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    職人

    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その6 きゅりきゅりきゅり。紅玉海の水面は静かに揺れ、リールをゆっくりと巻く音だけが軽快に鳴り響く。
    「あっ、引いているわよ」
    「ほいほい」
     黒い鱗のある手が竿を引き、海水の飛沫をまきながら獲物が釣り上げられる。
    「サンゴノオトシゴ。食べれないからリリースだね」
     釣りあげたアウラ、フィーネは静かにサンゴノオトシゴを海へと返す。
    「そもそも、このあたりの魚は食べられるのかしら?」
     傍らの石の塀に座って眺めていたフェオ=ウルが訊ね、フィーネは再度竿を投げながら答える。
    「トラフグとか、美味しいらしいよ」
    「あら、楽しみね!」
    「毒の処理失敗すると死ぬけどね」
    「あら……あなた先に食べてくれる?」
    「毒はもう嫌です」
     ウルダハの祝賀会で、ナナモ毒殺の容疑者にされた経験のあるフィーネとしては毒の可能性があるものを口にする気は全く起きない。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その2「帰りてえ……」
     タタルにお茶を淹れてもらっている最中に、つい小声で本音が漏れる。
    「おまたせしましたでっす」
     タタルが駆け寄ってきて、お茶とプレッツェルを並べてくれる。
    「美味しそうなお菓子ね?」
     ぴょこんとフィーネの服のフードから頭を出したフェオが、さっそくプレッツェルに手を伸ばしていた。
    「夢の中に出てきた妖精さんでっす……!」
     タタルが目を輝かせながらフェオを見つめている。
    「お話するのは初めてね?」
     フィーネはフェオにはたびたび、第一世界から原初世界への手紙や伝言を頼んでいる。タタルとも初対面ではないのだ。
    「その羽根は飛べるのでっすか?」
     フィーネにとってはフェオは身近な存在になりすぎているが、タタルからすればピクシーは初めてみる存在だ。フェオもまた、クリスタリウムでは当たり前で誰もしない質問に興味深そうに答えていく。
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