アユ@墓守で魚の鮎で胸元の宝石
DONEほよふぇあにまだ焼かれているオタクでぇす!!!えっっちベルトネタコスコスするうう!!!!蛍に着せて認識したらいいと思います!!!!乳首ここですよベルトでおっぺぇ練習かねてフォロ限です。R15くらいなのでpassなしです。もう少し大きくても良いか…???? 2
さまなし
DONEリプきた台詞でSS書くタグより、「もっとして」【ゼン蛍】もっとして「一度休憩を挟もう」
そう言って立ち上がったアルハイゼンに続いて私も立ち上がる。
数日前、スメールに戻ってきた私はアルハイゼンの休日に合わせて彼の家に訪れていた。カーヴェとパイモンは私たちに気を遣って明日までいない。
とはいえ恋人らしいことをするわけでもなく、フォンテーヌで手に入れた古書を一緒に読み、時々フォンテーヌでの出来事を話しながら二人きりの時間を過ごし、そして今キリがいい所まで読み終えて休憩をしようとコーヒーを淹れるためにキッチンに立った。
火を熾すアルハイゼンの側でフォンテーヌで手に入れたレシピで作ったお菓子とコーヒー豆を用意し、コーヒーミルを、と手を伸ばしていつも片付けている場所に無いことに気付く。
3397そう言って立ち上がったアルハイゼンに続いて私も立ち上がる。
数日前、スメールに戻ってきた私はアルハイゼンの休日に合わせて彼の家に訪れていた。カーヴェとパイモンは私たちに気を遣って明日までいない。
とはいえ恋人らしいことをするわけでもなく、フォンテーヌで手に入れた古書を一緒に読み、時々フォンテーヌでの出来事を話しながら二人きりの時間を過ごし、そして今キリがいい所まで読み終えて休憩をしようとコーヒーを淹れるためにキッチンに立った。
火を熾すアルハイゼンの側でフォンテーヌで手に入れたレシピで作ったお菓子とコーヒー豆を用意し、コーヒーミルを、と手を伸ばしていつも片付けている場所に無いことに気付く。
さまなし
DONEリプきた台詞でSS書くタグより、「腕が立つとはいえ、」【ゼン蛍】腕が立つとはいえ、 目が覚めて一番に感じたのは頭の鈍い痛みだった。よく眠れなかったのか、少しだけ体がだるい気もする。出来るなら二度寝をしたいところだけど、今日は朝から依頼人と待ち合わせをしていた。
少し憂鬱な気持ちを振り払って体を起こす。早めに終わらせてあとはゆっくり体を休めよう。そう思いながらも始めた身支度は、いつもよりゆるりとした動きだった。
「なぁ、本当に大丈夫か?」
知恵の殿堂に向かう途中で、パイモンがこちらをちらちらと見ながら声を掛けてくる。
「何が?」
「何がって……凄く顔が赤いぞ? 熱でもあるんじゃないか?」
自分でもそう思う。起きてすぐは頭痛と少しの倦怠感だけだったのに、ご飯を食べているうちにぐんぐんと体温が上がっていくのを感じていた。幸い熱っぽい(というより絶対に熱がある)だけで動けないことは無さそうなので、歩みを止めずに待ち合わせ場所に向かっている。
4565少し憂鬱な気持ちを振り払って体を起こす。早めに終わらせてあとはゆっくり体を休めよう。そう思いながらも始めた身支度は、いつもよりゆるりとした動きだった。
「なぁ、本当に大丈夫か?」
知恵の殿堂に向かう途中で、パイモンがこちらをちらちらと見ながら声を掛けてくる。
「何が?」
「何がって……凄く顔が赤いぞ? 熱でもあるんじゃないか?」
自分でもそう思う。起きてすぐは頭痛と少しの倦怠感だけだったのに、ご飯を食べているうちにぐんぐんと体温が上がっていくのを感じていた。幸い熱っぽい(というより絶対に熱がある)だけで動けないことは無さそうなので、歩みを止めずに待ち合わせ場所に向かっている。
さまなし
DONEVDの話というかチョコの話。ほのかに不健全。【ゼン蛍】全部きみのせい「ほら、君の番だ」
目の前に差し出されたものにチラリと目を向けて。
「まだ、食べなきゃ駄目?」
「何でも聞くと言ったのは君だったはずだが」
そう言われてはぐうの音も出ない。
二月十四日。世間ではバレンタインと言われる日。例にもれず私もアルハイゼンにチョコをプレゼントしようと彼の家を訪れた。数日前にあった彼の誕生日プレゼントと共に。
本当は誕生日当日にお祝いをしたかったけど急な用事でそれが出来なかった。アルハイゼンは気にしないって言ってくれたけど、私が納得いかなくて言ってしまったのだ。
――今日はアルハイゼンの言うことを何でも聞いてあげる、と。
それを聞いたアルハイゼンは少し考える素振りを見せたあと、私を膝の上に向かい合うように座らせた。一気に距離が縮まって視界いっぱいにアルハイゼンの整った顔が映る。直視できなくて思わず顔を逸らした。
3637目の前に差し出されたものにチラリと目を向けて。
「まだ、食べなきゃ駄目?」
「何でも聞くと言ったのは君だったはずだが」
そう言われてはぐうの音も出ない。
二月十四日。世間ではバレンタインと言われる日。例にもれず私もアルハイゼンにチョコをプレゼントしようと彼の家を訪れた。数日前にあった彼の誕生日プレゼントと共に。
本当は誕生日当日にお祝いをしたかったけど急な用事でそれが出来なかった。アルハイゼンは気にしないって言ってくれたけど、私が納得いかなくて言ってしまったのだ。
――今日はアルハイゼンの言うことを何でも聞いてあげる、と。
それを聞いたアルハイゼンは少し考える素振りを見せたあと、私を膝の上に向かい合うように座らせた。一気に距離が縮まって視界いっぱいにアルハイゼンの整った顔が映る。直視できなくて思わず顔を逸らした。
amelu
DONE2024年アルハイゼン誕生日ゼン蛍。とあるきっかけと周りの後押しで急接近した二人のおはなし。
光を抱く巨樹 不可抗力ではあったが、アルハイゼンは蛍と抱き合った。
それは、真昼の往来で起きた、些細な事故に過ぎない。
だが、あの小さくしなやかな身体を自分の腕に収めたときから、アルハイゼンの日常は複雑に縺れてしまっている。
業務の合間に教令院を出て街中へと下りてきたアルハイゼンは、不意に曇りなく晴れ渡った暑い青空を見上げた。白い鳥が旋回するように飛んでいる。まるで、あの日のような光景だ。もっとも、あの日に真っ白な翼を広げて空を舞っていたのは、鳥ではなく蛍だったのだが。
あの日は、風が荒れていた。ヤザダハ池の桟橋からの坂道を上りきったところで、アルハイゼンは上空を緩やかに滑空する白い影に気が付いた。その影の大きさから鳥でないことはすぐわかったが、それが彼女であることに気が付いたのは一瞬遅れてだった。突風が吹きつけ、乱れた前髪がアルハイゼンの視界を奪う。指先で払って再度見上げたときには、翼の制御を失った白い影が回転しながら勢いよく落下しているところだった。体勢を立て直すには低空すぎる。あとは如何にして着地の衝撃を和らげるかだ。目測だが、このままでは建物に衝突する可能性もある。彼女ならば咄嗟に身を翻して避けられるのかもしれないが、予備策の有用性について検討する前にアルハイゼンは石畳を蹴っていた。
9321それは、真昼の往来で起きた、些細な事故に過ぎない。
だが、あの小さくしなやかな身体を自分の腕に収めたときから、アルハイゼンの日常は複雑に縺れてしまっている。
業務の合間に教令院を出て街中へと下りてきたアルハイゼンは、不意に曇りなく晴れ渡った暑い青空を見上げた。白い鳥が旋回するように飛んでいる。まるで、あの日のような光景だ。もっとも、あの日に真っ白な翼を広げて空を舞っていたのは、鳥ではなく蛍だったのだが。
あの日は、風が荒れていた。ヤザダハ池の桟橋からの坂道を上りきったところで、アルハイゼンは上空を緩やかに滑空する白い影に気が付いた。その影の大きさから鳥でないことはすぐわかったが、それが彼女であることに気が付いたのは一瞬遅れてだった。突風が吹きつけ、乱れた前髪がアルハイゼンの視界を奪う。指先で払って再度見上げたときには、翼の制御を失った白い影が回転しながら勢いよく落下しているところだった。体勢を立て直すには低空すぎる。あとは如何にして着地の衝撃を和らげるかだ。目測だが、このままでは建物に衝突する可能性もある。彼女ならば咄嗟に身を翻して避けられるのかもしれないが、予備策の有用性について検討する前にアルハイゼンは石畳を蹴っていた。
さまなし
DONE現パロ要素少ないですがドライヤー使ってるので現パロ。【ゼン蛍】かわいいひと ほぅっと息を吐き出せば、自然と体から力が抜けてそのまま湯に沈んでいく。このまま一度顔まで浸かってもいいかもしれないと身を任せれば、首まで浸かったところで腰に回った腕にそれを阻止された。
「眠くなったか?」
真上を向けばこちらを見る瞳と視線がぶつかる。
「ううん、大丈夫」
いつだってアルハイゼンの入れる湯加減は私の好みにぴったりでその気持ちよさについ眠くなることもあるけど、今は気持ちいいだけで眠くはない。
「辛かったらすぐに言え」
「うん」
少しだけ姿勢を正して背後のアルハイゼンに体を預け直す。程よい力で支えられ、多分このまま寝てしまっても溺れることは無いだろう。実際は意識が沈み切ってしまう前に抱き上げられ、ベッドまで運ばれるだろうからその心配すら無いのだろうけど。
2580「眠くなったか?」
真上を向けばこちらを見る瞳と視線がぶつかる。
「ううん、大丈夫」
いつだってアルハイゼンの入れる湯加減は私の好みにぴったりでその気持ちよさについ眠くなることもあるけど、今は気持ちいいだけで眠くはない。
「辛かったらすぐに言え」
「うん」
少しだけ姿勢を正して背後のアルハイゼンに体を預け直す。程よい力で支えられ、多分このまま寝てしまっても溺れることは無いだろう。実際は意識が沈み切ってしまう前に抱き上げられ、ベッドまで運ばれるだろうからその心配すら無いのだろうけど。
さまなし
DONE「愛し方なら知っている」って台詞を思いついた結果。【ゼン蛍】書記官様は人の愛し方を知らない アルハイゼンがいつもと変わらず読書に勤しんでいると、突然目の前にコーヒーカップが差し出された。豆を挽く音と香りがしていたのには気付いていたが、淹れて欲しいと頼んだ覚えのないアルハイゼンが顔を上げて側に立つ男にこれは何だと視線だけで問えば、アルハイゼンに凭れ掛かり眠る少女にチラリと視線を向けて男――カーヴェは答えた。
「君の為じゃない。彼女を起こさない為だ」
もう長い時間アルハイゼンがそうしていることをカーヴェは知っていた。だから少女の眠りを妨げないようにその場から動かないアルハイゼンの献身に、自分のついでではあるが差し入れることにしたのだ。
必要ないと一蹴されることも想像していたが、アルハイゼンはそれを黙って受け取り、それを見届けたカーヴェは向かいに座って自身のコーヒーを一度口に含んだ。
1781「君の為じゃない。彼女を起こさない為だ」
もう長い時間アルハイゼンがそうしていることをカーヴェは知っていた。だから少女の眠りを妨げないようにその場から動かないアルハイゼンの献身に、自分のついでではあるが差し入れることにしたのだ。
必要ないと一蹴されることも想像していたが、アルハイゼンはそれを黙って受け取り、それを見届けたカーヴェは向かいに座って自身のコーヒーを一度口に含んだ。
irsa14
DOODLEDue to constant changing status of Twitter, it's hard to find my old works so I'm grouping them here just incase if people want to see them again.Others were already deleted (by me ofc). 8
さまなし
DONE言葉よりも行動派を表現したかったのとイチャつかせたかった結果。【ゼン蛍】言葉より物語る アルハイゼンと付き合うようになって意外だったのは、ともすれば潔癖の気さえありそうな彼が、想像もつかなかったほど私をそばに置いて時には触れることだった。
彼の家で書物を読もうとすれば、私の座る場所は彼の膝の上、もしくはその隣。しかも基本的には片腕を回されその腕で閉じ込めるように密着する。夜寝る時も隣に並ぶだけじゃなくて、必ずその腕の中に捕まる。
誰かと食事をすれば隣の席だし、今もほら。仮眠を取ると言った彼は私にこの後の予定が無いことを知って隣に座らせたかと思えば、腕を組んで眠りだす。いつものように腕を回してこないのは寝てしまうと体重が掛かってしまうため、流石に私では支えきれないと考えたからかもしれない。横になった方が疲れも取れそうだけど、生憎ここは執務室。アルハイゼンほどの大きな体躯を横にして休める場所はなく、肩を貸してあげたくてもさっきも言ったように体格差のせいでそれは叶わない。
9290彼の家で書物を読もうとすれば、私の座る場所は彼の膝の上、もしくはその隣。しかも基本的には片腕を回されその腕で閉じ込めるように密着する。夜寝る時も隣に並ぶだけじゃなくて、必ずその腕の中に捕まる。
誰かと食事をすれば隣の席だし、今もほら。仮眠を取ると言った彼は私にこの後の予定が無いことを知って隣に座らせたかと思えば、腕を組んで眠りだす。いつものように腕を回してこないのは寝てしまうと体重が掛かってしまうため、流石に私では支えきれないと考えたからかもしれない。横になった方が疲れも取れそうだけど、生憎ここは執務室。アルハイゼンほどの大きな体躯を横にして休める場所はなく、肩を貸してあげたくてもさっきも言ったように体格差のせいでそれは叶わない。
amelu
DONE半同棲ゼン蛍。蛍ちゃんがアルハイゼン邸をお掃除して、メイド服でお出迎えします。*0530ゴミゼロで掃除(機)の日だそうです。
*突貫クオリティです。解釈違い・捏造もろもろありますので、ご了承の上、閲覧くださいますようお願い申し上げます。
魅惑のメイドさん この日、蛍の塵歌壺は早朝から騒がしかった。アルハイゼンが出勤前の時間を使って、自宅に置ききれなくなった書籍を片付けに来ていたのだ。あまりに蛍がバタバタしているので、パイモンもどこかに逃げ出してしまうほどだ。
アルハイゼンは蛍の恋人ではあるが、あまり塵歌壺には来ない。自分の空間を大切にする彼に合わせて、普段は蛍がアルハイゼンの自宅への“通い同棲”をしている状態だ。アルハイゼンがこうして塵歌壺に来るのは、蛍が他国に出ているときか書籍の整理をするときくらいである。
アルハイゼンの家は常に書籍で溢れている。しかも今は、カーヴェに加えて蛍とパイモンまで寝泊まりしている。必然的に空間も狭くなり、リビングに積まれる書籍の数も増えて雑然としてきてしまった。さすがにこれではいけないと、蛍はアルハイゼンにリビングを片付けて掃除がしたいと申し出たのだ。
4173アルハイゼンは蛍の恋人ではあるが、あまり塵歌壺には来ない。自分の空間を大切にする彼に合わせて、普段は蛍がアルハイゼンの自宅への“通い同棲”をしている状態だ。アルハイゼンがこうして塵歌壺に来るのは、蛍が他国に出ているときか書籍の整理をするときくらいである。
アルハイゼンの家は常に書籍で溢れている。しかも今は、カーヴェに加えて蛍とパイモンまで寝泊まりしている。必然的に空間も狭くなり、リビングに積まれる書籍の数も増えて雑然としてきてしまった。さすがにこれではいけないと、蛍はアルハイゼンにリビングを片付けて掃除がしたいと申し出たのだ。
さまなし
DONE欲情とありますがエッなことは一切ないです。【ゼン蛍】抱き枕と欲情 目を覚ますと、外は陽が傾き始めていて少し赤らんでいた。彼の腕の中、視線を上げると彼は私が起きたことにも気付いていないかのように本を読み進めている。小さくあくびをして出来るだけ邪魔をしないように指を組んだ両手を前に伸ばせば、私を支えていた右手が私を支え直す。
アルハイゼンの家で本を読むとき、彼は何故か私を足の間に座らせたがる。何故そうなったのか、きっかけはもう覚えていない。それでも最初の方は遠慮をしたし、拒否の姿勢を見せたこともある。けれど何だかんだと気付けば彼の足の間にいて、それが何度も続けば抵抗する方が馬鹿らしくなるもので。
背中を預ける形でいたのも、今では少しでもお互いが本を読みやすいように横抱きの形になった。慣れるとその体温の心地良さに気付けば寝てしまうことも多くなり、彼のゆっくり上下する胸が更に眠気を誘い、今日も彼の腕の中で眠る始末。
3236アルハイゼンの家で本を読むとき、彼は何故か私を足の間に座らせたがる。何故そうなったのか、きっかけはもう覚えていない。それでも最初の方は遠慮をしたし、拒否の姿勢を見せたこともある。けれど何だかんだと気付けば彼の足の間にいて、それが何度も続けば抵抗する方が馬鹿らしくなるもので。
背中を預ける形でいたのも、今では少しでもお互いが本を読みやすいように横抱きの形になった。慣れるとその体温の心地良さに気付けば寝てしまうことも多くなり、彼のゆっくり上下する胸が更に眠気を誘い、今日も彼の腕の中で眠る始末。
amelu
DONEゼン蛍。蛍ちゃんの強さを美しさとして惹かれたアルハイゼンと、アルハイゼンの隣に並ぶには子どもぽく見えるよね……が悩みの蛍ちゃん。*アルハイゼンの恋愛遍歴的な話が捏造されているので苦手な方は閲覧をお控えください
まだ青い議論 きっかけは、砂漠の遺跡調査だった。
教令院に収蔵されていた研究資料を検分していたところ、現物と照らし合わせる必要が生じてアルハイゼンは現地へと赴いていた。
遺跡あるところに盗掘あり。アルハイゼンが碑文を検めていると、金目のものがあると思ったらしい宝盗団が剣を抜いて迫ってきた。
そのときだった。頭上で白い花か何かがぶわっと舞ったかと思うと、アルハイゼンと宝盗団の間に割って入るように、地面に剣を突き立てて蛍が着地した。
「アルハイゼン!?大丈夫?怪我はない?」
「……ああ、問題ない」
「よかった。今、片付けるね」
そう言った彼女は軽やかに舞うように剣を振るい、草の元素力を迸らせる。
呆気にとられたアルハイゼンは、彼女に加勢するため剣を握りながらもどこか冷静に思考を巡らせていた。
6890教令院に収蔵されていた研究資料を検分していたところ、現物と照らし合わせる必要が生じてアルハイゼンは現地へと赴いていた。
遺跡あるところに盗掘あり。アルハイゼンが碑文を検めていると、金目のものがあると思ったらしい宝盗団が剣を抜いて迫ってきた。
そのときだった。頭上で白い花か何かがぶわっと舞ったかと思うと、アルハイゼンと宝盗団の間に割って入るように、地面に剣を突き立てて蛍が着地した。
「アルハイゼン!?大丈夫?怪我はない?」
「……ああ、問題ない」
「よかった。今、片付けるね」
そう言った彼女は軽やかに舞うように剣を振るい、草の元素力を迸らせる。
呆気にとられたアルハイゼンは、彼女に加勢するため剣を握りながらもどこか冷静に思考を巡らせていた。
さまなし
DONEゼン蛍+🥧の話。ゼンは無言でまるごと抱き締めそうだなと。【ゼン蛍】遅めの夕食は、結局ピタだけになった 今日は一日のんびり過ごそう。そう決めた蛍とパイモンは朝からそれぞれ好きに行動をしていた。とはいえ、現在滞在中のスメールシティで行くところと言えばお互い似たような場所になる。お昼前にグランドバザールで再会した二人は屋台で昼食を購入後、塵歌壺に入ってゆっくりとそれを食べ終えた。
この後はどうしようか。このまま塵歌壺の中でのんびり過ごしてもいいし、スメールシティの誰かに会いに行ってもいいかもしれない。パイモンがそんなことを考えていると、満腹感で少しずつ眠気に襲われて瞼がゆっくりと落ちてくる。あと少しで意識を飛ばそうかという時、思わぬ来訪者が現れた。
「あ、アルハイゼン。こんにちは」
「あぁ、こんにちは」
3207この後はどうしようか。このまま塵歌壺の中でのんびり過ごしてもいいし、スメールシティの誰かに会いに行ってもいいかもしれない。パイモンがそんなことを考えていると、満腹感で少しずつ眠気に襲われて瞼がゆっくりと落ちてくる。あと少しで意識を飛ばそうかという時、思わぬ来訪者が現れた。
「あ、アルハイゼン。こんにちは」
「あぁ、こんにちは」
さまなし
DONEカヴェ曰く「何を見せられてるんだ」2023/04/04誤字修正
【ゼン蛍】当事者だけが気付いてない「だからそれはこの前も言っただろ。そこは――」
「それは最新の論文で否定された。今の見解は――」
頭上で交わされている、全く内容の分からない会話。最初はちょっとした好奇心で二人の会話を聞いていたけれど、チンプンカンプンで早々に理解するのを諦めた。だからそのままここにいても邪魔だろうとお暇しようと思ったのに、私は未だにアルハイゼンの足の間に座らされている(ちなみにパイモンはさっさと逃げ出した。ズルい)
会話が始まる前から読んでいた本も読み終わったし、飲みかけだったコーヒーもお菓子もとうに尽きた。いい加減解放されたい。けれど立とうとすると逃がさないと言わんばかりに引き寄せられるのでどうしようもない。……流石にトイレに行きたくなったら行かせてくれるとは思ってはいるけれど。
1994「それは最新の論文で否定された。今の見解は――」
頭上で交わされている、全く内容の分からない会話。最初はちょっとした好奇心で二人の会話を聞いていたけれど、チンプンカンプンで早々に理解するのを諦めた。だからそのままここにいても邪魔だろうとお暇しようと思ったのに、私は未だにアルハイゼンの足の間に座らされている(ちなみにパイモンはさっさと逃げ出した。ズルい)
会話が始まる前から読んでいた本も読み終わったし、飲みかけだったコーヒーもお菓子もとうに尽きた。いい加減解放されたい。けれど立とうとすると逃がさないと言わんばかりに引き寄せられるのでどうしようもない。……流石にトイレに行きたくなったら行かせてくれるとは思ってはいるけれど。
さまなし
DONE【ゼン蛍】答えは最初からそこにいた付き合っていないけれどキスをしているので一応注意。大丈夫です。この後ちゃんと付き合います。
【ゼン蛍】答えは最初からそこにいた ふっと、視界を影が覆った。
視線が交わった時にはもう、私の唇は塞がれていて。
そして瞬きの間に解放される。
「……どうしてキスしたの?」
「したいと思ったからだな」
「そっか」
何の前触れもない、突然のキス。けど心中は思っている以上に静かだった。
でも私たちはそういう関係ではない。個人的にはそういう空気になったこともないと思う。けれど彼の顔が近づいてきたとき、避けるという選択肢はなく、私は当たり前のようにそれを受け入れた。
「もう少し動じるかと思ったが」
「それをあなたが言うんだ?」
動じて欲しかったの? 問えばあっさり否定される。
「それで、してみた感想は?」
「想像通りというべきか。君の反応の方が意外だった」
1872視線が交わった時にはもう、私の唇は塞がれていて。
そして瞬きの間に解放される。
「……どうしてキスしたの?」
「したいと思ったからだな」
「そっか」
何の前触れもない、突然のキス。けど心中は思っている以上に静かだった。
でも私たちはそういう関係ではない。個人的にはそういう空気になったこともないと思う。けれど彼の顔が近づいてきたとき、避けるという選択肢はなく、私は当たり前のようにそれを受け入れた。
「もう少し動じるかと思ったが」
「それをあなたが言うんだ?」
動じて欲しかったの? 問えばあっさり否定される。
「それで、してみた感想は?」
「想像通りというべきか。君の反応の方が意外だった」
さまなし
DONE【ゼン蛍】それは自分だけの【ゼン蛍】それは自分だけの その日アルハイゼンが塵歌壺に赴くと、何やら邸宅内が騒がしかった。ここの主が認めた者しか入れない為、不法侵入者の類ではないだろうが邸宅の前にいるマルに近づく。
「おや、アルハイゼン様。ようこそいらっしゃいました」
「何やら騒がしいようだが、何が起きている?」
「今日は蛍さんが模様替えを始めたようですよ」
なるほど、と知らずうちにしていた警戒を解いて邪魔をするとマルに一言掛けて邸宅内に入ると、小物を抱えた蛍の姿がすぐに目に入った。蛍の方も室内に入ってきたアルハイゼンの姿を認めておはようと挨拶をする。
「アルハイゼン、もしかして今日はここを利用するつもりだった?」
「あぁ、少し書斎を借りたいのだが」
「書斎……」
2162「おや、アルハイゼン様。ようこそいらっしゃいました」
「何やら騒がしいようだが、何が起きている?」
「今日は蛍さんが模様替えを始めたようですよ」
なるほど、と知らずうちにしていた警戒を解いて邪魔をするとマルに一言掛けて邸宅内に入ると、小物を抱えた蛍の姿がすぐに目に入った。蛍の方も室内に入ってきたアルハイゼンの姿を認めておはようと挨拶をする。
「アルハイゼン、もしかして今日はここを利用するつもりだった?」
「あぁ、少し書斎を借りたいのだが」
「書斎……」
さまなし
DONE【ゼン蛍】好奇心は猫をも2023/02/24にTwitterに投稿した話です。
ゼン(+カヴェ)に猫耳が生えた話。
2023/03/14追記
ver3.5の風花祭にて、モナが「人の恋路を邪魔したら、イノシシに蹴られますよ。」との発言があったため、本文の最後のカーヴェの台詞「馬に蹴られる趣味はないんだ」を「キノシシに蹴られる趣味はないんだ」に変更しました。
【ゼン蛍】好奇心は猫をも 突然、アルハイゼンの頭に動物の耳が生えた。本当に突然過ぎてパイモンも蛍も驚きのあまり声も出せずにそれを凝視し、急に黙り込みおかしな表情をする二人にアルハイゼンは首を傾げた。
「どうかしたのか?」
「みっ」
「み?」
「みみ!! 耳が生えてるぞアルハイゼン!!」
「耳は元々あるものだろう」
「ちっがーう!! 頭!! 頭に猫耳みたいなのが生えてるんだよ!!」
パイモンが空中で地団駄を踏みながら今の状況を説明したが、アルハイゼンは言っている意味が分からないと訝しむ。蛍も言われた側なら同じ反応をしただろう。とにかくまずは自分の姿を確認してもらおうと鏡に誘導しようとしたとき、パイモンの声に反応したカーヴェが部屋から出てきた。
2961「どうかしたのか?」
「みっ」
「み?」
「みみ!! 耳が生えてるぞアルハイゼン!!」
「耳は元々あるものだろう」
「ちっがーう!! 頭!! 頭に猫耳みたいなのが生えてるんだよ!!」
パイモンが空中で地団駄を踏みながら今の状況を説明したが、アルハイゼンは言っている意味が分からないと訝しむ。蛍も言われた側なら同じ反応をしただろう。とにかくまずは自分の姿を確認してもらおうと鏡に誘導しようとしたとき、パイモンの声に反応したカーヴェが部屋から出てきた。
さまなし
DONE【ゼン蛍】それは嫉妬か、それとも2023/02/18にTwitterに投稿した話です。
【ゼン蛍】それは嫉妬か、それとも カーヴェが家に戻ると、既に陽が落ち始めている時間だというのに明かりが灯されていなかった。この家の主は今日一日家にいると聞いていたのだが出かけてしまったのだろうか。
まぁどちらでも鍵を持っている自分には関係がない。居ないなら居ないで静かに模型作りに精が出るものだ。と、勝手知ったるなんとやらで鍵を開けようとして、鍵がかかっていないことに気付く。不用心だなと思いつつ中に入ると、玄関からすぐの右手のソファに家主――アルハイゼンの姿を見つけた。外から見た通り明かりもつけず、しかし黙々と手にした本を読み進めているようだ。
確かにまだ読めない暗さではないが、集中しているからと言ってもこれはいただけない。スイッチに手を伸ばしながら小言を言ってやる。
2099まぁどちらでも鍵を持っている自分には関係がない。居ないなら居ないで静かに模型作りに精が出るものだ。と、勝手知ったるなんとやらで鍵を開けようとして、鍵がかかっていないことに気付く。不用心だなと思いつつ中に入ると、玄関からすぐの右手のソファに家主――アルハイゼンの姿を見つけた。外から見た通り明かりもつけず、しかし黙々と手にした本を読み進めているようだ。
確かにまだ読めない暗さではないが、集中しているからと言ってもこれはいただけない。スイッチに手を伸ばしながら小言を言ってやる。