やがて
篠木蒼真(しのぎそうま)
PAST自分のタブレットの壁紙に使っている絵です。「夏に去し君を想フ」という曲が好きすぎて、自分のキャラクターたちの物語を想像しながら描いたものです。
愛してるけど、一緒にいると苦しくて、傷ついて、やがて離れることを選んでしまう。
離れれば傷つくことはないが、縁を切る時の辛さはそれを上回ると感じます。
お互いに自分の好みを押し付けるのをやめて、まっすぐに向き合える日が来るといいですね。
wing89331104
SPOILERクトゥルフ神話TRPG「やがて宇宙に放たれる」mokaさんにまわしてもらいました!!
コズミックをとことん楽しんできたと個人的に思ってます🍛
画像はめっちゃ綺麗なお部屋の、キャラの学生証。
この演出ほんとにめっちゃ凄い、好きすぎるぅ!
minamidori71
DOODLE現パロビョルアシェ小説のUnknown Legend、ロンドンに住むルカ教授と彼のハウスキーパー兼秘書のビョルン君のネタ帳らくがきです。2022年夏~10月中旬まで、twitterで公開してきたもののまとめ。ルカ教授の本名は、ルキウス(ルカ)・アルトゥール・ホプキンス。ウェールズに伝わる中世の口承文芸「アシェラッドのバラッド」を専門とする、研究者です。近所のティールームの従業員だったビョルン君をスカウトし、住み込みで雇います。「アシェラッドのバラッド」がきっかけになり、ふたりはやがて恋仲に。そのうちトルフィンも出てくる予定。 12
odgr
SPOILERジャズバーで自棄酒するジェ警部補とバー借りてピアノ練習するあのひとの話。特にそういう意図はないですがジェエドな工場長の工場産です念のため。音源聞くだけで再現出来そうなのに「相当練習した」が本当だったら面白いなとか、チェが歌姫になれるならあのひとの変装技術にも体型などまったく違う女性に変わる選択肢があったんだろうかとか、変装はやがて必要になる『彼女』の奏法や内面への理解を深めるためです、みたいな。
そのバーの片隅には、ピアノを弾く女がいた。
秋口の乾いた風がちりりと頬を刺す夜、酒の一杯でも飲まねばどうにも落ち着く気がしないほど、珍しく心がささくれていた日の仕事帰りだった。たまたま夜風に揺れた古い看板が目について、ここで良いかとジェイスンは半ば自棄気味にとある店のドアベルを揺らした。
古びた分厚いチークの扉の印象に違わぬ落ち着いたジャズバーだった。店の奥、小さなステージの片隅に置かれたピアノは年代物でよく手入れされているのが判る。目についた瓶の銘柄を適当にオーダーし、ジェイスンは飲み慣れない自棄酒のグラスを呷った。命令口調で二杯目をバーテンに用意させ、あっという間に空になったグラスの中で氷がからりと音を立てた時、ふと、ピアノの音色が薄暗い店の空気に染み透った。
2547秋口の乾いた風がちりりと頬を刺す夜、酒の一杯でも飲まねばどうにも落ち着く気がしないほど、珍しく心がささくれていた日の仕事帰りだった。たまたま夜風に揺れた古い看板が目について、ここで良いかとジェイスンは半ば自棄気味にとある店のドアベルを揺らした。
古びた分厚いチークの扉の印象に違わぬ落ち着いたジャズバーだった。店の奥、小さなステージの片隅に置かれたピアノは年代物でよく手入れされているのが判る。目についた瓶の銘柄を適当にオーダーし、ジェイスンは飲み慣れない自棄酒のグラスを呷った。命令口調で二杯目をバーテンに用意させ、あっという間に空になったグラスの中で氷がからりと音を立てた時、ふと、ピアノの音色が薄暗い店の空気に染み透った。
NoGWrightWNo
DOODLE役職:料理人チェイス補助キャラ
彼は素晴らしい料理人であった。完璧を求める彼が作る料理は今まで食べたことがないような素晴らしい味で人々の身体に活力を与えていた。それに目をつけた上流階級の者の見栄のために囲い込まれた彼は、やがて彼らに『素晴らしい料理』の真実を見抜かれて姿を眩ますことを決意する…そんな彼の元へ届いた1通の手紙には、彼に新しい身分と潤沢な金銭を提供すると書かれていた 。 6
fuji
DOODLEおそろいね私たちこれでおそろいね ああ 幸せ!
中略
酸素に触れた赤はやがて黒に近づき示す
二人はもう永遠にひとつにはなれないという事実を
ナインのスターダス子ちゃんは新しい人生を見つけてよかったなあって思う
パラレルのヒロインたちの中で一番楽しそうだった
幸せな人生とは言わないけど、生きてる!って感じ
furutori
DOODLE大変素敵な獣パロの連作を拝見しまして滾った結果のふぁ、はぁんあーと?です?一秒毎に消したさが募るので無加工にて失礼します
時間が経って吹っ切れたらせめて色でもつけたい…このままではなんだかわからない…
二枚目はかみさまなんだから大きければ大きいほど良い思考(やがてソも霊力貰って育っていい感じの体格差になるよ)
三枚目は人間擬態のきょうだいによるせんさいなタッチのグルーミングに陥落する他ない狸 4
流沢藍蓮
DONEタイトル:最悪の日キャラクター:イルシアーテ
※血表現注意!
◇
【最悪の日】
渡された杯、中には猛毒
両親が死んだ時と同じよう
派手に血を吐いて倒れた
やがて彼女は知る
毒を盛ったのは己の腹心
裏切りに心は凍りついた
それは 忘れもしない最悪の日
kesyo_0310
DONEふみ天SS九本目「やがて明く夜」ちょっと直す~~???
やがて明く夜 夜の河川敷に、オレンジ色のブルゾンが溶け込むように座り込んでいた。
天彦は足を止めると、薄く息を吐き出した。まだ肌寒さが残る季節だ。吐き出した息は、空気をほんの少しだけ白く染めながら藍色の夜空に溶けていく。一瞬思案して、天彦は河川敷に降りて行った。
「ここにいらしたんですね」
ふみやの背中に声を掛け、ゆっくりと近付く。おもむろに、ふみやが振り返った。いつもと変わらない、感情の読めない表情。気だるげな紫色の瞳と目が合った。
「もう夕飯だろ。何しに来たんだ?」
ふみやはいつもと変わらない調子で言いながら、また河川敷へと目を向けた。暗い水面に、中途半端な月が形を崩しながら揺蕩っている。
「お夕飯だからですよ」
1292天彦は足を止めると、薄く息を吐き出した。まだ肌寒さが残る季節だ。吐き出した息は、空気をほんの少しだけ白く染めながら藍色の夜空に溶けていく。一瞬思案して、天彦は河川敷に降りて行った。
「ここにいらしたんですね」
ふみやの背中に声を掛け、ゆっくりと近付く。おもむろに、ふみやが振り返った。いつもと変わらない、感情の読めない表情。気だるげな紫色の瞳と目が合った。
「もう夕飯だろ。何しに来たんだ?」
ふみやはいつもと変わらない調子で言いながら、また河川敷へと目を向けた。暗い水面に、中途半端な月が形を崩しながら揺蕩っている。
「お夕飯だからですよ」
774xxxxxx
DONE【明日】 炭伊原作寄り時空の炭伊未満。未満だけどやがて二人が番となる世界でのお話。無限列車編〜遊郭編の間っぽい。独自解釈強め、捏造多め。
画像1枚目に諸注意ございますのでご一読お願いいたします。
表紙画像お借りしました(https://www.pixiv.net/users/3989101)。 11
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DONE【似た者同士】 炭伊原作寄り時空の炭伊未満。未満だけどやがて二人が番となる世界でのお話。炭治郎達が蝶屋敷で世話になっている頃。独自解釈強め、捏造多め。
画像1枚目に諸注意ございますのでご一読お願いいたします。
表紙画像お借りしました(https://www.pixiv.net/users/3989101)。 16
naixnai15
DOODLE政府の肥前さんと新米初期刀気負いすぎて武器携行禁止区域で銃抜こうとして、居合わせた調査員に物理でステイさせられる特むつ とかちょっと可愛いな?が急に降ってきたので。
調査員さんはハードボイルド個体なので、人間は嫌いだけど犬は好きなタイプ。
やがてむつひぜになる。
774xxxxxx
DONE【良いこと】 炭伊原作寄り時空の炭伊未満。未満だけどやがて二人が番となる世界でのお話。蜘蛛山編〜遊郭編の間っぽい時期。
画像1枚目に諸注意ございますのでご一読お願いいたします。
表紙画像お借りしました(https://www.pixiv.net/users/2532816)。 9
kkringo0413
MEMO[長くは生きられぬ。やがて来る争いで命を落とす]ギリシア神話パロのメモ。
ふたりとも河の神様の血が四分の一ほど混ざっているけど、ほとんど役割を果たしていない。せいぜいヒヨ兄がロナくんの危機にピーンと勘づくくらい。
ただ、本気出すとヒヨ兄は左目、ロナくんは右目の蒼が明るくなるという裏設定があったような、なかったような。
夜永 弥子
MEMOTRPG PC一覧最終更新:2024/05/03 一覧01更新
創作イラストを描くときは、この一覧の中に居る子をよく描いてます。
TRPGとは別のところで生まれたキャラはこの一覧には居ないですが、やがてPCとしてコンバートされてそっと追加されることもあるかも。 13
れーべ
DOODLEサキュバスでビッチ系の♀ルディみたいなヤツ。精気と愛情が主食。本命にはツンケンしちゃってるし、「嫌われてる」と思っていて素直になれない。珍しくお化粧とかが大好き。好きな人の前では美しくいたい。
精気と愛情を絶たれると次第に弱ってロリっ子になるし、それが過ぎるとやがて死ぬ。
番になった相手から愛情を注がれてれば大丈夫なんだろうなー
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第7話「森の乙女」TEXT版大鴉のディアヴァルの回想。三妖精に育児能力がないと知ったマレフィセントはディアヴァルに姫の世話をさせる。やがて姫は美しい乙女に成長する…。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」。今回も映画ネタバレ特盛(この辺は原則映画のストーリーに沿うので)。改変捏造もあるので何でも許せる人だけでお願いします。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第7話「森の乙女」 大鴉のディアヴァルの回想。仮の名をローズ・ブライアと名付けられたオーロラ姫は美しい乙女へと成長していったのだが…。
三人の良き妖精たちとマレフィセントとディアヴァル(主にディアヴァル!)に守られて、赤子は美しい乙女へと成長した。
不思議と森の動物にも懐かれる娘で、普段なら人間は敵とみなすような猛獣でも、彼女の前ではおとなしく頭を垂れ、耳の後ろを掻いてもらうのだった。
そんなローズの様子を見ていたマレフィセントは、ある日、戯れに彼女の前に姿を表してみた。すると、ローズは顔を輝かせ、貴女を知っているわ、と言ったのだ。マレフィセントは内心すこしばかり動揺したが、表向きは片眉を上げて見せただけだった。
2006三人の良き妖精たちとマレフィセントとディアヴァル(主にディアヴァル!)に守られて、赤子は美しい乙女へと成長した。
不思議と森の動物にも懐かれる娘で、普段なら人間は敵とみなすような猛獣でも、彼女の前ではおとなしく頭を垂れ、耳の後ろを掻いてもらうのだった。
そんなローズの様子を見ていたマレフィセントは、ある日、戯れに彼女の前に姿を表してみた。すると、ローズは顔を輝かせ、貴女を知っているわ、と言ったのだ。マレフィセントは内心すこしばかり動揺したが、表向きは片眉を上げて見せただけだった。
prikopuripuri
DONE「僕の知ってる綺麗なひと」●柱if🎴⚡️。このお話では未満です(やがて💚💛)
●名前のない少年隊士の一人称です。
●👹がまだいる時間軸の柱if、最終話以降のお話の流れをくんだ展開があります。
☆パスワードはツイのツリーにあります。小文字でどうぞ😊
●あと2話くらい書いたら、🎴⚡️がイチャイチャするとこに到達する気がするので、この時間軸を暫く攻めていきたい所存🥰❤️❤️ 22
ねむおか
DONE11月のお話です。次五です。*
和菓子を買いに出かけたごえが逢魔が時に出会ったのは、あの日助けた狸でした。狸を追いかけたごえがやがて目にしたものは···。
また少し不思議なお話です。
*
紅葉の美しい季節です。
渡る霜月 西日が射すのも、もう随分と早くなった11月も終わりのある日のことでした。
五右ェ門が立ち動く気配で目を覚ました次元は、いつものソファに寝転がったまま音のする辺りへ顔を向けました。
「出掛けるのか」
「うむ。散歩がてら先日見掛けた和菓子屋へ行ってくる」
「ああ、あそこか。あそこなら近いし迷うこともねぇか」
読みかけの本を胸に置いたまま寝ていた次元は、蛍光灯の眩しさに目を細めながら、先週車で買い出しに出た日の記憶を手繰りました。スーパーで一週間分の食料と洗剤などの細々とした日用品を買い求めた二人は、山のような荷物を車に乗せて信号待ちをしていました。ちょうど家まであと半分程の場所です。そこで五右ェ門が視線を前方の、ある一点へ向けました。すぐに信号は青に変わり、次元は車を発進させます。
6599五右ェ門が立ち動く気配で目を覚ました次元は、いつものソファに寝転がったまま音のする辺りへ顔を向けました。
「出掛けるのか」
「うむ。散歩がてら先日見掛けた和菓子屋へ行ってくる」
「ああ、あそこか。あそこなら近いし迷うこともねぇか」
読みかけの本を胸に置いたまま寝ていた次元は、蛍光灯の眩しさに目を細めながら、先週車で買い出しに出た日の記憶を手繰りました。スーパーで一週間分の食料と洗剤などの細々とした日用品を買い求めた二人は、山のような荷物を車に乗せて信号待ちをしていました。ちょうど家まであと半分程の場所です。そこで五右ェ門が視線を前方の、ある一点へ向けました。すぐに信号は青に変わり、次元は車を発進させます。
うらひと
MEMO【天使×少年のBL】自称天使(地上にいるので堕天使)が少年を唆して暗殺者にするお話。怯える少年もやがて狂気を含むようになり、また寝床で優しくしてくる天使に依存していく。
天使×孤児BL 1「……♪」
「…………何さ」
孤児となった僕には、それは吉報だったのだろうか。目の前には天使がいた。
神の遣いらしく白い装いに『それらしい』羽。しかしながら、あまりにもこちらを舐めて見下したような、ふさわしくない表情。
「いいよ、続けなよ。ボクはその方が好きだから」
自暴自棄になって人に手を掛けている最中であった僕でも、一瞬手を放し、相手は逃げていく。これは、神の遣いの振る舞いではない。これだけは分かる。
「勿体ない、逃げちゃったね。さて、どうする? 成功しようがしまいが、キミは追われる身になっていたわけだけど」
652「…………何さ」
孤児となった僕には、それは吉報だったのだろうか。目の前には天使がいた。
神の遣いらしく白い装いに『それらしい』羽。しかしながら、あまりにもこちらを舐めて見下したような、ふさわしくない表情。
「いいよ、続けなよ。ボクはその方が好きだから」
自暴自棄になって人に手を掛けている最中であった僕でも、一瞬手を放し、相手は逃げていく。これは、神の遣いの振る舞いではない。これだけは分かる。
「勿体ない、逃げちゃったね。さて、どうする? 成功しようがしまいが、キミは追われる身になっていたわけだけど」
Yuna_uzn210
DOODLE閲覧注意!🔥⚡♀です!女体化だし書きたいとこ書いてみたのを3本のせてみただけ。設定がたくさんの人の地雷踏み抜きそうなので無理だと思ったら読まないほうがいいです…!すみません!
以下設定↓
💎⚡♀と🔥🎴♀の二組はお互い親友同士で仲がいい。
けどふとしたきっかけで公認で浮気し合ったり4…Pとかするようになって、やがてお互いが『一番』になってしまった🔥と⚡♀が二人で外国に逃げる、って設定
金色が重なる(仮)「お前、なんなの」
静かなのに、その一言で空気が変わったようだった。
何か、言わなきゃ。だけどなんて?
そもそもなんで煉獄さんがここに来たのかも分からないのに?
「善子のことさらいたくなるほど気に入ったのか?
どこを?身体?」
「君と話す気はない」
「…へぇ、抱くうちに情が湧いたんだ?」
「…さぁな。君がそうならそういうことにしておいたらどうだ」
顔を歪ませた天元さんは、吐き捨てるようにその言葉を口にした。
「んなわけねーだろ。
俺は『穴』でしかねーやつに情なんか湧いてねぇけど?
お前と違って一途だからな?」
―心臓が、止まりそうだった。
だって、…だって。それが、煉獄さんが一番怒る言葉だって私は知ってる。
今、炭子のために怒る煉獄さんを見たりなんかしたら―。
2041静かなのに、その一言で空気が変わったようだった。
何か、言わなきゃ。だけどなんて?
そもそもなんで煉獄さんがここに来たのかも分からないのに?
「善子のことさらいたくなるほど気に入ったのか?
どこを?身体?」
「君と話す気はない」
「…へぇ、抱くうちに情が湧いたんだ?」
「…さぁな。君がそうならそういうことにしておいたらどうだ」
顔を歪ませた天元さんは、吐き捨てるようにその言葉を口にした。
「んなわけねーだろ。
俺は『穴』でしかねーやつに情なんか湧いてねぇけど?
お前と違って一途だからな?」
―心臓が、止まりそうだった。
だって、…だって。それが、煉獄さんが一番怒る言葉だって私は知ってる。
今、炭子のために怒る煉獄さんを見たりなんかしたら―。
るいㅤ
DONE人間としての生活依頼小説
幼少期に、体の一部が突発的に竜のようになってしまうようになった女の子。高校生になってもその症状は相変わらずで、それどこか抑制剤が効かなくなってきてしまっていた。感情が昂ると発症しがちというのを理解している彼女は、いつでも平静を装って生活している。しかしある日、満員電車の中で痴漢に遭遇してしまい、お尻をまさぐられる恐怖心や嫌悪感が募っていく。やがてその感情は大爆発を起こし、大事件へと発展してしまう。
竜化産卵小説です。例によって先行公開です。
産卵描写が結構生々しいので人を選ぶかもしれません。
かなり文章力のある人なので、言い回しや情景描写などにフォーカスして読んでみると倍楽しめると思います。
スマホよりPCの方が読みやすいと思います。無断転載厳禁です。
当作品の著作権は作者様に帰属します。
作者:ゆでたまご73様
字数:17372文字
人間としての生活快速電車は今日も、満員の乗客を乗せ全速力で馳せている。小さな駅は石ころを蹴散らすように黙殺し、大きな駅を目指して速度を上げて風を切っていた。
大して動いてもないのに汗露まみれのサラリーマン。昨日のバラエティ番組に出ていた女優の胸がどうとか、生産性のない話で盛り上がる男子学生たち。
それらのぶ厚い壁に阻まれるように、燈は自動ドアの前に追いやられていた。空調は回っているが、乗車率120%の車内においてそれは低い唸りを上げる生ぬるい風でしかない。
重たい通学鞄を抱え、早く駅に着いてくれと思いながら窓の外に目を向けた。背が高いばかりで、個性や装飾性の一切が排除された灰色の建物が、どこまでも続いている。
この箱の中の人間もそうだ。似たようなスーツに、似たような学生服。男性はみんな整髪料の匂いをまき散らし、女性はみんな今流行りのメイクで着飾っている。無個性の集団。
17879大して動いてもないのに汗露まみれのサラリーマン。昨日のバラエティ番組に出ていた女優の胸がどうとか、生産性のない話で盛り上がる男子学生たち。
それらのぶ厚い壁に阻まれるように、燈は自動ドアの前に追いやられていた。空調は回っているが、乗車率120%の車内においてそれは低い唸りを上げる生ぬるい風でしかない。
重たい通学鞄を抱え、早く駅に着いてくれと思いながら窓の外に目を向けた。背が高いばかりで、個性や装飾性の一切が排除された灰色の建物が、どこまでも続いている。
この箱の中の人間もそうだ。似たようなスーツに、似たような学生服。男性はみんな整髪料の匂いをまき散らし、女性はみんな今流行りのメイクで着飾っている。無個性の集団。