32honeymoon
DONE◇#毎月25日はK暁デー ◇10月のお題:いたずら・今回ちょっと変わり種です。小説というよりちょっとした小話。
・文章の中に簡単な謎解きが隠れています。その影響で読みにくいかもですが、そこは良ければ二人の気持ちになって探していただけたら。
ー今日もK暁と、K暁を愛する貴方が穏やかな気持ちで過ごせますように。 5
ふく波羅探題
DONE #毎月25日はK暁デーお題「いたずら」
多分ギャグです
都会育ちの僕に、獣道をスイスイ進むKKの後を追うなんて到底無理な話だった。もちろん足腰にも体力にも自信はある。だがろくに整備の行き渡っていない、暗く足場の悪い坂道は僕を散々手こずらせた。
それにしたって、と袖口で額の汗を拭いながら考える。 いくら足元に気を取られる下り坂と言えど、一度は登ってきた道だ。今までだって何度か山奥の依頼を受けたことはあるが、そう簡単にこれほど距離を開かれるなんてこれまでなかった。
それに加えて、先ほどから何度かKKに呼びかけても返事はない。スマホも圏外。辛うじて見えていたKKの背中も、完全に見失ってしまった。
とうの昔に人々から忘れ去られてしまった廃神社、依頼の異形は片付けたとしても別の怪異が蔓延っていたって不思議はない。
2581それにしたって、と袖口で額の汗を拭いながら考える。 いくら足元に気を取られる下り坂と言えど、一度は登ってきた道だ。今までだって何度か山奥の依頼を受けたことはあるが、そう簡単にこれほど距離を開かれるなんてこれまでなかった。
それに加えて、先ほどから何度かKKに呼びかけても返事はない。スマホも圏外。辛うじて見えていたKKの背中も、完全に見失ってしまった。
とうの昔に人々から忘れ去られてしまった廃神社、依頼の異形は片付けたとしても別の怪異が蔓延っていたって不思議はない。
らいか⛩
DONE毎月25日はK暁デーお題「いたずら」参加させて頂きました!
とても楽しかったです!
とある日の夜いつもならアジトに顔を出しているはずの伊月兄妹が揃って顔を見せに来ない。
今日はこねぇのか?いや、暁人は来るって言ってたはずと頭の中で考えているKKの耳にガチャリと扉が開く音が聞こえた。
「「お邪魔しまーす」」
その声は聞いたことのある馴染みの、そう、今まさにKKが考えていた人物達だった。
「おー、今日は遅かったな」
「あ、KK、お疲れ様。文化祭が近いからその準備にね…」
「私も学園祭の準備が忙しくてー…」
そう言う兄妹の顔はどこか疲れているような顔をしているのを見てそういうシーズンだったかとカレンダーを見遣る。
「お前たちはなにするんだ?」
「私のクラスはハロウィンが近いから仮装喫茶するって」
「僕のところはお化け屋敷かな」
2042今日はこねぇのか?いや、暁人は来るって言ってたはずと頭の中で考えているKKの耳にガチャリと扉が開く音が聞こえた。
「「お邪魔しまーす」」
その声は聞いたことのある馴染みの、そう、今まさにKKが考えていた人物達だった。
「おー、今日は遅かったな」
「あ、KK、お疲れ様。文化祭が近いからその準備にね…」
「私も学園祭の準備が忙しくてー…」
そう言う兄妹の顔はどこか疲れているような顔をしているのを見てそういうシーズンだったかとカレンダーを見遣る。
「お前たちはなにするんだ?」
「私のクラスはハロウィンが近いから仮装喫茶するって」
「僕のところはお化け屋敷かな」
らいか⛩
DONE初めて参加させて頂きましたお題:「匂い」
お題ちゃんとできてるか不安極まりない…
当たり前のように受肉してるけけです
全ての片付けを終えると時計が0時を知らせる。暁人は時計を見ると何かを考え家の鍵だけ持ち外に出た。
ー最初はどこに行こうかな?やっぱりあそこかな…ー
暁人は思いつくままに目的地に向かう、そこは渋谷のスクランブル交差点。
ーここで僕は事故を起こし…瀕死の状態であんたに会った…状況は最悪で不思議な霧は出るしあんたは僕の体を乗っ取ろうと首を絞めるし本当に印象が悪かったなー
暁人はあの日を思い出すとクスッと笑う。あの時は最悪で大変で笑い話じゃないのに人間っていうものは不思議とそういう記憶でさえも笑い話にしてしまうんだなと暁人は思った。
スクランブル交差点に背を向け歩き出し次の目的地は「カゲリエ」
KKが体に入っていた名残なのかエーテルや霊視、グラップルも使えるがエーテルに関してはあの日程威力も無ければ弾数さえ少ない。だからここぞと言う時以外は弓と札を使っている暁人の今の手持ちは家の鍵のみ。カゲリエに着くと暁人はグラップルで頂上に向かう。勿論監視カメラなどに配慮して隠れながらだが…
1182ー最初はどこに行こうかな?やっぱりあそこかな…ー
暁人は思いつくままに目的地に向かう、そこは渋谷のスクランブル交差点。
ーここで僕は事故を起こし…瀕死の状態であんたに会った…状況は最悪で不思議な霧は出るしあんたは僕の体を乗っ取ろうと首を絞めるし本当に印象が悪かったなー
暁人はあの日を思い出すとクスッと笑う。あの時は最悪で大変で笑い話じゃないのに人間っていうものは不思議とそういう記憶でさえも笑い話にしてしまうんだなと暁人は思った。
スクランブル交差点に背を向け歩き出し次の目的地は「カゲリエ」
KKが体に入っていた名残なのかエーテルや霊視、グラップルも使えるがエーテルに関してはあの日程威力も無ければ弾数さえ少ない。だからここぞと言う時以外は弓と札を使っている暁人の今の手持ちは家の鍵のみ。カゲリエに着くと暁人はグラップルで頂上に向かう。勿論監視カメラなどに配慮して隠れながらだが…
32honeymoon
DONE◇#毎月25日はK暁デー ◇お題:匂い・久しぶりのあまいちゃ糖度120ぱーせんとなので苦手な方は要注意!
・KKと暁人くんが同棲してる世界のおはなし
・相変わらずKKが暁人くん大好きマン
長編をあげた後だったので、今回は短くさらっと。
豪雨つづくここ最近、太陽が恋しくなって書いた作品です。
台風の余波で大変な思いをしている皆さまの地域に、
はやく気持ちいい秋晴れが届きますように。
おひさまのにおいはしあわせの匂い。ーそれは秋晴れがさわやかな、とても良い天気のとある一日のおはなし。
「KKー、布団下ろすの手伝ってー」
「お?ああ、分かった」
ソファでくつろいでいた休日のとある夕方。ベランダから聞こえてきた柔らかな声に、KKはよっこらせ、と立ち上がる。
「布団、干してたのか。いつの間に・・・」
「そうだよ。気づかなかった?」
「・・・気づかなかった」
少しだけばつが悪そうに目をそらす姿にはにかみながら、
「だって今日はお日様の機嫌が良い一日だったからね。あやからなきゃ」と暁人が言う。
「お日様の機嫌ねえ・・・また随分と可愛い事言うじゃねえか、」
オレにしてみりゃただの暑い日って感じだったがな、と続けようとしたのを、KKが済んでの所で飲み込む。
2373「KKー、布団下ろすの手伝ってー」
「お?ああ、分かった」
ソファでくつろいでいた休日のとある夕方。ベランダから聞こえてきた柔らかな声に、KKはよっこらせ、と立ち上がる。
「布団、干してたのか。いつの間に・・・」
「そうだよ。気づかなかった?」
「・・・気づかなかった」
少しだけばつが悪そうに目をそらす姿にはにかみながら、
「だって今日はお日様の機嫌が良い一日だったからね。あやからなきゃ」と暁人が言う。
「お日様の機嫌ねえ・・・また随分と可愛い事言うじゃねえか、」
オレにしてみりゃただの暑い日って感じだったがな、と続けようとしたのを、KKが済んでの所で飲み込む。
リキュール
DONE #毎月25日はK暁デーお題【匂い】
素敵な企画に参加させていただきました!
二人には美味しいもの食べて、食の趣味合うとか合わないとか言い合って楽しく暮らしてほしい。
相も変わらずKK生存IFです。 4
na2me84
DOODLE #毎月25日はK暁デー参加させていただきました。お題は『匂い』
厭世的で嫌煙家の暁人くんのお話。
sensory adaptation 雨の夜が明け家族とも一夜の相棒とも別れて、僕は日常に戻ってきた。妹を取り戻すことは出来なかったから、今までと全く同じという訳にはいかないだろうけれど、とにかく僕は一人生き残ったわけだ。それに意味があるかはまだ分からない。それでも、とりあえず僕がやらなければいけない事がまだ残っている。向こうで両親と共に旅立つのを見送った妹の現世での抜け殻に病院で対面し、身体も両親の元へと送り出した。その日は青空にふわりと薄い雲が浮かぶ、良く晴れた日だった。この世のしがらみを全て捨てて軽くなった妹は、きっと両親と共に穏やかに笑っているだろう。そうであって欲しい。
追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
5680追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
アカリ
MEMO素敵お題「初デート」書かせていただきました!付き合って間もない二人設定です。二人で名所デートしてほしい…#毎月25日はK暁デー
それは青い春にも似て「………変じゃねえよな」
日曜日の昼間、人通りがピークに達している渋谷駅前。待ち合わせのメッカにもなっているガチ公前にKKは所在なさげに突っ立っていた。
行き交う人々を眺めつつ、彼等と見比べるように自分の着ている服を何回も確かめたりして我ながらとても落ち着かない。私服で誰かと何処かへ出掛けるといった事が久しく無く果たしてこの服装が最適解なのかもわからずさっさと答え合わせをしたくて堪らなくなっている。
らしくない、と自分で自分に呆れてしまうが仕方がない。暁人が「もし良かったら今度の日曜にKKと出掛けたい」とそれはそれは遠慮がちに言ってくるものだからKKは二つ返事で了承してしまったのだ。
一応自分と暁人は交際しているはずなのにデートらしきものをした事が未だになく──それに関してはKKは申し訳なさすら感じている。仕事が忙しい、なんて常套句どころか二人揃って忙しい日々だ。マレビト達は休みなんかくれやしない。
3496日曜日の昼間、人通りがピークに達している渋谷駅前。待ち合わせのメッカにもなっているガチ公前にKKは所在なさげに突っ立っていた。
行き交う人々を眺めつつ、彼等と見比べるように自分の着ている服を何回も確かめたりして我ながらとても落ち着かない。私服で誰かと何処かへ出掛けるといった事が久しく無く果たしてこの服装が最適解なのかもわからずさっさと答え合わせをしたくて堪らなくなっている。
らしくない、と自分で自分に呆れてしまうが仕方がない。暁人が「もし良かったら今度の日曜にKKと出掛けたい」とそれはそれは遠慮がちに言ってくるものだからKKは二つ返事で了承してしまったのだ。
一応自分と暁人は交際しているはずなのにデートらしきものをした事が未だになく──それに関してはKKは申し訳なさすら感じている。仕事が忙しい、なんて常套句どころか二人揃って忙しい日々だ。マレビト達は休みなんかくれやしない。
na2me84
DOODLE #毎月25日はK暁デーお題【初デート】
参加させて頂きました。宜しくお願いします。お題が可愛すぎて悩みました…
渋谷駅前、かの有名な交差点は深夜になっても人も車も途切れることはない。煌々と輝くモニター画面には雑多な情報が流され続け、色鮮やかなLEDに彩られた看板は星の光をかき消すように輝いている。夜の闇さえ寄せ付けない光の奔流は、月の存在までも薄く儚いものに変えてしまったようだ。
信号が青に変わると一斉に人の流れが動き始め、それぞれの進行方向へと、人々が双方向に入り交じりながら滔々と流れていく。その人混みから少し離れて道路を眺めていた青年が、隣に立つ男に話しかけた。
「ここだったよね、KK」
「ああ、そうだったな」
あの夜、二人が『運命的』に出会った場所がここだった。
「ねぇ、夜の散歩に行かない?」
暁人がそう声をかけてきた。正直なところ面倒だな、とKKは思った。もう飯も食って風呂もはいって、後は寝るだけ、という状態だ。出来ることならこのまま暁人を寝室まで引っ張って行って、さっさと押し倒したいところだが。まるで飼い主に散歩をねだる犬のような目で見つめられては、異を唱えることなど出来ようはずがない。甘いな、俺も。そう思いながら答える。
2638信号が青に変わると一斉に人の流れが動き始め、それぞれの進行方向へと、人々が双方向に入り交じりながら滔々と流れていく。その人混みから少し離れて道路を眺めていた青年が、隣に立つ男に話しかけた。
「ここだったよね、KK」
「ああ、そうだったな」
あの夜、二人が『運命的』に出会った場所がここだった。
「ねぇ、夜の散歩に行かない?」
暁人がそう声をかけてきた。正直なところ面倒だな、とKKは思った。もう飯も食って風呂もはいって、後は寝るだけ、という状態だ。出来ることならこのまま暁人を寝室まで引っ張って行って、さっさと押し倒したいところだが。まるで飼い主に散歩をねだる犬のような目で見つめられては、異を唱えることなど出来ようはずがない。甘いな、俺も。そう思いながら答える。
takeke_919
DONE #毎月25日はK暁デーお題は「日課」
今回も参加させて頂きました!毎度のこと乍らお題に沿ったものを書けたかどうかは怪しいですが、楽しかったです!!
朝の水やり 閉じた瞼の奥に淡い光を感じ、微睡に揺蕩っていた意識がゆっくりと覚醒する。その緩やかな流れに身を任せ、ゆうるりと瞼を開く。
ぼんやりとした寝ぼけ眼の先、窓越しに差し込む淡い朝焼けに誘われるように、暁人は寝台を静かに抜け出した。未だ夢の中に留まっているらしい己が相棒を起こしてしまわないよう、細心の注意を払って。
カラカラと、静かに窓サッシをスライドさせてこじんまりとしたベランダに出る。真昼間ならウンザリするほどの暑苦しさに包まれる夏特有の空気も、早朝にあたる今の時間であればその鳴りを潜め。涼やかな風が、少し寝癖の付いた暁人の髪を撫で去って行く。
夏の暁、旱の朝曇。
東の空が白く明らみ、空全体を覆っていた闇夜は西の彼方へと追いやられていた。空にかかる靄のような曇り雲は、今日も厳しい暑さに見舞われることの証であろう。
2024ぼんやりとした寝ぼけ眼の先、窓越しに差し込む淡い朝焼けに誘われるように、暁人は寝台を静かに抜け出した。未だ夢の中に留まっているらしい己が相棒を起こしてしまわないよう、細心の注意を払って。
カラカラと、静かに窓サッシをスライドさせてこじんまりとしたベランダに出る。真昼間ならウンザリするほどの暑苦しさに包まれる夏特有の空気も、早朝にあたる今の時間であればその鳴りを潜め。涼やかな風が、少し寝癖の付いた暁人の髪を撫で去って行く。
夏の暁、旱の朝曇。
東の空が白く明らみ、空全体を覆っていた闇夜は西の彼方へと追いやられていた。空にかかる靄のような曇り雲は、今日も厳しい暑さに見舞われることの証であろう。
romuro_01
DONE #毎月25日はK暁デーお題:日課
7月のK暁デー!主催様いつも素敵な企画をありがとうございます。
参加させていただきます!
プチトマトを育てるのが日課のけけです。ギャグ時空なので、若干キャラ崩壊気味。なんでも許せる人向け
プチトマターKK プチトマターの朝は早い。
まず、起き抜けの頭をはっきりさせるために冷水で顔を洗った後、洗面台に置いてある500mlのペットボトルに水を入れて迷わずベランダに向かう。
カーテンの隙間から夏の日差しがリビングに差し込んでいる。冷房の効いた部屋から朝から蒸し暑い外に出ることに若干の躊躇はあるが、そこで怯んでしまってはプチトマター失格なので迷わずにカーテンを開けてベランダに出る。その際にテーブルに置いた煙草を取るのも忘れない。
ベランダが東側に面しているため、朝日が眩しい。この時期になると7時台でも汗ばむような気温になってくるため、少しベランダに出るだけでもじんわりと額に汗をかく。
朝から全く容赦のない太陽の日差しに気持ち打ち勝った後は、便サンを履き、確認するのはプランターに植わるプチトマトの苗だ。毎日見ているとは言え、一日一回程度なので、確認は念入りに。
1688まず、起き抜けの頭をはっきりさせるために冷水で顔を洗った後、洗面台に置いてある500mlのペットボトルに水を入れて迷わずベランダに向かう。
カーテンの隙間から夏の日差しがリビングに差し込んでいる。冷房の効いた部屋から朝から蒸し暑い外に出ることに若干の躊躇はあるが、そこで怯んでしまってはプチトマター失格なので迷わずにカーテンを開けてベランダに出る。その際にテーブルに置いた煙草を取るのも忘れない。
ベランダが東側に面しているため、朝日が眩しい。この時期になると7時台でも汗ばむような気温になってくるため、少しベランダに出るだけでもじんわりと額に汗をかく。
朝から全く容赦のない太陽の日差しに気持ち打ち勝った後は、便サンを履き、確認するのはプランターに植わるプチトマトの苗だ。毎日見ているとは言え、一日一回程度なので、確認は念入りに。
takeke_919
DONE #毎月25日はK暁デー素敵タグにギリギリ間に合いました💦
お題は「おはよう」
Kは成仏したのではなく、暁の中で眠りに付いたという説を添えて。
毛色の違う話が書きたいなぁと思い至ったまでは良いものの、毎度のことながらお題に添えているかは迷走してます🤣
目醒めの言の葉 東京の街を覆っていた濃く暗い霧は晴れ、東の空からは眩い光を放つ日輪が顔を覗かせている。
幾重にも連立する朱鳥居を潜り、石燈籠の淡く揺らめく灯りに照らされた石階段を登る暁人の胸中には全てを終わらせた事による達成感と、追い求めた者を失ってしまった喪失感。そして、自身の中に宿る男への寂寥感が入り混じっていた。男の悲願は達成され、その魂が刻一刻と眠りに就こうとしているのを肌身に感じる。
本当に独りぼっちになってしまう。
そうは思うものの、妹に、両親に誓った。泣いても、みっともなくても生きていくのだと。次に会うのは、最後の最後まで生き抜いた、その後なのだと。
一歩一歩、階段を登る最中にKKから彼の妻子に向けての言伝を預かった。『最後まで、あきらめずに生き抜いた』と、そう語られた言葉は、彼の想いが沢山、たくさん詰まった大切なモノだ。何があっても絶対に伝えなくてはと、しかと心に刻み込んだ。
5216幾重にも連立する朱鳥居を潜り、石燈籠の淡く揺らめく灯りに照らされた石階段を登る暁人の胸中には全てを終わらせた事による達成感と、追い求めた者を失ってしまった喪失感。そして、自身の中に宿る男への寂寥感が入り混じっていた。男の悲願は達成され、その魂が刻一刻と眠りに就こうとしているのを肌身に感じる。
本当に独りぼっちになってしまう。
そうは思うものの、妹に、両親に誓った。泣いても、みっともなくても生きていくのだと。次に会うのは、最後の最後まで生き抜いた、その後なのだと。
一歩一歩、階段を登る最中にKKから彼の妻子に向けての言伝を預かった。『最後まで、あきらめずに生き抜いた』と、そう語られた言葉は、彼の想いが沢山、たくさん詰まった大切なモノだ。何があっても絶対に伝えなくてはと、しかと心に刻み込んだ。
みらい
DONE@25K_Aki様の企画です。第1回目のお題は「おはよう」
#毎月25日はK暁デー
https://poipiku.com/5178582/7007768.html←クッキーのレシピ
おはよう「ちょっと、柔らかくない?」
「大丈夫だよ、後から冷蔵庫で休ませるから」
「こっちはチョコチップ入れてもいいかな?」
「じゃあ、ナッツも入れようよ!」
音が響く。複数人の声が聞こえてくる。和気あいあいとした会話に意識が浮上し、目が覚めた。眩しい日差しに手で目を覆いながら、KKは寝がえりを打ち、窓に背を向けた。光に目を慣らすと、ゆっくりと起き上がる。
「あー、いま、なんじだ?」
壁掛けの時計を目にする。時刻は昼の11時を過ぎたところであった。大きく欠伸をしたKKは眠たそうに、後頭部とお尻をかく姿はおっさんそのものである。暁人が用意したお揃いのスウェットを着たまま、寝室から出ていくと、賑やかな声が聞こえる方へと足を運ぶ。
1765「大丈夫だよ、後から冷蔵庫で休ませるから」
「こっちはチョコチップ入れてもいいかな?」
「じゃあ、ナッツも入れようよ!」
音が響く。複数人の声が聞こえてくる。和気あいあいとした会話に意識が浮上し、目が覚めた。眩しい日差しに手で目を覆いながら、KKは寝がえりを打ち、窓に背を向けた。光に目を慣らすと、ゆっくりと起き上がる。
「あー、いま、なんじだ?」
壁掛けの時計を目にする。時刻は昼の11時を過ぎたところであった。大きく欠伸をしたKKは眠たそうに、後頭部とお尻をかく姿はおっさんそのものである。暁人が用意したお揃いのスウェットを着たまま、寝室から出ていくと、賑やかな声が聞こえる方へと足を運ぶ。
32honeymoon
DONE #毎月25日はK暁デー1回目なんとか間に合いましたー!
大好きな曲を聴きながら書いたらどちゃあまになりましたがまあこれはこれで。
ギリギリまで二心同体軸なふたりと迷いましたが今回は普通におけけ肉体アリ設定です。
色々二番煎じかもしれませんがそれもご愛敬ということでご容赦を・・・!
タグを作ってくださった主催者さま、ありがとうございました!
皆様も引き続き良きK暁ライフを!
welcomeing morning☀"We lost all and create the beginning with one love me pray"
ゆらゆらと心がほどけてゆく朝の柔らかなひかりに照らされて、
僕らはまた始めるんだ。
ーーー
「ーおい、起きろ暁人。そろそろ起きねえと遅刻だぞ」
ゆらゆらとカーテンの隙間から照らされる朝の光と、
優しい低い声にゆっくりと覚醒する意識。
「・・・ん、もうそんな時間?」
ふああ、と大きく欠伸をしてのそりと起き上がれば、
今日はずいぶんとお寝坊さんだったな、と笑って髪をくしゃりと撫でられる。
誰の所為だよ、と頬を膨らませば、そりゃオレのせいだなぁ、とふざけた調子で笑うから、文句のひとつも言ってやりたいのに。
3616ゆらゆらと心がほどけてゆく朝の柔らかなひかりに照らされて、
僕らはまた始めるんだ。
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「ーおい、起きろ暁人。そろそろ起きねえと遅刻だぞ」
ゆらゆらとカーテンの隙間から照らされる朝の光と、
優しい低い声にゆっくりと覚醒する意識。
「・・・ん、もうそんな時間?」
ふああ、と大きく欠伸をしてのそりと起き上がれば、
今日はずいぶんとお寝坊さんだったな、と笑って髪をくしゃりと撫でられる。
誰の所為だよ、と頬を膨らませば、そりゃオレのせいだなぁ、とふざけた調子で笑うから、文句のひとつも言ってやりたいのに。