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    甘い

    Pietas

    PROGRESSアスキラ
    二人の甘い日常が読みたくて書きました。
    文字数が多すぎるかもしれません。でも、ゆっくり読んでほしいんです!
    やんちゃで可愛いキラです。あなたに好かれますように^^
    あの人について ③パソコンのモニターに映っている人です。爽やかなイメージを維持し、青と白の端正な軍服を着て、姿勢良く軽やかに踏み出す一歩一歩が、彼の心を的確に踏みしめていました。

    ポンポン——ポンポン——

    あなたの行動に興奮した鼓動です。なるほど、あの人が正装して本番に臨む姿は、実に美しいものでした。

    体を少し後ろに倒して、右手の掌を上げて、満開の花びらのように丸めます。画面に映ったその人の縮んだ姿に、ちょうど手のひらの上に立っていました。童話の幻想の世界のポケモンのようで、足を踏み入れて彼の掌の間に来ます。彼も口角の弧度を上げて軽く笑って、このようにして全世界を持ったようです。

    別のファイルの音声ファイルを開いてみると、その人独特の声色で、部下との相談や整備班の機械技術の指導など、さまざまなことを話しています。キラは興味がありませんでしたが、アスランの声だけが必要でした。とにかくその人が声帯を震わせて出す音はなんでも好きなんです。
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    ジュン

    REHABILI思いつくままとりあえず書き連ねていく正良のクリスマスってやつをよぉ。
    甘い上にこれさいごまで出来てないからよぉ。本当にごめんなさい。でも正良のクリスマスほしい。サンタさん来ない。泣いた。
    そのうち完成する、わからん。めっちゃねむい。明日も休ませろ。明日から冬休みになれ。越前青学の柱になれ。なんとか、なれー。
    寒波到来、この辺りにも雪が降り始めている。今晩は室内にいても凍えるほど寒い。だが一人暮らしの良守は節約するためなるべく暖房器具を使用したくなかった。親の仕送りを無駄遣いしたくないからだ。もちろん自身でもアルバイトをしているのでその金を宛てがうこともできる。でも今月はダメだ。12月24日、兄の正守がこの家に来る。理由は聞いてない。でもわざわざクリスマスイブに約束を取り付けてきたんだから、それってつまりそういうことだろう。良守は正守を愛している。正守も良守を…恐らく愛してる。断言はできない。イマイチ掴みどころのない男だから。しかし、一人暮らしを始めてから正守は何かと良守を気にかけるようになった。実家で暮らしていたときは年単位で会うことがなかったのに、今や月一程度には顔を見せあっている。何がどうしてこうなった?初めこそ困惑したが、正守と過ごす時間は存外楽しいものだった。突然ピザを一緒に食べようと言って家にきたり、成人したときには酒を持ってきて朝まで酒盛りをした。思い返せば正守は唐突に連絡を寄越してやってくる。そうして毎回良守を振り回しては満足そうに笑っていた。だけど良守が嫌がるようなことはしない。むしろ今までやれなかったけれど、やってみたかったことを叶えてくれているような気さえした。それは良守の思い上がりかもしれないが、しかし良守の中で正守は完璧でいけ好かない兄ではなくなっている。というか正守は全然完璧なんかじゃなかった。酒が好きなくせにすぐ酔って眠ってしまうし、ケーキは盗み食いするし、課題をして構わないと拗ねる。この部屋にいるときの正守はまるで子供みたいで、だから説教好きでジジくさい兄のイメージは簡単に崩れた。いつの間にかいけ好かないと思っていた兄との関係は、気の知れた良き友のようなものへと変わっていった。実家ではないからだろうか。二人きりで過ごしていくうちお互いに妙な意地を張るのをやめた。そのうち不思議と2人を取り巻く据たちの角は丸くなり、隣にいる時間がなにより愛おしく思えて…何気なく無言で見つめあったときキスをしてしまった。
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    serpente_Mela

    PASTベリファー。以前Twitterに載せてたやつ。
    ちょっといちゃいちゃしててなんかちょっとほんのり甘い。
    空の色がオレンジ色に変わる頃こんこんと扉を叩く音が静かな部屋に響くと、家主の許可も得ずに扉は開かれた。部屋に置かれたソファーに腰掛けて分厚い本を開いて読んでいるルシファーはノックの音にも扉が開く軋んだ音にも全く反応する様子も無く、本に視線を落としたままやって来た相手を迎え入れる姿勢も見せなかった。
    今まで来訪を歓迎されたことのないベリアルはいつもと変わらぬ反応に安心感すら抱きながら、ルシファーが一人腰掛ける高級な座り心地のいいソファーの方まで足を進めていった。


    「ファーさん、座っていい?」
    「………………」
    「ウフフ、じゃあ失礼して」


    返事がないのは了承の印だというこれもまたいつも通りの解釈をしたベリアルはルシファーの横へと腰を下ろした。ふかふかとしたソファーは体重を受けてゆっくり沈み込むが、少し体が揺れた程度で反応を見せるルシファーではなくページを捲ることと瞬き以外の無駄な動きをすることはなく、ベリアルが来る前と全く変わりないのだろう。最初の頃は邪魔をするなと押し退けられたりしていたが、構えば何倍にもなって帰ってくるということをすぐに理解したルシファーは構わない方が邪魔をされないと、よっぽどのことがない限り放っておくことを決めたようだ。
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