Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    mekopoi

    DOODLEpixiv掲載過去作、修正して再掲したのでついでにここにも。
    エンディング後リンクとゼルダが各英傑の故郷と各神獣を巡り調査していたらとの妄想下、リトの馬宿の一場面。
    どんな風に旅をするのか、続編告知の姫は何故髪を切っていたのか……など色々想像妄想を混ぜ込んだ捏造話です。

    リンゼル主従以上恋人未満、微糖。
    狭間でがんばるリンクがタイトル並みに陳腐な喩えだとかをちらちら漏らしてます。
    幸せのかたち「今朝は、少し冷えますね」

    早朝、朝露に濡れた土と干し草の匂いが鼻腔に訪れる。音を認識しはじめたばかりのゼルダの耳に聴き慣れた声が響く。

    リトの馬宿で一晩を過ごしたゼルダは、まどろむ瞼をゆっくりと慣らしつつ開き、ベッド脇に紺色のリト服を着込んで座るリンクの姿を確認した。寝起きの主君を穏やかな表情で眺めやる彼は、すでに身支度を済ませているようだった。

    昨日は、朝早くにタバンタ馬宿を発ったのち、昼頃に一旦リトの馬宿に到着した。その後リトの村ならびにヴァ・メドーの周囲を確認するため、リリトト湖の周囲を徒歩で一周ぐるりと巡ったので、ゼルダは疲労で早々に寝てしまった。調査記録の確認も十分に出来ていない。
    今日はリトの村へ赴き、族長カーンと面会の上、村のはるか上まで聳える高い岩壁の頂点にて微動だにせず静かに佇むメドーのもとで、更なる調査を進める予定でいた。
    6058

    miharu_2

    MOURNING最終回後。温情の手記がもしも残っていたら、みたいなところから着想した雰囲気な掌編です。いろいろ捏造…陳情令ベース。時間切れなので供養します。そのうち機会があったら書き直したいです。曦澄はできたてぐらいかなの感じ。
    「温寧からの文だって?」
     そうだ。頷いた藍忘機は文箱をあけて取り出すと魏無羨に差し出した。
     かつて温氏の若君であった頃であればともかく、今の温寧が文を書く様がうまく想像ができぬまま手渡された文を広げる。雲深不知処に戻た藍思追が持ち帰ったもので、帰還の挨拶の折りに手渡されたという。
     内容は乱葬崗に残された藍思追を引き取り藍姓までもを与えて育てた事への礼が短く綴られており、最後にひとつ思い出したことがあるとして一文添えられていた。
    〝姉は日々の記録をつけていたから、もしまだどこかに残っているなら魏の若君の金丹に関することも細かく記録されていると思う〟
     温氏の残党狩りが進む中、夷陵監察寮に残されたままの大量の医術書はまるごと藍氏が引き取ったが、あの頃は雲深不知処の立て直しの方が急務であり、温情ほどの腕利きの医師もまた居なかったこともあって整理の手が及ばぬまま蔵書閣の片隅に放置され、そのままいつしか忘れられていた。
    2687