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    マギー恭子

    DONE春趙。全年齢。趙視点。冒頭は前回の続きから。そしてソンヒ、紗栄子、えりの女子三人組と趙さんのガールズトークへ。夜這いの後煮え切らない態度の趙さんがソンヒに詰められます。色々捏造あり何でも許せる方向け。趙さんが煙草吸ったり、口紅塗られたり、ピカ○ュウのナイトウェア着たりします。
    Lip monster…………

    「なに、してるのっ…」
    「なにって趙の手にキス···」
    「いいっ、それ以上言わなくていいから!」
    「そうか」
    「そうだ、お腹すいたよね。朝ご飯作るから、手、離してよ」
    「趙、その前に俺になんか言うことねえか?」
    「えっ、別に、今は、ないよ、離して?」
    「今は?」
    「そう、今はご飯作らなきゃだし、洗濯物も干さなきゃだし」
    「じゃあそれが終わったら?」
    「あの…ごめん……」
    「どうした?」
    「俺···気持ちが整理できてないから、少し時間くれないかな?」

    ***

    あの日の俺の見え見えの裏工作は、とっくに彼にバレてしまっているのだろう。俺が春日君の寝込みを襲ってしまった日から、彼の俺への態度が露骨に積極的になった。隙あらば手を繋いでくるし、この間なんて皆のいる前で後ろから抱きつかれそうになったから、間一髪、素早く身を躱して阻止をした。彼のそういった一連の行動にどう反応したらよいかがわからなくて、最近はなんだか彼から逃げてしまってばかりいる。
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    マギー恭子

    DONE春趙。缶コーヒーの話の続きです。春日と紗栄子と趙、マスターも少しだけ出てきます。春趙大前提ですが、春日と紗栄子が触れ合うシーンがあるのでご注意下さい。次回からR18予定。
    day and night昼間のサバイバーでは、春日と紗栄子が旅行会社のパンフレットを何枚もバーカウンターに並べ、あれはどうだ、これがいいなどと言い合っている。

    「何処に行く? やっぱり近場? 箱根とか?
    日帰りでもいいけど、どうせなら一泊したいわよね」
    「俺はどこでもいいぜ、サッちゃんに任せるよ」
    「移動手段はどうする?」
    「レンタカー借りるか?」
    「運転は足立さんにしてもらって?」
    「それいいな!」
    参加者が何人いるのか、改めて紗栄子が指折り数えながら確認する。
    「イッちゃん、ナンバに足立さん、趙とハン・ジュンギと、えりちゃん、私....で合ってるわよね?」

    温泉に行こうと趙がその場しのぎで提案したアイデアは、春日から他のメンバーに伝わり、瞬く間に現実味を帯びてきた。春日と、春日一人では心許ないと紗栄子が手を挙げ、二人が中心となって計画を立てている。皆のスケジュール確認をして、日付の候補を出す。人数が多いのでなかなが決まらないかと思われたが、丁度ぽっかりと全員のタイミングの合う日が見つかった。その他諸々の細かい手配と後は、宿を決めるだけだ。
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    ヒラモト

    MOURNING〈注意〉
    ・趙さん視点で会話多め、春日君は少しだけ出ます
    ・これを書いている人は春日君が仲間たちに愛されていることを祈るお化けなのでそれが文面に滲んでます、多分
    ・主に趙さんが荒川親子を良く思ってない描写があります
    ・ナンバと趙さんの関係、二人が荒川親子へ抱く感情には解釈・想像の余地が沢山あると思うので、一オタクのただの妄想だと思って薄目で見てもらえると助かります!
    荒川親子のお別れ会を数日後に控えたある日、春日、ナンバ、趙はサバイバーで飲んでいた。他の仲間たちは最近はそれぞれの仕事に忙しいようで、今日もこの3人以外に店内に客の姿はない。

    春日は何とも無いように振る舞ってはいるが、時折どこか遠くを見るような、心ここに在らずといった風で、その酒がほとんど減っていないのが趙は気掛かりだった。

    それはこの店のマスターも一緒だったようで、少し何かを考え込んだのち、「春日、ちょっと買い出しを頼んでもいいか?」と声を掛けた。もちろん春日は快くそれを請け負う。

    「おい一番、どこ行くんだよ」 

    店を出ようとする春日をナンバが呼び止めた。

    「どこって、買い出しだよ、買い出し!マスターに頼まれたの、見てただろ??」
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    マギー恭子

    TRAINING春趙です。趙の話し相手は春日です。趙の目が綺麗すぎて、元マフィアらしからぬ所がコンプレックスだといいなあと思い書きました。
    Complex俺はさ、自分の目が嫌いなんだよね。見てよ。黒目が大きくて、二重が厚くて、涙袋も厚くてアーモンド型で少し垂れているでしょう。もっと凶悪な、誰もが目を逸らしてしまうような目になりたかったんだよ、俺は。
    次期総帥と厳しく育てられた子供の頃から、やる気がないのかと父親から叱責された原因の一つはこの目にあった気がするんだ。何時もお前は眠そうだとか、覇気がないだとか散々言われてきた。実際誰かの上に立つのは向いてないと物心ついた時から、ずっと今でも思っているし、自分よりも適正のある人間にやらせればいいのにとも思っていたから、そういう所をいち早く見抜かれていただけなのかもしれないけど。
    父から教えられた武術の技はいつしか息を吸うように当たり前に扱うことができるようになっていたよ。器用貧乏ってやつ? 所謂。勉強するのも嫌いじゃなかったから(勿論ゲームの方が好きではあったよ?)見た目以外の所ではある程度評価をされていたように思う。あ、あと頭の回転が他の人間より早かったおかげで、やけに機転の利く子だったかもね。悪知恵もよく働いたし。そういうのって上に立つものとして結構必要な要素ではあるかな。
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