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    狩猟

    o-tukiピニャコラーダ

    DOODLE狩猟が怖いメジロくんの話。まだハン♂ウツじゃない。
    You are my Sunshine.2 寒い。寒冷群島なのだから当たり前だろう、とメジロは首を亀の様に縮こませながら震えていた。おまけに時間は夜間。冷え込みも当然である。
     だがそんな寒さや暗さなど、メジロにとってはどうでもよかった。
     ──早く帰りたい。
     ハンターとして活動を始めてそろそろ半年になるが、独りでの狩猟はまだまだ怖かった。完全に独り、という訳ではない。オトモのアイルーとガルクも一緒であり、なにより、メジロの武器は操虫棍だ。使役する猟虫の存在も有難かった。
     見習いを卒業してすぐは師であるウツシがクエストに同行してくれていた。もちろん、ウツシのオトモのデンコウとライゴウも一緒だった。クエストにまだオトモを同行させられないメジロに二匹を貸し、一緒に戦ってごらん、と優しく教えてくれたのだ。そして実際に二匹の動きを見ていて驚いた。ウツシと数々のクエストをこなしてきたのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、メジロが武器を構えてわたわたしている間に、数匹のイズチをあっさり討伐してしまったのだ。ウツシは一緒に戦った事を褒めてくれたが、実際あの場でメジロが出来た事なんてほとんど無かったと言っても過言ではない。今思い出しても、その情けなさに涙が出そうになる。自分なんかが戦わずともオトモが全部やってくれるのではないか?そう考えるようになってしまっても仕方ないだろう。
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    minaduki_comcom

    DONE教官が集会場で吊るされていたその頃、たけほのちゃんは惰眠を貪っていたのだった、という話。
    やたら長くなっていたので分けました。

    作中、教官が狩猟前に情報伝達を怠るという有り得ないミスをしていますが、奴も思いっきり動揺していたということで許してください。
    猛き炎の嫁取り物語 激闘編 ヒノエさんとミノトさんのおうちは、この里で二番目に安全な場所だ。私が何をしても、何があっても味方で居てくれる稀有な人たち。一番は言わずもがな、なんだけど、今朝方その場所を放り出して来てしまった私は戻る事もできず、客間の布団で丸くなっている。

     どうしたら良かったんだろう。いや黙ってあの人を受け入れられたらそれが一番だったはずなのだ。知らないものにパニックになる悪い癖が出ないよう、事前に丹念に予習と復習を重ねていたというのに、私を組み敷いたあの人は……よそう。やはり絵巻物を借りた際ミハバかツリキに実物を見せてもらうのだった。泣いて勘弁してくれ死にたくないと拝まれたので断念したが、無理にでもひん剥いてやれば良かった。男性にも個人差があるから参考にはならないと言っていたがやはり絵と実物は違うだろう。全然違ったと言うかまともに見ることも出来なかったんだけど激おこフルフルもかくやというのは……いや、やめやめ!どうしても思考がそっちに行ってしまうため、どうにも布団から出られない。いやだいやだ、昼間から布団かぶって閨事を反芻してるだなんて、まるで私が、え、えっちな子みたいじゃないか!違うもんえっちな子じゃないもん、昨夜だって全然よくわかんなかったし、ただ教官が、手が大きくて熱くて、あああああああああもう!
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    ふぐりのすすき

    DOODLE以前投稿していたものの手直し
    家計が苦しかった事を想うと家で過ごす時期が多かっただろうしパーパの狩猟のお手伝いやマーマの手伝いもきちんとしてたと思うので、自炊はできる子と思ってはいるが国境組に割とヤバいの作って振る舞うヴァを切らしていた
    ヴァがああな分、ヴァより年喰ってるほか三人は戦時じゃ教えられなかったそれぞれの知識をヴァへ教えてあげていたらいいなという願望
    国境クッキング①本日も曇天、明日も曇天!帰路につく同僚が横でそう言っているのを聞きながらイリヤは手袋を嵌めた両手を擦る。彼らが言うように灰色の雲が垂れた空はどんよりとして今にも雪が降りそうで、本格的な冬が来たなと嫌でも自覚させられた。12月のその痛いくらいの冷たさは、慣れていても思わず身震いする程に厳しい。

    「さて、我らが末の弟はちゃんと最後まで出来てるのかね」
    「また壺を焦がして炭が出来てるに一杯かけるか?」
    「ハハ。……いいや、今日はやめとく。さすがにあれだけ失敗したら夕食はマトモだろう」
    本日の食事当番はヴァシリだったのだが、彼が煮炊きが苦手だった。朝はイリヤの力を借りかろうじてブリヌイにありつける事が出来たのだが、昼は肉の煮込みを壺に入れ、ペチカの中で盛大に吹きこぼして炭にしてしまったのだ。
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    Mogmogsmaka

    MOURNING元ネタは🐜様の曲です。狩猟を行うおフィンと主ちゃんの雰囲気のみな小話。そんなに絡んでません。
    狩猟日誌小さい頃に生きるための術として狩りを教えられていた為、狩猟は得意だった。時折自分よりも体躯の大きな獲物に出会う事もあったがその知識と持ち前の腕で難なく狩る事が出来る。
    ダアトの荒廃した土地を疾駆する牡鹿を草むらに隠れながら追いかける。あれは脚が速いからと拵え携えた弓矢を構え、弦を引きその時を息を殺して待つ。耳元で弦が張るきりきりという音と草が風に揺れる音だけが響いている。顔を上げ辺りを警戒していた鹿が、僅かながらに残った青い草を食べようと首を下げる。その一瞬とも言える無防備な姿を逃さない。
    張りつめていた弦が弾け、空気を裂いて矢が飛んでいく。フィンの手から放たれたその矢は鹿の心臓を一息に貫いた。
    小さな鳴き声を上げて倒れた鹿は、少し藻掻いてそれから動かなくなった。隠れていた草むらから身を起こしたフィンは、新雪の残る土を踏みならして仕留めた獲物に近寄った。鮮血で地を濡らす鹿は確かに絶命しており、腰に下げた皮袋から手入れを施され研ぎ澄まされた狩猟用のナイフを取り出すと鞘を抜き刀身を鹿の喉へと突き立て、先程までその体を巡っていた血を抜く。次いで丸い腹に切り込みを入れて温かな腸を取り出す。手に伝う温かさに命を頂く尊さを感じてフィンは心の内で鹿に感謝を述べる。そうして軽い処理を行った鹿の両の手足を縛り上げ麻袋に放り込むと、肩に担いで王の待つ野営地へと戻ることにした。
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