高杉
蘇桜リキ
DONEルルーシュが命を落とすが、ナナリーが不思議な女性(C.C.)からもらった力でキョンシーとして復活させる。↓
森の奥の古城でひっそりと暮らしていたのに、何故か死人使いがいるという噂が流れて道士のスザクがやってくる。
↓
ナナリーが能力を使って(ルルーシュ以外のキョンシー)撃退しようとするも、スザク道士戦闘力高杉案件。
↓
事情知り、ついでにルルーシュを見たスザクがお約束のように一緒に暮らす。
くぐり
DOODLE友人に猛プッシュされてる銀魂らくがき(2021.9~2021.10)まだよく知らないけど高杉さんが好き………
アマプラしか見れない私はとりあえず今度友人に完結篇見せてもらうの楽しみにしてます 5
gt_810s2
DONE※現パロ銀高※小学生
※高杉くんの体が弱め
たぶん続きます
いちど護ると決めたから 記憶に残る限り一番古い印象は、ヘンなやつ。
最初に剣を合わせた後の感想は、ウザいやつ。
数年の時を過ごして得た感情は、バカなやつ。俺が。
諦めが悪くて強情で人の話を聞きやしない。悪いところなんて挙げようとすればいくらでも出てくる。そりゃあどっかの国にあるゴミ山よりも高く高く積み上げられちまう自信がある。ほっときゃいいのはわかってる。だからバカなやつなんだ、俺は。
*****
春風が桜の花びらを小川へ運んでいる。枝から勇気を出して飛び上がって宙を舞い、くるくる電柱を避けて周りの木々や草花からも逃れてようやくたどり着いた水面で一息ついた薄紅色たちは、水流に沿ってすいすい川を下って行った。一枚、また一枚と集り群れとなって進んでいく姿はまるで花の絨毯。ぴったりくっついて緑道を流れる水を埋め尽くすのを見ていると、裸足で慎重に踏み込めば上を歩けるような気がする。たとえばそう、真夏のふかふかの雲を眺めればみんなそこで寝そべって昼寝が出来るんじゃないかと考えるし、秋に土手の下を埋め尽くした一面のススキを見つけたら合間を縫って頬を擽って貰ったら気持ちいいだろうなんて想像するし、冬を迎えて暫くしてから窓の外が雪でまっ白になっていたらザクザク音をたてて埋もれたら温かそうだなんて、妙なことが浮かぶもんだ。そういうのと同じ。陽を浴びて輝く花びらの下は何が混ざっているかわからない濁流だと知っていても惹かれてしまう。
3389最初に剣を合わせた後の感想は、ウザいやつ。
数年の時を過ごして得た感情は、バカなやつ。俺が。
諦めが悪くて強情で人の話を聞きやしない。悪いところなんて挙げようとすればいくらでも出てくる。そりゃあどっかの国にあるゴミ山よりも高く高く積み上げられちまう自信がある。ほっときゃいいのはわかってる。だからバカなやつなんだ、俺は。
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春風が桜の花びらを小川へ運んでいる。枝から勇気を出して飛び上がって宙を舞い、くるくる電柱を避けて周りの木々や草花からも逃れてようやくたどり着いた水面で一息ついた薄紅色たちは、水流に沿ってすいすい川を下って行った。一枚、また一枚と集り群れとなって進んでいく姿はまるで花の絨毯。ぴったりくっついて緑道を流れる水を埋め尽くすのを見ていると、裸足で慎重に踏み込めば上を歩けるような気がする。たとえばそう、真夏のふかふかの雲を眺めればみんなそこで寝そべって昼寝が出来るんじゃないかと考えるし、秋に土手の下を埋め尽くした一面のススキを見つけたら合間を縫って頬を擽って貰ったら気持ちいいだろうなんて想像するし、冬を迎えて暫くしてから窓の外が雪でまっ白になっていたらザクザク音をたてて埋もれたら温かそうだなんて、妙なことが浮かぶもんだ。そういうのと同じ。陽を浴びて輝く花びらの下は何が混ざっているかわからない濁流だと知っていても惹かれてしまう。
mochiudonimo
DONE高銀のつもりで書きました。お題ガチャなのにお題の前提ほぼ無視です。すみません何かしらを美味しそうに食べている銀時。突然銀時の手を強引に掴み、大きな口でガブリと1口横取りする高杉。いきなりのことにポカンとする銀時にごちそうさんと舌なめずりをして去っていく高杉。…え?
#お題ガチャ #さっさと付き合え 4
pita
MOURNING銀魂 2021.8月以前〜2019くらいのでツイに上げたりあげなかったりしたやつ…PC+板タブ、もしくはアナログお絵描き時代のモノを供養🙏
銀魂
辰馬最プッシュしつつjoy4箱推し😊 8
inumaruku_cafe
PAST2021-03-12 ツイート-----
一番目にリプきたキャラに二番目にリプきたキャラの服を着せて三番目にリプきたキャラの台詞を言ってもらう
①近藤勲
②高杉晋助
③志村新八
面白!なことになるかと思ったら、なんかカッコイイ感じになりました
セツト
MAIKING現パロで鳥使いの銀時です。野鳥でも友達感覚で接する
どこに行っても鳥が寄り付く
という設定で衝動書きしました。
高銀要素ないけど高銀です。銀時は鳥と会話が出来て勝手に懐かれてしまいます。高杉は多分何かの出張とかから帰ってきてそのまま銀時を迎えに行ったら先に松陽先生が来てしまったという感じです!
良かったら読んでね(*^^*)
現パロ 鳥使いの銀時ピィィィィーーーーッ
「…ありゃ?」
響いた鳥の鳴き声を聞いて、銀時が空へ顔を上げる。視線の先に映ったのは一羽の大きな鳥。鳥は銀時が認識すると同時に降下する。その行き先は、銀時の元へ。
大きな鳥がいきなり降りてきた事に驚いて周りにいた人達が急いで銀時の元から離れていく。人々に囲まれるように一人立つ銀時。その肩に降り立った。
「あれ〜?なんでお前いんの?」
降り立ったのは一羽の鷹。立派な黄金色の眼がよく映える茶色かがった黒色の羽毛。強く鋭い眼光に反して銀時の頬に擦り寄るような様は意外性が凄い。
「ふんふん、あ〜、マジかぁ…え、嘘!?帰りたくねぇぇええええ」
鷹を相手に受け答えをしていたかと思えば帰りたくないと突然嘆きをあげる銀時に周りはついていけない。するとそんな所に響いたのは凛としたテノール声。
1397「…ありゃ?」
響いた鳥の鳴き声を聞いて、銀時が空へ顔を上げる。視線の先に映ったのは一羽の大きな鳥。鳥は銀時が認識すると同時に降下する。その行き先は、銀時の元へ。
大きな鳥がいきなり降りてきた事に驚いて周りにいた人達が急いで銀時の元から離れていく。人々に囲まれるように一人立つ銀時。その肩に降り立った。
「あれ〜?なんでお前いんの?」
降り立ったのは一羽の鷹。立派な黄金色の眼がよく映える茶色かがった黒色の羽毛。強く鋭い眼光に反して銀時の頬に擦り寄るような様は意外性が凄い。
「ふんふん、あ〜、マジかぁ…え、嘘!?帰りたくねぇぇええええ」
鷹を相手に受け答えをしていたかと思えば帰りたくないと突然嘆きをあげる銀時に周りはついていけない。するとそんな所に響いたのは凛としたテノール声。
ヴィーノ
DOODLE高杉さんと品田がただ虫取りに行くだけの話。「もぉ〜!たかすぎさぁん!かえろーよぉ!」
品田は買ってもらった麦わら帽子が風で飛ばされぬよう片手で押さえながら、虫網を構えている普段より随分ラフな格好をした男――高杉に声掛けた。
「俺、眠いよぉ!」
「うるせぇ!静かにしろ!」
「うぇ〜…」
高杉の一喝に品田は項垂れ、その場にしゃがみこむ。朝日が未だ空を染め上げぬ早朝、品田はただ早起きなセミの声を聞きながら足元で列を作りなす蟻の行列を見つめた。その姿は大人の事情で無理やり連れてこられた行事がつまらなくて拗ねている子供のそれであったが、実際品田の心境は同じである。
「も〜…ほんと、ねむいんだけどなぁ……」
猫が毛ずくろいをするように、ぐしぐしと目を擦った品田は雑草を掻き分けずんずんと進む高杉に「そんな遠くに行かないでくださいよぉ!」と声かける。既に高杉から託された虫かごには3匹ほどのカブトムシやクワガタがいた。気まぐれに虫かごを目の前に掲げて虫たちを観察する。少しだけ口をとんがらせて、熱心に見つめる。
1022品田は買ってもらった麦わら帽子が風で飛ばされぬよう片手で押さえながら、虫網を構えている普段より随分ラフな格好をした男――高杉に声掛けた。
「俺、眠いよぉ!」
「うるせぇ!静かにしろ!」
「うぇ〜…」
高杉の一喝に品田は項垂れ、その場にしゃがみこむ。朝日が未だ空を染め上げぬ早朝、品田はただ早起きなセミの声を聞きながら足元で列を作りなす蟻の行列を見つめた。その姿は大人の事情で無理やり連れてこられた行事がつまらなくて拗ねている子供のそれであったが、実際品田の心境は同じである。
「も〜…ほんと、ねむいんだけどなぁ……」
猫が毛ずくろいをするように、ぐしぐしと目を擦った品田は雑草を掻き分けずんずんと進む高杉に「そんな遠くに行かないでくださいよぉ!」と声かける。既に高杉から託された虫かごには3匹ほどのカブトムシやクワガタがいた。気まぐれに虫かごを目の前に掲げて虫たちを観察する。少しだけ口をとんがらせて、熱心に見つめる。
jil85045373
MEMO攘夷時代に一夜の過ちを犯した過去を封印していた銀時が、原作終了後軸に再び高杉に押し倒される話。一夜の過ちを犯したことがある話(高銀)実を言うと、俺と高杉は十年と少し前に、一夜の過ちを犯したことがある。
攘夷戦争の最中で、久しぶりに物資が潤っていた時期で、景気づけにとささやかな宴会を開いた夜だった。
明日には散るかもしれない命。
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。
踊る阿呆に見る阿呆。そしてもうひとつ飲む阿呆。
俺はともかくとして、高杉もその夜は珍しく酔っていた。
浴びるように酒を飲み、溺れるように理性を溶かした。
縁もたけなわとなった頃合には、二人でもつれるようにして部屋に戻った。
浮ついた心地のままで、敷きっぱなしの布団に転がれば、何を血迷ったか高杉が覆いかぶさってきて、なんと口を吸ってきた。
ははあ、これはどこかのいい仲の女と間違えているな、と悟ったが、まあ俺も随分と酔っていたので、されるがままにしてやった。
1829攘夷戦争の最中で、久しぶりに物資が潤っていた時期で、景気づけにとささやかな宴会を開いた夜だった。
明日には散るかもしれない命。
飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。
踊る阿呆に見る阿呆。そしてもうひとつ飲む阿呆。
俺はともかくとして、高杉もその夜は珍しく酔っていた。
浴びるように酒を飲み、溺れるように理性を溶かした。
縁もたけなわとなった頃合には、二人でもつれるようにして部屋に戻った。
浮ついた心地のままで、敷きっぱなしの布団に転がれば、何を血迷ったか高杉が覆いかぶさってきて、なんと口を吸ってきた。
ははあ、これはどこかのいい仲の女と間違えているな、と悟ったが、まあ俺も随分と酔っていたので、されるがままにしてやった。
jil85045373
MEMOアルタナ杉(肉体年齢16歳くらい)のところに通い妻する銀時の話。高杉が甘えた。アルタナ杉に通い妻する銀時(高銀)「おら、起きろ寝坊助」
そう言って布団をひっぺがせば、転がりでた高杉が眩しさから顔を顰めた。
いつも俺ばかりがだらしない、ダメ人間だのと言われるが、じつは高杉も結構寝汚い。
用事があれば別だが、そうでなければ昼になるまで惰眠を貪る。ガキの頃も攘夷戦争に参加していたときも、無理に起こせば子どもかというくらい機嫌が悪くなるのだから始末に負えない。いつだったか鬼兵隊で高杉のお守りをしていた武市変態も、その寝汚さに手を焼いたと言っていたので、そういうところは相変わらずのようだった。
案の定、布団の温もりを奪われた高杉はうっすらと目を開き、そして再び閉じた。
「おい、寝るな。今一瞬起きたろ。なにしれっと二度目にしけこんでんだ」
3013そう言って布団をひっぺがせば、転がりでた高杉が眩しさから顔を顰めた。
いつも俺ばかりがだらしない、ダメ人間だのと言われるが、じつは高杉も結構寝汚い。
用事があれば別だが、そうでなければ昼になるまで惰眠を貪る。ガキの頃も攘夷戦争に参加していたときも、無理に起こせば子どもかというくらい機嫌が悪くなるのだから始末に負えない。いつだったか鬼兵隊で高杉のお守りをしていた武市変態も、その寝汚さに手を焼いたと言っていたので、そういうところは相変わらずのようだった。
案の定、布団の温もりを奪われた高杉はうっすらと目を開き、そして再び閉じた。
「おい、寝るな。今一瞬起きたろ。なにしれっと二度目にしけこんでんだ」
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MEMO高銀で蛟九+人間高杉(高校生)の中途半端に始まって終わるなんちゃって妖怪パロです。匂わせ鬼銀います蛟九+人間高杉(高銀)狐に化かされるとはこのことか。
唇をはまれながら舌先を吸われ、眼前に広がる幼なじみの顔にうっかりほだされそうになりながらも、高杉は左拳を強く握り、
「テメェ誰だ!動物くせーんだよ!この偽物野郎!」
目の前の顔面に叩きつけると、ぎゃんという鳴き声と狐耳と九つの尾が揺れた。
「あの、ほんと調子こいて唇奪ってしまってすみませんでした」
「で、なんなんだテメェは」
「えっと、その見たまんま分かると思うんだけど……妖怪です、はい」
その後顔面を三、四発ほど殴られた妖怪を名乗る男は、頭に生やした獣の耳と尻から垂れた尾をしょんぼりと下げながら、仁王立ちする学生服の少年の前で正座をしていた。
町の外れにある古びた神社だ。
昔に管理するものがいなくなり、人も寄り付かなくなったと聞くが、特別荒れた様子がないのが異様だった。
4434唇をはまれながら舌先を吸われ、眼前に広がる幼なじみの顔にうっかりほだされそうになりながらも、高杉は左拳を強く握り、
「テメェ誰だ!動物くせーんだよ!この偽物野郎!」
目の前の顔面に叩きつけると、ぎゃんという鳴き声と狐耳と九つの尾が揺れた。
「あの、ほんと調子こいて唇奪ってしまってすみませんでした」
「で、なんなんだテメェは」
「えっと、その見たまんま分かると思うんだけど……妖怪です、はい」
その後顔面を三、四発ほど殴られた妖怪を名乗る男は、頭に生やした獣の耳と尻から垂れた尾をしょんぼりと下げながら、仁王立ちする学生服の少年の前で正座をしていた。
町の外れにある古びた神社だ。
昔に管理するものがいなくなり、人も寄り付かなくなったと聞くが、特別荒れた様子がないのが異様だった。
xyuuhix
DOODLEぱったか毎週金曜日、玄関に落ちてるタイプの高杉くん。
銀八は銀時としての記憶があって高杉はよくわかんない。
なにもかもよくわかんないのに長くなってしまった。ちょっと続く。
毎週金曜日。午後十時。決まった曜日、決まった時間、決まった場所に、それは落ちている。
「……またか」
築四十年近い古びたマンションの一室。今どきの都会でお目にかかることも随分少なくなった、オーソドックスなシリンダー錠一つしかついていない玄関扉。空洞を包み音が良く響く塗装の剥げかけた鉄扉を開き、時間を気にしてそっと閉じようと内側のドアノブに手を掛けた。
無人で、電気の付いていない1Kの部屋の玄関は薄暗く、共用廊下の直管蛍光灯から放たれるぼんやりとした灯りが僅かに差し込んだと思えば、すぐに暗闇に包まれる。その十秒にも満たない時間の中で、銀八は予め想定していた光景を確認し、ため息とともにぼやきを溢してしまう。もうすっかり慣れてしまったものだと言うのに、今週こそは何もない、ということを願ってしまうのだ。自分でこの状況を招いているにも関わらず。
6681「……またか」
築四十年近い古びたマンションの一室。今どきの都会でお目にかかることも随分少なくなった、オーソドックスなシリンダー錠一つしかついていない玄関扉。空洞を包み音が良く響く塗装の剥げかけた鉄扉を開き、時間を気にしてそっと閉じようと内側のドアノブに手を掛けた。
無人で、電気の付いていない1Kの部屋の玄関は薄暗く、共用廊下の直管蛍光灯から放たれるぼんやりとした灯りが僅かに差し込んだと思えば、すぐに暗闇に包まれる。その十秒にも満たない時間の中で、銀八は予め想定していた光景を確認し、ため息とともにぼやきを溢してしまう。もうすっかり慣れてしまったものだと言うのに、今週こそは何もない、ということを願ってしまうのだ。自分でこの状況を招いているにも関わらず。
銀もくせい
DONEちゅんまとめ 幸せのトス/3年目の浮気/ヅラ誕/煮卵/高杉誕/MIUネタ/ちゅん仕舞い/ちび助チャリ/狐火/仇/お菓子の家/辰馬ちゅんと豆の木/かぼちゃパンツ/お山のハロウィン/完結篇ちゅんよ永遠なれ/狐の雪降らし/ 18ちよ🐤
DONE銀高が祝言をあげる話です。※704訓後の話であの赤子のケツが高杉だった場合の話になります。
玄関でスタンバってました ぼやけた視界に写るのは瓦礫となり果てた残骸と膝の上にて横たわる至極色。相変わらず派手なものが好きな幼馴染がそっと目を閉じていく姿だった。「もう――」亡骸を腕に抱きなら誓う。何度も、何度も。次第に冷たくなっていく体温を少しでも戻すべく着物を撫で摩擦を起こすが、結局は体温の低下を止めることはできず、最期はとん、とん、とまるで寝かしつける母親のように動かした。
「っ、」
微睡む視界が一気に明るくなり、ちりちりと双眸を刺激する。夢、か……と気づいた時には既に遅く、はく、と沢山の酸素を吸い込んでしまったせいか軽く咽せながら、天井を見据えた。「……ざまァねえな」拍子に目尻から流れる雫に苦笑しながらも、隣へと腕を伸ばして暖を求める。しかし、左手に触れたものは求めていた体温ではなく、人のいなくなった敷布団のうんざりするほどの冷たさだった。
10697「っ、」
微睡む視界が一気に明るくなり、ちりちりと双眸を刺激する。夢、か……と気づいた時には既に遅く、はく、と沢山の酸素を吸い込んでしまったせいか軽く咽せながら、天井を見据えた。「……ざまァねえな」拍子に目尻から流れる雫に苦笑しながらも、隣へと腕を伸ばして暖を求める。しかし、左手に触れたものは求めていた体温ではなく、人のいなくなった敷布団のうんざりするほどの冷たさだった。