ワンドロ
肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「キャンプ」灯台下暗しな1人と、灯台の下でのんびりと焚き火しながら待つ1人の話。
※👑時代
それこそシンプル ワイルドエリアの一角で、こじんまりとしたテントと簡易椅子を一つ。長いライラック色の髪を揺らしながら、慣れた手つきであっという間に設営したダンデは、風に飛ばされそうになるキャップを片手で抑えながら空を見上げる。昨日は雨マークが付いていた場所も、今日は見違えるような青空だ。少し前にボールから出した手持ち達は今横にいるリザードンを残してみんな自由に寛いでいる。
「久しぶりにこうした時間を過ごすなぁ」
チャンピオンという立ち位置について数年。毎日が目まぐるしく過ぎる中で、今日は漸く取れた休日だった。肺に思い切り息を吸い込むと鮮やかな草の香り。風に揺れる草花の音と一緒にあちこちからポケモン達の生きる音が聞こえてくる。そんな音に耳を傾けながら、ダンデは草原に思い切り大の字になって寝そべり、目を閉じる。
2885「久しぶりにこうした時間を過ごすなぁ」
チャンピオンという立ち位置について数年。毎日が目まぐるしく過ぎる中で、今日は漸く取れた休日だった。肺に思い切り息を吸い込むと鮮やかな草の香り。風に揺れる草花の音と一緒にあちこちからポケモン達の生きる音が聞こえてくる。そんな音に耳を傾けながら、ダンデは草原に思い切り大の字になって寝そべり、目を閉じる。
odgr
SPOILERチェズルク版ワンドロワンライ第38回提出作品です。お題は『ニュース』で。暮らドメバレ、毎朝の習慣になっているトップニュースチェック中のルにチェが朝ごはん作ってくれる話です。シークレット・ニュース 誰もいない朝のリビングで、シンクに少しだけ水を流す。コーヒーメーカーの給水タンクに新鮮な水を満たし、カプセルホルダーとともにセットしてスイッチを押す。
このカプセル式のコーヒーメーカーも、チェズレイが贈ってくれたものだった。クリスマスまでウィリアムズ邸へ厄介になるにあたり、プレゼントがてら新しいコーヒーメーカーを持参するとチェズレイが言い出した時には本格的なエスプレッソマシンが来てしまうのではないかと身構えていたが、実際に届いたのはコンパクトサイズのカプセル式メーカーだった。美味しいエスプレッソも魅力的だったが、各種ブレンドやフラットホワイト、ラテ・マキアートやココアまで、毎日たくさんのカプセルの中から好きな味を選べる楽しさと手入れの簡便さを理由に選んでくれたのだということは、ルークもすぐに気が付いた。
3556このカプセル式のコーヒーメーカーも、チェズレイが贈ってくれたものだった。クリスマスまでウィリアムズ邸へ厄介になるにあたり、プレゼントがてら新しいコーヒーメーカーを持参するとチェズレイが言い出した時には本格的なエスプレッソマシンが来てしまうのではないかと身構えていたが、実際に届いたのはコンパクトサイズのカプセル式メーカーだった。美味しいエスプレッソも魅力的だったが、各種ブレンドやフラットホワイト、ラテ・マキアートやココアまで、毎日たくさんのカプセルの中から好きな味を選べる楽しさと手入れの簡便さを理由に選んでくれたのだということは、ルークもすぐに気が付いた。
来栖京夜
TRAINING2024/4/27のタイッツーワンドロ絵。自創作よりサクたん。毛先に向かって濃い青のグラデカラーになってます。お題: 青い髪
時間:+10分
(ラフ10分、線画20分、着色40分)
kisaragi_03_11
DONE遅ればせながらレイマシュワンドロワンライの作品です。"初恋"、"本音"、"手紙"。
その"なまえ"はーーー初恋だった。
無条件に僕を認めてくれる人がいるなんて。
でも男同士で、本当のこと言えるわけが無い。
ずっと抱えてきたこの想い、みんなにはお見通しで「相談しろ」って怒られた。
消灯後に抜け出して夜空を眺めながら苦しくて悲しくて辛くて、泣いた日もあったけど。
嬉しくても涙が出るんだって初めて知った。
ーーーーーー今日はレインくんの卒業式。
学校で会えるのはこれで最後。
レインくんは神覚者だから、今までよりも忙しくなる。
皆もそれでいいのかって心配してくれたけど、僕は決めたんだ。
僕の意志の強さに「もう、仕方ないな」と困ったように笑いながら協力してくれた。
最初で最後の恋文。
好きです。
これが今の僕に出来る精一杯の告白。
1233無条件に僕を認めてくれる人がいるなんて。
でも男同士で、本当のこと言えるわけが無い。
ずっと抱えてきたこの想い、みんなにはお見通しで「相談しろ」って怒られた。
消灯後に抜け出して夜空を眺めながら苦しくて悲しくて辛くて、泣いた日もあったけど。
嬉しくても涙が出るんだって初めて知った。
ーーーーーー今日はレインくんの卒業式。
学校で会えるのはこれで最後。
レインくんは神覚者だから、今までよりも忙しくなる。
皆もそれでいいのかって心配してくれたけど、僕は決めたんだ。
僕の意志の強さに「もう、仕方ないな」と困ったように笑いながら協力してくれた。
最初で最後の恋文。
好きです。
これが今の僕に出来る精一杯の告白。
kimitsu_bll
DOODLEレオナギワンドロ4/27:「うさぎ」開催ありがとうございました!初参加でした。
誤字脱字修正ほか、ちょっとだけ書き換えてます。
うさぎ「え!? お前、その目どうした!?」
昼休み、屋上に現れた凪は、目を真っ赤に充血させていた。
「ゴーグル忘れたから」
「ごめん、なんの話? 何して腫らしたって?」
足を真っ直ぐにして座り直し、自分の太ももをポンポンと軽く叩く。
すると凪はゆっくり近づいて来て、俺の足の上でゴロンと仰向けに寝転んだ。
「本当は他人の目薬つかうの良くねぇけれど、俺の持ってるやつさすか」
「レオは他人じゃないよ」
「そういうのいいから。嬉しいけど」
カバンを引き寄せ、ポーチから目薬取り出し、凪の目にさしてやる。
パチパチしろ、と言ったら目を瞬かせた。ので、違う、そうじゃなくて手を叩け、と言ったら、困惑しながらゆっくり拍手してくれた。可愛い。
1534昼休み、屋上に現れた凪は、目を真っ赤に充血させていた。
「ゴーグル忘れたから」
「ごめん、なんの話? 何して腫らしたって?」
足を真っ直ぐにして座り直し、自分の太ももをポンポンと軽く叩く。
すると凪はゆっくり近づいて来て、俺の足の上でゴロンと仰向けに寝転んだ。
「本当は他人の目薬つかうの良くねぇけれど、俺の持ってるやつさすか」
「レオは他人じゃないよ」
「そういうのいいから。嬉しいけど」
カバンを引き寄せ、ポーチから目薬取り出し、凪の目にさしてやる。
パチパチしろ、と言ったら目を瞬かせた。ので、違う、そうじゃなくて手を叩け、と言ったら、困惑しながらゆっくり拍手してくれた。可愛い。
aichin
PROGRESS4/28(日) ハッコルワンドロお題『記憶』お借りしました。
+30minでラフまでで終わっちゃいました;;
🌻が思春期を導く時は、
🍊の教鞭を取る姿を思い出してないかなーと。
後日仕上げ予定です。
odgr
SPOILERチェズルク版ワンドロワンライ第38回提出作品です。お題は台詞お題の「逃がしませんよ」で。暮らドメバレ、チェとルで某スタイリッシュな軟体動物たちでインクを塗り合うシューティングアクションで遊ぶ話です。今回はチェズルクっていうかチェ+ルというか……チェはハイ〇ラントの面白さに気づいたら大変なことになると思う。
「やばっ」
現実でルークが発した声に、画面の中の小さな悲鳴が重なる。
まっすぐに飛んできた弾丸に貫かれ、携帯ゲーム機に映っていたキャラクターが弾け飛び、明るいパープルのインクがステージに四散した。
「フフフ……。逃がしませんよ、ボス」
リビングのテレビの画面では、楽しそうに笑うチェズレイが操るキャラクターが大型の狙撃銃を構えている。スナイパー役のチェズレイが睨みを効かせている間に、テーマパークを模したステージがチェズレイのチームカラーにどんどん塗り替えられていく。スタート地点である自陣に戻され、ルークは焦りと感嘆とを長い溜息に変えて唸った。
夕食後、ルークがリビングで一息ついていた時、そわそわとした様子のチェズレイにゲームに誘われた。一週間ほど前にルークがチェズレイの前でやってみせたゲームをルークの不在時に練習したので、一緒にやって欲しいという。海生軟体動物と人型を自由に切り替えられるキャラクターを駆使して広大なステージ中を駆け回り、カラフルなインクを射出する様々な種類の武器を用いて、ステージのフロアをチームカラーで侵食しあい陣取り合戦をするその対戦アクションゲームを気に入ったようで、仲間たちと同時プレイが出来るように携帯ゲーム機本体とソフトまで買ってきたという気合いの入れようだった。携帯ハードの方は既にルークの自宅のWi-Fiにも接続してあり、インターネットを介した同時プレイの準備も万端だった。
2905現実でルークが発した声に、画面の中の小さな悲鳴が重なる。
まっすぐに飛んできた弾丸に貫かれ、携帯ゲーム機に映っていたキャラクターが弾け飛び、明るいパープルのインクがステージに四散した。
「フフフ……。逃がしませんよ、ボス」
リビングのテレビの画面では、楽しそうに笑うチェズレイが操るキャラクターが大型の狙撃銃を構えている。スナイパー役のチェズレイが睨みを効かせている間に、テーマパークを模したステージがチェズレイのチームカラーにどんどん塗り替えられていく。スタート地点である自陣に戻され、ルークは焦りと感嘆とを長い溜息に変えて唸った。
夕食後、ルークがリビングで一息ついていた時、そわそわとした様子のチェズレイにゲームに誘われた。一週間ほど前にルークがチェズレイの前でやってみせたゲームをルークの不在時に練習したので、一緒にやって欲しいという。海生軟体動物と人型を自由に切り替えられるキャラクターを駆使して広大なステージ中を駆け回り、カラフルなインクを射出する様々な種類の武器を用いて、ステージのフロアをチームカラーで侵食しあい陣取り合戦をするその対戦アクションゲームを気に入ったようで、仲間たちと同時プレイが出来るように携帯ゲーム機本体とソフトまで買ってきたという気合いの入れようだった。携帯ハードの方は既にルークの自宅のWi-Fiにも接続してあり、インターネットを介した同時プレイの準備も万端だった。
ruka
DONE158回🔥❄️ワンドロワンライ「味見」 1時間強です。
転生した二人、大学生同士です。
いつも企画運営ありがとうございます。
また前作までの作品にスタンプありがとうございました。嬉しいです。
Squisito「杏寿郎、ちょっと味見してくれ」
渡された小皿に乗っていた大学芋を食べる。
「うまいっ!今日も美味しいぞ、猗窩座」
とても美味しく、思いのまま答えると猗窩座は
「そうか」
とだけ答えるが、月のような瞳が彼がホッとしたのを俺に知らしめた。
猗窩座は俺がいる時に作った料理に対して、俺に味を見るように言ってくる。
そうでなければ、俺が食べる時に少し不安そうに見てくる、俺の反応を伺うのだ。
そのことに気がついたのは付き合い始めて直ぐの事だった。
俺と猗窩座が再会したのは大学でのこと。
教育学部に進んだ俺は偶然彼と図書館で出会った。
少しだけ日が差し込む席に座り、静かにレポートを書いていた猗窩座がとても綺麗で眼が離せなかった。
2220渡された小皿に乗っていた大学芋を食べる。
「うまいっ!今日も美味しいぞ、猗窩座」
とても美味しく、思いのまま答えると猗窩座は
「そうか」
とだけ答えるが、月のような瞳が彼がホッとしたのを俺に知らしめた。
猗窩座は俺がいる時に作った料理に対して、俺に味を見るように言ってくる。
そうでなければ、俺が食べる時に少し不安そうに見てくる、俺の反応を伺うのだ。
そのことに気がついたのは付き合い始めて直ぐの事だった。
俺と猗窩座が再会したのは大学でのこと。
教育学部に進んだ俺は偶然彼と図書館で出会った。
少しだけ日が差し込む席に座り、静かにレポートを書いていた猗窩座がとても綺麗で眼が離せなかった。
Jeff
DOODLEお題:「高嶺の花」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2024/04/28
出待ちの陸せん騎💐
Etoile ヒュンケルは頬杖をつき、あらためて目の前の男をじっと見た。
ベンガーナ中心街をやや外れた、洒落た一角のカフェにて。
初夏の風を楽しむ余裕もないのか、ラーハルトは呆然と掌を見つめたままだ。
「そろそろじゃないか」
ヒュンケルが声をかけると、ああ、と蚊の鳴くような声で答える。いつもの鉄面皮はどこへやら、頬の産毛が数えられそうなくらい幼く見える。
久しぶりだ、相棒のこんな姿は。
ヒュンケルはほくそ笑んで、冷たいライム水を一口含んだ。
彼の相棒、世界一の戦士ラーハルトは。
意外なことに、惚れっぽい。
数年前なら、魔界まで踏み抜く大喧嘩に発展していただろう。実際何度か揉めて、罪もない山岳が半分消し飛んだりもした。
2438ベンガーナ中心街をやや外れた、洒落た一角のカフェにて。
初夏の風を楽しむ余裕もないのか、ラーハルトは呆然と掌を見つめたままだ。
「そろそろじゃないか」
ヒュンケルが声をかけると、ああ、と蚊の鳴くような声で答える。いつもの鉄面皮はどこへやら、頬の産毛が数えられそうなくらい幼く見える。
久しぶりだ、相棒のこんな姿は。
ヒュンケルはほくそ笑んで、冷たいライム水を一口含んだ。
彼の相棒、世界一の戦士ラーハルトは。
意外なことに、惚れっぽい。
数年前なら、魔界まで踏み抜く大喧嘩に発展していただろう。実際何度か揉めて、罪もない山岳が半分消し飛んだりもした。
asuhara_sa_n
DOODLE #れおなぎワンドロ4月のお題「○○させて」
お借りしました〜!
フィーバーワンドロだ〜!!!!!!!
練習と論破、練習を論破「ねー、レオ」
「んー?」
何だかんだと押し切って、付き合って、凪の部屋でいちゃついていた時だった。ゲームに夢中の凪に勝手に寄り添って抱きついて、ついでにキスまでしたけど凪はゲームの中で4キル決めていた。すげー集中力。
「俺さ、人と付き合ったことなくて」
「お、おう」
「だから、なんかあった時のために別れ話の練習させて」
「はぁ!?」
思わず出た声に凪は目を細め、なんならちょっと眉間に皺を寄せている。そりゃ叫ぶだろ。別れ話?なんで?
「なんで」
「だから、やったことないから練習」
「しなくていい」
練習するってことは俺と別れ話する可能性があるってことだろ?ない。絶対ない。そんな話させない。は?別れる?絶対認めねぇからな。
865「んー?」
何だかんだと押し切って、付き合って、凪の部屋でいちゃついていた時だった。ゲームに夢中の凪に勝手に寄り添って抱きついて、ついでにキスまでしたけど凪はゲームの中で4キル決めていた。すげー集中力。
「俺さ、人と付き合ったことなくて」
「お、おう」
「だから、なんかあった時のために別れ話の練習させて」
「はぁ!?」
思わず出た声に凪は目を細め、なんならちょっと眉間に皺を寄せている。そりゃ叫ぶだろ。別れ話?なんで?
「なんで」
「だから、やったことないから練習」
「しなくていい」
練習するってことは俺と別れ話する可能性があるってことだろ?ない。絶対ない。そんな話させない。は?別れる?絶対認めねぇからな。
ハテソノ葡萄茶
DONEエアスケブご依頼ありがとうございました! これはこれは初ハテソノワンドロのお嬢さんではないですか~! またお会いできて嬉しいです!! アメーリカン☆なデザインでありながらリボンとフリルで飾られた水着が可愛く、フリル増し増しで描かせて頂いてしまいました。お団子もとてもキュートです!再びお任せ頂けて感激でした~。またのご依頼お待ちしております!
tonight_trmk
DONEワンドロしようと思ってお題からずれちゃったのと2.5ドロになってしまったやつ鈍ちん三日月とやる気を出した鶴丸
匣の中にて開戦準備 気まずい。
それはおそらく目の前にいる相手もそうだろう。触れ合う肌は布越しにじんわりと体温を感じ、こちらに気を使ってだろうか細く吸って吐く呼吸の吐息さえ頬や首筋に感じている。
足の置き場が悪く、もぞりと動かすと己の足の間に向かいあわせの相手の右脚が入り込んでいるようで動きづらかった。
「……三日月宗近」
耐えかねたように向かいの男が低く自分の名前を呼ぶので、三日月もうむ、と低く応える。
「これはどういう状況だろうなあ……」
「全くもってわからんが、ああ、くそ。こんな驚きは求めていないぞ」
暗闇の中、苛立つように吐き捨てる眼前の男をどこか隙間から入ってくる光がか細く白く照らす。
「同感だ」
三日月は今、細長い鉄の箱のような物に立ったまま閉じ込められている。
4713それはおそらく目の前にいる相手もそうだろう。触れ合う肌は布越しにじんわりと体温を感じ、こちらに気を使ってだろうか細く吸って吐く呼吸の吐息さえ頬や首筋に感じている。
足の置き場が悪く、もぞりと動かすと己の足の間に向かいあわせの相手の右脚が入り込んでいるようで動きづらかった。
「……三日月宗近」
耐えかねたように向かいの男が低く自分の名前を呼ぶので、三日月もうむ、と低く応える。
「これはどういう状況だろうなあ……」
「全くもってわからんが、ああ、くそ。こんな驚きは求めていないぞ」
暗闇の中、苛立つように吐き捨てる眼前の男をどこか隙間から入ってくる光がか細く白く照らす。
「同感だ」
三日月は今、細長い鉄の箱のような物に立ったまま閉じ込められている。