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    ステム

    holic_comic

    MOURNING社会人パロです。長義くんと国広くんはメーカーのシステム部に所属しています。

    長義くん…本社から出向している社員
    国広くん…支社採用の社員
    清麿さん…本社での長義くんの同僚

    長義くんは国広くんより二年先輩やけど、システム部に配属されたのは同時なので「同僚」のような関係で仲良しなのです。

    ここまで書いて、「前もやったな」と、思ったのでお蔵入り。
    国広は長義の何なんだ(南泉談)
    長義の同僚「――えっ。清麿が来てるのか」
    「何。誰」
     もうすぐ終業というタイミングで、長義が自身のスマホを見て珍しく声をあげた。そしてお約束の「寝そべる姿勢」から身を起こして、スマホの画面に向かって親指を動かす。
     誰って? きよまろ? 知り合い?
    「うん。同期なんだけど、出張でこっちに来てるから寄るって、……もう、いつも急なんだから……」
    「へえ……。長義の同期……。なんでわざわざ連絡を?」
    「だから、出張でこっちに来たんだって」
    「飯食いに行くのか?」
    「そうだねえ……。せっかくだし、行けたらいいかな……」
    「なんで? そいつ、長義に何の話があるんだ?」
    「さあ……? 行けばわかるんじゃない?」
    「おかしいだろそんな急にあんたに話があるとか!」
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    palco_WT

    PROGRESS冬コミ新刊の水王の、水上の過去の捏造設定こんな感じ。
    まあそれでも入会金十万円+月一万余出してくれるんだからありがてえよな……(ワが2013年設定だとたぶんんぐが小学生で奨励会にあがったとしてギリギリこの制度になってるはず。その前はまとめて払ってダメだったら返金されるシステム)
    実際、活躍してるプロ棋士のご両親、弁護士だったり両親ともに大学教授だったり老舗の板前だったりするもんね……
    「ん、これ、天然モンやで」
     黄昏を溶かしこんだような色合いの、ふさふさした髪の毛の先を引っ張りながら告げる。
     A5サイズのその雑誌の、カラーページには長机に並べられた将棋盤を前に、誇らしげに、或いは照れくさそうに賞状を掲げた小学生らしき年頃の少年少女が何人か映っていた。第〇〇回ブルースター杯小学生名人戦、とアオリの文字も晴れやかな特集の、最後の写真には丸めた賞状らしき紙とトロフィーを抱えた三白眼気味の、ひょろりと背の高い男の子と、優勝:みずかみさとしくん(大阪府代表/唐綿小学校・五年生)との注釈があった。
    「でも黒いやん、こん時」と生駒が指摘する。
     彼の言葉通り、もっさりとボリュームたっぷりの髪の毛は今のような赤毛ではなく、この国にあってはまずまずありがちな黒い色をしていた。
    1983

    yumemakura2015

    TRAININGクラナガとメユリ飯行こうぜ編続き。ゲームシステム色々捏造しまくってるよ!そろそろ本編時間軸でいうとこのどの辺かっていうのがうっすら見えてくるあたり。
    洞窟にオレンジふたつ(二)日曜日の正午。タンク街に見えるギアの姿はまばらだった。今日の戦闘は午後四時頃からで、昼まで戦闘は無いと公布されていた。通常ギアは戦闘直前直後にタンク街で装備を買ったり食事したりして時間を潰すものが多い。メインが戦闘による刺激なので、タンカーとの触れ合い自体が目的で来る者は少数派だ。このゲーム内容が変わらない限りガドルの扱いもこのままなのかもしれないな、とクラナガは眉根を寄せて屋台で買った餡掛け野菜丼と肉串を手にフードコートの椅子に座った。
    タレがしっかり絡んだ肉串を眺める。ユムシの肉だ。配属されたての頃、ガドル工場実験室での細胞から生成したサンプルを試食させてもらったことがある。まだ使い始めたばかりの素体から、柔らかく筋の入った歯ごたえの肉と塩気を含んでしたたる肉汁を口内でおっかなびっくり転がしながら、美味しいという感覚をまっさらなメモリに叩き込んでいた。自分達の工場から生まれた生き物がゲームに役立つだけでなく、味覚という本体では味わえない刺激も楽しませ、絶滅危惧種の人間の生活にも役に立つのだと誇らしく思い、目を輝かせたあの頃。手塩にかけて育てたガドルが巣立っていくのを寂しく思い涙ぐみながらも、それでも皆に好意的に受け入れられているのだと信じていたあの頃。ギアからは軽んじられ、タンカーからは心底憎まれているという現実を知らなかったあの頃。一体のサイボーグとしてはあの頃の方が幸せだったかもしれない。でも、自分はもうあの頃には帰れない。ガドルが「モノ」として見捨てられるのはもう絶対に耐えられないのだ。彼らにも、生命がある。個性がある。棘皮動物ではあっても、自分の意思といえるものはあるはずだ。
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