Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    はぱまる

    MAIKING書き掛けで放置してあった互いに成り代わる🌟❄️です。滅茶苦茶中途半端なとこで終わる。
    その内完成させたいとは思ってるんだけど、暫く手をつけられそうにないから今の状態を投稿してみます。
    完成させるなら今書いてある部分にも修正を加える予定。書いたの結構前なのもあって本当変えたい部分が沢山ある……。けど、まあ、これを読んでもし「ここ好き!」ってなったところがあったら教えていただけると嬉しいです🥳
    死に代わり 雨が降っていた。
     雲が重く空にのしかかり、空気さえも暗い都内は雨音ばかりで何処か静かにも思えた。
     雨が降っていた。
     傘も刺さず、少女は歩道橋から道路を見下ろしていた。
     雨が降っていた。
     道路には幾つもの車が水溜りを蹴飛ばしながら走っていた。
     雨が降っていた。
     少年が傘を握り締め歩いていた。
     雨が降っていた。
     少女が手摺りによじ登った。
     雨が降っていた。
     少年が少女に気がついた。
     雨が降っていた。
     少女は手摺りの向こう側で、ゆらゆらとしていた。
     雨が降っていた。
     少年は傘を投げ捨て走っていた。
     雨が降っていた。
     少女の体が揺れ、揺れ、ガクンとバランスを崩した。
     雨が降っていた。
     少年が少女を追った。
    52432

    crab heart 11

    DOODLE久しぶりの学パロミサアス

    アスカはキョウコさんが作ってくれたお弁当食べてミサト先生はコンビニか購買で済ませてそうだな…って妄想。

    ミサト先生のいる体育教官室は女子達のたまり場になってたりなってなかったりしてたらな。
    アスカはぽつんて端っこでお弁当食べたりゲームしたり女子がいなくなったらミサト先生の膝乗ってゲームしてそう。
    4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
    疲れが溜まった体をぐっと伸ばし弁当を持ってこっそりと教室を離れる。

    お昼ということで教室の中は騒ぎ始めててあたしみたいなやつはいづらくなる。
    人がいるのは嫌いじゃないけど、騒がしいのは好きじゃない。
    こんなタチだからあたしには友達は1人もいないけど。


    そんなあたしの唯一の居場所といえば屋上か図書室くらい。
    でも図書室だとお弁当は食べられないから普段は立ち入り禁止の屋上で食べる。

    人の目を気にしながら屋上へと続く階段を登り、そーっと扉を開ける。
    自殺者を増やさないとか言っておいて扉には鍵すらかけていないから侵入するのは楽ちんだ。

    屋上に出ると眩しいくらいの日光が差してくる。眩しさに目を細めながら音を立てないように扉を閉じると後ろから突然声が聞こえてきた。
    1035

    七篠(Nanashino)

    DONE「2回目のアニバーサリー」
    2回目の同棲記念日に、雪祈にプロポーズしようと頑張る大の話(全年齢向)

    同人誌『アルカディア』収録「Drifter」からさらに数年後のイメージで書いてます。(未読でも読めます)
    中途半端な完成度になってしまったので、加筆して未来の新刊に入れるかも。

    (※イベント時パスワード制にしてましたが、パス外しました。ご自由にお読みください)
    二回目のアニバーサリー 三十路手前のオレたちがNYのフラットで同棲しはじめてから二年目の季節がやってきて、記念日の今日はレストランで食事することになった。
     一年目の記念日の時はオレ、宮本大は演奏旅行のツアー中、沢辺雪祈は依頼を受けた作曲の締切前で忙しかったので、今日が実質はじめてのアニバーサリーデイみたいなものだった。

    「えーっと、今日の店はキングダムホテルの3F【ブルー・サファイア】か」
     店の選択と予約は雪祈のやつに丸投げだったので、オレは今日の店については名前しか知らない。でもホテル3Fの、低層フロアにあるレストランならそこまでかしこまるような場所では無さそうだ。
     本日のオレの装いはコットンのパリッとした白いシャツに、おろしたてでまだ真っ黒のデニム。それにカジュアルめの蝶ネクタイを合わせて、髪もワックスでアップに整えた。いつもと違う格好だったから練習中にバンドメンバーから「おッ。リーダー、今日は愛するユキチャンとおデートですか?」と散々いじられたけど気にしないで演奏に励んでいたオレです。
    5686