旦那
東狐風和
DONE人妻男監受webオンリー 「旦那様は魔法使い」参加中です🌸
途中で終わってるのは後編部分が間に合わなかったからです…。
11月7日に開催されるwebイベにて後編部分を公開予定です💡
【ジェイ監♂】全年齢向
がっつり顔有・個性有です。
#だんまほ92企画 #twstプラスB 18
取れ石
PAST21/9/17べったー掲載全年齢
PW:平子夢をアルファベット小文字
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⚠注意⚠御本のネタバレを含みます
Sakoさん(@__sakosako__ )の御本(平子夢小説)「From the Day」のFAです
素敵な作品をありがとうございました!
最初2枚目の方が浮かんだけどあんまりなのでもう1枚
ちょっとカフェ店員みたいになっちゃったけど…こんな旦那さんが家で待っててくれたらなあ 2
ふすまこんぶ
DONE旦那氏×将軍のオメガバ話。モブの無理矢理未遂描写あり注意。
芳香に満ちる(5)退勤間際にヒートが来た。ぼんやりする頭で何とか仕事を終わらせ、すぐに基地を出て行く。空はもう赤い夕焼け色に染まっていた。正門を出てすぐ、たむろしていた3つの人影のうち1つに声をかけられた。
「あれ、ギルモア?」
1年前から同じ部隊にいる男だ。まだ配属されて日が浅い頃、「アルファっぽい」とギルモアを評した人物でもある。その左右にはのっぽの男と眼鏡の男が立っていた。確か別の部隊に所属している隊員だったか。
「……何か用か」
ぎろりと相手を睨みつける。
「用っつうか……お前、今からどこ行くんだ?」
相変わらずヘラヘラと笑う男だ。ギルモアは不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「家だが」
「家!? お前宿舎に住んでるんじゃなかったのか?」
7673「あれ、ギルモア?」
1年前から同じ部隊にいる男だ。まだ配属されて日が浅い頃、「アルファっぽい」とギルモアを評した人物でもある。その左右にはのっぽの男と眼鏡の男が立っていた。確か別の部隊に所属している隊員だったか。
「……何か用か」
ぎろりと相手を睨みつける。
「用っつうか……お前、今からどこ行くんだ?」
相変わらずヘラヘラと笑う男だ。ギルモアは不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。
「家だが」
「家!? お前宿舎に住んでるんじゃなかったのか?」
ふすまこんぶ
DONE旦那氏×将軍のオメガバ話。自分の中のオメガ性に向き合う将軍。
芳香に満ちる(4)コンコンと部屋の扉が優しくノックされる。部屋の主は答えなかったが、外の人物はゆっくりと扉を開き、中へ足を踏み入れた。
「ギルモアくん」
男はベッドの側に立って尋ねた。タオルケットに身を埋め、男に背を向けるギルモアから返事はなかったが、床に膝をつきベッドの縁に肘を置いてもたれかかった。
「巣作りのこと、調べたの?」
「……何故、それを」
「君の端末。検索画面が出たまんまだった」
「……知っていたのか、あれが何か」
「うん」
ギルモアは自身の腕を強く掴んだ。
「知っていて、俺に何も言わなかったのか」
怒気の含まれた声にも、男は怯む様子は見せずに答えた。
「ギルモアくんは知らなさそうだったし、あまり覚えてもいなさそうだったから、言っても混乱するだけかと思ったんだ……後で、ちゃんと話をした方が良いかなとは思ってたんだけど……今、しようか」
7215「ギルモアくん」
男はベッドの側に立って尋ねた。タオルケットに身を埋め、男に背を向けるギルモアから返事はなかったが、床に膝をつきベッドの縁に肘を置いてもたれかかった。
「巣作りのこと、調べたの?」
「……何故、それを」
「君の端末。検索画面が出たまんまだった」
「……知っていたのか、あれが何か」
「うん」
ギルモアは自身の腕を強く掴んだ。
「知っていて、俺に何も言わなかったのか」
怒気の含まれた声にも、男は怯む様子は見せずに答えた。
「ギルモアくんは知らなさそうだったし、あまり覚えてもいなさそうだったから、言っても混乱するだけかと思ったんだ……後で、ちゃんと話をした方が良いかなとは思ってたんだけど……今、しようか」
ふすまこんぶ
DONE旦那氏×将軍のオメガバ話。2人でレストランに行くの巻。
芳香に満ちる(3)「飯」
毛布を羽織り、横長のソファに座る人物に声をかける。白髪の相手はこちらを振り向いて「はあい」と声を上げた。
このやり取りももう何度目だろうか。あの三連休以降、ギルモアはヒートでなくとも頻繁に自宅に帰るようにした。男は体調を崩していることもあれば、ピンピンしている日もあった。必ずしも天候と体調が連動するわけではないらしいのだが、大きく気温や気圧の変動がある日は決まって体調を崩した男の元へ帰った。
いちいち外出届を出すのも面倒だと、ギルモアは宿舎を出て家に住まうための申請を出した。先日申請が通り、宿舎に置いていた荷物を全て自分の部屋に移したところだ。
ローテーブルの上に料理を並べる。今日の夕食は、ギルモアの作ったミートグラタンとサラダだ。
7369毛布を羽織り、横長のソファに座る人物に声をかける。白髪の相手はこちらを振り向いて「はあい」と声を上げた。
このやり取りももう何度目だろうか。あの三連休以降、ギルモアはヒートでなくとも頻繁に自宅に帰るようにした。男は体調を崩していることもあれば、ピンピンしている日もあった。必ずしも天候と体調が連動するわけではないらしいのだが、大きく気温や気圧の変動がある日は決まって体調を崩した男の元へ帰った。
いちいち外出届を出すのも面倒だと、ギルモアは宿舎を出て家に住まうための申請を出した。先日申請が通り、宿舎に置いていた荷物を全て自分の部屋に移したところだ。
ローテーブルの上に料理を並べる。今日の夕食は、ギルモアの作ったミートグラタンとサラダだ。
nicola731
DOODLE現パロ。アシュヨダになるやつ。ヨダナが武器商人やってる。ノー倫理。かなり閲覧非推奨。ショタアがまあまあ悲惨。ヨダナは偽名でスヨーダナって名乗って仕事してる。本当はこっちが本名だけどいつの間にか逆転した。この後はアが成長して「俺もカルナみたいに旦那に触れたい」と言われるまで仔猫可愛がりする。一応これの続き( https://poipiku.com/1112421/9127595.html ) 1561
ふすまこんぶ
DONE旦那氏×将軍のオメガバ話。ちょっとずつ2人の距離が縮まるターン。
芳香に満ちる(2)前回は酷いヒートだったが、次はいつも通り、少しの目眩と熱っぽさだけの軽いヒートに戻った。勤務を終えて夜、自室でヒートをやり過ごしている時、夕食のデザートとしてピリレモンのシャーベットを食べていると携帯端末から通知音がした。色白の彼からだった。
『体調は大丈夫ですか?』
メールを貰うのは初めてだ。ギルモアは画面をしばらく見つめてから、返信メッセージを入力した。
『問題ない』
具合が悪いと言えば悪いのだが、この程度どうってことはない。いささか誇張された表現ではあるが、そのまま送信ボタンを押した。
……何だか胸の奥がむず痒くて仕方ない。
ギルモアはふうと息を吐き、冷たいシャーベットを掬って口の中に運んだ。
「晩御飯持ってきましたよ」
6912『体調は大丈夫ですか?』
メールを貰うのは初めてだ。ギルモアは画面をしばらく見つめてから、返信メッセージを入力した。
『問題ない』
具合が悪いと言えば悪いのだが、この程度どうってことはない。いささか誇張された表現ではあるが、そのまま送信ボタンを押した。
……何だか胸の奥がむず痒くて仕方ない。
ギルモアはふうと息を吐き、冷たいシャーベットを掬って口の中に運んだ。
「晩御飯持ってきましたよ」
ikeifuuna94
DOODLE #2023RDすレナべ交換会もしそこの旦那…道中お疲れでしょう寄っていきませんか?
旅人を誘い込むタイプの幽霊ドちゃと
嫉妬深いぬり壁ロナの旦那。
モブ旅人は一夜の宿を借り、夜中に啜り泣きを聴くのでした 6
ふすまこんぶ
DONE旦那氏×将軍のオメガバ話ほぼ若い時の話ですがクーデターのない平和時空です
芳香に満ちる(1)ピリカ人には、男女の区別に加え、第二次性徴期頃にもうひとつの性が顕現する。
身体機能、知能共に優れたアルファ。
アルファと比較すると能力は凡たるものだが、大多数を占めるベータ。
そして、力は弱いものの妊娠能力の高いオメガ。
親族は皆アルファかベータしかいない。だから己も、そのどちらかなのだろうと思っていた。同年代と比べても体は大きく強かったから、もしかしたらアルファかもしれないと若干期待していたところもある。
しかし、12歳で受けた検査の結果は、そんな淡い期待も、胸の内で温めていた夢も、何もかもを嘲笑うような非情なものであった。
「えっ、ギルモアってオメガなん?」
隣の同期から掛けられた声に、不機嫌そうに顔を上げる。更衣室で着替えている最中、最近同じ部隊に配属された茶髪の男だ。
5998身体機能、知能共に優れたアルファ。
アルファと比較すると能力は凡たるものだが、大多数を占めるベータ。
そして、力は弱いものの妊娠能力の高いオメガ。
親族は皆アルファかベータしかいない。だから己も、そのどちらかなのだろうと思っていた。同年代と比べても体は大きく強かったから、もしかしたらアルファかもしれないと若干期待していたところもある。
しかし、12歳で受けた検査の結果は、そんな淡い期待も、胸の内で温めていた夢も、何もかもを嘲笑うような非情なものであった。
「えっ、ギルモアってオメガなん?」
隣の同期から掛けられた声に、不機嫌そうに顔を上げる。更衣室で着替えている最中、最近同じ部隊に配属された茶髪の男だ。
あんにん
DONE【after light 4】吸血鬼夫婦とオリキャラ三角関係
今回も旦那氏の出番ほぼ皆無ですごめん。
※18ほどのエロさはないけど、なんかそれっぽいもの入ってます※若干暴力、性的表現あります。 3580
びる(00Q関連)
DOODLE課長描くたび顔が違う問題…😵「passages」のうぃしょさんが浮気旦那にやさしくキスする動画が、自分の妄想の中の課長とかぶってじたばたしてます😇😇😇日本で上映とか配信とかするかなあ~してほしい!!
今月はオーガストくんもあまぷらで見れるみたいなので、期待しています✨✨
zzz20zzz
MOURNING893サ×旅館の若旦那ロの、書きたいところだけ……まだサ→ロ(両方無自覚)でサが無理やり事に及ぼうとした所(本番はなし)
途中、モブサ(上下不明・サの恋愛感情はなし)に言及する所があるので苦手な人は読まないように…
事に及ぶまでの経緯を書いているので、読んでみていけそうなら暇な時にどうぞ… 4977
成彦@赤首Webオンリー
DONE赤鬼さんに首ったけ開催おめでとうございます❣️昨年はこの沼に入るのが遅れてしまい一般参加でしたが、こうして参加出来て嬉しいです🫶💕
猫紅郎ちゃんと旦那がもにょもにょしてる漫画ですので楽しんで頂けたら嬉しいです😊
改めて開催おめでとうございます🎊
⚠️注意事項
事後の匂わせがあります
大丈夫という方のみお進み下さい
pass: akakubi 4
Kona_Sousaku
CAN’T MAKE神成と猩々旦那のお話です⚡️🌿ノリに全てを任せて書いてしまった、許してください
神成という男"雷神"神成、別名"トラブル神"バカんなり。
これは彼がまだ依影商店街に来る前に神同士の中で付けられたあだ名だ。あだ名と言えば可愛いが、ほぼ侮蔑の意味を持って付けられたこの言葉。
無論、それで黙る神成ではない。殴り合いをしたり傍若無人に振舞ったりした末に、自ら上の世界を降りた。これが神成の生い立ちだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おーいクソ客め、もう閉店時間だ!出てけ出てけー!」
「あぁ〜ん??クソうるせぇ店主が来たぞー!あははははー!!」
「黙れっ!!金置いて家に帰りやがれバカ!」
「はいはーいぃ…おだいちんこ~ww」
「ふっ…ヒヒッ、早く帰りやがれー!!!」
閉店時間までごねてた客を追い出して戸を閉める。深い溜息をつき、腰エプロンを外せばもうオフモードの神成だ。
2147これは彼がまだ依影商店街に来る前に神同士の中で付けられたあだ名だ。あだ名と言えば可愛いが、ほぼ侮蔑の意味を持って付けられたこの言葉。
無論、それで黙る神成ではない。殴り合いをしたり傍若無人に振舞ったりした末に、自ら上の世界を降りた。これが神成の生い立ちだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おーいクソ客め、もう閉店時間だ!出てけ出てけー!」
「あぁ〜ん??クソうるせぇ店主が来たぞー!あははははー!!」
「黙れっ!!金置いて家に帰りやがれバカ!」
「はいはーいぃ…おだいちんこ~ww」
「ふっ…ヒヒッ、早く帰りやがれー!!!」
閉店時間までごねてた客を追い出して戸を閉める。深い溜息をつき、腰エプロンを外せばもうオフモードの神成だ。
🐯JAM🐯
DOODLE⚠️女体化・・・?⚠️炎ホ♀バニーちゃん🔥司さんちの兎なのでファイアパターンが使われたお洋服を着せられている。ムチャかわだが致命的なドジっ子っぷりを発揮する。(完全にわざとである)あまりにも心配でついつい目が離せないしすぐ助け起こしに行く大旦那さま。もう心を奪われている。なんと風呂にも便所にもお手伝いします♡と付いてくる甲斐甲斐しい兎。 3
いとたす
DOODLEこれは去年の秋に京都文化博物館の新選組展で兼さんを見ていた時、後ろから来た老夫婦の旦那さんの方が見るなり「おっ!兼さん!!」とおっしゃって『流石兼さん…』と思った時に心眼で見た兼さんアカツキ
PAST22年11月5日投稿三笠山さん(@mksymnj)とこのでばーす三次創作🍙🏰
やまやまさん(@yamayama_210 )とこのポイに刺されたので書いた産物。
ここ。旦那くんの手を大将が下から受け止めてる幻影を見たので。
▶︎https://poipiku.com/5632940/7821294.html 1095
アカツキ
PAST22年9月14日投稿三笠山さん(@mksymnj)とこのDバース三次創作です。
おっちゃんが旦那くんに耳かきするだけの健全な話。エチチに見えたらそれは旦那くんが悪い。ヨワヨワなせい。おっちゃんが終始楽しそう。 3643
rossankudasai
DONEぐだちゃんに着せる女鯖の水着リクエスト❸水着虞美人パイセン
リクエストありがとうございました!!!
〰️デイぐだを添えて〰️
パイセン項羽さんの髪飾り?を付けていたので、ぐだちゃんも旦那さんの飾りをつけました!
ぐだちゃん的には
「パイセンの水着、羽織があるだけまだ…隠せるからマシ(感覚麻痺)」
って感じですかね 笑
kanosaya
MEMO身内で盛り上がっていた現パロの自分担当部分(空ディル夫婦とディル空)
支部のそれぞれを現パロに持ってきた感じ。
高校進学で家庭の事情でお世話になる先を探していた嫁空ちゃん(ディル空の空くん)が同性だと思っていたディルックさん(ディル空の旦那)のところにお世話になって一悶着あってくっついたけど、ディルックさんと同じ顔をしたらお姉さんに『高校卒業までは我慢しなさい』と言われた二人という設定
空くんの18歳の誕生日にディルックさんに抱かれて、それ以降は何もなく、卒業までは一緒に寝るだけの2人『何が欲しい?』
そう、ディルックさんに聞かれたのでぼくは素直に答えた。
形ばかりの夫婦だからせめて抱いて欲しいーまさかそんな事を言うと思ってたなかったのかディルックさんは本当に驚いた顔をしたけれど、ぼくの気持ちをわかってくれたのか引き寄せてくれた。
誰にも教えていないけれど、ぼくの旦那さんはディルックさんだ。
色々あって、既成事実も何もないのにディルックさんはぼくと籍を入れてくれた。ディルックさんが指にはめている指輪と同じものをぼくは持っているけれど、指にははめられなくてこっそりと忍ばせている。まだ早いから『本当にぼくがちゃんも奥さんになった時に指にはめてね』と言ったら微笑んで小さく頷かれた。ちなみにディルックさんの指にはまっている指輪はぼくが頼まれてはめた。見た目の印象を裏切る少し節張ったぼくよりはるかに大きな手をつかまえて、ゆっくりととおした。2人きりの誰もいない不思議な時で、ディルックさんが少し嬉しそうだったのを覚えている。
2815そう、ディルックさんに聞かれたのでぼくは素直に答えた。
形ばかりの夫婦だからせめて抱いて欲しいーまさかそんな事を言うと思ってたなかったのかディルックさんは本当に驚いた顔をしたけれど、ぼくの気持ちをわかってくれたのか引き寄せてくれた。
誰にも教えていないけれど、ぼくの旦那さんはディルックさんだ。
色々あって、既成事実も何もないのにディルックさんはぼくと籍を入れてくれた。ディルックさんが指にはめている指輪と同じものをぼくは持っているけれど、指にははめられなくてこっそりと忍ばせている。まだ早いから『本当にぼくがちゃんも奥さんになった時に指にはめてね』と言ったら微笑んで小さく頷かれた。ちなみにディルックさんの指にはまっている指輪はぼくが頼まれてはめた。見た目の印象を裏切る少し節張ったぼくよりはるかに大きな手をつかまえて、ゆっくりととおした。2人きりの誰もいない不思議な時で、ディルックさんが少し嬉しそうだったのを覚えている。
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MOURNING旦那と一緒にりんごを切るだけの話りんごはどこまでも赤 果実には誘惑の意味が込められている。
生物学的にも正しいだろう。果実の色が明るく目に入るのも、華やかな香りがするのも、その実が甘いのも。すべては果実、とりわけ被子植物の生存本能に由来するからだ。
その身を食され種子を他者、動物によって運ばせることで己の種を守りながら、広域に散布される。
ゆえに、その実にかじりつきたい。と果実に魅了されるのは果実の生殖戦略であり、世界においては、ありふれた自然現象の一つにすぎない。
「持ち方に気をつけて。誤って皮膚を切ってしまわないように。そう。力みすぎず、沿うように動かして……」
人間によって栽培される果樹。あれらも植物の戦略のうちの一つだと言えるだろうか。
だからこの状況に特別な意味はない。
1906生物学的にも正しいだろう。果実の色が明るく目に入るのも、華やかな香りがするのも、その実が甘いのも。すべては果実、とりわけ被子植物の生存本能に由来するからだ。
その身を食され種子を他者、動物によって運ばせることで己の種を守りながら、広域に散布される。
ゆえに、その実にかじりつきたい。と果実に魅了されるのは果実の生殖戦略であり、世界においては、ありふれた自然現象の一つにすぎない。
「持ち方に気をつけて。誤って皮膚を切ってしまわないように。そう。力みすぎず、沿うように動かして……」
人間によって栽培される果樹。あれらも植物の戦略のうちの一つだと言えるだろうか。
だからこの状況に特別な意味はない。
ふすまこんぶ
DONE旦那氏×将軍話、最終話他にも色んなキャラが登場します
誰も知らない革命(4)どこへ行っても人、人、人。ピリポリスの大通りは、まるで祭り事でもあるのかと思ってしまう程人で溢れかえっていた。白髪の老人は群衆の間を通り抜け、歩道と車道の境界に辿り着いた。大勢の人間で溢れる歩道とは打って変わって、広い車道には車の影もなかった。
まだかな。そろそろじゃないか。周囲の人間は期待に満ちた声で囁きあった。彼らが手にしているのは小さなピリカ星旗だ。老人は手ぶらだったが、何かを探すかのように辺りを見回していた。
と、大通りに金管楽器の音が響き渡る。群衆は一斉に音のする方に顔を向けた。誰かが「あっ! 来たぞ!」と声を張り上げる。老人もそちらの方を向いて、ハッと息を呑んだ。
遠くからやって来たのは、ピリカ軍服に身を包んだ音楽隊。一糸乱れぬ隊列を組み、軽やかなファンファーレと共に車道を歩く。その後に続くのは、戦車やトラック、オートバイたち。徐行速度を保ちながら道を進む車両たちには、ピリカ軍兵士が乗っていた。皆群衆に向かって手を振り、群衆たちはピリカ星旗を頭上で振って歓声を上げている。どこからか出たのか紙吹雪がはらはらと舞い、パレードに彩を添えていた。老人は騒がしい人混みの中で、ただじっと何かを待つように道路に目を向けていた。
7111まだかな。そろそろじゃないか。周囲の人間は期待に満ちた声で囁きあった。彼らが手にしているのは小さなピリカ星旗だ。老人は手ぶらだったが、何かを探すかのように辺りを見回していた。
と、大通りに金管楽器の音が響き渡る。群衆は一斉に音のする方に顔を向けた。誰かが「あっ! 来たぞ!」と声を張り上げる。老人もそちらの方を向いて、ハッと息を呑んだ。
遠くからやって来たのは、ピリカ軍服に身を包んだ音楽隊。一糸乱れぬ隊列を組み、軽やかなファンファーレと共に車道を歩く。その後に続くのは、戦車やトラック、オートバイたち。徐行速度を保ちながら道を進む車両たちには、ピリカ軍兵士が乗っていた。皆群衆に向かって手を振り、群衆たちはピリカ星旗を頭上で振って歓声を上げている。どこからか出たのか紙吹雪がはらはらと舞い、パレードに彩を添えていた。老人は騒がしい人混みの中で、ただじっと何かを待つように道路に目を向けていた。