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    第3話

    はなねこ

    TRAINING幼なじみ高校生現パロのシャディミオ小話です。バレンタインネタ第3話です。あと1話で完結予定です。一部グララジ要素を含みます(どうしてもこの台詞を入れたくて!!!!)
    ミオリネ・レンブランの冒険3 二月十四日の朝、教室で顔を合わせるなり、スレッタは興奮した面持ちでわたしに駆け寄ってきた。
    「ミオリネさん、おはようございます!」
    「いよいよ決戦のバレンタインですね」
    「昨夜はよく眠れましたか?」
    「クッキー、ちゃんと持ってきましたよね。お家に忘れちゃったりしてませんよね」
     矢継ぎ早にたたみかけてくるスレッタを「ちょっと、落ち着きなさいよ」と宥める。「子どもじゃないんだから」
     カーディガンの肩をすくめて、スレッタがてへっと舌を出す。
    「ミオリネさんがバレンタインに前向きになってくれたことが嬉しくて」
     ――そう。遡ること三日前の金曜日、シャディクと別れた後、わたしはスレッタに連絡し、日曜日にスレッタの家でチョコレートを作る約束を取りつけたのだ(『というわけで、あんたの家に行くからよろしく』『ええええわたしの家でですか?』『誘ったのはあんたなんだから責任取りなさいよね』みたいなやりとりがあったとかなかったとか)。なりゆきとはいえ、友達の家でお菓子を作るなんて初めてだったから、わたしはちょっとドキドキしていた。
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