく度に定まって、行き過ぎる。抜けるような空の上に波形をかたち作っていた信号機が、その下を通過する頃には鉄の重たい質感を取り戻す。首筋を滑り落ちる汗が、じくとシャツに染みては不快感をまとわりつかせていった。
肩から提げた鞄は重い。その中には、ハンカチや小銭入れといった普段使いの品を除けば、ただひとつしか入ってはいないというのに。鞄の中に眠るそれが、炭治郎を無言の内に引き留めているようにも思えた。腕を引く重みを振り切って、炭治郎は前へと進む。アスファルトから立ちのぼる陽炎が、夢のように大気を震わせる。
15070肩から提げた鞄は重い。その中には、ハンカチや小銭入れといった普段使いの品を除けば、ただひとつしか入ってはいないというのに。鞄の中に眠るそれが、炭治郎を無言の内に引き留めているようにも思えた。腕を引く重みを振り切って、炭治郎は前へと進む。アスファルトから立ちのぼる陽炎が、夢のように大気を震わせる。
ex_est
REHABILI進捗!!を!!出すけど!!!本当はお誕生日本ありがとうございましたが言いたかったありがとうございましたああああいろいろ派生させちゃいたい病に罹患してしまった〜〜〜〜やりたいこと無限大ですね・・・!!!!!
mi_nai_
DONEシプレとエミリアという患者の話ソメイユ終末病棟年中雪が降る辺境地にある大きな終末病棟
そこは毎日数百という死者を看取り弔っていた。
末期ガン、感染症、狂犬病…
完治は見込めないという患者はこぞってここに運ばれ最期をこの白く寂しい病棟で過ごす事になる。
しかしそこにも白衣の天使というものは存在していた
それがシプレを含む獣人の看護師達だ。
そして不思議な事に看護師達は全て獣人で、名はみな植物の名前で統一されており、全て花言葉が少しばかり不穏な意味合いを持っていた。
「シプレ」
「なんでしょうドクター」
「この薬をエミリアに投与してやってくれ、きっと少しは楽になる」
承知しました
頭を下げるシプレの頭に結ばれたリボンが揺れる。
シルバーの長髪を揺らしながら広い病棟を迷う事なく歩きドクターの言う通りエミリアという患者の部屋へとやってきた。
2114そこは毎日数百という死者を看取り弔っていた。
末期ガン、感染症、狂犬病…
完治は見込めないという患者はこぞってここに運ばれ最期をこの白く寂しい病棟で過ごす事になる。
しかしそこにも白衣の天使というものは存在していた
それがシプレを含む獣人の看護師達だ。
そして不思議な事に看護師達は全て獣人で、名はみな植物の名前で統一されており、全て花言葉が少しばかり不穏な意味合いを持っていた。
「シプレ」
「なんでしょうドクター」
「この薬をエミリアに投与してやってくれ、きっと少しは楽になる」
承知しました
頭を下げるシプレの頭に結ばれたリボンが揺れる。
シルバーの長髪を揺らしながら広い病棟を迷う事なく歩きドクターの言う通りエミリアという患者の部屋へとやってきた。
斑猫ゆき
MAIKING精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。失われてしまったたみおさんを見つけるべくタンジロがもう一度手を伸ばす話。今回たみおさん出てきませんが根底はたんたみです。星屑の証明・Ⅱ とっぷりと暮れた夜にも、未だ夕焼けの名残が残っていた。東の空の端に溶け残った薄桃の明かりが、商店街のアーケードにささやかな照り返しを預けている。けれどそれもすぐに黒に溶けて、二色に塗り分けられた幌の柄の区別はつかなくなる。
炭治郎はそれに背を向けて、善逸と禰豆子とともに学校への道を歩き始めていた。商店街から学校へとまっすぐに続く舗道は、炭治郎が入院する前と同じような顔をして三人を出迎えてくれる。店の配置も、街路樹の背丈も、バス停の剥げかけた時刻表も、あの頃と同じだ。
(……だけど)
すれ違った掲示板に貼られたポスターを一瞥して、炭治郎は胸の中ひとりごちる。少年科学館のプラネタリウムの広告。夜空の青を退色させたそれは、十二星座の物語をテーマにしたプログラムを宣伝していた。確か、入院する前は子供向けアニメのキャラクターが天体の豆知識を語るという番組だった筈なのに。
15111炭治郎はそれに背を向けて、善逸と禰豆子とともに学校への道を歩き始めていた。商店街から学校へとまっすぐに続く舗道は、炭治郎が入院する前と同じような顔をして三人を出迎えてくれる。店の配置も、街路樹の背丈も、バス停の剥げかけた時刻表も、あの頃と同じだ。
(……だけど)
すれ違った掲示板に貼られたポスターを一瞥して、炭治郎は胸の中ひとりごちる。少年科学館のプラネタリウムの広告。夜空の青を退色させたそれは、十二星座の物語をテーマにしたプログラムを宣伝していた。確か、入院する前は子供向けアニメのキャラクターが天体の豆知識を語るという番組だった筈なのに。
烈ポイピク垢
REHABILI申し訳ないです、間あいてしまい私生活とか辛かったり
精神的の疾患の対人恐怖があまり
よくなくて
通院きちんとしてますが
なかなかひきこもりがちになってしまい
ですね
申し訳ないです
でも乗り越えよう
大切なことのために
皆様も母親もふくめて体調等
気をつけてくださいです
あと同じ構図のもの前にも
描いたかもですかきなおしということで
ある場合は申し訳ないです
2021,11,19。
斑猫ゆき
MAIKING精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。失われてしまったたみおさんを見つけるべくタンジロがもう一度手を伸ばす話。今回ぜんねず要素あり。星屑の証明・Ⅰ 部屋の中には、部屋があった。
机の上に乗るほどの小さな人形の家は、しかし締め切られた居室の中でそれ自身がこの空間を構成する主体であるかのような存在感を放っている。少なくとも、部屋の主である炭治郎にはそう感じられていた。
家の壁は隣接した二辺だけに張られ、開けた残り二辺から中が覗けるようになっている。淡い色彩で統一されたシールで平面上に内装が表現されていて、そのなかにふたつだけ、ぽつんと浮き出したように人形が立っていた。紙粘土で拙くこね上げられたそれは、床に貼られた鉄道模型のシールを覗き込むかたちで慎ましく身を寄せ合っている。
そのうちの黒髪の人形に向けて、炭治郎は話しかける。机の上に半ば寝そべるように視線を合わせ、縋るように。
12264机の上に乗るほどの小さな人形の家は、しかし締め切られた居室の中でそれ自身がこの空間を構成する主体であるかのような存在感を放っている。少なくとも、部屋の主である炭治郎にはそう感じられていた。
家の壁は隣接した二辺だけに張られ、開けた残り二辺から中が覗けるようになっている。淡い色彩で統一されたシールで平面上に内装が表現されていて、そのなかにふたつだけ、ぽつんと浮き出したように人形が立っていた。紙粘土で拙くこね上げられたそれは、床に貼られた鉄道模型のシールを覗き込むかたちで慎ましく身を寄せ合っている。
そのうちの黒髪の人形に向けて、炭治郎は話しかける。机の上に半ば寝そべるように視線を合わせ、縋るように。
斑猫ゆき
DONE精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。『ジョハリの箱庭』本編の裏で起こっていたことをタンジロとむざさま+上弦が解説してくれる話④。とりあえずこれでいったんおしまいです。Lycoris radiataの生活環・Ⅳ「それでは、失礼します」
童磨に伴われて、炭治郎は応接室をあとにする。
そういえば、病室へと案内して貰う途中だったか。そんな記憶がやっと意識の表面に浮かんでくる。途端にずしりと重くなる肩。随分長い間話し込んでいたようで、もう窓の外では日光が夕に色づき始めていた。扉をくぐろうとしたところで、無惨が思い出したかのようにふたりを呼び止めた。
「ああ、童磨。ついでにこれを資料室に持って行け。もう、必要のないものだからな」
首の向きだけで、無惨はドアの傍らに立つ本棚を指し示す。中程の段に書類ラックが突っ込まれており、中にはカルテらしきバインダーが数枚詰まっていた。童磨は軽く会釈をしてそれを抱えると、再び炭治郎を促して扉の外へと出る。
6536童磨に伴われて、炭治郎は応接室をあとにする。
そういえば、病室へと案内して貰う途中だったか。そんな記憶がやっと意識の表面に浮かんでくる。途端にずしりと重くなる肩。随分長い間話し込んでいたようで、もう窓の外では日光が夕に色づき始めていた。扉をくぐろうとしたところで、無惨が思い出したかのようにふたりを呼び止めた。
「ああ、童磨。ついでにこれを資料室に持って行け。もう、必要のないものだからな」
首の向きだけで、無惨はドアの傍らに立つ本棚を指し示す。中程の段に書類ラックが突っ込まれており、中にはカルテらしきバインダーが数枚詰まっていた。童磨は軽く会釈をしてそれを抱えると、再び炭治郎を促して扉の外へと出る。
斑猫ゆき
MAIKING精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。『ジョハリの箱庭』本編の裏で起こっていたことをタンジロとむざさま+上弦が解説してくれる話③。長いので複数回に分けての投稿ですLycoris radiataの生活環・Ⅲ 呆気にとられた表情で、炭治郎は無惨と童磨を見つめていた。
別の世界の、夢。
幾度も己が繰り返してきたそれが、ひとつの現象へと収斂していく。俄かには信じがたかったけれど、眼前の二人の振るまいからは、ひとかけたりとも放埒な嘘の匂いなどしなかった。余りにもひたむきで、混じりけのないそれに、炭治郎はおずおずと質問を差し出す。
「え、っと……それ、俺に話してもいいことなんですか?」
「うん。だって、君がそれを誰かに吹聴したところで、誰もマトモに信用しないだろう? 夢ばっかり見てる子供の戯れ言だって。俺たちもそうだった。ただ一人、無惨様以外は」
ほんの僅かだけ、童磨の顔が曇った。
極彩色の瞳は光を弾くことなく留め、白橡の髪が陰った陽に白く濁る。それは他人を映す鏡である彼が見せた、本来の輝きのようにも見えた。それを机越しに眺めやりながら、炭治郎の頬が僅かに強ばる。
6090別の世界の、夢。
幾度も己が繰り返してきたそれが、ひとつの現象へと収斂していく。俄かには信じがたかったけれど、眼前の二人の振るまいからは、ひとかけたりとも放埒な嘘の匂いなどしなかった。余りにもひたむきで、混じりけのないそれに、炭治郎はおずおずと質問を差し出す。
「え、っと……それ、俺に話してもいいことなんですか?」
「うん。だって、君がそれを誰かに吹聴したところで、誰もマトモに信用しないだろう? 夢ばっかり見てる子供の戯れ言だって。俺たちもそうだった。ただ一人、無惨様以外は」
ほんの僅かだけ、童磨の顔が曇った。
極彩色の瞳は光を弾くことなく留め、白橡の髪が陰った陽に白く濁る。それは他人を映す鏡である彼が見せた、本来の輝きのようにも見えた。それを机越しに眺めやりながら、炭治郎の頬が僅かに強ばる。
斑猫ゆき
MAIKING精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。『ジョハリの箱庭』本編の裏で起こっていたことをタンジロとむざさま+上弦が解説してくれる話②。長いので複数回に分けての投稿ですLycoris radiataの生活環・Ⅱ なおも童磨の講義は続く。ひんやりとした応接室の空気に、入り交じっていく言葉。カーテンを揺らした風が、また金木犀の香を鼻先まで運んでくる。
艶やかな甘さを空気に感じる度、炭治郎は奇妙な感覚に襲われていた。窓は開け放されたままで、ずっと花の香りはこの部屋に満たされていたはずなのに、それに気づくたびに新しく生まれてきたような気すらする。居心地の悪い非連続性。まるで夢から覚めて、また別の夢の中にいるかのように。
「さて、ここから本題に入ろう。今言ったように人間と蝶では感覚器官の差異が激しすぎて、夢をそのまま現実と受け取ってしまうことはそうそうない。だけれど、現実世界とほぼ同じ『自分』の視点で夢を見たとしたら、どうだろう」
5059艶やかな甘さを空気に感じる度、炭治郎は奇妙な感覚に襲われていた。窓は開け放されたままで、ずっと花の香りはこの部屋に満たされていたはずなのに、それに気づくたびに新しく生まれてきたような気すらする。居心地の悪い非連続性。まるで夢から覚めて、また別の夢の中にいるかのように。
「さて、ここから本題に入ろう。今言ったように人間と蝶では感覚器官の差異が激しすぎて、夢をそのまま現実と受け取ってしまうことはそうそうない。だけれど、現実世界とほぼ同じ『自分』の視点で夢を見たとしたら、どうだろう」
斑猫ゆき
MAIKING精神科の患者タンジロと医者たみおさんの炭魘シーズン2です。『ジョハリの箱庭』本編の裏で起こっていたことをタンジロとむざさま+上弦が解説してくれる話。長いので複数回に分けての投稿ですLycoris radiataの生活環・Ⅰ「こんな山奥に、よく来たなぁ。疲れたろう?」
先導する男が笑う。
童磨と名乗った医師の、白橡の髪を視線でなぞりながら、炭治郎は白い廊下を進んでいた。リノリウムの床に、歩幅のまるで違うふたつの足音が輪唱する。
今いるこの四階に、自分の病室があるのだという。
先程上がってきたエレベーターの中で説明された筈の情報ではあるが、どうにも実感が湧かなかった。それどころか、今日からこの診療所に転院してきた自分を、童磨が施設の入り口で出迎えてくれたときの情報も、もう既に酷く遠い。記憶は確かなのに、まるで、ほんの少しだけ過去の自分と現在の自分が、透明な壁で隔てられてしまっているかのように。
視界は明るく、そして白い。右手にある窓の外には先程車を走らせてきた樹海が犇めいている筈なのだが、壁側に寄っているせいか、炭治郎の位置からは雲の張り詰めた空だけが見える。白と黒と、その濃淡だけで構成される景色。ときたま視界を掠める色は、雲間から零れる日射しの白から分けられたものでしかなかった。
8685先導する男が笑う。
童磨と名乗った医師の、白橡の髪を視線でなぞりながら、炭治郎は白い廊下を進んでいた。リノリウムの床に、歩幅のまるで違うふたつの足音が輪唱する。
今いるこの四階に、自分の病室があるのだという。
先程上がってきたエレベーターの中で説明された筈の情報ではあるが、どうにも実感が湧かなかった。それどころか、今日からこの診療所に転院してきた自分を、童磨が施設の入り口で出迎えてくれたときの情報も、もう既に酷く遠い。記憶は確かなのに、まるで、ほんの少しだけ過去の自分と現在の自分が、透明な壁で隔てられてしまっているかのように。
視界は明るく、そして白い。右手にある窓の外には先程車を走らせてきた樹海が犇めいている筈なのだが、壁側に寄っているせいか、炭治郎の位置からは雲の張り詰めた空だけが見える。白と黒と、その濃淡だけで構成される景色。ときたま視界を掠める色は、雲間から零れる日射しの白から分けられたものでしかなかった。
tomatoohouse
DONE寂乱。医者は絶対な存在じゃなくて患者が治療を願わなければ救うすべをもっていても救えなくて、それはとても歯がゆくて苦しいこととで、ものごとはままならないと思った。あと自分の知らないところで乱数くんが死んでいたら先生はかなりトラウマになると思う。先生にとっては誰かが生きてることが救いだろうから拒まれたら辛いなっておもう 12斑猫ゆき
DONE精神科の患者タンジロと医者タミオチャンの炭魘のシーズン2です。退院したタンジロ視点の後日談。何でも許せる人向けかつ今までのを読んでないと意味が分からないので注意。Luciola cruciataの生涯 目の前を、ちいさな光が通り過ぎる。
ゆるやかに明滅するそれは浮き上がって暗闇の一点へと止まり、黒に沈んでいた木立の輪郭をわずかに削り出す。そんなささやかな明かりがいくつも飛び回り、川面をちらちらと星の代わりに照らしていた。ねっとりとした夏の空気が肌に絡みついて汗を呼びつけるけれど、水の上を渡ってくる涼やかな風のおかげで、不快感はほとんどなかった。音のない夜が、俺たちを包み込んでいる。
「わぁ……」
飛び回る蛍の群れに、俺は感嘆の息を漏らす。突き出した背の高い草に足が触れて、掻き分けられた地面から蒼い匂いが立ちのぼる。水面を踏まないぎりぎりのところまで身を乗り出して、俺は両手を掲げた。
「見えますか、民尾先生? 綺麗ですねぇ」
7933ゆるやかに明滅するそれは浮き上がって暗闇の一点へと止まり、黒に沈んでいた木立の輪郭をわずかに削り出す。そんなささやかな明かりがいくつも飛び回り、川面をちらちらと星の代わりに照らしていた。ねっとりとした夏の空気が肌に絡みついて汗を呼びつけるけれど、水の上を渡ってくる涼やかな風のおかげで、不快感はほとんどなかった。音のない夜が、俺たちを包み込んでいる。
「わぁ……」
飛び回る蛍の群れに、俺は感嘆の息を漏らす。突き出した背の高い草に足が触れて、掻き分けられた地面から蒼い匂いが立ちのぼる。水面を踏まないぎりぎりのところまで身を乗り出して、俺は両手を掲げた。
「見えますか、民尾先生? 綺麗ですねぇ」
ren59_mooooook
MOURNING2020年末にぶっこまれた08シーズンの告知見て勢いで描いたゆめかわ患者自分用に作ったグッズに使ってそれっきりだったので供養
割と気に入ってるのでちゃんと塗って仕上げたいよね(フラグ)
うさぎさん
DONE箱入萬凾(ハコイリ_バンカン)酒のみのぐうたら人間。
隙あらば酒を飲み、隙あらばサボろうとする。
ただし人好きなのか、患者好きなのか、一度担当になったらべらぼうに甘くなる。
悩みは生まれつきの足の悪さと絶賛反抗期中の一人息子(酒飲みすぎて妻には逃げられた。息子はもう17になるが嫌われている)。 16