Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    ぴえ

    藍 ran

    DONE【シクトリ9 Web展示作品①】
    狐の降y×人間の赤i/小説/全年齢/ややシリアス
    そしかい後。原作ベースの捏造設定です。細かいことは気にせず読む話。
    ハピエン厨が書いていますが、何でも許せる方向けです。

    ***
    シクトリ9ありがとうございました!
    5月いっぱいまで公開しておきます!
    それは、お狐さまの運命だった。          1

     さすがに今回ばかりは万事休すだ、と赤井秀一は思った。
     これまで様々な事件やピンチに遭遇しながらも、持ち前の頭脳と身体能力で切り抜けてきた赤井ではあったが、今まさに目の前にいるのは得体の知れない『黒いモノ』。
     この世のものとは思えない『それ』は実体を持たず空中に漂う闇のようで、弾丸を撃ち込んでも怯む様子もなければ効いている気配もない。かと言って肉弾戦を挑むなどは以ての外だと脳が警報を鳴らしている。正しく万事休すだ。

     事の始まりは、日本に…それも米花町に来てからだった。外を歩いていると、ふとした瞬間に『迷い込む』ことが増えたのだ。
     赤井はイギリスで生まれ育ったせいか、子どもの頃は妖精と呼ばれるモノたちが見える時がまれにあった。大きくなるにつれてそれもなくなってしまったが、しかし単に見えないというだけで、この世に人間以外の存在がいることについての理解はあった。
    12096

    ナンナル

    CAN’T MAKE銀楼の聖女

    急に思い付いたから、とりあえず書いてみた。やつを一話分だけ書き切りました。
    ※セーフと言い張る。直接表現ないから、セーフと言い張る。
    ※🎈君ほぼ居ません。
    ※モブと☆くんの描写有り(性的な事は特になし)
    ※突然始まり、突然終わります。

    この後モブに迫られ🎈君が助けに来るハピエンで終わると思う( ˇωˇ )
    銀楼の聖女『類っ、ダメだ、待ってくれっ、嫌だ、やッ…』

    赤い瞳も、その首元に付いた赤い痕も、全て夢なら良いと思った。
    掴まれた腕の痛みに顔を顰めて、縋る様に声を上げる。甘い匂いで体の力が全く入らず、抵抗もままならない状態でベンチに押し倒された。オレの知っている類とは違う、優しさの欠片もない怖い顔が近付き、乱暴に唇が塞がれる。髪を隠す頭巾が床に落ちて、髪を結わえていたリボンが解かれた。

    『っ、ん…ふ、……んんっ…』

    キスのせいで、声が出せない。震える手で類の胸元を必死に叩くも、止まる気配がなくて戸惑った。するりと服の裾から手が差し入れられ、長い爪が布を裂く。視界の隅に、避けた布が床へ落ちていく様が映る。漸くキスから解放され、慌てて息を吸い込んだ。苦しかった肺に酸素を一気に流し込んだせいで咳き込むオレを横目に、類がオレの体へ視線を向ける。裂いた服の隙間から晒された肌に、類の表情が更に険しくなるのが見えた。
    9361

    No.5

    DONE好きな相手のことを1日だけ忘れてしまうという魔法が発動し、トレイが自分を好いていることを知ったジェイド。その後、1日たっても思い出せないと相談され――……

    ※トレイが黒いので、地雷の方はお気を付けください。ストーリーの開始時点では、ジェイドはトレイのことを好きではありません。(メリバ寄りのハピエンです。)
    「ジェイドのことを知りたければ何でも聞いてくださいね。」【トレジェイ】 3年生の全体授業で大変なことがあったらしいという噂はすぐに学園中を回った。

    「……こんな馬鹿らしいことで、会議に呼ばれるとは……」

     隣を歩くアズールがそう言い、ため息をついた。
     そう、この噂……否、噂ではない。アズールに憂鬱な顔をさせている一件で、寮長と副寮長が集められて会議が開かれるという事態が起こっていた。

    「でも、全員がかかったのであれば、たしかに大変なことかと……」
    「好きな相手のことが分からなくなる、ということがですか?」

     アズールは、呆れたようにそう言うと、額を押さえる。
     今回の一件は、3年生のあるクラスの授業でやっていた珍しい詠唱魔法の成功が、偶然別のクラスが作っていた魔法薬の完成と重なってしまい、変な融合をしてしまったことで発生したらしい。しかも、その融合した魔法の威力が大きかったようで、3年生だけではなくこの学園全体にかかってしまったと聞いている。
    29435

    rcxEYSpryGNQ7wJ

    DONE【轟出】轟くんの主観だった【弱虫泣き虫片思い/轟焦凍編】の話と対になっています。
    学生時代とプロヒの未来捏造です。
    片方だけでも読めると思いますし、轟くん版とどちらから先に読んでも特に問題無いと思いますが報われ感を強く感じられる読み方は轟くん版→緑谷くん版だと思います。
    タイトルに片思いとありますがハピエンです。
    当て馬モブ君が苦手な方はご注意ください。
    【弱虫泣き虫片思い/緑谷出久編】【日常の崩壊】

    定時で仕事を終えられて今日、いつもなら轟君との約束が果たせる事を喜ぶ時間になる筈だった。
    終わり間際に仕事が飛び込み、残業になる事はお互い珍しくない。だからこんな日は素直に嬉しい。
    轟くんの方も今日の業務を無事に終え、僕の終業を確認するメッセージを送ってきていた。

    今日は轟くんとご飯に行く約束の日。
    どんな時でも轟君は優しく僕の話を聞いてくれるから、また僕ばかりが話してしまったと毎回反省する。だけど轟くんはそれでもいいって言ってくれて、いつもついつい甘えてしまう。
    轟くんは自分の感情を表に出したり沢山話すのはあまり得意じゃないから僕の話を聞いているのが好きなんだと言ってくれる。そんな彼を思いながら、約束のある日は仕事の疲労に反して足取り軽くお疲れ様でしたと事務所を出て行く。
    16521