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    カピ(あね)が掘った墓穴

    DONEちょはん 2019年の初め頃編
    もしかしたらアニバーサリー反応に振り回されていたかもしれない7本編前のヨンスヤのお話。しんどい。
    ちょはん 2019年の初め頃編 次々とスイッチする画面は年が明けても相変わらず、異人町の様子を映している。せいぜいが画面越しの装飾がクリスマスから正月に変わって、飾りを片付け始めた店が出てきたくらいか。横浜流氓のシマの正月は旧正月だから、まだまだみんな浮かれていてお祭り騒ぎだ。年末年始の挨拶回りが終わったと思ったら自分の身内のご機嫌取りに奔走しなくてはならない。できれば今日の仕事もさっさと終わらせて、帰って風呂入って寝たい。
     そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、俺はモニタールームで30分待ちぼうけをくらっている。
     ゴツゴツ、と重い音がした。この部屋には今、俺以外はいない。
     ゴツゴツと聞き慣れない音が「近づいてくる」ことに違和感を覚えた。毎度そつなくスマートで小憎たらしいコミジュルの参謀ハン・ジュンギは足音を立てないのだ。おそらく彼だとは思うが確信が持てない。万が一別人である可能性も踏まえて、手元の搬入書類を左手に持ち直し背に隠しながら慎重に振り返る。
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    カピ(あね)が掘った墓穴

    DONEちょはん 知り合いの知り合い編②
    当方、正確な医学の知識はありませんが、アクション映画とミリタリー映画が大好きです。
    ちょはん 知り合いの知り合い編② ブリーチジャパン神奈川県支部兼久米そうた候補選挙事務所。その事務所の中は春日くんたちの言う通りもぬけの殻、と言うに相応しい状態だった。選挙期間が始まって、まだ3日目。なのに電話活動の痕跡すら見当たらない。あいつらは本当にブリーチジャパンの支持者の力だけで当選するつもりなのだろうか。日本の選挙にそこまで明るくはないが、普通は朝から晩まで人海戦術で支持者に「応援よろしくお願いします」と電話を掛けるものではないのだろうか。そこまで、自分たちの勝利に自信があるのか、本当の活動拠点は別の場所なのか実態はよく分からないままだ。
     いつかニュース番組でみたような祭壇が設けられている。野党の推薦候補もいなかったことだし、初めから勝った気で居るのだろう。飛ぶ鳥を落とす勢いの青木幹事長の古巣に加え、韓国人不法占拠集団抗議活動に伴うブリーチジャパン代表小笠原の事故死。青木遼はヤクザよりヤクザらしく立場と命を上手く使う。星野会長まで崩され、いよいよ打てる手が限られてきたところで『夜にコミジュルに来い』か。これでも表向きは普通の選挙なのだと気づき、薄気味悪さを覚えた。
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    カピ(あね)が掘った墓穴

    DONEちょはん 知り合いの知り合い編①
    一回書いてみたいなって思ったので書きました。とっても短い!!
    とりあえず書いた冒頭だけダンクします。続くか分からないけど数字つけてあります。
    ちょはん 知り合いの知り合い編① 春日一番の怒りと悔しさが乗った拳を簡単に止めた男は、ハンくんの「知り合いの知り合い」らしい。
     グレーのスーツに身を包んだ男と対峙した彼の言葉に、静かな驚きをおぼえた。
    『主のために身も心も同化させ、それを一生貫く覚悟を持って生きること』
     主のため。彼の主はソンヒではないのか、と影武者の危うい哲学が俺の頭蓋の内側で響いている。
    『ハン・ジュンギとは永遠の命を持った存在なのです』
     分かったようで全く分からないし、むしろ分からない方がいいまでもある。他人の哲学を批判する趣味はないのだが、こればかりは聞き流すことはできない。
     人間には永遠なんて無いし、影は生まれるのではない。ハン・ジュンギの言葉をありのままとらえるなら、目の前の彼は『ハン・ジュンギ』というスクリーンに映る実像であり、俺たちが見ている彼はその虚像である。どこからどう見ても姿かたちは『ハン・ジュンギ』。これはまごうことのない事実で、写真で見た若き頭目と全く同じ姿である。だが、俺の水晶体が網膜に映す彼は、コミジュル参謀のハンくんだ。
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    カピ(あね)が掘った墓穴

    DONEちょはん 新幹線編
    さすがに直そうかと思ったけど、とりあえすUP。消さない代わりに加筆修正はする予定です。いつも以上に読みにくいですぞ。
    なお、私は東海道新幹線は名古屋米原間しか乗ったことがありません。
    ちょはん 新幹線編 春日くんが早速、星野会長に金を渡すというので無理やり着いて行き、文句を言われながらも俺たちは全員一緒に神内駅から新幹線駅まで移動した。
     さすが帰宅ラッシュの時間帯だけあって駅の乗り換え口は混みあっている。できれば当日券を7人分、自由席で取りたいね、と行きの車内で話していた。先に確保しようという話の流れで、アプリや交通系ICカードの説明をしたが、無職の3人のおっさんにはハードルが高かったようだ。仕方がないので平等に券売機で購入しようと話はまとまり、はぐれることなく無事新幹線駅に到着した。
    「なぁ足立さん、ションベン近いから指定席のほうがいいんじゃねぇか?」
     このナンバの心優しい気遣いからの一声で、我々7人は新幹線当日券売り場の前で立ち尽くすこととなった。新横浜から新大阪まで2時間強。俺たちとしては、春日を見失わないように席を確保したい。新大阪に着いたとしても更に乗り換えが必要だ。慣れない土地にこの人数での移動となると、誰かがはぐれるか乗り過ごしてもおかしくない。
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    カピ(あね)が掘った墓穴

    DONEちょはん 300万円編(前)長くなっちゃったので分割しました。続きはまた明日。弊社のちょはんは基本的にギスギスから始まっています。糖度ゼロです。(11章スタートまでの日数は約10日として扱っています)
    ちょはん 300万円編 作戦会議が飲み会になって数時間経っていた。選挙300万円をどうやって調達するか。おおよその方向性が見えたところで、足立さんが「ビールでも飲みながら考えようぜ!」と冷蔵庫から6缶パックを2つ取り出して全てが終わった。
     ハン・ジュンギと共にサバイバーで寝泊まりすることを許可してもらった昨日の夜、乙姫ランドでひと悶着あり全員疲れ果てていた。今日は今日で、選挙の供託金は春日一番御一行が準備する流れに決まった。出来ることからやっていこう、と昼はバイトヒーローの依頼で走り回ったものの、そう簡単にまとまった金額が用意できる訳がなかった。
     そこで“とりあえず”サバイバーで作戦会議という名の飲み会が始まったというわけである。昨日し損ねた俺の歓迎会を兼ねているつもりらしい。気持ちはありがたいが、これでも一応病み上がりである。心身ともにそれなりにダメージは残っていた。今、酒を入れると変な酔い方をする気がして躊躇している。
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