Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ミスタ

    Lei

    DOODLE疲れ果てたミスタがソファで寝落ちし、それを見つけるLuxiemメンバーの話
    (5人同棲時空)
    疲れを癒すにはその日は本当についていなかった。やってくる依頼全てが面倒なもので、依頼者も癖がありすぎる人だけであった。それでも必死に解決しクタクタになって帰ろうとしたら、目の前で最後の電車は走り去ってしまう。しょうがないからタクシーを捕まえようとしたら、財布の有り金が心もとなさ過ぎたのを思い出した。仕方なくとぼとぼ歩いて帰宅しようとしたが、ミスタの事務所から5人で住んでいる家はまぁまぁの距離があった。こんな時間でなければ、ヴォックスとかルカに車で迎えに来てと頼むところだ。ついてないなと思いながら歩き続け、家に着いたころにはすっかり疲れ果ててしまった。深夜4時。夜更かしネットジャンキーのシュウでさえ、ベッドですやすやと寝ている時間。一応ただいまと声をかけるものの、1階の電気は消され家全体が静寂に包まれていた。シャワーも浴びたいし、服も着替えなくてはいけない。でも肉体的にも精神的にも疲れが限界で、ちょっとだけだからと自分に言い聞かせてリビングのソファに倒れこんだ。ふかふかのソファは疲れた体には、まるで天国のように感じられあっという間に睡魔がやってくる。瞼が自動で下がってきて、思考がどんどん眠気に浸食される。皆が起きる前に部屋に行かなきゃと思いながら、意識を手放した。
    2403